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丸善食品工業株式会社を企業審査|総合58点・シビックランクD|食品安全認証と防災協定を評価、労働時間・労災実績の開示不足が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

今回審査する丸善食品工業株式会社は、総合58点、シビックランクDです。

本記事では、長野県千曲市に本社を置き、清涼飲料、レトルト食品などを製造する丸善食品工業株式会社を対象とします。同名の別法人ではありません。同社は2024年度売上高313億円、従業員446人で、本社・須坂・富士小山などに製造拠点を持っています。

丸善食品工業の特に強い点は、食品を安全に製造し、問題が発生した場合に製造履歴や出荷先を追跡できる体制です。本社・須坂・富士小山の各工場でFSSC22000などの食品安全認証を取得し、製造ごとの微生物検査・官能検査・アレルゲン検査に加え、トレースバック訓練を月1回行っています。

そのため、この企業が製造する食品・飲料やOEM製品が選ばれれば、食品事故を防ぐために検査・追跡・品質管理へ継続的に投資する食品メーカーが残りやすい社会になる可能性が高まります。

一方で、改善点として働く人の労働時間と労災実績の透明性が残ります。2026年の求人では年間休日113~121日の職種がある一方、月平均残業20~30時間の求人もあり、製造職では12時間前後の交代勤務も掲載されています。勤務経験者からも12時間勤務、人手不足、休憩を取りにくい場合があるという投稿があります。現在の会社全体の平均残業時間、有給休暇取得率、死亡・休業労災件数などは公表されていません。

この記事では、丸善食品工業株式会社の強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

目次

丸善食品工業株式会社の企業審査結果

丸善食品工業は食品安全、品質管理、災害時の地域支援では具体的な仕組みを持っています。

一方で、企業審査で最も配点が大きいSafetyでは、会社全体の給与水準、実残業、有給取得、離職率、現在の労災結果などの開示が十分ではありません。また、大規模な生産設備を持つものの、その設備によって働く人の重労働や作業時間がどれだけ減ったかも数値で公表されていません。

評価軸得点主な評価
Safety28/50点年間休日113~121日の求人、賞与・健康経営・食品安全を評価。残業、交代勤務、現在の労災実績開示が課題
Innovation10/25点大規模生産設備と継続的な品質・設備改善を評価。人の作業負担削減量と還元実績が弱い
Protection20/25点災害協定、約1,000人収容施設、予備電源、複数工場を評価。サイバー・復旧時間の実績開示は不足
総合58/100点シビックランクD

Cランクは60点からなので、次のランクまであと2点です。

事業内容と人間への貢献

丸善食品工業株式会社は1961年設立、長野県千曲市に本社を置く食品メーカーです。

2024年度の売上高は313億円、従業員数は446人、グループ全体では566人です。資本金は8,000万円です。

大量の食品・飲料を製造する

丸善食品工業では、清涼飲料、レトルト飲料、レトルト食品、スポーツドリンク、ゼリー飲料などを製造しています。

本社工場のペットボトルラインは日産約81.6万本、缶・ボトル缶ラインは約90万本、ソフトパウチ食品は日産16万食の能力があります。

富士小山工場では、ラインによって日産96万本規模の飲料製造能力があります。

一つの工場で大量の食品を安定して作れることは、スーパー、コンビニ、自動販売機、災害備蓄などへ商品を継続して届けるための基盤になります。

OEMによって他社ブランドの商品も支える

同社は自社関連ブランドだけではなく、他社から依頼されたOEM製品も製造しています。

OEM営業、技術、生産、品質保証、物流など複数部門が連携し、製造前のテストから量産まで対応しています。

利用者から見れば別ブランドの商品でも、実際の製造を丸善食品工業が担っている場合があります。

そのため、丸善食品工業の労働環境や安全管理は、自社名が前面に出ている商品だけの問題ではありません。

Safety――28/50点

丸善食品工業のSafetyでは、食品安全、健康管理、福利厚生には具体的な制度があります。

一方、製造現場には交代勤務や残業があり、勤務経験者から人手不足や長時間勤務への不満も出ています。また、現在の労災件数、有給取得率、離職率、男女賃金差などを会社全体で比較できる公開情報はありません。

