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株式会社セブン‐イレブン・沖縄を企業審査|シビックランクD・52点/100点|省人化223分と災害協定を評価、労働KPI非公表と自主回収が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

今回審査する株式会社セブン‐イレブン・沖縄は、総合52点、シビックランクDです。

株式会社セブン‐イレブン・沖縄の特に強い点は、沖縄への初出店時に10種類の省人化設備を全店舗へ導入し、合計約223分の作業時間削減を具体的に示したことです。棚のスライド化、IHフライヤー、水洗いできる換気フード、かがまず取り出せるレジ袋配置など、店舗従業員が繰り返す作業そのものを減らす設計を導入しました。

そのため、この企業の店舗を利用すれば、人が棚・清掃・会計などの単純作業へ使う時間を設備によって減らし、接客や売場づくりなど人が担う仕事へ時間を使いやすくするコンビニ運営が広がる可能性が高まります。

一方で、改善点として株式会社セブン‐イレブン・沖縄自身で働く人の賃金、残業、有給休暇、育児休業、労働災害などの結果情報がほとんど公開されていないことが残ります。2026年2月末の従業員数141人までは確認できますが、平均年間給与、ベースアップ率、実残業時間、有給休暇取得率、労災件数などは公表されていません。公開情報がない点は課題です。採点上も大きな減点対象です。

この記事では、株式会社セブン‐イレブン・沖縄の強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

目次

株式会社セブン‐イレブン・沖縄の企業審査結果

株式会社セブン‐イレブン・沖縄は、沖縄県内でセブン‐イレブンの店舗網を展開するセブン‐イレブン・ジャパンの100%子会社です。

2025年末の店舗数は205店舗まで増え、2025年度のチェーン全店売上は408億5,900万円です。これは株式会社セブン‐イレブン・沖縄自身の売上高ではなく、沖縄県内のチェーン全店舗の売上なので区別して扱います。従業員は2026年2月末で141人です。

店舗で働くすべての人が株式会社セブン‐イレブン・沖縄の社員というわけでもありません。セブン‐イレブンはフランチャイズ方式を採用しており、加盟店で働く従業員は加盟店オーナー側に雇用されている場合があります。そのため、店舗アルバイトの給与や口コミを株式会社セブン‐イレブン・沖縄本体の労働条件として直接採点しません。

評価軸得点主な評価
Safety15/50点口コミでは残業・有休の参考値がある一方、会社単体の賃金・労災・育休等の公式実績がほぼ非公表。2026年自主回収も反映
Innovation21/25点10種類の省人化設備で合計約223分を削減。自動釣銭機・物流・食品ロス対策も評価
Protection16/25点沖縄県との災害物資供給・営業継続協定と205店舗網を評価。会社単体のサイバー・復旧KPIは弱い
総合52/100点シビックランクD

評価時点:2026年10月4日

主な強み

・沖縄県内205店舗まで店舗網を拡大
・2019年の沖縄出店時に10種類の省人化設備を全店舗へ導入
・省人化設備による作業時間削減は合計約223分
・セブン‐イレブンとして初めて全店舗のレジに自動釣銭機を導入
・沖縄専用の製造工場・配送センターを整備
・沖縄県と災害時の物資供給、店舗営業継続・早期再開に関する協定を締結
・沖縄県との包括的連携協定を締結
・中城村、北谷町の店舗でフードドライブを実施
・食品ロス削減のため販売期限が近い商品の購入者へnanacoポイントを付与

主な課題

・会社単体の平均給与、賃上げ率が公表されていない
・会社単体の平均残業時間、有休取得率が公表されていない
・育児休業取得率、女性管理職比率、男女賃金差が公表されていない
・労働災害件数、死亡労災、休業災害度数率が公表されていない
・2025年2月末151人だった従業員が2026年2月末141人へ減少している一方、店舗数は191店舗から205店舗へ増えている
・省人化で削減した時間を休暇、賃金、人員配置へどう返したかは公表されていない
・会社単体のサイバー防御、RTO・RPO、代替拠点が公表されていない
・2026年2月に沖縄県内202店舗、約1万1,500個を含むパン3商品が自主回収対象となった

