私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。
働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。
反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。
だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。
なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット
今回審査する株式会社ローソンストア100は、総合52点、シビックランクDです。
株式会社ローソンストア100の特に強い点は、物価高の中で主食や定番商品を実際に値下げしながら、正規雇用の男女賃金比率91.0%、正規雇用男性の育児休業取得率67%まで待遇面の結果を公表していることです。そのため、この企業の商品を購入したりサービスを利用したりすれば、生活必需品を手に取りやすい価格で届けながら、性別にかかわらず近い賃金水準と育児参加を目指す小売事業につながる可能性が高まります。
一方で、改善点として、2026年2月末590店から9月末468店へ店舗数が減少する中で、社員・店舗スタッフの移管、配置転換、退職、採用抑制などの雇用結果と、法人単体の労災・健康・BCP復旧実績が十分に公表されていないことが残ります。
この記事では、株式会社ローソンストア100の強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。
株式会社ローソンストア100の企業審査結果
株式会社ローソンストア100は、「ローソンストア100」の店舗運営・指導と商品関連事業を担う会社です。2013年11月14日に設立され、2026年5月29日現在の代表取締役社長は小栗知義氏、資本金は9,900万円です。[出典1]
ローソンストア100は、生鮮食品、加工食品、弁当・惣菜、飲料、日用品などを身近な店舗で扱い、低価格の商品やプライベートブランドを組み合わせて日常の買い物を支えています。2026年9月末の店舗数は468店です。[出典5]
| 評価軸 | 点数 |
|---|---|
| Safety | 27/50 |
| Innovation | 14/25 |
| Protection | 11/25 |
| 総合点 | 52/100 |
| シビックランク | D |
評価時点:2026年10月17日
主な強み
・正規雇用の男女賃金比率91.0%、非正規81.1%を公表
・正規雇用男性の育児休業取得率67%、女性100%
・現行SV求人では平均残業11時間、完全週休2日制
・SV求人の想定年収454万~582万円、社会保険・退職金・各種共済等を明示
・2026年4月から100円おにぎりを全店展開し、8月末までに約320万個を販売
・2026年5月には「ツインシュー カスタード&ホイップ」を128円から98円へ約3割値下げ
・バリューラインではローソングループの品質管理とメーカーとの共同開発を掲げている
・Uber Eatsなどデジタル販売チャネルを活用
・ローソングループの個人情報共同利用対象会社として、グループの情報管理枠組みに参加
・ローソングループの災害募金ではローソンストア100も受付窓口となる
主な課題
・2026年2月末590店から9月末468店へ、7か月で122店減少
・2026年9月の既存店客数は前年同月比94.2%、売上高99.1%
・2026年2月期の当期純損失は4億3,100万円、株主資本はマイナス5億5,500万円
・店舗再編後の社員・店舗スタッフの移管、配置転換、退職、採用抑制などの結果が公表されていない
・女性管理職比率は9.1%で、管理職登用には改善余地
・全労働者の男女賃金比率64.9%、非正規81.1%で、正規91.0%より差が大きい
・法人単体の全社平均残業、有休取得率、月45時間・60時間超の人数が公表されていない
・法人単体の死亡・休業労災、度数率、強度率、健康診断受診率、ストレスチェック結果が公表されていない
・セルフレジやデジタル運営の導入後に何時間の作業が減り、賃金・休日へどう返ったかの定量開示がない
・法人単体のBCP訓練、代替物流、RTO・RPO、サイバー復旧時間が公表されていない
事業内容と人間への貢献
ローソンストア100は、コンビニエンスストアの近さと食品スーパーの品ぞろえを組み合わせ、生鮮食品や日配品を含む日常の買い物を小規模な店舗で完結しやすくする事業です。
特に2026年は、100円おにぎり、100円おでん、定番商品の値下げなど、物価上昇局面で購入単価を抑える施策を強めています。価格を下げても販売を続けられる調達・商品開発力は、生活者の食費負担を直接減らすという人間への貢献があります。[出典6・7]
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ローソンストア100 |
