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三菱電機ホーム機器株式会社のホワイト度は?労働環境と家電事業を審査

三菱電機ホーム機器株式会社は、IHクッキングヒーター、食器洗い乾燥機、除湿機、炊飯器、掃除機などを開発・製造している三菱電機の完全子会社です。

単に完成品を組み立てる工場ではなく、市場調査、商品企画、設計、試験、生産、品質保証、販売、アフターサービスまで一貫して担っています。

家事の時間や身体的負担を減らし、高齢者や障がいのある人でも使いやすい製品を開発している点は、人間への貢献として高く評価できます。

一方、過去には藤岡工場の閉鎖があり、元従業員から解雇されたとの口コミが投稿されています。現在の製造職の賃金や雇用形態別の人数、近年の労働災害、環境負荷なども十分には公開されていません。

当サイトでは、三菱電機ホーム機器株式会社の労働環境と事業による人間への貢献を調査し、シビックカンパニーランクを判定します。

※本記事は2026年8月時点で確認できた公開情報をもとに作成しています。

目次

三菱電機ホーム機器株式会社の基本情報

三菱電機ホーム機器株式会社は、1984年に三菱電機株式会社から分離・独立して設立されました。

三菱電機ブランドで販売される家電のうち、調理、食器洗い、掃除、除湿など、人間の生活に近い製品を担当しています。

項目内容
会社名三菱電機ホーム機器株式会社
設立1984年
本社所在地埼玉県深谷市小前田1728-1
代表者代表取締役社長 栗崎一浩
資本金4億円
株主三菱電機株式会社100%
売上高183億円(2024年度実績)
従業員数781人(2025年11月時点)
主な事業白物家電の市場調査、企画、設計、開発試験、生産、品質保証、販売、アフターサービス
主な製品IHクッキングヒーター、食器洗い乾燥機、除湿機、炊飯器、掃除機、空気清浄機、乾電池など

従業員数については、公式サイトに「約900人」と記載されていますが、三菱電機グループの2028年卒向け採用情報では、2025年11月時点で781人となっています。

集計時期や対象範囲が異なる可能性があるため、本記事では日付が明記された781人を採用します。

主な業務内容

三菱電機ホーム機器株式会社の特徴は、商品を企画する人、設計する人、工場で製造する人、品質を確認する人が同じ会社の中にいることです。

公式サイトの「当社の強み」では、次の部門が紹介されています。

部門主な仕事内容
管理部門総務、人事、経理
営業部門商品企画、販売促進
資材部門国内外からの部品・原材料の調達
開発設計部門家電の構造・回路・ソフトウェアの設計、評価試験
製造管理部門生産方式の検討、生産設備の導入、試作、工程改善
工作部門部品や資材の管理、製品の組み立て
品質保証部門品質検査、不具合対応、アフターサービス

例えば、IHクッキングヒーターの設計職は、制御ソフトウェアの仕様検討、プログラム作成、実際に加熱したときの動作確認などを行います。

生産技術職は、生産ラインの配置を決めるだけではありません。工場で働く人と相談しながら、組み立てや検査を安全かつ正確に行う方法を考え、新しい装置を導入します。

同社の生産技術担当者へのインタビューでは、AIによる画像検査装置、ロボットによるねじ締め装置、組立作業を案内する装置を実際に導入したことが紹介されています。

企画、設計、製造、検査を完全に別会社へ任せるのではなく、製品の構想から製造後の対応まで自社で関われる会社です。

深谷工場ではどのように家電を作っているのか

現在の中心拠点は、埼玉県深谷市にある本社工場です。

2023年に公開されたマイナビニュースの工場取材によると、深谷工場には、掃除機などを生産する第一工場と、IHクッキングヒーターや除湿機などを生産する第二工場があります。

IHクッキングヒーターの製造工程では、製品1台に必要な部品を一つの箱へまとめる「キッティング方式」が採用されていました。

組み立て後に箱へ部品が残っていれば、取り付け忘れがあると分かります。作業者が部品を取りやすいよう、箱を載せるレーンを斜めにするなど、身体的な負担や作業ミスを減らす工夫も確認されています。

完成したIHクッキングヒーターは、実際に鍋で湯を沸かすなど、1台ずつ動作を確認します。その後、傷やゆがみがないかを熟練した検査員が確認してから梱包される仕組みです。