従業員減少については、これだけで人員削減や過重労働が起きたとは判断しません。2025年2月末151人から2026年2月末141人へ10人減ったことと、同期間に店舗が191店から205店へ増えたことだけを事実として扱います。

事業内容と人間への貢献

株式会社セブン‐イレブン・沖縄の役割は、自ら205店舗すべてのレジに立って商品を販売することではありません。

加盟店開発、店舗運営支援、商品・物流・システムの整備などを通じて、沖縄県内でセブン‐イレブンを運営できる基盤を作る会社です。

基本情報

項目内容
会社名株式会社セブン‐イレブン・沖縄
設立2017年10月25日
本社沖縄県那覇市松山1丁目3番9号
代表取締役社長久鍋研二
資本金15億円
親会社株式会社セブン‐イレブン・ジャパン100%
従業員数141人、2026年2月末
店舗数205店舗、2025年12月末
2025年度チェーン全店売上408億5,900万円
主な事業沖縄県内のセブン‐イレブン店舗展開・フランチャイズ事業

代表者、設立日、資本金は2026年9月時点のセブン‐イレブン公式会社概要でも確認できます。

従業員141人にはパートタイマーを月163時間勤務換算した月平均人員が含まれています。

主な事業内容

株式会社セブン‐イレブン・沖縄は、加盟店が店舗を運営するために必要な商品、システム、物流などの基盤を整えます。

沖縄進出時には、浦添市の武蔵野沖縄工場で米飯、麺、惣菜、サラダ、調理パンなどを製造し、配送センターも併設しました。

うるま市にはフリジポート沖縄うるま工場を置き、デザートを生産しています。

中頭郡のメルヘンではオリジナルパンを製造しています。

沖縄本島は海で本土と分かれているため、商品を本土から毎日大量輸送するだけでは物流距離と時間が長くなります。

県内に製造・配送機能を持つことで、おにぎり、弁当、パン、デザートなど消費期限が短い商品を県内で製造し、店舗へ届けやすくなります。

加盟店との関係

セブン‐イレブンの多くはフランチャイズ店舗です。

そのため、

株式会社セブン‐イレブン・沖縄の本部社員

加盟店オーナー

加盟店が雇用する店舗従業員

製造会社の従業員

配送会社のドライバー

を混同しないことが重要です。

今回のSafety点数は株式会社セブン‐イレブン・沖縄という法人を中心に採点します。

店舗従業員の口コミは、対象法人との雇用関係を確認できない場合、会社本体の労働条件を示す数字として使いません。

事業による人間への貢献

コンビニの価値は、商品を売ることだけではありません。

205店舗が沖縄県内にあることで、地域によっては徒歩圏・車で短時間の場所で、

食品
水・飲料
日用品
ATM
公共料金等の支払い
宅配関連サービス

などへアクセスできます。

例えば台風接近前に飲料水、電池、食品などが必要になった場合、近隣店舗で購入できれば遠くの大型スーパーまで移動する必要を減らせます。

また2019年の14店舗から、2025年には200店舗を突破し、同年末には205店舗となりました。

店舗網の拡大そのものを高得点理由にはしませんが、生活圏内で食品や日用品を購入できる場所を増やしたことは、人の移動負担を減らす事業上の価値があります。

Safety|15/50点

株式会社セブン‐イレブン・沖縄のSafetyは、商品安全の仕組みや一定の口コミ情報を確認できる一方、対象法人自身の労働条件・労働安全の結果情報が大きく不足しています。