| 英文名 | Lawson Store100, Inc. |
| 設立 | 2013年11月14日 |
| 本社 | 東京都品川区大崎1丁目11番2号 ゲートシティ大崎イーストタワー |
| 資本金 | 9,900万円 |
| 代表取締役社長 | 小栗 知義 |
| 事業内容 | 「ローソンストア100」の店舗運営・指導、商品関連事業 |
| 店舗数 | 468店(2026年9月末) |
| 主な拠点 | 本社、中京事務所、近畿事務所 |
[出典1・5]
主な事業内容
店舗では、生鮮食品、弁当・惣菜、パン、飲料、菓子、冷凍食品、日用品などを販売します。プライベートブランド「LAWSON VALUE LINE」では、信頼できるメーカーとの共同開発とローソングループの品質管理を掲げています。[出典8]
2026年には低価格商品の再強化を進めました。関東で先行した100円おにぎりは、対象商品の販売数が2月比約200%となったことを受け、4月15日から全店へ拡大されました。8月末までの累計販売数は約320万個です。[出典7]
主な利用者・取引先
主な利用者は、近隣で食品・飲料・日用品を購入する生活者です。少量の生鮮食品や日配品も扱うため、一人暮らし、高齢者、買い足しをしたい家庭などが日常的に利用できます。
取引先には食品・飲料・日用品メーカー、共同開発メーカー、物流・システム関連企業などがあります。ローソングループの一員として共通のブランド・情報管理・災害対応基盤とも接続しています。[出典8・9・10]
事業による人間への貢献
2026年5月、定番スイーツ「ツインシュー カスタード&ホイップ」は本体128円から98円へ約3割値下げされました。原材料と調達方法を見直してコストを下げた結果であり、同じ商品を買う利用者の負担は1個当たり30円減ります。例えば月4個購入する家庭なら、同商品だけで月120円の負担減になります。[出典6]
100円おにぎりも、先行販売で販売数が約200%まで伸びた後に全店へ広がり、8月末までに約320万個売れました。低価格が実際の購入増につながっているため、「安くした」という宣言だけでなく、生活者が選んだ結果まで確認できます。[出典7]
一方、低価格を維持するための効率化が、店舗スタッフの人数削減や過度な少人数運営につながれば、人間への貢献は弱くなります。価格の安さと働く人の賃金・休息を同時に維持できるかをSafetyとInnovationで確認します。
Safety|27/50
Safetyでは、ローソンストア100自身の社員・直接雇用者について、賃金、休息、待遇の公平性、育児支援、安全、商品品質を確認します。
正規雇用の男女賃金比91.0%、男性育休67%、現行SV求人の平均残業11時間は強みです。一方、全社の労働時間と労災結果が公開されず、口コミでは店舗ごとの人員不足や過去の長時間労働への不満も見られます。店舗数が大きく減る中で雇用結果が見えない点も重要な課題です。
賃金・利益の還元|6/10
現行のスーパーバイザー求人では、想定年収454万~582万円、月給32万~41万円、基本給27万円以上が提示されています。固定残業代は20時間分5万円以上を含み、超過分は別途支給されます。賞与は年2回です。[出典3]
2026年3月集計の公表データでは、男女賃金比率は全労働者64.9%、正規雇用91.0%、非正規81.1%です。正規雇用で男女差が9ポイントまで縮まっている点は公平性として評価できます。[出典2]
一方、会社全体の平均給与・中央値、2026年度のベースアップ率、パート・アルバイトの地域別平均時給、物価上昇を上回る実質賃金改善は公表されていません。全労働者では64.9%まで差が広がることも課題です。
求人で具体的な正社員給与が確認でき、正規男女賃金比も91%まで近づいているため6/10点です。
8/10点を検討するには、正社員・非正規それぞれの賃金中央値とベースアップ率を毎年公開し、正規・非正規とも実質賃金が継続上昇し、全労働者の男女賃金比率も80~90%台へ改善する必要があります。
労働時間・休息|6/10
現行SV求人では平均残業時間11時間、完全週休2日制に加えて夏季4日・冬季3日の休暇が示されています。月11時間は20勤務日で割ると1日平均約33分で、SV募集職については生活時間を確保しやすい水準です。[出典3]
一方、これは募集職種の数値であり、店長、店舗社員、本部社員、パートを含む会社全体の平均残業ではありません。法人単体の有給取得率、月45時間・60時間超の人数も公表されていません。
転職会議の投稿者集計は残業43.4時間/月、有給消化率30.9%で、現行求人より厳しい値です。古い在籍者を含む投稿者集計のため現在の全社実績には置き換えませんが、職種・時期による差を示す補助情報です。[出典14・情報ランクB]
現行SV求人の11時間を評価しつつ、全社結果が不足するため6/10点です。
