tousikyousomirai– Author –
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ブラック企業への愚痴が世界を変える?
第十二話 シビックドライブの仕事
今日、ロボットの仕事? 「今日、ロボットの仕事?」 朝食の途中で、子どもが聞いてきた。 まだ小さい手で、合成卵のサンドを持っている。口の周りに少しソースがついていた。 俺は、飲みかけの水を置いた。 「ロボットの仕事っていうか、ロボットが働いて... -
ブラック企業への愚痴が世界を変える?
第十一話 労働のない生活
請求書の来ない朝 税金の封筒が来なくなってから、朝が少し静かになった。 昔は、ポストを見るだけで胃が重くなった。 住民税。国保。年金。所得税。何かの通知。何かの督促。何かの支払い。 働いても、後から来る。 忘れた頃に来る。少し生活が落ち着いた... -
ブラック企業への愚痴が世界を変える?
第十話外伝 政治家になってしまったGVSプレイヤー
当選確実 「当選確実です」 その声が聞こえた瞬間、事務所が揺れた。 拍手。歓声。泣き出すナビゲーター。抱き合う支援者。カメラのシャッター音。何台もの配信用スマホ。 壁の大型モニターには、速報が表示されていた。 【当選確実】 白瀬悠真任意拠出型... -
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第九話 税金が消える日
税金が消える日 そのニュースを見た時、最初に思ったのはこれだった。 税金がなくなるなら、最高じゃないか。 GVSアプリのトップに、見慣れない赤い通知が出ていた。 【高リスク政策ニュース】 強制徴税の段階的廃止を掲げる候補者、支持率急伸。任意拠出... -
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第八話 愚痴で俺の世界が変わった
金が出るなら 金が出る。 その一文だけが、妙に頭に残っていた。 シビックナビゲーション公式から、活動実績に応じてナビゲーター報酬が発生する場合があります。 最初にそれを見た時、俺は普通に笑った。 社会を変える。ブラック企業をなくす。人の声を集... -
ブラック企業への愚痴が世界を変える?
第七話 誰がそんなことをやるんだよ
誰がやるんだよ 画面には、まだ前回の合論結果が表示されていた。 【最終テーマ】愚痴をSNSで発信して、ブラック企業の現状を広める 【代表者】RoomA-1 【外部発信】進行中 【次回合論素材】保存済み:12件 俺は、その文字をしばらく眺めていた。 決まった... -
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第六話 FINAL DRIVE
最後の五人 【最終合論】 その表示を見つめながら、俺はしばらく動かなかった。 第二合論は、もう終わっていた。サブルームも、もう終わっていた。残るのは、最後の合論だけだ。 ……ついに次は、最後の合論になるのか。 ここまで来たら、もうごまかせない気... -
ブラック企業への愚痴が世界を変える?
第五話 加熱するドライブ
代表者ルーム テーマルームを閉じても、すぐには次へ進めなかった。 頭に残っていたのは、他のテーマの名前だった。 判定テンプレ。証拠の残し方。相談テンプレ。逃げ方の選択肢。 どれも、愚痴を発信するより役に立ちそうに見える。少なくとも、俺にはそ... -
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第四話外伝 シビックドライブという生き方
楽で助かるし、金にもなる 正直、最初は拍子抜けした。 昼間の私はコールセンターで働いている。苦情対応。怒鳴り声。舌打ち。謝罪。切るための会話。 相手を落ち着かせることより、通話を終わらせることの方が大事な仕事だ。決まった案内をして、変に期待... -
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第三話 新世界へ
再始動 俺は、画面をスクロールした。自分の知らない“続き”を、覗き込むみたいに。 俺がいなくなった後、いったいどうなったんだ? RoomA-1:「SNSで出すならタグ決めない?短くて刺さるやつがいいと思う」 RoomA-3:「拡散しやすい形にするために、“ブラ...