特に会社単体の賃金と労災は、十分な調査を行っても重要な実績が公表されていません。

制度や親会社情報から推測して中間点を与えず、対象法人で確認できる結果を基準に採点しました。

賃金・利益の還元|0/10点

2025年度のチェーン全店売上は408億5,900万円で、前年比15.9%増です。

しかし、この数字は株式会社セブン‐イレブン・沖縄自身の売上高ではありません。

会社単体について、

平均年間給与
賃金中央値
ベースアップ率
賞与実績
既存社員への昇給率
利益の従業員への還元額

の公開情報がありません。

チェーン全店売上が増えているから社員給与も増えたと推測することはできません。

働く人へ利益を返しているかという採点項目で最も重要な結果情報が公表されていないため0/10点です。

会社単体の平均給与と毎年の賃上げ実績を公開し、実際に給与上昇を確認できれば4~6点以上を検討できます。

労働時間・休息|4/10点

会社公式の平均残業時間、有給休暇取得率、年間総労働時間は公表されていません。

一方、転職会議では投稿者データを基に、

残業時間:月16.1時間
有給消化率:79.3%

と表示されています。情報ランクBです。

仮に対象法人の現在の社員を適切に反映しているなら、月16.1時間は極端な長時間残業ではなく、有休79.3%も一定の取得水準です。

しかし口コミには店舗勤務や対象法人との雇用関係を確認しにくい投稿も混在しています。

また、株式会社セブン‐イレブン・沖縄自身が公表した会社全体の数字ではありません。

そのため参考情報として加点しますが、6点以上にはしません。

会社単体の平均残業、有休取得率、年間総労働時間、長時間労働者比率を公開し、残業月20時間未満、有休80%以上を継続して確認できれば6/10点を検討できます。

雇用の安定・待遇の公平性|3/5点

公式データでは従業員数が、

2025年2月末:151人
2026年2月末:141人

と10人減少しています。

同時期に店舗は191店から205店へ14店舗増えています。

この数字だけでは、10人が解雇されたのか、自然退職なのか、グループ内異動なのかは分かりません。

大規模な人員整理が行われたという公開情報も今回確認していません。

一方、

正社員・非正規社員の人数
離職率
女性管理職比率
男女賃金差
障害者雇用率

などは対象法人単体で公表されていません。

雇用が継続し205店舗まで事業を拡大している点を評価しつつ、公平性を外部から検証できないため3/5点です。

福利厚生・育児・介護|2/5点

親会社やセブン&アイグループには各種人事・福利厚生制度があります。

しかし、今回審査しているのは株式会社セブン‐イレブン・沖縄です。

対象法人について、

男性育児休業取得率
女性育児休業取得率
育休復職率
介護休業利用人数
短時間勤務利用人数

などの実績は公表されていません。

親会社に制度があることだけを子会社の実績として高得点にしません。

対象法人自身の利用実績が見えないため2/5点です。

人権・ハラスメント・労使関係|2/5点

セブン&アイグループとして人権方針やコンプライアンス制度は存在します。

一方、株式会社セブン‐イレブン・沖縄について、

ハラスメント相談件数
内部通報件数
人権研修受講率
ハラスメント処分件数
労使協議実績

の公開情報がありません。

問題が発生していると断定する材料ではありません。

しかし「問題が公表されていない」と「問題を防ぐ仕組みが実際に機能していることを確認できる」は別です。

結果情報が不足しているため2/5点です。

労働安全・健康|0/10点

株式会社セブン‐イレブン・沖縄自身の、

死亡労災件数
休業労災件数
労災度数率
通勤災害
メンタルヘルス休職
労働安全教育実績

について公開情報がありません。

店舗では品出し、荷物運搬、フライヤー調理、清掃などがあり、本部社員とはリスクが異なります。