8/10点を検討するには、全社員の月平均残業15時間以下、有休取得率80%以上、月60時間超の従業員をほぼ0にし、店長・SV・本部・店舗社員別の数値を毎年公開する必要があります。
雇用の安定・待遇の公平性|3/5
2026年3月集計の公表データでは、女性管理職比率9.1%、正規雇用の男女賃金比率91.0%です。賃金差が比較的小さい点は評価できますが、女性管理職は1割未満です。[出典2]
さらに、ローソンストア100の店舗数は2026年2月末590店から9月末468店へ122店減りました。率にすると約20.7%の減少です。2025年2月末641店から見ると173店、約27.0%減っています。[出典4・5]
ローソンとローソンストア100の業態変更は、ローソン側の店舗統計では出店・閉店として数える場合があります。そのため、店舗数の減少だけから「122店が単純閉店し、その従業員が失職した」とは扱いません。
一方、対象会社の社員や直接雇用スタッフが何人移管・配置転換され、何人退職したか、募集停止や契約終了があったかという結果は公表されていません。店舗再編期の雇用安定を外部から検証できない点は課題です。
正規雇用の賃金公平性を評価しつつ、女性登用と再編後の雇用結果が不足するため3/5点です。
4/5点を検討するには、店舗再編時の移管人数、配置転換、離職、契約終了、再教育を公表し、雇用維持率が高いことを確認するとともに、女性管理職比率20%以上を目指す必要があります。
福利厚生・育児・介護|4/5
現行求人では、社会保険、ローソン健康保険組合、ローソングループ従業員福祉会、わくわくローソン倶楽部、退職金、転勤者住宅制度、教育研修、資格取得支援などが案内されています。[出典3]
2026年3月集計の公表データでは、正規雇用の育児休業取得率は男性67%、女性100%です。男性も3人に2人程度が育休を取得しており、育児を女性だけに偏らせない方向へ進んでいます。[出典2]
一方、非正規男性の取得率は0%とされ、男女別平均取得日数、復職率、介護休業利用人数も十分に公表されていません。
制度と正規雇用の利用実績を評価して4/5点です。
5/5点を検討するには、男性育休80~100%を継続し、非正規も含む取得実績、平均取得日数、復職率、介護休業利用結果まで毎年公表する必要があります。
人権・ハラスメント・労使関係|3/5
ローソンストア100はローソングループ取引方針を掲げ、グループ企業行動憲章の趣旨に沿った取引と社会的責任を明示しています。[出典15]
現行のIndeed評価では、55件の口コミに基づき、上司との関係3.1/5、企業文化3.4/5です。2026年9月29日のパート投稿には「僕が働いてた場所の人間関係などの環境はとても良かったです。」という原文があります。[出典13・情報ランクB]
一方、社内ハラスメント相談件数、内部通報件数、認定・是正件数、労使協議の実績は法人単体で公表されていません。店舗によって働く環境が違うという口コミもあり、本部が店舗単位の問題をどの程度把握・是正しているかを外部から追いにくい状態です。
グループ方針と現場の肯定的な声を評価する一方、救済・労使対話の結果が不足するため3/5点です。
4/5点を検討するには、ハラスメント相談・内部通報の件数、是正率、再発率、労使対話の実績を匿名化して毎年公開する必要があります。
労働安全・健康|2/10
店舗業務には、長時間の立ち仕事、品出し、重量物の移動、深夜勤務、厨房・揚げ物設備、転倒、通勤・店舗巡回などの安全リスクがあります。
福利厚生として健康保険や医療・災害見舞いの仕組みは確認できますが、株式会社ローソンストア100単体の死亡労災、休業労災、度数率、強度率、健康診断受診率、ストレスチェック、メンタルヘルス休職率は公表されていません。[出典3]
重要な安全結果に公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。
制度の存在は確認できるものの、結果KPIを検証できないため2/10点です。
6/10点を検討するには、死亡・重篤災害0、休業労災件数、度数率、強度率、健康診断・ストレスチェック受診率、メンタル休職率を毎年公開し、事故率が低下していることを複数年確認する必要があります。
商品・サービスの安全|3/5
プライベートブランド「LAWSON VALUE LINE」について、会社はローソングループの品質管理と信頼できるメーカーとの共同開発によって「安心・安全で良い品」を届けると説明しています。[出典8]
食品・日用品を自社ブランドで販売する会社にとって、メーカー選定と品質管理をグループ基準へ組み込んでいることは、利用者の健康・安全を守る基盤になります。
一方、ローソンストア100単体のメーカー監査件数、監査合格率、微生物・異物検査件数、重大回収件数、回収率、再発率などの結果KPIは公表されていません。
品質管理の仕組みを評価する一方、対象会社単体の結果を十分に検証できないため3/5点です。
