私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。
働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。
反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。
だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。
なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット
今回審査する株式会社サムライパートナーズは、総合24点、シビックランクFです。
株式会社サムライパートナーズの特に強い点は、起業リアリティー番組「Nontitle」を継続して制作し、起業家や企業が新しい商品・サービスを市民に届ける場を作っていることです。そのため、この企業の商品を購入したりサービスを利用したりすれば、新しい事業への挑戦や市民の選択肢を広げる機会が増える社会につながる可能性が高まります。
一方で、改善点として従業員の実際の残業時間、賃金上昇、労働安全、制作負担の軽減成果について、法人単体で検証できる公開情報が不足しています。
この記事では、株式会社サムライパートナーズの強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。
株式会社サムライパートナーズの企業審査結果
| 評価軸 | 得点 | 主な評価 |
|---|---|---|
| Safety | 11/50点 | 採用時の月給・休暇・保険制度を確認。実残業、賃上げ、労災、育児休業等の実績開示が不足 |
| Innovation | 8/25点 | 「Nontitle」、D2C企画、GMOとの共同スタジオを評価。社内の省力化と従業員への還元成果が不足 |
| Protection | 5/25点 | 個人情報保護研修、入退室管理、アクセス権管理と番組トラブルの説明対応を評価。BCP・復旧実績が不足 |
| 総合 | 24/100点 | シビックランクF |
評価時点:2026年10月。対象は株式会社サムライパートナーズ単体であり、ReZARD、GMOサムライコンテンツスタジオ、Pinoeightなど別法人の従業員・実績を単体の点数へ合算しません。
主な強み
- 「Nontitle」を企画・制作し、新商品や起業家の認知獲得を支援している[出典1・2]。
- 2026年1月設立のGMOサムライコンテンツスタジオへ49.9%出資し、撮影・配信事業を共同展開している[出典3]。
- 2026年2月、インフルエンサーマーケティングのPinoeight株式会社を子会社化した[出典4]。
- 2026年8月改訂の個人情報保護方針で、全従業員への年1回研修、カードキー、アクセス権の管理を明記している[出典5]。
- 2026年の制作支援スタッフ募集で、社会保険、交通費全額支給、振替休日、YouTube Premium費用負担等を明示している[出典6]。
主な課題
- 月30時間分の固定残業代を含む求人があり、社員全体の実残業時間、有給取得率、休日対応の頻度が公表されていない[出典6]。
- 単体の平均年間給与、既存社員のベースアップ率、男女賃金比率、離職率、育休取得率の継続的な公開情報がない。
- 単体の労災件数、メンタルヘルス対策の実施結果、外部相談窓口の運用実績が公表されていない。
- AI・制作設備の活用によって編集、撮影、企画、進行管理の作業時間が何時間減り、それが社員の休暇・賃金へどう返ったかが公表されていない。
- 防災訓練、代替制作体制、サイバー侵害時の復旧目標・復元訓練の結果が公表されていない。
事業内容と市民への貢献
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社サムライパートナーズ |
| 設立 | 2007年8月 |
| 代表取締役CEO | 入江巨之 |
| 代表取締役CFO | 本田直裕 |
| 東京本社 | 東京都渋谷区渋谷3-10-13 TOKYU REIT 渋谷Rビル4階 |
| 九州本社 | 福岡県福岡市東区香椎駅前2-8-18-405 |
| 資本金 | 1,100万円(2026年公表の提携資料) |
| 主な事業 | マーケティング、エンターテインメント、クリエイティブ、ファイナンス |
| 公式サイト | https://samurai-partners.jp/ |