さらに加盟店従業員と対象法人の社員を混同できないため、セブン‐イレブン全体の安全制度を株式会社セブン‐イレブン・沖縄の労災実績として使うこともできません。

重要な結果情報が公表されていないため0/10点です。

労災件数、死亡災害、休業災害度数率を法人単体で毎年公開し、低い水準を確認できれば4~8点を検討できます。

商品・サービスの安全|4/5点

2026年2月13日、セブン‐イレブンで販売していたパン3商品について、ポリエステル製樹脂が混入している可能性が判明し、自主回収が行われました。

対象は、

セブンプレミアム ふんわりバターロール4個入
セブンプレミアム ふんわりレーズンバターロール4個入
セブンプレミアム チョコチップ入りチョコスティック6本入

です。

公表時点で利用者からの申し出はありませんでした。

沖縄県では202店舗、約1万1,500個が販売対象となっていました。

製造会社は株式会社メルヘンであり、株式会社セブン‐イレブン・沖縄自身が製造した異物混入とは扱いません。

一方、販売チェーン側には仕入先・商品安全管理と、問題判明後の回収責任があります。

健康被害の報告がない段階で販売を止め、自主回収を公表した対応は評価できます。

今回確認した公開情報では、株式会社セブン‐イレブン・沖縄を直接名指しする近年の重大食中毒や重大行政処分は確認していません。

商品安全管理は機能しているものの、実際に大規模な自主回収が発生したため4/5点です。

従業員・元従業員の口コミ

転職会議では株式会社セブン‐イレブン・沖縄について60件の口コミが掲載され、投稿者集計で残業月16.1時間、有給消化率79.3%となっています。

2026年1月に掲載された、2019年頃勤務の20代後半・パート・アルバイト・内勤営業とする投稿では、

「また衛生面にも厳しく素晴らしい企業です。」

と評価する一方、

「従業員の人数の変動が大きい為余裕を持った採用活動をしてほしい」

としています。

情報ランクBです。

2019年は沖縄へ初出店した年であり、現在から時間も経過しています。

また、口コミサイトには店舗勤務者とみられる投稿も含まれ、対象法人との直接の雇用関係を完全には確認できません。

したがって口コミだけで2026年現在の労働環境を断定せず、補助情報として扱います。

SNS・匿名掲示板の確認結果

X、Facebook、YouTube、TikTok、5ちゃんねるなどで、株式会社セブン‐イレブン・沖縄、残業、退職、人手不足、パワハラ、事故などを組み合わせて確認しました。

店舗サービスや商品に関する投稿は多数ありますが、株式会社セブン‐イレブン・沖縄の本部社員であること、投稿時期、職種などを確認でき、採点を変更できるほど具体的な労働情報は得られませんでした。

特にフランチャイズ店舗の店員に関する投稿を、株式会社セブン‐イレブン・沖縄の社員の働き方として扱わないよう区別しています。

Safety小計:15/50点

Innovation|21/25点

株式会社セブン‐イレブン・沖縄の最も強い評価軸です。

沖縄へ出店する際、単に本土と同じ店舗をコピーするのではなく、店舗で人が行っている作業を細かく分解し、10種類の設備改善を全店舗へ導入しました。

その効果として合計約223分という作業時間削減まで示している点は、企業審査で評価しやすいInnovationです。

作業負担・危険の削減|10/10点

2019年の沖縄出店時に導入された省人化設備は次の10種類です。

1.常温ゴンドラ棚のスライド化
2.オープンケース棚の全面スライド化
3.フライヤーのIH化
4.換気フードを水洗いで清掃できる仕様へ変更
5.FFウォーマーのスライド化・LED化
6.ウォークイン陳列スペースを約800本分拡大
7.レジ袋をかがまず取り出せる位置へ配置
8.アイスケースのフィルター清掃を簡略化
9.低温リーチインのフィルター清掃を簡略化
10.栄養ドリンクケースのフィルター清掃を簡略化