賃金・利益の還元――4/10点

2026年のハローワーク求人では、本社工場の品質保証職が月18万~22万円、フォークリフト作業が月19万~22万円などとなっています。

品質保証職では賞与年3回、前年度実績計6カ月分という求人も確認できます。昇給制度もあります。

賞与を含めて従業員へ利益を還元していることは評価できます。

一方、会社全体の平均給与、中央値、職種別賃金、既存社員のベースアップ率は公表されていません。

そのため4/10点です。

会社利益が増えた際に、広い従業員層の基本給が継続して上昇していることまで確認できれば6点以上へ上げられます。

労働時間・休息――4/10点

2026年の求人では、職種によって年間休日113日または121日となっています。

本社工場のフォークリフト職は年間休日121日です。一方、品質保証職は年間休日113日で月平均残業20時間、別の事務職求人では月平均残業30時間です。

富士小山工場の製造求人では、6時55分~19時、18時55分~翌7時という交代勤務も掲載されています。

Indeedでは2024年、飲料課の勤務経験者から12時間勤務、人手不足、忙しい時に休憩を取りにくいという投稿があります。情報ランクBの口コミであり、会社全体の勤務実態とは断定しません。

転職会議の投稿者データでは残業月31.2時間、有給消化率36.2%となっています。これも口コミ投稿者ベースの数字です。

会社単体の実残業時間、有給取得率、勤務間インターバルを継続比較できる公式情報がないため4/10点としました。

雇用の安定・待遇の公平性――3/5点

2024年6月時点で従業員446人を雇用しています。

過去に公表された正規雇用労働者の中途採用比率は、2018年度73%、2019年度52%、2020年度53%でした。中途採用にも一定程度門戸を開いていることは確認できます。

一方、現在の離職率、平均勤続年数、正社員登用率、男女賃金比率、女性管理職比率などは公表されていません。

口コミでは退職や人手不足を指摘する投稿もありますが、それだけで会社全体の雇用安定性を判断することはできません。

そのため3/5点です。

福利厚生・育児・介護――4/5点

採用情報では、社会保険、退職金、財形貯蓄、研修、資格取得支援などが確認できます。

2026年の求人では育児休業と介護休業の取得実績も「あり」とされています。

健康面では、健康診断、ストレスチェック、毎朝のラジオ体操、熱中症対策、予防接種、禁煙施策などを実施しています。

2026年には「健康経営優良法人2026」の認定を取得しました。2024年度に続く2回目の認定です。

制度と一部利用実績まで確認できるため4/5点としました。

育休取得率や介護休業取得人数まで継続公開されれば5点を検討できます。

人権・ハラスメント・労使関係――2/5点

丸善食品工業は労働安全衛生方針で「人間の尊重」を掲げ、ILO基本条約を踏まえた法令遵守、安全衛生教育、内部監査などを進める方針を示しています。

一方、ハラスメント相談窓口、相談件数、是正件数、労使協議の実績などについて、外部から比較できる情報は十分公表されていません。

方針の存在は評価しますが、実際に問題を発見・解決した成果が確認できないため2/5点としました。

労働安全・健康――6/10点

厚生労働省の「あんぜんプロジェクト」では、本社工場が月1回の職場巡回、リスクアセスメント、労働災害後の内部監査などを行っていることが掲載されています。

2015~2019年度の本社工場では死亡災害0件でした。休業災害は2017年度に1件、不休災害は年度によって1~14件発生しています。

過去に事故件数を公開し、再発防止監査を行っている点は評価できます。

一方、このデータは古く、2020年代の死亡災害、休業災害、不休災害、度数率などは公表されていません。

現在の結果を判断できないため6/10点としました。

最新の労災件数を年次で公表し、低水準を継続できれば8点以上を検討できます。

商品・サービスの安全――5/5点

食品メーカーとして最も強く評価できる項目です。

本社工場では2026年7月、FSSC22000 Version 6を更新。須坂工場、富士小山工場でもFSSC22000・ISO22000の認証を取得しています。

本社・須坂・富士小山ではISO9001も取得・更新しています。

さらに、

  • 製造ごとの微生物検査
  • 官能検査
  • アレルゲン検査
  • 空気・機械・水などの環境微生物検査
  • 毎月のトレースバック訓練
  • 定期的なトレースフォワード訓練
  • 工場5S検査