東京本社住所は2026年10月時点の公式サイト掲載を採用しました。2026年前半の公表資料には移転前の丸の内住所が掲載されています[出典1・3]。
主な事業内容
マーケティング事業では、営業・企画担当が企業の課題や販売したい商品を把握し、動画の企画、出演者・制作チームとの調整、撮影、編集、公開後の改善を組み合わせて視聴者へ届けます。自社番組「Nontitle」では、起業や商品開発の過程を番組にし、視聴者が新事業を知るきっかけを作っています[出典2]。
エンターテインメント事業では、クリエイターの撮影準備、出演交渉、マネジメント、イベント企画・運営を担います。クリエイティブ事業では映像制作やブランディング、ファイナンス事業では企業の財務支援を行っています[出典1・7]。
主な取引先・協力先
公式に確認できる協業例には、GMOインターネットグループ、Pinoeight、ヒカル氏との「ReZARD」関連企画があります。GMOサムライコンテンツスタジオは資本・事業上の協業先であり、サムライパートナーズの単独所有設備ではありません[出典2・3・4]。
事業による市民への貢献
例えば、販路のない起業家が新商品を開発した場合、番組内でその開発の過程が紹介されれば、広告予算だけでは到達しにくい視聴者へ存在を知らせる機会が生まれます。視聴者にとっても、商品がどのように企画されたかを知り、購入を検討する材料が増えます。
2026年のGMOとの共同スタジオ事業では、企画・制作と撮影・配信環境を組み合わせる仕組みを整えました。収録・配信設備を必要とする企業や制作者が、設備と制作支援をまとめて利用しやすくなる可能性があります。ただし、実際に制作時間や利用料金がどれだけ減ったかを示す比較数値は公表されていません[出典3]。
Safety:11/50点
サムライパートナーズは制作・営業・イベント運営など、納期や顧客対応によって業務負荷が変動しやすい仕事を扱います。求人条件から給与と一部の福利厚生は確認できますが、実際の休息、健康、雇用の公平性まで把握できる単体KPIが不足しています。
賃金・利益の還元:4/10点
2026年8月掲載の制作支援スタッフ求人は、月給30万~40万円程度、昇給年1回、賞与年2回と案内しています。月給には30時間分の固定残業代が含まれ、超過分は別途支給する条件です[出典6]。
募集対象の給与額と超過勤務の扱いを公開しているため4点です。応募者が初期条件を比較しやすい利点があります。一方、これは募集職種の条件であり、在籍者の実支給額や賃上げ実績を示すものではありません。単体の賃金中央値、雇用形態別の給与、既存社員のベースアップ率は公表されていません。継続的な賃上げと社員全体の賃金分布が確認できれば6点以上を検討できます。
労働時間・休息:2/10点
同求人では原則9:00~18:00、休憩60分、土日祝休み、休日対応時は振替休日で調整できる旨が記されています。一方、約3か月に1回の土曜出勤の案内と、固定残業30時間分を含む給与条件も確認できます[出典6]。
勤務時間帯と振替休日制度を示しているため2点です。固定残業30時間は実際に毎月30時間残業したことを意味しません。部署別の実残業、長時間労働者の割合、有休取得率、休日出勤後の振替取得実績が公表されていないため減点対象です。実残業月20時間以下、有休取得率70%以上、休日対応後の休息実績を継続して示せれば6点を検討できます。
雇用の安定・待遇の公平性:2/5点
2026年も経理職や制作支援職の正社員募集があり、2024年には営業職4人の正社員採用を支援会社が公表しています[出典6・8]。採用によって業務機会を提供している点を2点としました。
一方、正社員・契約社員別の人数、継続雇用率、離職率、女性管理職比率、男女賃金差、契約更新の実績が公表されていません。これらを年次公開し、安定雇用と公平な待遇の結果が確認できれば3点以上を検討します。
福利厚生・育児・介護:2/5点
制作支援職の求人には、健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険、交通費全額支給、YouTube Premium費用負担が記されています[出典6]。業務で映像の動向を追う従業員の自己負担を減らす制度を評価して2点です。
育児・介護休業の取得率、復職率、制度利用者の実績、健康診断の受診結果は公表されていません。育児・介護と仕事を両立できる制度に加えて利用実績が確認できれば3点以上を検討します。
人権・ハラスメント・労使関係:0/5点