これらによる作業時間削減は合計約4時間、223分と公表されています。

例えばレジ袋を取るたびに腰を曲げる動作をなくせば、1回の負担は小さくても、勤務中に何十回・何百回も繰り返す屈伸動作を減らせます。

フィルター清掃を簡単にすれば、設備を分解・洗浄する時間も短くできます。

換気フードを水洗いで済む構造にすれば、油汚れの清掃負担を減らせます。

単に「DXを進めています」と説明するのではなく、人が行っていた具体的動作と223分という削減量まで公開しているため10/10点です。

商品・サービスの改善|4/5点

沖縄への出店時には、セブン‐イレブンとして初めて全店舗のレジへ自動釣銭機を導入しました。

店員が受け取った現金から釣銭を一枚ずつ数える作業を減らし、金銭授受ミスの削減にもつながります。

また沖縄県内で専用工場・配送センターを整え、地域商品も継続して開発しています。

2025年の200店舗記念では地元企業とのコラボ商品や沖縄向け商品を発売しました。

商品、決済、店舗設備を継続して改善しているため4/5点です。

利用者の待ち時間や店舗従業員の会計処理時間などを現在値として継続公開できれば5/5点を検討できます。

改善成果の人間への還元|3/5点

223分の作業時間削減は、人の負担が実際に減ったことを示す強い成果です。

一方、その223分が、

店舗従業員の残業を何時間減らしたのか
必要人数を減らしたのか
休憩時間を増やしたのか
賃金へ還元されたのか
接客時間へ振り替えられたのか

までは公表されていません。

省人化設備を入れて必要人数だけ減らし、残った人の仕事量が変わらなければ、人間への還元としては不十分です。

その後の労働時間や休日までつながる情報がないため3/5点です。

研究開発・現場改善の継続|4/5点

2019年の省人化設備導入以降も、食品ロス、環境、地域連携の改善を続けています。

農林水産省が公表した令和5年度実績では、販売期限が近づいた対象商品を購入した利用者へ販売金額の5%相当のnanacoポイントを付与し、食品廃棄物の発生抑制を進めています。

フードバンク等への無償提供量も推定9.1トンと報告されています。

2026年には中城村3店舗で新たにフードドライブを始め、北谷町の7店舗でもすでに実施しています。

ただし、食品リサイクル法に基づく令和5年度の再生利用等実施率は26.1%で、同表に示されるコンビニエンスストア業種の目標値60%を大きく下回っています。

改善は継続していますが、成果には伸びしろがあるため4/5点です。

自動化・AI導入後の雇用状況

沖縄進出時から作業時間を223分削減する省人化設備を全面的に導入しています。

一方、株式会社セブン‐イレブン・沖縄の従業員数は、

2025年2月末:151人
2026年2月末:141人

へ10人減少しています。

店舗数は同じ期間に191店から205店へ増加しました。

ただし、省人化が原因で本部社員10人を削減したという根拠はありません。

省人化設備の主な対象は店頭作業であり、フランチャイズ加盟店の従業員と本部141人も同じ雇用集団ではありません。

したがって自動化と人員減少を因果関係で結びつけません。

今後は、

加盟店を含む店舗従業員の必要作業時間
本部従業員数
採用人数
離職率
残業
配置転換

を継続して確認する必要があります。

Innovation小計:21/25点

Protection|16/25点

沖縄では台風、高潮、停電、物流途絶など本土とは異なる危機リスクがあります。

食品・飲料・日用品を扱うコンビニは、平時の便利な店舗であると同時に、災害時には物資供給拠点にもなります。

株式会社セブン‐イレブン・沖縄は沖縄県と災害時の協定を直接締結しているため、Protectionでは対象法人自身の具体的な強みがあります。

災害への備え・訓練|4/5点

2023年3月23日、沖縄県と株式会社セブン‐イレブン・沖縄は、

「災害時の物資供給及び店舗営業の継続又は早期再開に関する協定」

を締結しました。

協定名そのものに、物資供給だけでなく店舗営業の継続・早期再開まで含まれています。

例えば台風や地震によってスーパーや飲食店が閉まり、水や食料を入手しにくくなった場合、店舗営業を可能な限り続けたり早期に再開したりすることは、地域住民の生活維持につながります。