4/5点を検討するには、仕入先・製造委託先の監査件数と改善率、重大回収・表示事故の年次件数、回収完了率を公表し、良好な結果を複数年確認する必要があります。
従業員・元従業員の口コミ
Indeedは2026年9月29日時点で55件の口コミに基づき総合3.5/5、勤務時間と残業3.2、給与と福利厚生3.2、定着率と昇進3.0、上司との関係3.1、企業文化3.4です。[出典13・情報ランクB]
2026年9月29日のパート・アルバイト投稿には、「僕が働いてた場所の人間関係などの環境はとても良かったです。」という原文があります。一方、2026年9月28日のコンビニ店員投稿では、人手が少ない中でレジ、品出し、清掃、発注等を1~2人で担う負担への不満が書かれています。店舗による差が大きいことを示す情報です。[出典13・情報ランクB]
転職会議では111件の口コミから残業43.4時間/月、有給消化率30.9%という投稿者集計があります。2025年9月のパート投稿には「有給休暇が取得でき、安心して働けた点が助かりました。」という原文もあります。[出典14・情報ランクB]
現行SV求人の残業11時間と口コミ集計43.4時間には大きな差があります。対象職種、勤務時期、店舗、雇用形態が異なるため一方を全社値にはしません。会社が職種別・店舗運営形態別の労働時間を公表することが必要です。
SNS・匿名掲示板の確認結果
X、5ちゃんねる、爆サイなどについて、会社名と「残業」「給料」「人手不足」「SV」「閉店」「転換」「人員削減」「退職」などを組み合わせて確認しました。
2026年時点の株式会社ローソンストア100の現社員・元社員であること、勤務時期、職種、雇用主体まで確認でき、今回の採点を変更できるだけの具体的な投稿本文は確認できませんでした。
投稿が見つからないことは問題がない証明ではないため、加点には使いません。
Innovation|14/25
Innovationでは、店舗・本部の反復作業をデジタル化し、商品開発・価格設計・デリバリーを改善できているか、その成果を働く人へ返しているかを評価します。
セルフレジ、デジタル販促、Uber Eats、SV業務でのデジタルツール活用など改善の方向は確認できます。商品面では原材料・調達を見直して約3割値下げした実績もあります。一方、何時間の作業を削減し、何人を再配置し、残業・賃金・休日へどう還元したかという結果が公表されていません。
作業負担・危険の削減|4/10
現行採用情報では、SVがデジタルツールを用いて業務効率化や売上改善を進めることが示されています。店舗ではセルフレジを利用できないクーポンの注意書きがあり、セルフレジ導入店舗が存在することも確認できます。[出典3]
セルフレジやデジタル管理が広がれば、有人レジの反復操作、紙での集計、店舗巡回時の確認作業を減らせる可能性があります。
一方、セルフレジ導入店舗数、レジ作業時間、発注・棚卸し時間、SVの巡回・入力時間が導入前後で何%減ったかは公表されていません。
具体的なデジタル利用は確認できる一方、負担削減の結果が不足するため4/10点です。
6/10点を検討するには、主要業務で導入前後の作業時間を測り、複数業務で20%以上の作業削減を確認する必要があります。
商品・サービスの改善|4/5
2026年5月の「ツインシュー カスタード&ホイップ」は、原材料と調達を見直し、本体価格128円から98円へ約3割値下げしました。価格改善が具体的な金額として確認できます。[出典6]
100円おにぎりも関東での先行販売が2月比約200%となり、全店へ拡大した後、8月末までに約320万個を販売しました。需要を確認して商品設計・価格を広げた改善です。[出典7]
Uber Eatsを使った配送・販促も2026年に継続しており、店舗へ行きにくい利用者にも商品を届ける選択肢を増やしています。
価格・商品・購入経路の改善が継続しているため4/5点です。
5/5点を検討するには、値下げ商品で品質・容量を維持しながら家計負担をどれだけ削減したか、欠品率・廃棄率・顧客満足度がどう変わったかまで継続公開する必要があります。
改善成果の人間への還元|2/5
価格改善とデジタル化は確認できますが、効率化で生まれた時間・利益が働く人へどの程度返ったかは公表されていません。
現行SV求人の平均残業11時間は良い結果ですが、これがセルフレジやデジタル化によって何時間減った結果なのかは分かりません。また、2026年2月末590店から9月末468店へ店舗数が減る中で、効率化や業態転換に伴う社員・店舗スタッフの移管、配置転換、再教育、離職の結果も公表されていません。[出典4・5]
店舗数減少とデジタル化の因果関係は確認できないため、「自動化で人員削減した」とは評価しません。ただし、人への還元を証明するデータが不足しているため2/5点です。
4/5点を検討するには、自動化・業態転換ごとに削減人時、移管人数、配置転換、再教育、離職、残業、賃金を公表し、作業時間と残業の削減が雇用維持・賃上げ・休暇増加へつながったことを確認する必要があります。