ハラスメント相談窓口の独立性、相談件数、是正件数、労使協議、取引先や出演者を含む人権対応について、法人単体の結果を示す公開情報がありません。問題が発生したと断定する根拠はありませんが、相談者が安心して声を上げ、改善へつなげられるかを評価できないため0点です。外部相談先と是正手順を公表し、処理実績が確認できれば2~3点を検討します。
労働安全・健康:0/10点
撮影・イベント設営時の転倒、機材運搬、長時間編集、精神的負荷などは、この業種で管理すべきリスクです。サムライパートナーズ単体の休業労災、重大事故、健康診断受診率、ストレスチェック後の改善、機材作業の安全教育について、実績を示す公開情報がありません。
事故が起きているという評価ではなく、安全対策の成果を検証できないことによる0点です。安全教育、健康管理、労災件数を公表し、負担低減と重大事故防止が確認できれば4~6点を検討します。
商品・サービスの安全:1/5点
サービスの中心は動画、広告、イベント、事業開発支援です。「Nontitle」Season Hの売上対決では、2026年9月に企画を不戦勝で終了し、制作委員会が説明と謝罪を行いました[出典9]。視聴者への説明対応があった点を1点とします。
一方、広告表示の事前確認、出演者の安全管理、企画上の紛争予防、顧客苦情の処理件数を示す単体の公開実績は不足しています。外部確認を含む品質管理や是正結果を継続公表できれば2~3点を検討します。
従業員・元従業員の口コミ
転職会議、Indeed、OpenWork、エンゲージ会社の評判を調べました。Indeedには同名表示の掲載がありますが、工場作業など対象会社の公式事業と一致しない職種情報が混在しています。対象法人に勤務した人の投稿と確定できる原文は採点に用いていません。OpenWorkの同名・近似名掲載も、対象法人と投稿者の勤務先を照合できる本文が得られていません。
そのため、口コミによる個別の加点・減点は行いません。求人情報で確認できる固定残業制度を、実際の長時間労働の証拠として扱うこともしません。
SNS・匿名掲示板の確認結果
X、5ちゃんねる、爆サイ等について、社名に「残業」「退職」「給料」「休日」「パワハラ」「事故」などを組み合わせて確認しました。今回確認した範囲では、対象法人の従業員による勤務実態を本文まで裏づけられ、採点を変更できる投稿は見つかりませんでした。
代表者や「Nontitle」に関する投稿はありますが、番組への反応と社員の労働体験を混同しません。
Innovation:8/25点
同社は映像企画と事業開発を組み合わせ、GMOとのスタジオ事業やインフルエンサー企業の買収を進めています。市民が新しい事業を知る機会は広がっていますが、その技術・事業拡大が社内で働く人の負担をどの程度減らしたかはまだ見えません。
作業負担・危険の削減:0/10点
2026年の求人には生成AIを活用して生産性を高められる人材を求める記載があり、AI活用への意向は確認できます[出典6]。しかし、どの編集・営業・事務工程をAIで代替し、作業時間や危険が何時間・何件減ったかという導入結果は公表されていません。
求人要件を社内の削減実績へ置き換えられないため0点です。工程別の導入前後の人時、残業、安全上の変化が確認できれば4点以上を検討します。
商品・サービスの改善:4/5点
「Nontitle」では複数シーズンの企画を継続し、2026年には「昭和世代VS Z世代」を掲げたSeason6を発表しました。GMOとの共同スタジオは、企画、撮影、編集、配信を組み合わせる提供体制の拡充です[出典3・10]。
異なる参加者や事業を紹介し、制作サービスの選択肢を増やしていることから4点です。ただし、事業化後の商品満足度、トラブル率、スタジオ利用者の所要時間短縮など継続的な実績が公表されていません。顧客の具体的改善成果を年度別に示せれば5点を検討します。
改善成果の市民への還元:0/5点
番組の視聴者や広告主への価値と、働く人への利益還元は分けて判断します。社内のAI活用や制作設備による省力化が、社員の賃金、休暇、労働時間、健康、雇用維持へどう返ったかを示す公開数値はありません。成果の還元を評価できないため0点です。
導入後の残業削減、休日増加、賃金改善を同じ部署の導入前と比較して示せれば3点以上を検討します。
研究開発・現場改善の継続:4/5点
「Nontitle」のシリーズ展開、2026年のPinoeight子会社化、GMOとの共同スタジオ事業から、企画と制作体制の更新が複数年にわたり継続していることを確認できます[出典3・4・10]。既存番組だけに依存せず、制作工程と提供サービスを広げているため4点です。
