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石川トナミ運輸株式会社を企業審査|シビックランクD・52点/100点|Gマーク・能登地震支援と台車荷役を評価、月27時間残業・年休110日と事故KPI非公表が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット

今回審査する石川トナミ運輸株式会社は、総合52点、シビックランクDです。

石川トナミ運輸株式会社の特に強い点は、安全性優良事業所の認定を複数拠点で掲げ、全車デジタルタコグラフ・バックモニターなどを使った安全管理を進めながら、2024年の能登半島地震では被災地へ人員・車両を派遣して支援物資輸送を行ったことです。

そのため、この企業の物流サービスを利用すれば、日常の食品や日用品を安全に届けながら、災害時にも人員と車両を地域支援へ振り向けられる物流に強い社会になる可能性が高まります。

一方で、改善点として、2026年9月の正社員ルート配送求人で月平均残業27時間、年間休日110日となっていることに加え、法人単体の死亡労災、休業労災、交通事故件数・事故率、ハラスメント相談実績、サイバー復旧時間などの最新結果情報が公表されていないことが残ります。

この記事では、石川トナミ運輸株式会社の強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

目次

石川トナミ運輸株式会社の企業審査結果

石川トナミ運輸は、北陸を中心に貨物輸送、コンビニ配送、倉庫保管などを行う物流会社です。現在はJPトナミグループの物流事業会社として位置づけられています。対象法人単体では従業員120人という公的職場情報を確認できます。

安全面ではGマーク、健康づくり、デジタコ・バックモニター、育児・介護休業取得実績などを評価できます。一方、労働時間と事故・労災結果の最新開示には改善余地があります。

評価軸得点主な評価
Safety28/50点固定残業代なし、昇給・賞与、確定拠出年金、育児・介護休業取得実績、Gマーク、健康づくりを評価。残業27時間・年休110日と事故・労災結果の非公表が課題
Innovation12/25点台車積み込み、デジタコ・バックモニター、複数車種・物流拠点を評価。削減時間・危険作業・人への還元の定量KPIが不足
Protection12/25点複数拠点と能登半島地震での被災地支援を評価。BCP訓練、代替拠点切替手順、RTO、サイバー復旧の開示が不足
総合52/100点シビックランクD

評価時点:2026年10月
適用基準:Google Drive「企業審査マスター仕様書」最新版

主な強み

  • 1972年設立で北陸の物流事業を長期継続
  • 現在はJPトナミグループの物流事業会社
  • 公的職場情報で従業員120人
  • 石川営業所、小矢部営業所、小杉営業所について安全性優良事業所認定証を公式サイトに掲載
  • 全車デジタルタコグラフ、バックモニターを導入した求人を確認
  • コンビニ配送で荷物を台車ごと積み込み、荷役負担を軽減
  • 中型免許取得費用を全額支援
  • 育児休業、介護休業の取得実績あり
  • 確定拠出年金、勤続5年以上の退職金制度あり
  • 産業医による年4回の職場巡視や健診後の再検査率100%を目標
  • 2024年能登半島地震で人員・車両を被災地へ派遣し、支援物資輸送に貢献

主な課題

  • 2026年9月の正社員ルート配送求人で月平均残業27時間
  • 求人では残業が月30~50時間程度になる場合があると説明
  • 年間休日110日
  • 会社単体の平均年間給与、賃金中央値、ベースアップ率が非公表
  • 会社単体の有給休暇取得率が非公表
  • 女性管理職比率、男女賃金差、離職率の詳細開示が不足
  • 死亡労災、休業労災、労災度数率が非公表
  • 有責事故件数、走行距離当たり事故率など最新の交通安全KPIが非公表
  • 公式の運輸安全マネジメントページは平成28年度の内容が中心
  • ハラスメント相談件数、内部通報件数、是正件数が非公表
  • 台車化や安全設備によって作業時間・事故がどれだけ減ったか非公表
  • BCP訓練、非常用燃料、RTO、サイバー復旧KPIが非公表