研究開発・現場改善の継続|4/5
2026年は100円おにぎり、120円手巻おにぎり、定番商品の値下げ、Uber Eatsキャンペーン、季節商品の再設計などを継続しています。現行のSV求人でもデジタルツールを利用した業務改善を役割として明示しています。[出典3・6・7]
一度の大型投資だけではなく、価格、商品、販売チャネル、店舗運営を複数回更新しているため4/5点です。
一方、年間の改善案件数、IT投資額、導入後の削減人時・エラー率・廃棄率などを一貫して比較できる公開情報はありません。
5/5点を検討するには、年間の改善案件と導入前後の成果を定量化し、店舗・本部の両方で継続的な作業削減とサービス改善を確認する必要があります。
自動化・AI導入後の雇用状況
ローソンストア100ではセルフレジやデジタルツールの利用が確認できますが、導入時期、対象店舗数、必要人数の変化を時系列で追える公開情報はありません。
2026年の店舗数は2月末590店から9月末468店へ減りました。しかし、ローソンとローソンストア100の業態変更が店舗統計上の出店・閉店として扱われる場合があり、店舗数減少を自動化による雇用削減へ直接結びつける根拠はありません。[出典4・5]
現行求人ではSV採用を継続しています。つまり、デジタル化後も人の店舗支援業務そのものがなくなったわけではありません。[出典3]
一方、閉店・業態変更対象店舗の社員や直接雇用スタッフについて、移管人数、配置転換、契約終了、退職、再教育、移管後の賃金・休日を示す公開情報は不足しています。
自動化や店舗再編を高く評価するには、会社側の効率だけでなく、働く人の雇用と生活がどう変わったかを時系列で示す必要があります。
Protection|11/25
Protectionでは、大地震、豪雨、物流停止、サイバー攻撃などが起きたときに、食品・飲料・日用品を販売し続けられるかを評価します。
親会社ローソンにはBCP、災害情報地図、発電機、ポータブル端末、災害対策本部など具体的な仕組みがあります。また、ローソングループのリスク管理は子会社・関係会社も対象とする枠組みです。[出典10]
一方、ローソンストア100自身の訓練参加、代替物流、重要業務の復旧時間、サイバー防御の運用結果は公表されていません。親会社の制度をそのまま対象会社単体の実績として満点評価しません。
災害への備え・訓練|2/5
ローソングループでは、災害対策本部、災害情報地図システム、店舗の被災状況を確認する仕組み、発電機、ポータブル端末などを整備しています。関係会社へのリスク管理担当者配置と教育訓練もグループ方針として示されています。[出典10]
例えば大地震で店舗の電力や通信が止まった場合、被害情報を本部へ集め、営業継続・再開を判断する共通基盤があることは初動を早める方向に働きます。
一方、株式会社ローソンストア100が年何回訓練へ参加したか、安否確認や店舗再開まで何時間かかったかは公表されていません。
グループ基盤への参加可能性を限定的に評価して2/5点です。
3/5点以上を検討するには、ローソンストア100自身の訓練頻度、参加人数、安否確認時間、店舗再開目標と実績を公開する必要があります。
生産・物流・調達の代替|3/5
ローソンストア100は468店を展開し、食品・飲料・日用品を多数のメーカーから調達しています。プライベートブランドも複数の信頼できるメーカーとの共同開発で構成されています。[出典5・8]
特定の1工場・1商品だけに依存しない多品種小売であるため、ある商品が欠品しても別商品へ売場を切り替えられる余地があります。
一方、物流センターの拠点数、代替センター、主要商品の複数調達率、被災時の代替配送ルート、切替時間は法人単体で公表されていません。
事業構造上の分散性を評価して3/5点です。
4/5点を検討するには、重要商品・物流センターごとの代替先を定め、実際の切替訓練と供給維持率を公開する必要があります。
サイバー防衛・情報保護|2/5
ローソングループの個人情報保護方針では、共同利用するグループ会社一覧に株式会社ローソンストア100が明記されています。サービス運営、広告・キャンペーン、商品・サービス改善などに個人情報を共同利用する枠組みがあります。[出典9]
一方、ローソンストア100単体のMFA適用率、EDR、SOC監視、標的型メール訓練、重大情報漏えい件数、検知・封じ込め時間は公表されていません。
グループの情報管理枠組みへの参加を評価して2/5点です。
3/5点以上を検討するには、対象会社の端末・アカウントへのMFA・EDR適用率、訓練結果、重大インシデント件数を毎年公開する必要があります。
供給継続・復旧能力|2/5
親会社ローソンでは、本部機能に重大なリスクが発生した場合のBCPマニュアル、首都直下地震や感染症を想定した業務手順、店舗営業継続の仕組みがあります。[出典10]