社内改善に関する投資額、現場からの改善提案数、実施率、効果検証の結果を公開できれば5点を検討します。
自動化・AI導入後の雇用状況
生成AIを扱えることを採用条件に掲げる事実は確認できますが、対象会社のどの業務へいつ導入されたか、必要人員が変わったかは公表されていません。2024年の営業採用実績と2026年の継続募集は確認できますが、AI導入の前後で比較できる社員数・契約更新・配置転換・退職の連続資料ではありません[出典6・8]。
制作職や営業職の雇用削減がAIに起因したと判断できる根拠はありません。求人と従業員の実績を時系列で公表することが今後の評価条件です。
Protection:5/25点
広告・映像制作は、災害、情報漏えい、配信障害、出演者や取引先の急な事情によってサービスが止まる可能性があります。同社は情報管理措置を具体的に公開している一方、緊急時に制作を続けられる代替体制と復旧実績の開示は不足しています。
災害への備え・訓練:0/5点
拠点の避難訓練、災害対応計画、安否確認訓練、機材の保全訓練について、対象会社の実施頻度や結果の公開情報がありません。例えば撮影直前に停電が起きた際、社員や出演者の安全をどう確保するかが検証できないため0点です。年次訓練と改善結果の公開で2~3点を検討します。
生産・物流・調達の代替:0/5点
東京・九州の拠点やGMOとの共同スタジオという関係はありますが、サムライパートナーズ単体が一方の撮影現場を利用できなくなった場合、別の場所へ何時間で切り替える契約・手順を持つかは公表されていません[出典1・3]。代替制作の実証結果がないため0点です。代替スタジオや複数クラウドの切替訓練を確認できれば2~3点を検討します。
サイバー防衛・情報保護:3/5点
2026年8月10日改訂の個人情報保護方針では、年1回の全社員研修、入退室カードキー、来訪者記録、個人ごとのアクセスIDの発行・廃棄管理を明示しています。例えば退職者のアカウントを残さず消去すれば、契約や応募者の個人情報へ不要なアクセスが続く危険を下げられます[出典5]。
組織・物理・技術的な対策を確認できるため3点です。一方、多要素認証、端末監視、バックアップ復元訓練、重大インシデント件数、外部監査結果は公表されていません。運用実績と独立検証が確認できれば4~5点を検討します。
供給継続・復旧能力:0/5点
動画素材のバックアップ、配信停止後の復旧目標、撮影機材の故障時の代替、制作案件の再開時間について公開実績がありません。例えば制作データが破損して納品できなくなった場合、顧客の告知や販売活動も遅れます。復元試験の実施と復旧時間の公表があれば2~3点を検討します。
危機時の市民への対応:2/5点
2026年9月の「Nontitle」Season H売上対決終了では、制作委員会が関係者との協議と両チームの了承を説明し、視聴者へ謝罪しました[出典9]。企画が予定どおり終わらない場合に理由を伝えたことを評価して2点です。
一方、番組上のトラブルへの補償方針、問い合わせ処理の期間、再発防止の確認可能な結果は公表されていません。重大な障害や契約変更時の一貫した対応実績を示せれば3点以上を検討します。
良いニュース・最近の前向きな動き
番組制作の拡充と情報管理体制の具体化は、InnovationとProtectionに関わります。企業が動画制作や新しい事業へ挑戦しやすくなる一方、制作に携わる従業員の働き方にも成果が及ぶかが今後の確認点です。
2026年3月 GMOと共同スタジオ事業を本格始動(Innovation)
2026年1月26日設立のGMOサムライコンテンツスタジオ株式会社について、3月に事業本格始動が発表されました。GMOが50.1%、サムライパートナーズが49.9%を出資し、GMOの配信・XR技術と同社の番組企画・制作力を組み合わせます[出典3]。
制作会社や企業が撮影場所、機材、配信担当、企画担当を別々に手配する負担を減らせる可能性があります。実際の所要時間や料金の削減実績は今後の確認点です。
2026年8月 個人情報保護方針を改訂(Protection)
8月10日改訂の方針で年1回の個人情報保護研修、入退室管理、ID権限管理などが公表されました[出典5]。応募者、出演者、スポンサーの連絡先を扱う仕事では、不要な閲覧や退職後のアクセスを減らすための具体的な対策になります。社外監査や漏えい防止の成果も示せれば、より強い評価につながります。
悪いニュース・問題となった動き
企画が予定どおり完了しないことや、労働時間の実績が見えないことは、サービス利用者の信頼と働く人の休息に関わります。原因や責任の帰属を推測せず、公表された出来事と改善すべき管理体制を評価します。