事業内容と人間への貢献

石川トナミ運輸は、トラックによる貨物輸送と倉庫保管を中心に北陸の物流を支える企業です。

公式情報では普通ワゴン車から10t車まで複数の車種を持ち、一般貨物、コンビニ向けルート配送、保管貨物など、荷量や配送先に応じて物流サービスを提供しています。

基本情報

項目内容
会社名石川トナミ運輸株式会社
法人番号9220001008978
設立1972年5月9日
本社石川県白山市平松町158番地1
代表者代表取締役社長 吉川 清
資本金5,000万円
従業員数120人
主な事業一般貨物自動車運送、保管貨物、物流関連事業
主な拠点石川営業所、野々市営業所、サクラパックス配送センター、小矢部営業所、小杉事業所など
グループJPトナミグループ
車両普通ワゴンから10t車まで複数車種

石川トナミ運輸は2026年時点でJPトナミグループ傘下にあります。ただし、JPトナミグループや日本郵便全体の制度・事故実績・BCPを、石川トナミ運輸自身の実績として自動的には加点していません。

主な事業内容

輸送では4t・10t車などを使った一般貨物配送に加え、野々市営業所から石川県・富山県のコンビニへ商品を届けるルート配送を行っています。

2026年9月の求人では、中型免許を持っていない人には会社が取得費用を全額支援し、入社後は先輩社員との同乗によって仕事を覚える仕組みです。

荷物は台車ごと積み込むことで、積み降ろし時の作業負担軽減を進めています。

主な利用企業・取引先

対象会社公式サイトでは主要荷主の一覧を大きく公開していません。

現在の求人からは、石川県・富山県のコンビニエンスストア向けルート配送を継続していることを確認できます。

JPトナミグループの一員として全国物流ネットワークへ接続できる位置にはありますが、親会社・グループの顧客や物流能力を石川トナミ運輸単体の実績としては採点していません。

事業による人間への貢献

食品、飲料、日用品は、工場や物流センターに置かれているだけでは生活に役立ちません。

コンビニや小売店まで定期的に届けることで、地域の人は必要な食品や日用品を身近な店舗で購入できます。

物流の価値は災害時にさらに明確になります。

2024年の能登半島地震では、石川トナミ運輸は被災地へ人員・車両を派遣し、支援物資輸送の円滑化に貢献したトラック事業者として石川運輸支局長感謝状の対象になりました。

通常の商業物流に使っている車両と運転技能を、危機時には被災した人の生活を支える物資輸送へ振り向けられたことは、直接的な人間への貢献です。

Safety|28/50点

石川トナミ運輸のSafetyでは、安全性優良事業所認定、健康づくり、労働組合、育児・介護休業実績、固定残業代なしの求人などを評価します。

一方、物流会社で特に重要な交通事故・労災結果が最新年度のKPIとして十分に公開されていないこと、正社員ルート配送で月平均残業27時間・年間休日110日となっていることが弱点です。