一方、ローソンストア100自身について、重要システム・発注・物流・店舗支援のRTO・RPO、バックアップ復元時間、手動代替手順、実災害での店舗再開時間は公表されていません。
グループの事業継続基盤を限定的に評価して2/5点です。
3/5点以上を検討するには、対象会社の重要業務ごとにRTO・RPOを定め、復旧訓練で目標時間内に業務を再開できた結果を公開する必要があります。
危機時の市民への対応|2/5
ローソングループは大規模災害時に全国のローソン、ナチュラルローソン、ローソンストア100などを窓口として災害募金を実施し、日本赤十字社等を通じて被災者支援へつなげています。ローソンストア100が災害支援の受付網に明確に含まれている点は評価できます。[出典11]
一方、ローソンストア100自身が被災地へ何人分の飲料・食品を供給したか、自治体との物資供給協定や被災店舗の再開支援を何件行ったかという法人単体の直接実績は公表されていません。
災害募金の窓口機能を評価して2/5点です。
3/5点以上を検討するには、災害時の物資供給量、支援店舗数、初動時間、営業再開実績を対象会社単体で公開する必要があります。
良いニュース・最近の前向きな動き
直近の前向きな動きでは、物価高への対応として主食や定番商品を実際に値下げし、低価格商品が大きな販売実績を上げています。また、働き方では正規雇用の男女賃金差が比較的小さく、男性育休も過半数を超えています。利用者の家計負担と働く人の公平性の両方を改善できれば、SafetyとInnovationを同時に高められます。
2026年4月 100円おにぎりを全店へ拡大、先行販売は約200%(Innovation)
関東エリアで本体120円のおにぎりを100円へ値下げしたところ、対象商品の販売数は2月比約200%となりました。この結果を受け、2026年4月15日から全店へ拡大され、8月末までの累計販売数は約320万個となりました。[出典7]
120円から100円への値下げは1個20円、約16.7%の負担減です。購入者が毎週5個買う場合は週100円、4週間で約400円の食費削減になります。
実際に販売数が伸びているため、値下げが利用者の需要へ結びついたことも確認できます。低価格商品の需要を調達・商品設計で支え続けられれば、生活者が食事を確保しやすい小売へ近づきます。
2026年5月 定番シュークリームを128円から98円へ約3割値下げ(Innovation)
2026年5月6日から「ツインシュー カスタード&ホイップ」を本体128円から98円へ値下げしました。原材料と調達コストを見直して実現した値下げです。[出典6]
1個30円の値下げは、従来の本体価格比で約23.4%です。会社は税込価格等を踏まえ「約3割値下げ」と案内しています。利用者にとっては購入のたびに30円の支出が減ります。
コスト削減を容量縮小だけで行うのではなく、原材料・調達の見直しで価格へ返すことは、Innovationの利益を消費者へ還元する具体例です。
2026年3月公表 正規男女賃金比91%・男性育休67%(Safety)
2026年3月集計の公表データでは、正規雇用の男女賃金比率91.0%、正規雇用男性の育児休業取得率67%、女性100%です。[出典2]
正規雇用で男女の平均賃金差が9ポイントまで縮まり、男性の約3分の2が育児休業を取得していることは、家庭責任を男女で分けながらキャリアを続ける方向の成果です。
一方、女性管理職9.1%、全労働者の男女賃金比64.9%は課題として残るため、登用と非正規を含めた賃金差の改善が次の段階です。
悪いニュース・問題となった動き
現在の最大の課題は、価格施策を強める一方で、店舗数が急速に減り、会社単体でも赤字と株主資本マイナスが確認されていることです。事業再編そのものを否定的に扱うのではなく、その過程で働く人の雇用・待遇がどう守られたか、利用者が地域で買い物を続けられるかを確認する必要があります。
2026年2月期 当期純損失4億3,100万円、株主資本マイナス5億5,500万円(Safety・Protection)
2026年6月1日掲載の第13期決算公告では、2026年2月末の資産合計34億8,300万円に対し、流動負債33億7,100万円、固定負債6億6,700万円、株主資本はマイナス5億5,500万円、当期純損失は4億3,100万円でした。[出典12]
負債合計は40億3,800万円で、資産を5億5,500万円上回ります。事業継続を直ちに否定する数字ではありませんが、賃上げ、店舗設備、安全投資、システム投資を続ける財務余力を確認するうえで重要な課題です。
親会社グループの支援も含め、どのように収益を改善しながら従業員の賃金・安全投資を維持するかを示す必要があります。
2026年2月~9月 店舗数590店から468店へ減少(Safety・Protection)
2026年2月末のローソンストア100は590店でしたが、9月末には468店となり、7か月で122店、約20.7%減少しました。2025年2月末641店からは173店、約27.0%の減少です。[出典4・5]