2026年9月 「Nontitle」売上対決を不戦勝で終了(商品・サービスの安全/Protection)
9月3日、番組側はSeason Hの売上対決を「ひろゆきチームの不戦勝」とすると報告しました。報道によれば、ヒカルチームから関連会社の元社員・元役員との係争中の事情で対決を続けられないとの申し出があり、番組制作委員会は関係者と協議しました[出典9]。
番組企画が予定した最終比較を示せず、結果を楽しみにしていた視聴者が検証する機会は失われました。一方、係争の当事者や法的責任をサムライパートナーズ自身へ帰属させる根拠はありません。今後は対決ルールの継続不能時の対応、説明時期、事後検証を事前に明示することが課題です。
2026年8月 固定残業30時間分を含む求人条件を掲載(Safety)
制作支援スタッフの求人には固定残業30時間分を含む給与と、休日対応時の振替休日制度が記されています[出典6]。制作と現場調整では深夜や休日に対応することも想定されるため、実働と休息を追える制度が重要です。
固定残業制度そのものや募集条件の掲載だけでは、長時間労働の実態や法令違反を示しません。実際の時間外労働、振替休日の取得率、月45時間超の割合が公表されていないことがSafetyの減点要因です。
総合評価と、これから改善してほしいこと
現在の総合点は24点、シビックランクFです。次のEランクは40点からなので、あと16点必要です。番組制作と新規事業開発は強みですが、その成功が従業員の時間・安全へ返っていることを示す具体的な実績が不足しています。
実残業と休息を改善し、結果を公開する(Safety)
現在の「労働時間・休息」は2/10点。固定残業30時間分を含む求人に対し、実残業と有休取得の全社実績が不明です[出典6]。部署別平均残業を月20時間以下、月45時間超の従業員割合を継続低下、有休取得率70%以上、休日対応後の振替取得率を高い水準で維持した結果を公開できれば、6/10点(4点加点)を検討します。
この改善だけなら総合28点・Fです。参考企業はキングジム(現行審査で労働時間・休息8/10点)。同社は単体正社員の月平均残業5.6時間を公表しています。対象業種は異なりますが、実労働時間の開示方法が参考になります。
撮影・イベントの労働安全を数値で示す(Safety)
現在の「労働安全・健康」は0/10点。撮影や設営時の事故、健康診断、過重労働対策について検証可能な実績がありません。現場の安全教育と点検を定期実施し、休業労災・重大事故・メンタルヘルス対策の結果を単体で継続公表し、重大事故0と負担軽減が確認できれば6/10点(6点加点)を検討します。
この改善だけなら総合30点・Fです。参考企業はダスキン(現行審査で労働安全・健康8/10点)。同社は単体の休業災害度数率0.88と健康診断受診率100%を公表しています。職種差はありますが、事故と健康の結果を継続して数値化する点を参考にできます。
AI・制作設備で減った作業時間を社員へ返す(Innovation)
現在の「作業負担・危険の削減」は0/10点。生成AIを使いこなす人材を求める条件はあるものの、実際の導入前後の作業時間と職場負担の変化は公表されていません[出典6]。編集の文字起こし、素材検索、進行管理などで導入前後の所要時間を測定し、反復作業を減らした実績と配置転換・雇用維持を開示できれば4/10点(4点加点)を検討します。余った時間を休暇や教育へ充てたかもあわせて検証します。
この改善だけなら総合28点・Fです。参考企業はダスキン(現行審査で作業負担・危険の削減6/10点)。業務用清掃ロボットをサービスに導入し、人手作業を設備へ置き換える工程が具体化されています。仕事内容は異なりますが、代替工程を明確にする点が参考になります。
個人情報管理の運用実績を独立検証する(Protection)
現在の「サイバー防衛・情報保護」は3/5点。年1回の研修、カードキー、権限管理は公表済みです[出典5]。全社員の多要素認証適用、端末監視、年次の第三者監査、バックアップ復旧試験、重大漏えい件数を継続公開し、実際の防衛・復旧が高水準と確認できれば5/5点(2点加点)を検討します。
この改善だけなら総合26点・Fです。参考企業はダスキン(現行審査でサイバー防衛・情報保護3/5点)。アクセス権限の制限や教育、情報セキュリティ監査を公表しており、監査結果まで含めた一層の透明化が次の目標となります。
次のランクへ上がるための具体例
- 制作部門の実残業を月20時間以下にし、有休取得率70%以上と振替休日の実際の取得を公開する:労働時間・休息2→6点、4点加点。参考:キングジムの月平均残業5.6時間。
