私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、未来の社会を形作ることができます。
富士ミネラルウォーターの商品を購入すると、その売上や需要を通じて、毎日の水質検査、PFAS検査、災害用保存水の製造、自治体との災害時の水供給などを支えることになります。
今回の評価は39点/100点、シビックランクFです。
最も高く評価したのは「商品・サービスの安全」で5/5点です。毎日の生産品を外部機関へ分析依頼し、製造ごとにサンプルを保存しています。2026年4月のPFOS・PFOA検査では、どちらも2.5ng/L未満の検出限界以下でした。2025年7月の検査でも同じ結果です。[出典2]
災害対応では、身延町と災害時の物資供給協定を締結しています。また、消費者庁では同社の非常用5年保存水2Lを420本、災害用備蓄として保有していました。[出典9・10]
一方、工場の労災件数、自動化によって残業や危険な作業がどれだけ減ったのか、工場が止まった場合にどれくらいで生産を再開できるのかについては公開情報がありません。
こうした重要情報が公開されていない点は課題であり、採点上も減点対象です。
富士ミネラルウォーター株式会社の企業審査結果
評価時点:2026年10月2日
| 評価軸 | 得点 | 主な評価 |
|---|---|---|
| Safety | 23/50 | 水質管理とPFAS検査は高評価。労災・人権関連の公開情報が不足 |
| Innovation | 7/25 | 紙パック・アルミ容器などを改善。自動化後の労働負担や待遇の変化は非公表 |
| Protection | 9/25 | 災害協定と保存水を評価。代替生産・復旧時間・サイバー対策の情報が不足 |
| 総合 | 39/100 | シビックランクF |
主な強みは、水質管理、PFAS検査、災害用保存水、自治体との災害協定、紙パックやアルミボトルなどの容器改善です。
主な課題は、工場の労災、自動化後の働き方、代替生産、サイバー防御、工場やシステムの復旧時間について重要な情報が公開されていないことです。
事業内容と人間への貢献
富士ミネラルウォーター株式会社は1929年創業、資本金1億円の飲料メーカーです。
本社は東京都渋谷区、製造拠点「アクア ワークス」は山梨県富士吉田市にあります。東京と山梨には委託倉庫もあります。[出典1]
主な商品はナチュラルミネラルウォーターです。PETボトル、びん、紙パック、アルミボトル缶などで販売しています。非常用5年保存水やスパークリングウォーターも扱っています。[出典2・6・7]
同社の最も直接的な役割は、人が生きるために必要な飲料水を供給することです。
普段は家庭、ホテル、レストランなどで利用されます。災害で水道が止まった場合には、長期保存水や自治体への供給によって、水道とは別の飲料水確保手段になります。
例えば地震や豪雨で水道が止まり、避難所で飲み水が不足した場合、身延町には富士ミネラルウォーターとの物資供給協定があります。
災害が起きてから一から供給会社を探すのではなく、平時から協力関係をつくっておくことで、飲料水の確保へ早く動き出せます。[出典9]
Safety 23/50
Safetyでは、工場で働く人が安全に働けるか、購入者が安全な商品を利用できるかを評価します。
富士ミネラルウォーターは商品安全の情報が充実しています。一方、工場の労災件数や事故率など、働く人の安全に関する公開情報は不足しています。
賃金・利益の還元 6/10
2026年のアクア ワークス製造職求人では、基本給は月19万円~22万円です。
前年度の昇給実績は月2,000円~15,000円、賞与は年2回で26万800円~43万800円となっています。[出典3]
製造職で昇給と賞与の実績があることは評価できます。基本給が上がれば、物価が上昇した場合の生活費負担を軽くできます。
一方、会社全体の賃金中央値、全社員のベースアップ率、正規・非正規の賃金差、男女の賃金差、利益増加のうちどれだけを賃金へ回したのかについて公開情報がありません。
