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【アドラー心理学】人類史上初の戦争根絶装置【GVS】の正体とは?

私が考案した「シビックドライブ」、そしてその導火線として機能する「GVS(合論型投票システム)」は、アドラー心理学の理論に基づいて設計されたシステムです。

この記事では、GVSの各要素にどのようにアドラー心理学の理論が応用されているかを解説します。

なぜそれを解説するのか?
それは、GVSが想定する社会変革の効果が、すでにアドラー心理学によって“人間心理の原則”として証明されていることを示すためです。
つまり、GVSは心理学的に実証済みの方法論を社会制度に昇華したツールなのです。

目次

そもそもアドラー心理学とは何か?

アドラー心理学とは、戦争をなくすための心理学です。創始者はアルフレッド・アドラー。世界的に「三大心理学者」の一人とされ、フロイト、ユングと並び称されています。

しかし、アドラーの目的は精神分析ではなく、戦争をなくすことでした。彼が心理学を使ってやろうとしたのは、暴力なき社会の構築だったのです。

第一次世界大戦とアドラーの決意

アドラーは第一次世界大戦に軍医として参加しました。
その戦争は、マシンガンや毒ガスといった大量殺戮兵器の初使用により、それ以前の「名誉ある決闘」としての戦争観を一変させました。

それはもはや「戦士の誇り」ではなく、「機械による人間の大量処理」でした。
アドラーはその現場を見て、「このままでは人類は自滅する」と直感したのです。

アドラー心理学は“対話の武器”である

アドラーが選んだのは、暴力ではなく教育と対話による戦争回避でした。
実際に彼が取り組んだのは、主に子どもの教育と家庭内のカウンセリングです。

一見すると地味な活動ですが、その根底には「暴力でなく協力によって社会を動かせる人間を育てる」という強い意志がありました。
アドラーは“争わないための教育”こそ、最大の戦争予防策であると考えていたのです。

しかし、アドラー心理学には限界がある

カウンセリングで協力的な人物を育成したとしても、それだけでは暴力的な国家主義に対抗できない
相手がミサイルを撃ってきたとき、「対話しましょう」と言っても通じないのが現実です。

つまり、アドラー心理学は個人の意識改革には有効でも、政治・国家という暴力装置に対しては無力だったのです。
だからこそ私は考えました。

「アドラーが本当に望んでいたのは、暴力のいらない“仕組み”ではないか?」
→ その答えがGVSとシビックドライブです。

アドラーが生きていたらGVSを発明したか?

私は確信しています。
もしアドラーが現代に生きていたら、必ずGVSのような仕組みを考案していたでしょう。

彼は「人を変える」ことに情熱を注いでいましたが、それは手段です。
目的は明確に「戦争をなくすこと」。
そして戦争をなくすには、「人々が納得し、暴力を使わずに決定を下す仕組み」が必要です。
GVSはまさに、それを制度として実装したものなのです。

GVSはアドラー心理学のベースに発展させたシステム

では、具体的にGVSがどのようにアドラー心理学の理論を応用しているかを見ていきましょう。

これからどうするか?を話し合う

アドラー心理学には「三角柱モデル」があります。

  • 悪いあの人(加害者)
  • かわいそうな私(被害者)
  • そして、これからどうするか?(建設者)

この3つの視点のうち、「これからどうするか?」にフォーカスすることで暴力は消え、協力が生まれます

GVSではこの視点をAIが自動的に誘導・変換します。
愚痴、非難、被害者意識——どんな発言も、「今後どうしたいか?」という形に整えられていくのです。
これはまさに、カウンセリングの大規模実装です。

正しさよりも「納得」を重視する

アドラーは「人は論理では動かない」「納得してはじめて動く」と考えました。
だからこそ、GVSでも“正しさの証明”ではなく“落としどころ”の探求を重視します。

実際、GVSで合論が成立した場合、そのルールや提案は参加者にとって“自分が納得して決めたもの”であるため、高い実行率を誇ります。

ルールが守られないのは、ルールの作り方が悪いから

アドラー心理学では、人がルールを破るときは、そのルールが“納得されていない”からだとします。
これは、ルール違反者を罰するのではなく、制度設計を見直すという視点です。