9月の既存店は売上高99.1%、客数94.2%、客単価105.2%でした。客単価上昇で売上減を抑える一方、来店客数は前年を5.8%下回っています。[出典5]
店舗数の減少にはローソンへの業態変更が含まれる可能性があるため、すべてを単純な閉店とは扱いません。ただし、社員・店舗スタッフの雇用移管、退職、通勤先変更、利用者の買い物距離への影響は公表されていません。
再編後も働く人の雇用と地域の買い物アクセスを守れていることを数字で示す必要があります。
総合評価と、これから改善してほしいこと
株式会社ローソンストア100は現在52点・シビックランクDです。次のCランクは60点からなので、あと8点必要です。
低価格商品の開発、正規男女賃金比91%、男性育休67%、SV求人の残業11時間は強みです。一方、全社の労働時間、労災、店舗再編後の雇用、自動化の人への還元、BCP復旧結果が見えません。
次のCランクへ上がる最短ルートは、店舗再編と省力化の成果を「人を減らした」ではなく「残業を減らし、雇用を守り、安全を高めた」と数字で証明することです。
全社の残業・有休を職種別に公開してほしい|労働時間・休息:6→8/10
現在の「労働時間・休息」は6/10点です。
現行SV求人では平均残業11時間と良好ですが、全社員の平均残業、有休取得率、店長・店舗社員・本部社員の差は公表されていません。転職会議の投稿者集計では残業43.4時間、有休30.9%と大きな差があります。
企業が実行してほしいのは、職種別の平均残業、有休取得率、月45時間・60時間超の人数を毎年公開し、全社平均残業15時間以下、有休取得率80%以上、月60時間超をほぼ0にすることです。
この結果を複数年確認できれば6→8/10点、+2点を検討できます。
現在:6/10点
改善後:8/10点
加点:+2点
総合:52→54点
ランク:Dのまま
参考企業はイオン株式会社です。Google Drive上の現行審査では総合70点・B、「労働時間・休息」8/10点で、対象会社単体の月平均残業13.1時間、有給取得率69.3%を公開しています。ローソンストア100では、さらに有休80%以上まで確認できれば8点をより強く裏づけられます。[比較資料20]
法人単体の労災・健康KPIを公開してほしい|労働安全・健康:2→6/10
現在の「労働安全・健康」は2/10点です。
店舗には転倒、腰痛、重量物、深夜勤務などのリスクがありますが、死亡・休業労災、度数率・強度率、健康診断、ストレスチェック、メンタル休職率が公表されていません。
企業が実行してほしいのは、死亡・重篤災害、休業労災、転倒・腰痛等の事故、度数率・強度率、健康診断受診率、ストレスチェック、メンタル不調による休職を毎年公開することです。
死亡・重篤災害0を複数年継続し、事故率が低下し、健康診断・ストレスチェックの高い受診率を確認できれば2→6/10点、+4点を検討できます。
現在:2/10点
改善後:6/10点
加点:+4点
総合:54→58点
ランク:Dのまま
参考企業は株式会社ファミリーマートです。Google Drive上の現行審査では総合78点・B、「労働安全・健康」8/10点で、2025年度の労働災害11件、死亡0、度数率0.70、強度率0.021、健康診断受診率100%を公開しています。[比較資料21]
店舗再編・デジタル化の成果を雇用と時間へ返してほしい|改善成果の人間への還元:2→4/5
現在の「改善成果の人間への還元」は2/5点です。
店舗数が590店から468店へ減る一方、セルフレジやデジタルツールの活用も進んでいます。しかし、削減した作業時間、移管・配置転換人数、退職者数、再教育、残業、賃金の変化が公表されていません。
企業が実行してほしいのは、業態転換・閉店・自動化ごとに、削減人時、社員の移管・配置転換、契約終了、再教育、離職、残業、賃金を時系列で公開することです。
複数業務で作業時間20%以上、残業10%以上を削減し、店舗再編時の雇用を高い割合で維持し、浮いた時間を賃上げ・休暇・接客や売場改善へ再配置したことを確認できれば2→4/5点、+2点を検討できます。
現在:2/5点
改善後:4/5点
加点:+2点
総合:58→60点
ランク:Cへ上昇
参考企業はキリンビバレッジ株式会社です。Google Drive上の現行審査では総合74点・B、「改善成果の人間への還元」4/5点で、物流自動化の実証における生産性42%向上と、人員を別業務へ再配置した結果まで確認されています。[比較資料22]
次のCランクへ上がるための具体例
現在52点・Dで、Cランクは60点からです。あと8点必要です。
第一に、全社員の残業・有休を職種別に公開し、平均残業15時間以下、有休取得率80%以上、月60時間超をほぼ0にします。「労働時間・休息」を6→8/10点、+2点です。
第二に、法人単体の死亡・休業労災、度数率・強度率、健康診断、ストレスチェック、メンタル休職率を公開し、死亡・重篤災害0と事故率低下を継続します。「労働安全・健康」を2→6/10点、+4点です。