この情報不足は課題であり、採点上も減点対象です。
そのため6/10点としました。
労働時間・休息 6/10
2026年の製造職求人では、月平均残業時間は10時間、年間休日は115日です。[出典3]
通常時の残業が月10時間程度であれば、毎日の長時間残業が続く働き方より、睡眠や私生活の時間を確保しやすくなります。
一方、緊急注文や大量受注などの場合には、特別条項によって月70時間、年間450時間まで時間外労働を延長できる内容になっています。
また、本社求人では年間休日123日となっており、工場より8日多くなっています。[出典4]
通常時の残業時間は大きくありませんが、工場の休日数と繁忙時の長時間労働には改善余地があります。
そのため6/10点としました。
雇用の安定・待遇の公平性 3/5
アクア ワークスの製造職は正社員募集です。
試用期間3カ月も同条件、転勤なし、定年65歳、再雇用制度ありとなっています。[出典3]
同じ地域で長く働ける条件は、生活拠点を維持したい人にとってメリットです。
一方、男女の賃金差、正規・非正規の待遇差、離職率、契約社員から正社員への転換実績などについて公開情報がありません。
この情報不足は課題で、採点上も減点対象です。
そのため3/5点としました。
福利厚生・育児・介護 3/5
工場求人では、社会保険、勤続2年以上の退職金制度、企業年金、確定拠出年金などがあります。[出典3]
本社求人では、健康診断、資格取得支援、産前・産後休暇、育児休暇、介護休暇なども掲載されています。[出典4・5]
病気、老後、育児、介護などに対する負担を軽くする制度はあります。
一方、男性育休取得率、介護休暇の利用人数、育休後の復職率など、制度が実際にどれくらい使われているのかについて公開情報がありません。
制度が存在するだけでなく、実際に利用できているかを示す情報が必要です。
そのため3/5点としました。
人権・ハラスメント・労使関係 0/5
富士ミネラルウォーター株式会社単体について、ハラスメント相談件数、内部通報件数、是正件数、労使協議の実績、男女賃金差などの公開情報がありません。
働く人が問題を訴えた場合に、何件の相談があり、何件を改善し、再発が減っているのかを判断できません。
重要情報が公開されていない点は課題であり、採点上も減点対象です。
そのため0/5点としました。
労働安全・健康 0/10
アクア ワークスの製造職は、設備の発停だけではなく、トラブル時の復旧、設備保全、型替え、フォークリフトによる商品運搬も担当します。[出典3]
機械の保全やフォークリフト作業がある以上、労災や事故の結果は重要です。
しかし、対象会社単体の死亡労災、休業災害件数、休業災害度数率、フォークリフト事故、熱中症、ヒヤリハットなどについて公開情報がありません。
事故がどれくらい起きているのか、安全対策によって事故がどれくらい減ったのかを判断できない点は大きな課題です。
採点上も減点対象となるため、0/10点としました。
事故件数や度数率を継続して公開し、安全対策後に事故が実際に減っていることまで示せれば、4~8点を検討できます。
商品・サービスの安全 5/5
商品安全は最も高く評価しました。
富士ミネラルウォーターでは、毎日の生産品を外部機関へ分析依頼しています。
製造ごとにサンプルも保存しているため、問題が発生した場合には過去の製造工程まで遡って調べられます。[出典2]
製造時には120℃で2~3秒のUHT殺菌も行っています。[出典2]
PFOS・PFOAについては、2026年4月の外部専門機関による検査で、どちらも2.5ng/L未満の検出限界以下でした。
2025年7月にも同じ結果が出ています。[出典2]
殺菌または除菌を行うミネラルウォーター類については、PFOS・PFOA合算50ng/Lの規格基準が設定されています。[出典17]
富士ミネラルウォーターはPFOS、PFOAとも2.5ng/L未満なので、検査上の合計上限は5ng/L未満です。