また2022年には、暮らしの安全・安心、離島振興など11分野を対象とする包括的連携協定も沖縄県と締結しています。

一方、株式会社セブン‐イレブン・沖縄単体で実施した防災訓練の回数、参加人数、復旧訓練結果は公表されていません。

そのため4/5点です。

生産・物流・調達の代替|3/5点

沖縄進出時には、

武蔵野沖縄 沖縄工場
フリジポート 沖縄うるま工場
メルヘン

など県内製造拠点を整えました。

武蔵野沖縄工場には配送センターも併設しています。

県内で製造から配送までできれば、本土から海上輸送する商品だけに依存する場合より供給経路を短くできます。

一方、一つの工場が台風、火災、停電などで止まったときに、

どの工場が代替するのか
どの配送センターへ切り替えるのか
在庫を何日持っているのか
船便・航空便の代替計画があるのか

について対象法人の具体的な公開情報は不足しています。

そのため3/5点です。

サイバー防衛・情報保護|1/5点

セブン&アイグループやセブン‐イレブン・ジャパンでは情報セキュリティ対策を行っています。

しかし、株式会社セブン‐イレブン・沖縄単体について、

CSIRT
サイバー訓練
バックアップ
多要素認証
店舗システムの復旧目標
重大インシデント件数

などの具体的な公開情報がありません。

親会社の仕組みが対象法人にも適用されている可能性はありますが、適用範囲、訓練、成果まで確認できないため親会社の実績をそのまま加点しません。

1/5点です。

供給継続・復旧能力|4/5点

沖縄県との2023年協定では、災害時の物資供給だけでなく、店舗営業の継続または早期再開が明示されています。

2025年末には県内205店舗があります。

例えば一部地域の店舗が台風による停電で止まっても、被害を受けていない別の店舗が営業できれば、地域全体の供給が完全に止まるリスクを下げられます。

ただし、

停電時に何時間営業できるのか
非常用電源を何店舗が持つのか
何時間以内の再開を目指すのか
実際の台風で平均何時間で再開したのか

といったKPIは公表されていません。

そのため4/5点です。

危機時の市民への対応|4/5点

沖縄県と直接、災害物資供給協定を結んでいることを評価します。

205店舗という日常の店舗網が、危機時には物資供給網としても利用できる可能性があります。

また、2022年の包括協定では安全・安心、高齢者、離島振興なども連携対象です。

過去には首里城火災後、沖縄県内店舗で支援金募金を行い、197万3,517円を集めたうえ、株式会社セブン‐イレブン・沖縄から別途100万円を沖縄県へ寄託した実績もあります。

実際に地域の危機へ自社店舗網を使った支援実績があるため4/5点です。

災害時に何トン・何食の物資を届けたかなど、協定に基づく実供給実績まで継続公開できれば5/5点を検討できます。

Protection小計:16/25点

良いニュース・最近の前向きな動き

株式会社セブン‐イレブン・沖縄の最近の良いニュースでは、店舗数を増やすだけでなく、地域の店舗を食品支援や食品ロス削減の拠点として使い始めている点を評価できます。コンビニを利用することで、身近な店舗を地域課題の解決にも使う経営へ売上と需要を集めることにつながります。

2026年7月 中城村3店舗でフードドライブ開始

2026年7月20日から、中城村の3店舗でフードドライブを開始しました。

家庭で余っている食品を店舗で集め、食に困っている人への支援につなげます。

2026年7月時点では北谷町の7店舗でも実施しています。

普段買い物へ行く店舗へ食品を持ち込めるため、利用者が特別な回収施設まで移動する必要がありません。

コンビニの「近さ」を社会支援に使った取り組みです。

2025年に沖縄県内200店舗を突破、2025年末205店舗へ

2019年7月の14店舗同時開店から約6年で200店舗を突破しました。

2025年末には205店舗となっています。

店舗数そのものを高得点にはしません。

しかし災害協定を結ぶ企業が地域に205拠点を持つことは、平時だけでなく有事の物資供給にも使える地理的な基盤になります。

食品ロス削減でポイント還元と食品寄付を実施

農林水産省の令和5年度実績では、販売期限が近い対象商品購入時に5%相当のnanacoポイントを付与する仕組みと、推定9.1トンの食品無償提供が報告されています。

廃棄前の商品を値引き・ポイント還元で販売できれば、商品を捨てる量を減らしながら、利用者も安く購入できます。

一方、再生利用等実施率26.1%は業種目標60%より低いため、今後さらに改善する余地があります。

悪いニュース・問題となった動き

株式会社セブン‐イレブン・沖縄では、今回確認した公開情報から直近の重大な食中毒や重大労災を確認していません。一方、2026年には沖縄県内のほぼ全店舗が関係する自主回収が発生しています。また、事業規模が拡大しているにもかかわらず会社本体の労働実績がほとんど公開されていない状態も、企業を選ぶ側にとって大きな課題です。