GVSは、納得できるルールを事前に共創する仕組みを提供します。
だからこそ、強制力ではなく合意によって秩序を生むのです。

カリスマや暴力なしに団結できる仕組み

アドラーは「人間はもともと対等であり、支配される必要はない」と考えました。
GVSはこの思想を構造的に体現しています

  • リーダーはいない
  • 投票でなく合意
  • 暴力的な扇動や人気投票は排除
  • 発言内容に応じた信頼形成

つまり、命令や従属によらない“自発的な団結”が可能になるのです。

人々を団結させるやり方の比較

GVSは、人々が対話を通じて納得と共感をもとに団結するシステムです。
このやり方は、人類の歴史上、一度も本格的に制度化されたことがありません
人類はこれまで、どのような方法で人々を団結させてきたのでしょうか?
そして、それらとGVSはどう違うのでしょうか?

ここでは、GVSと他の主要な団結手法を比較し、その歴史的意味と革新性を明らかにします。

比較表:団結手法の一覧とGVSとの違い

団結手法団結の原理問題点GVSとの違い
カリスマ・教祖感情的帰属・信仰批判が許されず、暴走リスクGVSは全員が主人公
権力・命令系統命令と罰で統制上下関係・自由意志の抑圧GVSは対等な意志共有
恐怖・敵の共有外敵を作り団結させる偽情報・戦争・差別の温床GVSは「これからどうするかを話し合うこと」が中心
金銭的利益金でつながる動機短期的・本質的な信頼が育たないGVSは内発的納得が報酬
教義・イデオロギー善悪の共通理解宗教戦争・異端排除・思考停止GVSは合意と更新が可能な構造
SNS・バズ共感と注目の連鎖流されやすく、一過性・浅薄GVSは熟考ベースの判断

◾️1. カリスマや教祖による団結

歴史上、多くの人々はカリスマ的指導者に従って団結してきました。
宗教指導者、革命家、政治家などがその典型です。

しかし、そこでは「命令」が発生し、「疑問を抱く自由」が失われます。
GVSでは、誰かが上に立つことはありません
参加者全員が「主人公」であり、納得を通じて団結します。

◾️2. 権力と罰による統制

国家や軍隊などは、暴力や罰をちらつかせることで組織を統制します。
これは効率的ですが、人間の尊厳を無視した構造です。

GVSでは、誰も強制しないのに、人が本気で動く
これは、歴史的に見ても極めて珍しい団結形式です。

◾️3. 恐怖や敵の共有

「敵を作れば味方が増える」。これは戦争や独裁の常套手段です。
しかしその団結は、他者排除と暴力の正当化に支えられています。

GVSは、「〇〇をやめろ!」ではなく、
「これからどうする?」を語るシステム
それによって暴力ではなく協力が生まれます。

◾️4. 金銭的なインセンティブによる団結

補助金、寄付、給料……経済的なつながりは、人を一時的に動かします。
しかし金銭で動く行動は、感情や納得と切り離された“取引”に過ぎません。

GVSでは、納得があるから行動が続く。
金銭があってもなくても、人は動けることを前提に設計されています。

◾️5. 教義や思想による団結

マルクス主義、国家主義、宗教教義なども団結の核でした。
しかしこれらは、「正しさの独占」と「異端の排除」を生みがちです。

GVSは、「正しい意見を選ぶ」のではなく、納得できる意見を共創する
しかもいつでも再議論・再合論ができる更新可能な構造です。

◾️6. SNSやバズによる共感の一体化

現代ではSNSのバズによって、人々が一瞬だけ同じ方向を見ることがあります。
しかしそれは、一過性で浅く、反射的です。

GVSは、熟考と対話を通じて生まれた結論に人が動く
だからこそ、バズではなく構造的な団結が可能です。

おわりに|GVSはアドラー心理学の進化形である

アドラー心理学は、戦争を止めるための「人間の内側からの革命」でした。
GVSは、その理念を「制度と技術の力」で社会に実装する試みです。

アドラーがカウンセリングを通して夢見た“協力による社会”は、
今、GVSを通して現実の制度として動き始めようとしています

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