賃金・利益の還元|5/10点

2026年9月の正社員ルート配送求人は月給20万5,500円~22万6,500円です。

基本給10万7,000円~12万3,000円に、生産性手当5,000円~1万円、運転手当9万3,500円が加わります。固定残業代はありません。

残業・深夜手当等を含めた月収例は26万~32万円です。

前年度の昇給実績は月最大1万2,500円、賞与は年2回で合計23万5,000円~25万円です。

残業代を固定残業代としてあらかじめ給与に組み込まず、実際の時間外労働に応じて支給する設計と、昇給・賞与実績を評価します。

一方、基本給の割合は高くなく、対象会社単体の平均年間給与、賃金中央値、既存社員全体のベースアップ率は公開されていません。

そのため5/10点です。

平均年間給与と既存社員のベースアップ率を会社自身が毎年公開し、残業に依存しなくても所得が継続して上昇していることを確認できれば6~8/10点を検討できます。

労働時間・休息|4/10点

2026年9月の正社員ルート配送求人は13時~22時勤務で、月平均時間外労働27時間、年間休日110日です。

求人には「残業については月30~50時間程度」とする説明もあります。

一方、別の長距離運転職では年間休日120日の求人もあり、職種によって勤務設計には差があります。

年間休日110日は年間120日以上の企業と比較すると少なく、月27時間の残業も月20時間未満の企業と比べれば改善余地があります。

また、対象会社単体の有給休暇取得率は公開されていません。

そのため4/10点です。

会社全体の平均残業を月20時間以下、年間休日120日以上、有休取得率80%以上へ改善し、職種別にも継続公開できれば6/10点を検討できます。

雇用の安定・待遇の公平性|3/5点

公的職場情報では従業員120人です。現在もルート配送や長距離運転職の採用を継続しています。

普通免許しか持たない人でも、中型免許取得費用を会社が全額支援する制度があります。

一方、現場の男女構成には偏りがあり、女性管理職比率、男女賃金差、離職率などの詳細な結果情報は対象法人単体では十分に公開されていません。

雇用継続と資格支援を評価しつつ、公平性の結果を比較できないため3/5点です。

男女賃金差、女性管理職比率、職種別人数、離職率を毎年公開し、格差縮小を確認できれば4/5点を検討できます。

福利厚生・育児・介護|4/5点

現行求人では社会保険、確定拠出年金、勤続5年以上の退職金制度、65歳定年、再雇用制度を確認できます。

育児休業取得実績と介護休業取得実績はいずれも「あり」です。

さらに白山市の健康づくり宣言では、健康診断で再検査となった従業員の再検査率100%を目標にし、年4回の産業医による職場巡視、熱中症対策、食生活改善などを掲げています。

制度だけでなく育児・介護休業の利用実績と健康管理の具体策を確認できるため4/5点です。

男性・女性別の育休取得率、復職率、介護休業利用人数まで公開できれば5/5点を検討できます。

人権・ハラスメント・労使関係|2/5点

2026年の求人では労働組合が「あり」です。

また、会社公式サイトでは女性活躍推進法と次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を掲載しています。

労働者が集団で会社と対話できる仕組みと、女性活躍・子育て支援の計画が存在することは評価できます。

一方、対象法人単体のハラスメント相談件数、内部通報件数、是正件数、人権研修受講率などの結果情報は公開されていません。

そのため2/5点です。

相談・通報・是正結果を匿名化して年次公開し、研修受講率まで確認できれば3~4/5点を検討できます。

労働安全・健康|6/10点

会社公式サイトでは、石川営業所、小矢部営業所、小杉営業所について安全性優良事業所認定証を掲載しています。

現行求人では全トラックにデジタルタコグラフ・バックモニターを装備していることも確認できます。

白山市の健康づくり宣言では、産業医による年4回の職場巡視、健診後の再検査、熱中症対策などを進めています。

これらは事故や健康起因事故を防ぐ仕組みとして評価できます。

一方、会社公式の運輸安全マネジメントページは平成28年度の内容が中心で、2025年度・2026年度の死亡労災、休業労災、有責交通事故率などの最新結果を確認できません。