2026年2月 パン3商品を自主回収

2026年2月13日、パン3商品についてポリエステル製樹脂が混入している可能性が判明し、自主回収が発表されました。

沖縄県では202店舗、約1万1,500個が対象です。

公表時点で健康被害の申し出はありませんでした。

製造したのは株式会社メルヘンなので、異物混入原因を株式会社セブン‐イレブン・沖縄の製造工程の問題とはしません。

一方、販売チェーンとして、仕入先を含む品質管理を強化し、同様の問題を防ぐ必要があります。

店舗拡大に対し会社本体の従業員は10人減少

2025年2月末から2026年2月末にかけて、

店舗数は191店から205店へ増加
従業員数は151人から141人へ減少

しました。

これだけで「人手不足」「リストラ」「一人当たりの負担増」とは判断できません。

業務効率化や組織再編によって少人数でも運営できるようになった可能性もあります。

しかし、平均残業や有休取得率が公表されていないため、少ない人数で店舗拡大を支えても負担が増えていないことを外部から確認できません。

省人化を進める企業だからこそ、従業員数の減少と労働時間の関係を公開してほしいところです。

総合評価と、これから改善してほしいこと

株式会社セブン‐イレブン・沖縄は現在52点、シビックランクDです。

Cランクは60点からなので、次のランクまであと8点必要です。

Innovationは21/25点と高く、省人化による223分削減は非常に具体的です。

Protectionも沖縄県との直接協定によって一定の評価ができます。

一方、Safety15/50点が総合点を大きく押し下げています。

つまり次に必要なのは、新しいレジや設備をさらに導入すること以上に、そこで働く人の給与、休暇、安全が実際にどうなっているのかを公開し、改善することです。

会社単体の賃金上昇を公開する|Safety

現在の「賃金・利益の還元」は0/10点です。

チェーン全店売上408億5,900万円は確認できますが、会社本体の平均年間給与、賃上げ率、賞与実績が公開されていません。

今後、

平均年間給与
賃金中央値
毎年のベースアップ額・率
賞与実績
正規・非正規別の給与

を公開し、既存社員の給与が継続的に増加していることを確認できれば4/10点を検討できます。

改善後想定:0→4点
加点幅:+4点
総合点:52→56点
ランク:Dのまま

参考企業として、Google Drive上のイオン琉球株式会社の現行審査では、2026年に有期・短時間・契約等の組合員3,612人について平均時給を78.70円、7.03%引き上げる回答が確認され、具体的な賃金改善として評価しています。

コンビニ・スーパーのように多くの人が関わる小売業では、「給与制度があります」ではなく、実際に何円上がったかを示すことが重要です。

残業・有休を会社公式の実績として公開する|Safety

現在の「労働時間・休息」は4/10点です。

転職会議では残業月16.1時間、有休消化率79.3%という比較的良好な投稿者集計があります。

しかし会社公式の数字ではありません。

対象法人自身が、

平均残業月20時間未満
有休取得率80%以上
長時間労働者比率の低下
年間総実労働時間

を毎年度公開し、同程度以上の実績を確認できれば6/10点を検討できます。

改善後想定:4→6点
加点幅:+2点
総合点:56→58点
ランク:Dのまま

参考企業としてGoogle Drive上の株式会社高島屋の現行企業審査では、月平均残業5.7時間、年間休日122日などを会社自身が公開し、「労働時間・休息」を8/10点と評価しています。

労災件数を法人単体で公開する|Safety

現在の「労働安全・健康」は0/10点です。

会社単体の死亡労災、休業災害、労災度数率が公表されていません。

今後、

死亡労災0件
休業労災件数
労災度数率
転倒・切創・火傷などの事故内訳
事故の前年比
再発防止策

を毎年度公表し、実績が低い状態を確認できれば4/10点を検討できます。

改善後想定:0→4点
加点幅:+4点
総合点:58→62点
ランク:D→C

参考企業としてGoogle Drive上のキリンビバレッジ株式会社の現行審査では、死亡労災0人や休業災害度数率まで公開されており、Safety38/50点と評価しています。