50ng/Lと比べると10分の1未満です。
この結果によって、水から摂取するPFOS・PFOAを低い水準に抑えられます。
同社は今後も年1回検査するとしているため、水源の状態に変化が起きた場合にも数値の変化を追えます。
殺菌、毎日の外部分析、サンプル保存、PFAS検査まで具体的な運用と結果が公開されているため、5/5点としました。
従業員・元従業員の口コミ
エンゲージ会社の評判では14件の口コミが掲載されていますが、2019~2020年の投稿が中心です。Indeedでも2023年の質問回答があります。[出典15・16]
現在の工場・本社の残業、ハラスメント、安全、待遇を判断するには情報が古いため、2026年の求人や現在の公表情報を優先して評価しました。
SNS・匿名掲示板
X、5ちゃんねる、爆サイなどでも、会社名・工場名と「残業」「給料」「パワハラ」「労災」「自動化」「人員削減」「配置転換」などを組み合わせて調べました。
対象会社との関係が明確で、現在の労働環境を具体的に判断できる投稿は得られていません。
死亡事故、重大労災、行政処分、火災、爆発、大規模回収、情報漏えい、サイバー攻撃、大規模人員削減についても調査しました。
2026年10月2日時点で、対象法人単体の評価を直接大きく下げる近年の公表済み重大案件は特定していません。
Innovation 7/25
Innovationでは、設備や技術を導入したこと自体ではなく、その結果として危険な作業や残業が減ったか、技術によって生まれた利益が働く人や利用者へ返ったかを評価します。
富士ミネラルウォーターは設備や商品を改善していますが、働く人に起きた変化を示す数字が不足しています。
作業負担・危険の削減 0/10
アクア ワークスでは、ボトル供給、充填、密封、包装などに設備を使用しています。
一方、現在も人が設備の発停、トラブル復旧、保全、型替え、フォークリフト運搬などを担当しています。[出典3・14]
設備導入前後で、
・重量物を持つ回数
・歩行距離
・危険作業
・必要人数
・残業時間
・フォークリフト作業時間
・労災件数
がどれだけ減ったのかについて公開情報がありません。
設備導入によって働く人がどれくらい楽になったのかを示す情報がない点は課題で、採点上も減点対象です。
そのため0/10点としました。
商品・サービスの改善 4/5
紙パック商品では、同社のPETボトルと比べて使用するプラスチック量を330mlで約74%、1Lで約75%削減しています。[出典6]
同じ水を購入する場合でも、PET以外の商品を選ぶことで使用するプラスチック量を減らせます。
アルミボトル缶では、同社が示す2025年度データでアルミ缶のリサイクル率94.7%、缶から缶への水平リサイクル率73.3%となっています。[出典7]
商品単位では具体的な改善結果が示されているため評価しました。
一方、会社全体のPET使用量が年間何トン減ったのか、紙パックやアルミ缶が販売全体の何%まで増えたのかについて公開情報がありません。
そのため4/5点としました。
改善成果の人間への還元 0/5
設備改善や業務効率化を進めていますが、
・工場の残業が何時間減ったのか
・基本給がいくら増えたのか
・休日が何日増えたのか
・危険な作業が何件減ったのか
について公開情報がありません。
技術によって同じ量を短い時間で生産できるようになったのであれば、その成果を残業削減、賃金上昇、休日増加、危険作業削減などで働く人へ返すことができます。
しかし、その結果は公表されていません。
この情報不足は課題であり、採点上も減点対象です。
そのため0/5点としました。
研究開発・現場改善の継続 3/5
紙パックやアルミボトル缶など、新しい容器の導入は複数年にわたって続いています。[出典6・7]
2026年の品質管理求人でも、品質・衛生管理、新製品、工程改善、設備投資などを担当する人材を募集していました。[出典5]
一方、業務の標準化や国際認証の達成状況、改善によって作業時間や事故がどれくらい減ったのかについて公開情報が不足しています。