を実施しています。

食品に問題が見つかった場合、どの工場・設備・時間帯で製造したか、どこへ出荷したかを追えることは、回収範囲を早く絞るために重要です。

継続的な認証・検査・訓練まで確認できるため5/5点としました。

従業員・元従業員の口コミ

Indeedでは口コミ5件、総合評価2.4/5です。

「勤務時間と残業」は2.0、「給与と福利厚生」は2.0となっています。

2024年の飲料課勤務経験者からは、夜勤を含む12時間勤務、人手不足、忙しい時の休憩の取りにくさ、基本給が上がりにくいという投稿があります。

一方、賞与が年3回ある点などを挙げる投稿もあります。

転職会議では79件の口コミがあり、投稿者データは残業月31.2時間、有給消化率36.2%です。働いた分の残業代が支払われることなどを肯定的に挙げる口コミがある一方、12時間勤務や連休の少なさを問題視する投稿もあります。

これらは情報ランクBとして扱い、会社全体の確定値とはしていません。

SNS・匿名掲示板の確認結果

Xなどの一般SNS、5ちゃんねる等も会社名や工場名、労働関連語で確認しました。

今回の採点を変更できるだけの具体性と裏付けを持つ投稿は確認できませんでした。

そのため、SNS・匿名掲示板だけを理由とした加点・減点は行っていません。

Innovation――10/25点

丸善食品工業は大規模な高速生産設備を持ち、新しい製品形態や製造ラインを継続して導入しています。

一方、企業審査でInnovationとして重視する「人が行っていた重労働や単純作業を何時間・何kg・何人分減らしたか」という成果がほとんど公表されていません。そのため生産能力の高さだけでは高得点にしていません。

作業負担・危険の削減――2/10点

工場にはペットボトル、缶、ボトル缶、アセプティック充填、ソフトパウチなど大規模な製造ラインがあります。

ライン化によって大量製品を機械で充填・殺菌・包装できるため、人が一つずつ製品を加工する必要はありません。

一方、

  • 導入前後で必要人数が何人減ったか
  • 重量物を持つ回数が何回減ったか
  • 作業時間が年間何時間減ったか
  • 危険作業や労災が何件減ったか

という実績は公表されていません。

現在の製造求人でも、果汁や添加物などの原料を専用機へ投入する作業やフォークリフト作業が残っています。

そのため2/10点です。

商品・サービスの改善――4/5点

清涼飲料、炭酸飲料、レトルト食品、ゼリー飲料など多様な製品を製造でき、缶、PET、ボトル缶、ソフトパウチなど複数の容器にも対応しています。

OEMでは製造テストから品質保証まで複数部門で対応し、顧客企業の商品開発にも関与しています。

長年にわたり新しい製造方式と商品形態へ対応しているため4/5点としました。

改善成果の人間への還元――0/5点

生産能力の向上や設備更新によって、社員の残業が何時間減ったのか、休日が何日増えたのか、賃金がいくら上がったのかという因果を示す公開情報はありません。

むしろ現在の一部求人では月20~30時間の残業があり、工場勤務経験者から長時間シフトへの不満も出ています。

設備投資の成果を働く人へ返したことが確認できないため0/5点です。

研究開発・現場改善の継続――4/5点

複数工場でISO9001やFSSC22000を継続更新し、品質管理、トレーサビリティ、5Sなどを継続しています。

2024年にはグループ会社で自動倉庫も稼働しており、グループ全体では物流設備の更新も続いています。ただしこれは丸善食品工業単体の実績とは分けて扱います。

対象会社自身でも長期にわたり製造設備を拡張・更新しているため4/5点としました。

Protection――20/25点

丸善食品工業はProtectionで比較的強い企業です。

特に富士小山工場では、地震、風水害、富士山噴火を想定した自治体との防災協定があり、飲料や食料だけでなく避難場所まで地域へ提供できます。一方、サイバー対策や工場停止後の具体的な復旧時間はまだ情報が不足しています。