大量生産だけを優先する完全自動工場ではなく、設備による支援と人間による検査を組み合わせた工場と考えられます。

主な拠点

現在、公式に確認できる主要拠点は次の2カ所です。

拠点所在地主な役割
本社・工場埼玉県深谷市小前田1728-1商品企画、開発、設計、製造、品質保証、管理業務
乾電池事業推進室千葉県市川市塩浜3-12乾電池および乾電池応用品に関する事業

過去には群馬県藤岡市に藤岡工場があり、炊飯器や食器乾燥機などを製造していました。

古い採用情報ページには、深谷工場と藤岡工場の両方が掲載され、2020年度の従業員数は940人となっています。しかし、現在の公式サイトに藤岡工場は掲載されていません。

藤岡工場が閉鎖された時期、閉鎖理由、配置転換された人数、退職した人数などを説明する公式資料は確認できませんでした。

主な関連企業・提携先

三菱電機ホーム機器株式会社の事業は、三菱電機グループ各社との分業によって成り立っています。

企業主な関係
三菱電機株式会社100%出資する親会社。ブランド、研究開発、技術、広報などで連携
三菱電機ライフネットワーク家電量販店、スーパー、ホームセンターなどへ家庭用電化製品を卸売
三菱電機住環境システムズ住宅設備業者、卸会社、建設会社などへIHや食器洗い乾燥機などを提案・販売
三菱電機システムサービス三菱電機ブランドの家電や住宅設備の修理・点検を担当
国内外の部品メーカー半導体、電気部品、金属・樹脂部品などを供給

同社は、三菱電機の研究所と製品開発で連携し、宣伝・広報は三菱電機本社、販売は国内外の販売会社と協力すると説明しています。

ただし、部品を供給している企業名、製造国、各社への発注割合、サプライヤーごとの労働環境は公開されていません。

三菱電機グループの調達方針に準拠していることは資材調達ページで確認できますが、実際の取引先が人間をどのように扱っているかまでは判断できない状態です。

労働環境の評価

労働環境の総合評価:B(普通)

三菱電機ホーム機器株式会社の労働環境は、B(普通)と評価します。

年間休日、育児支援、家賃補助、社員食堂、研修制度などは充実しています。月平均残業時間も、極端に長い水準ではありません。

一方、賃金に対する社員評価は高くなく、人事評価への不満も見られます。藤岡工場の閉鎖に伴って解雇されたという口コミや、現在の製造職・非正規雇用者の待遇が十分に公開されていない点も見過ごせません。

評価項目ランク主な判断理由
賃金B新卒給与は一般的だが、製造職の待遇が不透明
福利厚生A住宅・育児・食事・退職金制度が充実
労働時間・休日A年間休日が多く、時間単位有休にも対応
安全性・健康B安全・健康対策は多いが、近年の災害実績が非公表
雇用の安定性C工場閉鎖と解雇の口コミ、従業員数の減少
口コミ・SNSの評判B働きやすさへの評価と人事評価への不満が混在

賃金:B(普通)

2027年新卒採用に掲載されている初任給は、次のとおりです。

学歴月給
大学卒24万3,000円
大学院卒25万3,000円

このほか、時間外手当、通勤手当、生計手当があり、昇給は年1回、賞与は年2回です。公式採用情報で金額を確認できます。

過去に掲載されたdodaの求人では、次の年収例が紹介されていました。

条件年収例
30歳・独身460万円
35歳・配偶者と子ども1人500万円
40歳・配偶者と子ども2人600万円

ただし、これは2022年に掲載された中途採用求人のモデルケースであり、現在の平均年収ではありません。dodaも、実際の年収を保証するものではないと説明しています。

OpenWorkでは「待遇面の満足度」が5点満点中2.6となっており、口コミ上の評価は高くありません。

さらに、公式採用情報で公開されているのは、主に企画営業職と開発設計職の待遇です。製造ラインの作業者、準社員、契約社員、派遣社員などの賃金は確認できませんでした。

正社員の技術職については極端に低い賃金とはいえないものの、製造現場を含めた会社全体の賃金を高く評価できるだけの情報がないため、Bとします。

福利厚生:A(良い)

福利厚生は、同規模の製造会社と比較して充実しています。

主な制度は次のとおりです。

  • 家賃の半額を補助
  • 家賃補助の上限は単身者月3万円、既婚者月5万円
  • 三菱電機健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険
  • 社員食堂と月5,100円の昼食手当
  • 三菱電機グループの保養所
  • 三菱電機製品の社員割引
  • 退職金制度
  • 財形貯蓄制度
  • 会社負担による部活動
  • 育児休職、短時間勤務、子どもの看護休暇
  • 配偶者出産休暇