第三に、店舗再編・セルフレジ・デジタル化について、削減人時と移管・配置転換・再教育・退職・残業・賃金を公開し、作業時間20%以上・残業10%以上の削減と雇用維持を確認します。「改善成果の人間への還元」を2→4/5点、+2点です。
52点+2点+4点+2点=60点となり、シビックランクCへ上がります。
つまり、ローソンストア100が次のランクへ上がるためには、低価格商品の開発を続けるだけでなく、店舗再編と省力化によって「働く時間が減った」「事故が減った」「雇用と所得が守られた」という人間側の結果を法人単体の数字で示すことが必要です。
最終評価は、
Safety:27/50
Innovation:14/25
Protection:11/25
総合:52/100
シビックランク:D
とします。
出典一覧
1.株式会社ローソンストア100「会社概要」【情報ランクA】
2.厚生労働省「女性の活躍推進企業データベース」株式会社ローソンストア100公表データ、2026年3月集計【情報ランクS】
3.株式会社ローソンストア100採用サイト「募集要項」【情報ランクA】
4.株式会社ローソン「2026年2月期 月次情報/2025年度第4四半期営業概要」【情報ランクA】
5.株式会社ローソン「2026年9月 月次情報」【情報ランクA】
6.株式会社ローソンストア100「5月6日から従来品より約3割値下げしたシュークリームを販売」2026年4月27日【情報ランクA】
7.株式会社ローソンストア100「海苔付きの手巻おにぎりが120円で発売」2026年9月9日、および100円おにぎり全店展開資料【情報ランクA】
8.株式会社ローソンストア100「商品について/LAWSON VALUE LINE」【情報ランクA】
9.株式会社ローソン「ローソングループ個人情報保護方針」【情報ランクA】
10.株式会社ローソン「リスクマネジメント:事業継続のために」「内部統制システムの整備の基本方針」【情報ランクA】
11.株式会社ローソン「災害への備えとマチの復興支援」【情報ランクA】
12.官報「株式会社ローソンストア100 第13期決算公告」2026年6月1日掲載【情報ランクS】
13.Indeed「株式会社ローソンストア100 従業員クチコミ」2026年9月29日確認【情報ランクB】
14.転職会議「株式会社ローソンストア100 社員・元社員口コミ」2026年確認【情報ランクB】
15.株式会社ローソンストア100「ローソングループ取引方針」【情報ランクA】
16.株式会社ローソンストア100「6月 セットで買うとおトク」三ツ矢サイダー500ml、2026年6月【情報ランクA】
17.株式会社ローソンストア100「アサヒ飲料の対象商品を買うと40円引きクーポン」三ツ矢サイダー500ml、2026年3月【情報ランクA】
18.株式会社ローソンストア100「Uber Eats 海の日キャンペーン」三ツ矢サイダー500ml、2026年7月【情報ランクA】
19.X・5ちゃんねる・爆サイ等での「ローソンストア100」「残業」「給料」「人手不足」「SV」「閉店」「転換」「人員削減」「退職」等の個別検索、2026年10月17日確認【情報ランクB】
20.Google Drive「イオン株式会社を企業審査|シビックランクB・70点/100点」【比較資料】
21.Google Drive「株式会社ファミリーマートを企業審査|シビックランクB・総合点(78点/100点)」【比較資料】
22.Google Drive「キリンビバレッジ株式会社を企業審査|シビックランクB・総合点(74点/100点)」【比較資料】
シビックランクの基準
| ランク | 総合点 |
|---|---|
| S | 90~100点 |
| A | 80~89点 |
| B | 70~79点 |
| C | 60~69点 |
| D | 50~59点 |
| E | 40~49点 |
| F | 20~39点 |
| G | 0~19点 |
株式会社ローソンストア100は52点のため、今回の評価はシビックランクDです。
情報ランクの基準
| 情報ランク | 基準 |
|---|---|
| S | 行政、公的機関、裁判所、規制当局、独立第三者機関の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報 |
| A | 企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、氏名・役職・立場が確認できる記名取材や公表発言など、発信主体を確認できる公表情報 |
| B | 従業員・元従業員口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報 |
情報ランクは企業そのものの良し悪しではなく、個々の情報の出どころと検証状態を示します。