災害への備え・訓練――5/5点

丸善食品工業は静岡県小山町と、地震、風水害、富士山噴火などの災害時に救援物資と避難施設を提供する協定を締結しています。

例えば富士山噴火や大規模地震で周辺住民が自宅へ戻れなくなった場合、富士小山工場を緊急避難施設として利用できます。

施設には予備電源があり、最大約1,000人を収容できるとしています。

協定だけでなく、避難施設、電源、収容人数まで具体化されているため5/5点としました。

生産・物流・調達の代替――3/5点

丸善食品工業には本社工場、須坂工場、富士小山工場があり、長野・静岡・岐阜などに複数の物流拠点があります。

複数拠点があることで、一つの地域だけに全生産・物流を集中する会社より災害への耐性は高くなります。

一方、特定の商品を別工場へ何時間で切り替えられるのか、原材料調達先を何社持っているのか、といった代替生産の具体的KPIは公表されていません。

そのため3/5点です。

サイバー防衛・情報保護――3/5点

2026年9月1日、丸善食品工業は情報セキュリティ基本方針を制定しました。

不正アクセス、情報漏えい、マルウェア対策、従業員教育、バックアップ、復旧体制、サプライチェーン管理などを明記しています。

一方、第三者認証、侵入テスト、サイバー訓練回数、過去の情報セキュリティ事故件数などは公表されていません。

方針だけでなく実際の検証結果が確認できれば4~5点へ上げられます。

供給継続・復旧能力――4/5点

本社・須坂・富士小山に大規模な生産ラインを持ち、複数の物流センターも展開しています。

富士小山工場には予備電源もあります。

飲料や食品は災害時にも必要になるため、複数拠点と非常用電源を持つことは供給継続に直接役立ちます。

一方、各工場の復旧目標時間や、ある工場が完全停止した場合の代替製造切替時間は公表されていません。

そのため4/5点です。

危機時の市民への対応――5/5点

小山町との協定では、近隣住民へ飲料、食料、AEDなどの救援物資を提供できるほか、富士小山工場を最大約1,000人の避難施設として使用できます。

例えば大規模地震で停電し、周辺住民が飲料水や避難場所を確保できない場合、工場の予備電源を使いながら敷地内へ避難者を受け入れ、製造・備蓄している飲料などを提供できます。

企業の工場を地域住民の生命を守る施設として使えるところまで具体化されているため5/5点です。

良いニュース・最近の前向きな動き

最近の丸善食品工業では、食品安全と従業員の健康、情報セキュリティの仕組みを更新しています。

食品を製造する企業がこうした部分へ投資を続ければ、利用者が食品事故に遭う危険を減らし、働く人も健康を維持しやすい企業運営につながります。

2026年8月 FSSC22000・ISO9001を更新(Safety)

2026年8月、丸善食品工業はFSSC22000とISO9001の認証更新を公表しました。

本社工場では2026年7月にFSSC22000 Version 6を更新し、8月にはISO9001も更新しています。須坂・富士小山工場でも認証が確認できます。

食品安全規格は、認証を一度取れば終わりではなく、マネジメントシステムを維持・更新する必要があります。

消費者にとっては、飲料や食品を大量製造する工場で安全管理が継続して第三者基準へ合わせられていることが利益になります。

2026年3月 健康経営優良法人2026に認定(Safety)

2026年3月9日、丸善食品工業は健康経営優良法人2026の認定を取得しました。会社によると2024年度から2回目の認定です。

健康診断やストレスチェック、熱中症対策、感染症対策、安全衛生教育などを進めています。

一方、認定だけで実際の残業や有給取得が改善したと判断することはできません。今後、健康施策と労働時間の結果を一緒に公開できれば、働く人への効果をより明確に評価できます。

2026年9月 情報セキュリティ基本方針を制定(Protection)

2026年9月1日には情報セキュリティ基本方針を制定しました。

バックアップ管理、復旧体制、従業員教育、サプライチェーンまで含めた情報管理を明記しています。

今後は方針の制定に加え、訓練回数、第三者検証、事故件数、復旧時間などの実績が公開されるかが重要です。

悪いニュース・問題となった動き

今回の公開調査では、2024~2026年に丸善食品工業株式会社自身が公表した重大な食品回収や大規模事故は確認できませんでした。

一方、働く人の勤務状況については、公式求人と勤務経験者口コミの両方から、残業や長時間の交代勤務を確認できます。食品安全が高水準でも、その食品を作る人の休息が不足していれば、企業全体を高く評価することはできません。

2024年 工場勤務経験者から12時間勤務・人手不足の投稿(Safety)

Indeedでは2024年、静岡の飲料課勤務経験者から、二交代制の12時間勤務、人手不足、忙しい時に休憩を取れない場合があるという投稿がありました。

これは情報ランクBであり、すべての工場や現在の全社員に同じ状態があるとは判断しません。

ただし、会社公式の富士小山工場製造求人でも6時55分~19時、18時55分~翌7時という交代勤務が掲載されています。

交代勤務そのものが直ちに問題というわけではありませんが、十分な休憩、勤務間インターバル、休日を確保できているかを会社自身が数字で示す必要があります。

現在の労災実績が公開されていない(Safety)