現在の安全認証・健康対策を評価しつつ、最新の結果KPIが不足しているため6/10点です。

死亡労災0件、休業災害、労災度数率、100万km当たり有責事故率などを毎年度公開し、良好な結果を確認できれば8/10点を検討できます。

商品・サービスの安全|4/5点

物流サービスの安全では、安全性優良事業所認定、デジタコ、バックモニター、同乗教育を評価します。

過去の運輸安全マネジメントでは、対面点呼、アルコールチェック、安全講習、運転記録証明の分析なども掲げています。

今回の調査では石川トナミ運輸に一致する直近の重大な行政処分は確認できませんでした。

ただし、行政処分を確認できなかったことと「事故がない」ことは同じではありません。

現在の交通事故件数・事故率を会社自身が公表していないため満点にはせず4/5点です。

従業員・元従業員の口コミ

Yahoo!しごとカタログでは石川トナミ運輸の口コミを確認できます。

2022年当時の40代男性・正社員ドライバーの投稿では、コンビニ配送について「1か月程度の研修期間中に覚えられる。」とされています。

また、若い世代が中型免許を持ちにくくなった課題に触れながら、「免許取得の補助は会社からある」とする体験談があります。情報ランクBです。

現在の求人でも中型免許取得費用の全額支援が確認できるため、資格支援については現在の公式求人とも整合します。

一方、口コミ件数は多くなく、2021~2022年頃の投稿が中心です。2026年現在の全社員の働き方を口コミだけで断定しません。

SNS・匿名掲示板の確認結果

X、一般SNS、5ちゃんねる、爆サイなどについて、会社名と「事故」「残業」「退職」「パワハラ」「人手不足」などを組み合わせて確認しました。

今回、本文まで確認でき、対象会社の現在の職種・拠点・雇用関係まで裏づけられる有用な投稿は得られませんでした。

そのためSNS・匿名掲示板だけを理由とした加点・減点はしていません。

Safety小計:28/50点

Innovation|12/25点

石川トナミ運輸のInnovationでは、AIや大型ロボットよりも、台車配送、デジタコ、バックモニター、複数車種の使い分けによって人の作業負担と事故リスクをどこまで減らしているかを評価します。

具体的な負担軽減は確認できますが、「何分・何kg・何人分減ったか」という成果値と、それを残業・休日へ返した因果KPIは不足しています。

作業負担・危険の削減|4/10点

2026年9月のルート配送求人では、荷物を台車ごと積み込むことで作業負担軽減を進めていると明記されています。

コンビニ配送では店舗ごとに複数の商品を扱うため、箱を一つずつ持ち上げる方式では腰や腕への反復負担が増えます。

台車のまま積み込み・荷降ろしできれば、人が荷物を抱えて持ち上げる回数を減らせます。

全車デジタコ・バックモニターも、運転記録と後方確認を補助します。

一方、

  • 1便あたり荷役時間を何分短縮したか
  • 手で持ち上げる総重量を何kg減らしたか
  • 腰痛・荷役事故が何件減ったか
  • デジタコ導入後に事故率が何%減ったか