育児休職は、最長で子どもが2歳になった後の4月15日まで取得可能です。育児短時間勤務と子どもの看護休暇は、小学校卒業後の4月15日まで利用できます。

公表されている制度が正社員以外にも同条件で適用されるかは分かりませんが、正社員向けの福利厚生はAと評価できる内容です。

労働時間・休日:A(良い)

勤務時間は8時30分から17時までで、実働7時間45分です。

2024年度の年間休日は131日とされています。ただし、この数字には有給休暇の一斉充当5日が含まれているため、会社が設定する休日は実質126日です。

それでも、一般的な完全週休2日制の会社と比べて休日は多いといえます。

  • 年末年始9連休
  • ゴールデンウィーク10連休
  • 夏季休暇9連休
  • 有給休暇は年20~25日
  • 半日・時間単位の有給休暇に対応
  • 毎週水曜日と金曜日はノー残業デー
  • 入社2年目からフレックスタイム勤務が可能

厚生労働省のデータを掲載するOpenWorkによると、月平均残業時間は18.5時間です。OpenWork回答者11人による平均は月22.5時間、有給休暇消化率は48.6%となっています。

部署や繁忙期による差は考えられますが、長期休暇と時間単位有休を含め、労働時間・休日はAと評価します。

安全性・健康:B(普通)

三菱電機ホーム機器株式会社は、工場での安全対策として、次の活動を公開しています。

  • 職場の管理者による毎月の安全パトロール
  • 社長による毎月の安全パトロール
  • 安全担当部署による毎月のパトロール
  • 保護具の着用確認
  • フォークリフト安全パトロール
  • 新入社員と一般従業員への安全教育
  • 管理・監督者への安全教育
  • リスクアセスメント

厚生労働省のあんぜんプロジェクトには、2009年度から2013年度まで休業災害と死亡災害が0件だったと掲載されています。

ただし、10年以上前の実績であり、現在の安全性を直接示すものではありません。近年の労働災害件数、度数率、重大事故件数は公開されていません。

健康面では、年3回のウォーキングイベント、ストレスチェック、保健指導、ストレッチ時間、屋内禁煙などを実施しています。2025年には健康経営優良法人の大規模法人部門に認定されました。埼玉県の実践概要報告書でも取り組みを確認できます。

一方、Indeedには、物流施設が狭く、路面の状態によってフォークリフト作業で疲労や危険を感じるという投稿もあります。口コミ1件だけで工場全体を判断することはできませんが、安全設備の改善余地を示す情報です。

制度は整っているものの、近年の災害実績が分からないためBとします。

雇用の安定性:C(やや悪い)

三菱電機の完全子会社であり、家電という継続的な需要がある事業を扱っている点は、雇用の安定につながります。2027年卒の新卒採用も実施されています。

しかし、過去には藤岡工場が閉鎖されています。

Indeedには、藤岡工場で炊飯器や食器乾燥機の部品加工を担当していた元従業員から、工場閉鎖に伴って解雇されたという投稿があります。

会社の公開情報からは、閉鎖時の雇用維持策、深谷工場への配置転換、再就職支援などを確認できませんでした。匿名口コミだけでは全従業員の状況を断定できませんが、実際に拠点が消えていることは確認できます。

従業員数も、2020年度の旧採用ページでは940人、埼玉県への報告では約850人、2025年11月時点のグループ採用情報では781人となっています。

それぞれ集計範囲が同じとは限らないため、すべてが人員整理による減少だとは判断できません。それでも、雇用規模が縮小している可能性はあります。

親会社の三菱電機は、2026年に国内関係会社を含む約4,700人が人員構成の最適化施策へ応募したと発表しました。ただし、三菱電機の発表資料には対象会社の内訳がなく、三菱電機ホーム機器が参加したかは不明です。

グループの経営基盤は強い一方、工場閉鎖の実績と今後のグループ再編リスクを考慮し、雇用の安定性はCとします。

口コミ・SNSの評判:B(普通)

OpenWorkの総合評価は5点満点中3.02で、回答者は11人です。

項目評価
待遇面の満足度2.6
社員の士気2.9
風通しの良さ3.0
社員の相互尊重3.4
20代の成長環境3.1
人材の長期育成2.5
法令順守意識3.8
人事評価の適正感2.4