公開しただけで加点するわけではありません。

公開された結果が実際に良好であることが条件です。

223分削減を休日・賃金へつなげる|Innovation

現在の「改善成果の人間への還元」は3/5点です。

作業時間223分削減という非常に具体的なInnovationがあるのに、その時間が働く人へどう返ったかが分かりません。

今後、

導入前後の必要作業人数
店舗従業員の残業
休憩取得
有休
人員配置
賃金

を比較し、省人化によって実際に残業や身体負担が減ったことを確認できれば4/5点を検討できます。

改善後想定:3→4点
加点幅:+1点

参考企業としてGoogle Drive上のキリンビバレッジ株式会社では、最大約25kgの茶葉原料を扱う作業をロボットへ移し、年間約2,300時間の業務負荷削減を公表しており、Innovation21/25点と評価しています。

株式会社セブン‐イレブン・沖縄はすでに削減時間を出せているため、その次の「働く人がどう楽になったか」を公開すればさらに強いInnovationになります。

次のランクへ上がるための具体例

現在52点・Dです。

Cランクの60点まであと8点です。

例えば、

賃金・利益の還元:0→4点 +4点
労働時間・休息:4→6点 +2点
改善成果の人間への還元:3→4点 +1点
サイバー防衛・情報保護:1→2点 +1点

となれば、

52点 → 60点

となり、シビックランクCへ上がります。

また、

賃金・利益の還元:0→4点 +4点
労働安全・健康:0→4点 +4点

でも60点へ到達できます。

株式会社セブン‐イレブン・沖縄は、店舗の仕事を減らす技術についてはすでにかなり具体的です。

次の課題は、その技術とチェーンの成長で得られた成果を、実際に働く人の給与、休暇、安全へ返し、その結果を公開することです。

最終評価

株式会社セブン‐イレブン・沖縄は、2019年の14店舗から始まり、2025年末には205店舗まで拡大しました。

沖縄進出時には、本土と同じ店舗を単純に持ち込むのではなく、省人化10設備、自動釣銭機、県内製造・配送拠点などを整えました。

特に10種類の設備で合計約223分の作業時間を削減したという成果は、人の仕事を技術で減らすInnovationとして高く評価できます。

Protectionでも、沖縄県と物資供給・店舗営業継続・早期再開協定を直接締結し、205店舗を地域の供給網として使える基盤があります。

一方、企業の内側で働く141人については情報が足りません。

チェーン全店売上は分かっても、平均給与は分からない。

設備で223分削減したことは分かっても、社員の残業がどれだけ減ったかは分からない。

従業員数が10人減ったことは分かっても、一人当たりの仕事量がどう変化したかは分からない。

商品の自主回収は公表されていますが、働く人自身の労災件数は公表されていません。

企業審査では、便利な店舗網や優れた省人化だけで、こうした情報不足を相殺しません。

以上から、

Safety:15/50点
Innovation:21/25点
Protection:16/25点

総合52/100点

シビックランクD

と評価します。

出典一覧

・セブン&アイ・ホールディングス「2025年度 主要事業会社の概要」
・セブン&アイ・ホールディングス「2024年度 主要事業会社の概要」
・セブン‐イレブン「会社概要」
・セブン‐イレブン「2019年7月11日 沖縄県内14店舗同時開店」
・セブン‐イレブン「沖縄200店舗出店記念」
・沖縄県「株式会社セブン‐イレブン・沖縄との包括的連携協定」
・沖縄県「災害時の物資供給及び店舗営業の継続又は早期再開に関する協定」
・セブン‐イレブン「2026年2月13日 お詫びと自主回収のお知らせ」
・セブン‐イレブン「中城村3店舗でフードドライブ活動開始」
・農林水産省「食品リサイクル法に基づく定期報告・令和5年度実績」
・転職会議「株式会社セブン‐イレブン・沖縄 口コミ・投稿者集計」
・セブン&アイ・ホールディングス「首里城火災に対する支援金募金寄託」

シビックランクの基準

シビックランク総合点
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

株式会社セブン‐イレブン・沖縄は52点のため、シビックランクDです。

情報ランクの基準

情報ランク基準
S行政、裁判所、規制当局、独立した第三者機関による調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報
A企業公式資料、IR、採用情報、公式声明・SNS、氏名や立場を確認できる記名取材など、発信主体を確認できる公表情報
B従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立して確認しにくい情報

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