は公開されていません。

そのため4/10点です。

商品・サービスの改善|4/5点

普通ワゴンから10t車まで複数車種を持ち、荷物や配送条件に合わせた輸送を行っています。

石川・富山に複数拠点を持ち、一般貨物だけでなくコンビニ向け固定ルート配送、倉庫保管にも対応しています。

固定ルート配送では配送先が決まっているため、ルートの標準化や教育を進めやすく、配送時間の安定にもつながります。

中型免許取得支援によって必要な運転人材を育てていることもサービス継続につながります。

そのため4/5点です。

改善成果の人間への還元|1/5点

台車化、デジタコ、バックモニターなどは人の負担と事故を減らす方向の取り組みです。

しかし、それによって、

  • 残業が何時間減ったか
  • 年間休日が何日増えたか
  • 給与がどれだけ上がったか
  • 事故が何件減ったか

を時系列で確認できる情報は公開されていません。

現在の正社員ルート配送は月平均残業27時間、年間休日110日です。

改善成果が人へ全く返っていないとは断定しませんが、成果との因果を確認できないため1/5点です。

研究開発・現場改善の継続|3/5点

石川トナミ運輸は長年にわたり倉庫・営業拠点を拡張してきました。

現在も安全性優良事業所認定、健康づくり、デジタコ・バックモニター、免許取得支援、台車荷役など複数の改善策を組み合わせています。

一方、近年のDX投資額、改善件数、作業時間削減KPIなどは公開されていません。

継続的な改善は確認できる一方、成果測定が弱いため3/5点です。

自動化・AI導入後の雇用状況

今回の調査では、石川トナミ運輸自身が大規模なAI・ロボット導入によってドライバーや倉庫作業員を大量削減した事例は確認していません。

2026年時点でもルート配送や長距離運転手の募集が続いています。

台車化やデジタコは、人を置き換えるより既存の配送業務を支援する技術として使われています。

自動化を原因とする希望退職、人員整理、採用停止を示す具体的情報は確認できないため、自動化による雇用悪化としては減点していません。

Innovation小計:12/25点

Protection|12/25点

石川トナミ運輸は複数の物流拠点を持つだけでなく、2024年能登半島地震で実際に被災地へ人員・車両を送り、支援物資輸送に参加しました。

これは「災害時にも役立つ」という計画ではなく、危機時に物流能力を市民支援へ使った結果です。

一方、自社BCP、非常電源・燃料、代替配車訓練、サイバー復旧などの詳細は十分に公開されていません。

災害への備え・訓練|1/5点

対象会社単体のBCP文書、防災訓練回数、安否確認訓練、非常用電源、燃料備蓄量について具体的な公開情報を確認できませんでした。

能登半島地震で実際に人員・車両を派遣できたことは危機対応能力を示しますが、平時の訓練実績とは分けて評価します。

そのため1/5点です。

防災訓練の頻度、参加率、非常用設備、想定シナリオと改善結果まで公開できれば3~4/5点を検討できます。

生産・物流・調達の代替|3/5点

石川営業所、野々市営業所、サクラパックス配送センター、小矢部営業所、小杉事業所など複数拠点を持っています。

石川県と富山県に物流機能を分けているため、一つの拠点だけに物流を集中する会社より代替性があります。

一方、主要拠点が止まった際にどの拠点へ何時間で切り替えるかというBCPは対象会社単体で公表されていません。

JPトナミグループ全体の拠点も、石川トナミ運輸自身の代替能力として自動的には加点していません。

そのため3/5点です。

サイバー防衛・情報保護|1/5点

石川トナミ運輸は個人情報保護方針を公開し、不正アクセス、紛失、破壊、改ざん、漏えいを防止するための安全対策、役員・職員への教育、管理責任者設置を明記しています。

一方、

  • 多要素認証
  • EDR
  • SOC
  • 標的型メール訓練
  • 配車システムと一般ネットワークの分離
  • オフラインバックアップ
  • ランサムウェア対応訓練
  • 復旧目標時間