法令順守意識や社員同士の尊重は比較的高く、人事評価と待遇への満足度は低い傾向です。

Indeedでは、時間単位で有給休暇を取得しやすい、残業が少ない、福利厚生が充実しているという投稿があります。その一方、評価が不公平、能力より人間関係が影響していると感じる、古く狭い施設があるといった不満も見られました。

口コミ数が少ないため会社全体へ一般化はできませんが、休みやすさは評価され、賃金と人事評価に課題がある職場という姿が見えてきます。

また、厚生労働省由来の公表値では、女性労働者の割合は15.8%、女性管理職の割合は0%です。女性の育児休業取得率は100%ですが、管理職への登用には大きな課題が残っています。

事業による人間への貢献

事業による人間への貢献の総合評価:A(良い)

三菱電機ホーム機器株式会社の事業による人間への貢献は、A(良い)と評価します。

同社が作っているのは、人間が生活するために毎日行っている調理、食器洗い、掃除、洗濯物の乾燥などを支援する製品です。

娯楽や一時的な便利さだけでなく、家事に費やす時間と身体的な負担を直接減らしています。高齢者や障がいのある人へ配慮した製品もあり、事業と人間への貢献が比較的結びついている会社です。

一方、製品不具合や情報セキュリティ問題が発生しています。自動化によって生まれた利益が労働者へどのように還元されているかも分かりません。

評価項目ランク主な判断理由
家事・生活への貢献A食器洗い、掃除、調理、衣類乾燥の負担を軽減
安全性・使いやすさAセンサー、音声案内、凸記号などを採用
技術革新・自動化A独自家電技術と工場のAI・ロボット導入
人間へ与えた損害・問題C情報流出の可能性、製品不具合、雇用への影響が不透明
問題発生後の対応B告知や無償点検を実施したが、再発防止策の説明は限定的

家事の時間と身体的負担を減らしている

食器洗い乾燥機は、食後に食器を1枚ずつ手で洗う作業を自動化します。

三菱電機のEW-45M3シリーズは、約5人分に相当する40点の食器を一度に洗浄でき、標準使用水量は約10リットルです。公式仕様では、洗浄、すすぎ、乾燥まで自動で行うことが確認できます。

除湿機には、赤外線、温度、湿度のセンサーで洗濯物の位置や乾き残りを検知し、必要な場所へ送風する機能があります。

MJ-M120ZXでは、センサーを使用しない場合と比べて、衣類乾燥時間を約35分、消費電力量を約25%削減したとされています。測定条件が決められた試験結果ではありますが、家事時間と電力消費の両方を減らす技術です。

掃除機、炊飯器、IHクッキングヒーターも、人間が家事へ使う時間を減らしながら、生活に必要な衛生や食事を維持する役割を果たしています。

高齢者や障がいのある人への配慮

三菱電機の「らく楽IH」には、大きな文字とボタン、凸記号、音声案内などが採用されています。

加熱部分の位置が分かるように枠へ凸部を設ける、操作の順番を数字で示す、音声の速さや音量を調整するといった機能もあります。

人感センサーによって、揚げ物調理中に利用者が離れた場合に警告し、不在状態が続けば加熱を停止する機能も搭載されています。三菱電機のアクセシビリティ情報で具体的な仕様を確認できます。

これは単に高性能な家電を作るだけでなく、年齢や身体能力にかかわらず生活を維持しやすくする取り組みです。

AI・ロボットによる自動化

製品だけでなく、製造現場でも自動化が進められています。

同社が公表している導入例は次のとおりです。

  • AIを使用した画像検査
  • ロボットによるねじ締め
  • 組立手順を案内する装置
  • 部品の取り付け忘れを防ぐキッティング方式
  • 作業者が部品を取りやすい生産レーン
  • 全製品の動作試験と外観検査