- 撮影・イベント現場の点検と健康管理を実施し、重大事故0・労災件数・教育実績を継続公表する:労働安全・健康0→6点、6点加点。参考:ダスキンの労災度数率0.88。
- AIによる素材検索や文字起こしの省力化を導入前後の時間で実測し、雇用維持と作業負荷低下を確認する:作業負担・危険の削減0→4点、4点加点。参考:ダスキンの業務用清掃ロボット導入。
- 全社員への多要素認証、独立監査、復旧試験を定着させ、結果を公表する:サイバー防衛・情報保護3→5点、2点加点。参考:ダスキンのアクセス管理と情報セキュリティ監査。
24点+4点+6点+4点+2点=40点となり、シビックランクEに到達します。これらは具体的な実施と良好な結果が確認された場合の条件付き試算です。
まずは従業員の労働時間と安全を守る実績を数値で公開し、制作技術の進歩を社員の負担軽減につなげることが、次のランクへの現実的な道筋です。
出典一覧
[出典1]株式会社サムライパートナーズ「企業情報」https://samurai-partners.jp/about/ (情報ランクA)
[出典2]同社「マーケティング事業」「エンターテインメント事業」https://samurai-partners.jp/marketing/ ・ https://samurai-partners.jp/entertainment/ (情報ランクA)
[出典3]同社・GMOインターネットグループ「GMOサムライコンテンツスタジオ設立」2026年3月18日発表・3月23日掲載 https://samurai-partners.jp/works/1152/ (情報ランクA)
[出典4]同社「Pinoeight株式会社を子会社化」2026年2月26日 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000091904.html (情報ランクA)
[出典5]同社「個人情報保護方針」2026年8月10日改訂 https://samurai-partners.jp/privacy/ (情報ランクA)
[出典6]リクナビNEXT・タウンワーク等、同社名義の2026年8月制作支援職求人 https://next.rikunabi.com/viewjob/jkcd0e9c3cb990a6ed/ ・ https://townwork.net/viewjob/jobid_36f767ac78c053fe/ (情報ランクA:企業の求人条件として掲載。実績ではない)
[出典7]株式会社マイビジョン「経営理念策定」2025年12月24日 https://myvisi0n.co.jp/news/2249 (情報ランクA)
[出典8]株式会社Recruit Innovation「採用支援実績」2024年8月以降 https://recruitinnovation.co.jp/case_samurai/ (情報ランクA:支援会社の公表)
[出典9]J-CASTニュース「Nontitle Season Hの不戦勝」2026年9月3日 https://www.j-cast.com/2026/09/03517657.html?p=all (情報ランクA:記名報道)
[出典10]株式会社サムライパートナーズ「Nontitle Season6」2026年4月17日 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000091904.html (情報ランクA)
[出典11]Google Drive内の「株式会社ダスキンを企業審査」「株式会社キングジムを企業審査」2026年10月版。参考企業の点数・公開実績の照合に使用(当サイトの評価であり外部認証ではない)。
シビックランクの基準
| ランク | 総合点 |
|---|---|
| S | 90~100点 |
| A | 80~89点 |
| B | 70~79点 |
| C | 60~69点 |
| D | 50~59点 |
| E | 40~49点 |
| F | 20~39点 |
| G | 0~19点 |
情報ランクの基準
| ランク | 意味 |
|---|---|
| S | 公的機関・裁判所・独立した第三者の監査・調査・認証等で内容が裏づけられた情報 |
| A | 企業公式資料・求人・声明・記名取材など発信主体を確認できる情報 |
| B | 従業員口コミ・一般SNS・匿名掲示板など発信者との関係を独立に確認しにくい情報 |