について対象法人単体の具体的情報は公開されていません。

方針と教育を評価しますが、技術対策と結果が見えないため1/5点です。

供給継続・復旧能力|3/5点

複数営業所、倉庫、複数車種、一般貨物とコンビニ固定ルート配送を持つことは、通常時の供給継続能力として評価できます。

2024年能登半島地震で、実際に被災地へ人員・車両を派遣できたことも、危機下で車両と人員を動かせる能力の一例です。

一方、主要拠点停止時のRTO、燃料供給が止まった場合の持続時間、代替配車拠点、システム障害時の手作業運用などは公開されていません。

そのため3/5点です。

危機時の市民への対応|4/5点

令和6年能登半島地震では、石川トナミ運輸は被災地へ人員・車両を派遣し、支援物資輸送の円滑化に貢献したトラック事業者として石川運輸支局長感謝状の対象になりました。

物流会社が災害時に市民へ直接貢献できる代表的な方法が、水、食品、生活用品などの支援物資を被災地域へ届けることです。

平時の車両と運転技能を実際の災害支援へ使った実績は高く評価できます。

一方、対象会社単体の常設災害協定や、輸送した物資量・車両台数・支援日数などの詳細までは確認できませんでした。

そのため4/5点です。

Protection小計:12/25点

良いニュース・最近の前向きな動き

石川トナミ運輸の最近の前向きな動きでは、能登半島地震への実対応、健康管理、荷役負担軽減と資格支援を評価します。

物流サービスを利用することで、単に荷物を運ぶだけでなく、災害支援、安全運転、働く人の健康へ資源を使う物流会社を支えることにつながります。

2024年 能登半島地震の支援物資輸送で感謝状対象

石川運輸支局は、令和6年能登半島地震で被災地へ人員・車両を派遣し、支援物資輸送に貢献したトラック事業者の一つとして石川トナミ運輸を公表しています。

これはProtectionにおける明確な実績です。

普段の物流事業で維持している車両、運転手、営業所があるからこそ、大規模災害時に物流能力を緊急支援へ振り向けられます。

2025年度 健診後の再検査率100%を目標

白山市の健康づくり宣言では、健康診断で再検査となった従業員の再検査率100%を目標としています。

年4回の産業医による職場巡視、熱中症対策、食生活改善、健診受診率100%なども掲げています。

運転手は長時間座る時間が長く、生活習慣病や体調が運転安全にも影響します。

健康管理は福利厚生だけでなく、健康起因事故を減らすSafetyにもつながります。

2026年 台車積み込みと中型免許全額支援を継続

2026年9月のルート配送求人では、荷物を台車ごと積み込んで作業負担軽減を進めていることと、中型免許取得費用を会社が全額支援することを明記しています。

重量物を手で持つ回数を減らし、資格取得費用を会社が負担すれば、未経験者や若い人が配送職へ入りやすくなります。

悪いニュース・問題となった動き

今回確認した公開情報では、石川トナミ運輸を直接名指しする直近の重大な行政処分や大規模な不祥事は確認していません。

一方、現在もドライバーの時間外労働と休日数には改善余地があり、最新の事故・労災KPIが公開されていないため、安全認証や設備が実際にどの程度成果を上げているか比較しにくい状態です。

2026年 正社員ルート配送で月平均残業27時間・年休110日

2026年9月の正社員ルート配送求人では月平均残業27時間、年間休日110日です。

求人では残業が月30~50時間程度になる場合があるとも説明されています。

同社には資格支援、健康づくり、育児・介護休業実績など良い制度があります。

その一方で、働く人へ自由時間を返すという観点では、会社全体の残業を月20時間以下へ下げ、年間休日120日以上へ増やすことが重要です。

最新事故KPIが外部から見えない

公式サイトにはGマーク、安全方針、安全教育などの情報があります。

しかし、運輸安全マネジメントページは平成28年度の内容が中心で、2025年度・2026年度の死亡事故、有責交通事故、貨物事故、労災、走行距離当たり事故率などを確認できません。

安全設備や第三者認定は重要ですが、荷主や求職者が最終的に知りたいのは「実際に事故が何件起き、その件数が減っているか」です。

総合評価と、これから改善してほしいこと

石川トナミ運輸株式会社は現在52点、シビックランクDです。

次のCランクは60点からなので、あと8点必要です。

同社は、固定残業代なし、昇給・賞与、育児・介護休業取得実績、労働組合、健康づくり、Gマーク、能登半島地震での支援輸送まで確認できます。

次のランクへ進むために必要なのは、「安全に取り組んでいる」という制度・認証から、「事故が実際に少ない」「残業が実際に減った」という結果へ進むことです。

事故・労災結果を最新年度ごとに公開する|Safety

現在の「労働安全・健康」は6/10点です。

Gマーク、デジタコ、バックモニター、産業医巡視などは確認できますが、死亡労災、休業労災、交通事故率が公開されていません。

毎年度、

  • 死亡労災件数
  • 休業災害件数
  • 労災度数率
  • 有責交通事故件数
  • 100万km当たり事故率
  • 貨物事故件数
  • フォークリフト事故
  • ヒヤリハット
  • 事故原因と再発防止

を公開し、死亡事故0件と事故率低下を継続して確認できれば8/10点を検討できます。

改善後想定:6→8点
加点幅:+2点
総合点:52→54点
ランク:Dのまま

参考企業の鴻池運輸株式会社は、Google Drive上の現行企業審査で休業度数率0.24、労災度数率2.22、自動車事故率0.37などを公開しています。事故の「仕組み」ではなく結果まで比較できる点が強みです。

残業を月20時間以下、年間休日を120日以上へ改善する|Safety

現在の「労働時間・休息」は4/10点です。

正社員ルート配送は月平均残業27時間、年間休日110日です。

会社全体の平均残業を月20時間以下へ下げ、年間休日120日以上、有休取得率80%以上を継続確認できれば6/10点を検討できます。

改善後想定:4→6点
加点幅:+2点
総合点:54→56点
ランク:Dのまま

参考企業の株式会社ロジスネクストは、Google Drive上の現行企業審査で平均残業9.18時間、年間休日128日、有休取得率80%、平均取得17.6日を公開し、Safety34/50点、総合63点・シビックランクCです。