厚生労働省の公開情報では、本社工場の2015~2019年度の死亡・休業・不休災害件数を確認できます。

しかし、2020年代の同じ指標は公表されていません。

過去の死亡災害0件を現在の安全実績として使うことはできません。

製造工場では機械、フォークリフト、重量物、熱、薬品などを扱うため、現在の労災結果を継続公開することが重要です。

総合評価と、これから改善してほしいこと

丸善食品工業株式会社は現在58点、シビックランクDです。

Cランクは60点からなので、次のランクまであと2点です。

食品安全と災害対応は高い水準ですが、働く人に関する数字と、設備投資によって人の仕事をどれだけ減らしたかという成果が弱点です。

労働時間と有給取得を改善・公開してほしい(Safety)

労働時間・休息は現在4/10点です。

2026年求人では職種によって年間休日113~121日、残業月20~30時間となっています。一部製造職では12時間前後の交代勤務もあります。

会社全体の平均残業、有給取得率、45時間超残業者数、勤務間インターバルなどは公表されていません。

例えば会社全体で、

  • 月平均残業20時間以下
  • 年間休日120日前後
  • 有給取得率60%以上
  • 長時間勤務者数の減少

を継続して確認できれば、4/10点から6/10点へ上げられます。

この場合は2点加点となり、総合60点、シビックランクCへ上がります。

参考企業として、Google Drive上の最新版企業審査ではプラス株式会社が月平均残業20時間、有給取得率63.1%、年間休日125日を公表しており、労働時間・休息8/10点、総合76点・Bと評価されています。

現在の労災結果を毎年公開してほしい(Safety)

労働安全・健康は現在6/10点です。

丸善食品工業はリスクアセスメントや労災後の内部監査などを実施しています。

一方、公開されている労災件数は2019年度までです。

現在の死亡災害、休業災害、不休災害、度数率を毎年公開し、低い事故水準が数年間継続していることまで確認できれば8/10点へ上げられます。

この改善だけでも総合60点となりCランクへ到達します。

生産設備による作業削減量を示してほしい(Innovation)

作業負担・危険の削減は現在2/10点です。

丸善食品工業は1日に数十万~100万本規模を製造できる設備を持っています。

しかし、その設備が人の仕事を何時間、何人分、何kg分減らしたのかは公表されていません。

例えば、

  • 原料投入回数
  • 重量物運搬回数
  • フォークリフト移動距離
  • 1ライン当たり必要人数
  • 残業時間
  • 労災件数

を設備導入前後で比較し、人への負担削減が確認できれば2/10点から4~6/10点へ上げられます。

参考例として、キリンビバレッジでは最大約25kgの原料を扱う重筋作業をロボットへ移し、年間約2,300時間の業務負荷削減を公表しています。

単に「最新設備があります」ではなく、人の仕事がどれだけ楽になったのかまで示してほしいところです。

次のランクへ上がるための具体例

現在58点・Dです。

Cランクは60点からなので、あと2点必要です。

例えば、

  • 労働時間・休息を4/10点から6/10点へ改善:+2点
  • 総合58点 → 60点
  • シビックランクD → C

となります。

また、

  • 労働安全・健康を6/10点から8/10点へ改善:+2点

でも60点・Cへ到達します。

Innovationの作業負担・危険削減を2/10点から4/10点へ上げても60点になります。

食品安全については既に高い水準です。次に必要なのは、食品を作る人自身の時間・安全・負担についても、製品品質と同じ程度の具体性で結果を公開することです。

出典一覧

情報源主な確認内容
丸善食品工業株式会社 会社概要売上高313億円、従業員446人、資本金、工場規模
丸善食品工業 安全・安心についてFSSC、HACCP、検査、トレーサビリティ、5S
FSSC22000認証更新本社・須坂・富士小山工場の認証状況
ISO9001認証更新工場ごとの品質認証
厚生労働省 あんぜんプロジェクトリスクアセスメント、労災内部監査、2015~2019年度事故実績
ハローワーク求人現在の給与、残業、年間休日、育児・介護休業実績
丸善食品工業 健康経営健診、ストレスチェック、熱中症対策等
丸善食品工業 防災協定小山町との協定、予備電源、約1,000人収容
丸善食品工業 情報セキュリティ基本方針サイバー対策、バックアップ、復旧体制
Indeed・転職会議従業員・元従業員口コミ

シビックランクの基準

シビックランク総合点
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

丸善食品工業株式会社は58点のため、シビックランクDです。

情報ランクの基準

情報ランク基準
S公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏付けがある情報
A企業公式資料、採用情報、公式声明・公式SNS、氏名や立場を確認できる公表発言など、発信主体を確認できる情報
B従業員・元従業員口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者と対象企業との関係を独立して確認しにくい情報

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