画像検査や組立案内は、人間のミスを減らし、品質を安定させる効果が期待できます。ねじ締めの自動化は、同じ作業を繰り返す身体的負担の軽減にもつながります。

ただし、自動化によって必要な作業者が何人減ったのか、別の仕事へ移ったのか、教育を受けて設備開発や改善業務へ進めたのかは公開されていません。

自動化そのものは人間への貢献になりますが、雇用を失わせるだけなら、働く人への貢献とはいえません。

実際に技術を導入している点はAと評価できますが、自動化の成果を労働者へ還元する仕組みについては、今後の確認が必要です。

人間へ与えている損害や問題

同社の事業には、次の問題も確認されています。

個人情報流出の可能性

2024年4月、同社の情報システムが外部から不正アクセスを受けました。

従業員、元従業員、採用応募者3,893人について、氏名と住所、電話番号、メールアドレスのいずれかが流出した可能性があります。

さらに、家電製品のサービス履歴に含まれる顧客情報約231万人分を保管するサーバーにも2回のアクセスが確認されました。

会社は短時間のアクセスだったため、個人を特定できる形で情報が閲覧された可能性は低いとしています。ただし、完全には否定できませんでした。会社の公表資料によると、クレジットカード情報は含まれず、発表時点で二次被害は確認されていません。

製品の表示・動作に関する問題

2021年には、電気用品安全法で必要なPSEマークが製品銘板へ印刷されていない掃除機2,713台を出荷しました。

法令上必要な検査自体は実施され、安全性や性能に問題はないと確認されています。しかし、プリンタードライバーの誤動作による表示欠落を出荷前に発見できなかった点は、検査工程の問題です。

2022年には、一部のビルトイン食器洗い乾燥機で蓋の動作が不安定になり、微量の水が外へ垂れる可能性が判明しました。

2023年には、同社製の除湿機を使用中に火災が発生し、製品と周辺が焼損した事例が重大製品事故として公表されています。ただし、製品の焼損が激しく、調査結果では製品が原因かどうかを含めて特定できていません。

事故として掲載されたことだけを理由に、製品欠陥があったと断定することはできません。

環境負荷とサプライチェーンの不透明さ

家電は、金属、樹脂、電子部品、半導体など多くの資源を使用します。製造時だけでなく、使用中の電力消費や廃棄時の処理も人間の生活環境へ影響します。

同社は、カーボンニュートラル、資源循環、工場排出物の有効利用を進める方針を公表しています。

しかし、三菱電機ホーム機器単独の温室効果ガス排出量、再生材の使用率、廃棄物の再資源化率、サプライヤーの人権調査結果などは確認できませんでした。

方針だけでなく、数値と改善状況を公開する必要があります。

問題発生後の対応:B(普通)

食器洗い乾燥機の問題では、対象機種と製造期間を公開し、無償点検を実施しています。不具合の恐れがある製品については、無償交換する方針も示しました。

PSEマークが欠けていた掃除機についても、対象となる12機種と製造番号、台数を公開し、関係当局への届け出と表示の追加対応を行っています。

情報システムへの不正アクセスでは、個人情報保護委員会への報告、外部のセキュリティ専門会社による調査、対象者への通知、問い合わせ窓口の設置を実施しました。

問題を隠さず、対象範囲と対応方法を公表した点は評価できます。

一方、情報システムが侵入された具体的な原因や、どのような技術的対策を実施したのかは公表資料から分かりません。製品表示の不備についても、同様の誤動作を自動検出する仕組みを導入したかは不明です。

問題発生後の顧客対応は行われていますが、再発防止策の具体性と検証可能性が不足しているためBとします。

三菱電機ホーム機器株式会社のシビックカンパニーランク

総合ランク:B(普通)

三菱電機ホーム機器株式会社のシビックカンパニーランクは、B(普通)と判定します。

評価分野総合評価
労働環境B(普通)
事業による人間への貢献A(良い)
シビックカンパニーランクB(普通)

食器洗い、掃除、調理、衣類乾燥など、生活を維持するために必要な労働を減らしている点は高く評価できます。

障がいのある人や高齢者にも配慮した設計、AI検査やロボットを使った工程改善、企画からアフターサービスまでの一貫体制も強みです。

その一方で、労働環境を最も重視する当サイトの基準では、Aには届きません。

藤岡工場の閉鎖と解雇に関する口コミ、従業員数減少の可能性、製造職や非正規雇用者の待遇が公開されていないこと、女性管理職が0%であることが主な理由です。

情報流出の可能性や製品不具合も発生しており、環境負荷とサプライチェーンについても詳しい実績が分かりません。

人間の家事を減らす技術は持っていますが、その技術によって働く人の雇用や権利をどのように守るのかまでは示されていない会社です。

今後、自動化によって生まれた利益を賃金、労働時間の短縮、雇用の維持、業務改善や研究開発への配置転換として労働者へ還元できれば、Aランクへ上がる可能性があります。

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