石川トナミ運輸も、現在の安全・健康制度へ十分な休息を組み合わせれば、運転者の健康と道路利用者の安全を同時に改善できます。

台車荷役の削減効果を時間・重量で測る|Innovation

現在の「作業負担・危険の削減」は4/10点です。

台車ごとの積み込みは具体的な負担削減ですが、効果量が分かりません。

導入前後で、

  • 1便の手積み時間
  • 手で持ち上げる総重量
  • 腰痛・荷役事故件数
  • 店舗滞在時間
  • 1日の残業時間

を測定し、作業時間や危険が大きく減ったことを確認できれば6/10点を検討できます。

改善後想定:4→6点
加点幅:+2点
総合点:56→58点
ランク:Dのまま

参考企業のキリングループロジスティクス株式会社は、Google Drive上の現行企業審査で海老名物流センターに無人フォークリフト4台、AGV11台、ピッキングロボット1台を導入し、共同実証では生産性42%向上を確認しています。

さらに年間所定労働時間を1,920時間から1,896時間へ24時間短縮しており、総合65点・シビックランクCです。

石川トナミ運輸も「台車を使っています」で終わらず、「人の仕事がこれだけ減りました」まで数値化できればInnovationを大きく評価できます。

災害・サイバー復旧を平時から検証する|Protection

現在は、

災害への備え・訓練:1/5点
サイバー防衛・情報保護:1/5点

です。

能登半島地震で実際に支援輸送を行った実績は強い一方、平時のBCP訓練やシステム復旧については公開情報が不足しています。

例えば、

  • 各営業所で年1回以上の代替配車訓練
  • 非常用燃料の確保日数
  • 主要拠点停止時の代替営業所
  • 配車システムのバックアップ
  • 多要素認証やEDR
  • ランサムウェア対応訓練
  • 目標復旧時間

を公表し、実際に訓練していることを確認できれば、それぞれ2/5点を検討できます。

改善後想定:
災害への備え・訓練 1→2点 +1点
サイバー防衛・情報保護 1→2点 +1点
総合点:58→60点
ランク:D→C

参考企業の株式会社フジエクスプレスは、Google Drive上の現行企業審査で防災無線訓練、可搬式給油機の稼働確認、営業所別避難計画を確認し、Protection16/25点、総合57点・Dです。

また、SBペイメントサービス株式会社はISO/IEC 27001、PCI DSSなどの情報セキュリティ体制を持ち、Google Drive上の現行企業審査でProtection15/25点、総合68点・Cです。

次のランクへ上がるための具体例

現在52点・Dです。

Cランクは60点からなので、あと8点必要です。

例えば、

労働安全・健康:6→8点 +2点
労働時間・休息:4→6点 +2点
作業負担・危険の削減:4→6点 +2点
災害への備え・訓練:1→2点 +1点
サイバー防衛・情報保護:1→2点 +1点

と改善すれば、

52点 → 60点

となり、シビックランクCへ上がります。

石川トナミ運輸は、すでに安全認証、健康づくり、資格支援、災害支援という「仕組みと行動」を持っています。

次の段階は、その結果として事故が何件減り、残業が何時間減り、荷役負担がどれだけ減ったのかまで数字で示すことです。

出典一覧

  • 石川トナミ運輸株式会社「会社案内・事業情報」
  • 石川トナミ運輸株式会社「会社沿革」
  • 石川トナミ運輸株式会社「車両案内」
  • 石川トナミ運輸株式会社「各種認定証」
  • 石川トナミ運輸株式会社「運輸安全マネジメント」
  • 石川トナミ運輸株式会社「一般事業主行動計画」
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  • JPトナミグループ「石川トナミ運輸株式会社」
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シビックランクの基準

シビックランク総合点
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

石川トナミ運輸株式会社は52点のため、シビックランクDです。

情報ランクの基準

情報ランク基準
S公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報
A企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、または氏名・役職・立場が確認できる記名取材や公表発言など、発信主体を確認できる公表情報
B従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報

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