そのため3/5点としました。
自動化・設備導入後の雇用状況
2026年にもアクア ワークスでは正社員の製造職を募集しており、募集理由は欠員補充でした。[出典3]
自動化後も、設備の復旧、保全、型替え、運搬などを人が担当しています。
一方、
・設備導入前後の従業員数
・配置転換人数
・採用抑制
・契約終了
・希望退職
などについて公開情報がありません。
自動化によって雇用がどう変わったのかを公表していない点は課題です。
Protection 9/25
Protectionでは、地震、豪雨、工場停止、物流停止、サイバー攻撃などが起きても、飲料水を必要とする人へ商品を届け続けられるかを評価します。
富士ミネラルウォーターは自治体との災害協定と長期保存水が強みです。
一方、製造拠点が止まった場合の代替生産先や復旧時間については公開情報がありません。
災害への備え・訓練 3/5
富士ミネラルウォーター株式会社は、身延町と「災害時における物資供給に関する協定」を締結しています。[出典9]
例えば地震や豪雨で水道が止まり、住民や避難所で飲み水が足りなくなった場合、身延町には同社から物資供給を受けるための協力関係があります。
身延町も、この協定を災害時の給水協力関係の一つとして位置付けています。[出典9]
災害が起きてから一から水の供給会社を探すより、平時から協力先が決まっている方が飲料水の確保へ早く動けます。
そのため3/5点としました。
一方、
・実地供給訓練の頻度
・災害時に確保できる水の数量
・何人へ何日分を供給できるのか
・実際の災害時に何本供給したのか
について公開情報がありません。
この情報不足が、4~5点にしない理由です。
生産・物流・調達の代替 2/5
会社情報では、富士吉田市のアクア ワークスのほか、東京と山梨に委託倉庫があります。[出典1]
在庫を複数地域へ分けて保管できるため、一つの倉庫だけに商品を置くより物流停止に対応しやすくなります。
一方、アクア ワークスが地震、停電、設備故障などで停止した場合、別工場で同じ商品を製造する具体的な代替生産先について公開情報がありません。
在庫の保管先は分散していますが、生産そのものを別拠点へ切り替えられるかは公表されていません。
この情報不足は課題で、採点上も減点対象です。
そのため2/5点としました。
サイバー防衛・情報保護 0/5
プライバシーポリシーでは、不正アクセス対策やコンピュータウイルス対策などを行うとしています。[出典8]
一方、
・多要素認証
・EDR
・SOC
・ネットワーク分離
・オフラインバックアップ
・サイバー攻撃訓練
・侵入検知までの時間
などの具体的な運用について公開情報がありません。
受注システムや顧客情報が攻撃された場合に、どのように侵入を発見し、被害を止め、データを戻すのかが公表されていない点は課題です。
採点上も減点対象となるため0/5点としました。
供給継続・復旧能力 0/5
工場や受注システムが止まった場合、復旧まで時間がかかれば商品を届けられません。
富士ミネラルウォーター株式会社について、
・工場の目標復旧時間
・バックアップからの復元時間
・復旧訓練で実際にかかった時間
・障害発生後に通常出荷へ戻るまでの時間
の公開情報がありません。
どれくらいの時間で生産や出荷を再開できるのかが公表されていない点は課題で、採点上も減点対象です。
そのため0/5点としました。
危機時の市民への対応 4/5
富士ミネラルウォーターは非常用5年保存水を販売しています。
消費者庁の2026年資料では、富士ミネラルウォーターの非常用5年保存水2Lが420本、災害用備蓄として保管されていました。[出典10]
これは「災害用として販売している」というだけではありません。
実際に行政機関の備蓄へ採用されているため、災害時の飲料水確保に使われる商品であることが分かります。
身延町との災害協定もあるため、保存水の製造と地域への物資供給の両方で、災害時の水確保に関わっています。
そのため4/5点としました。
一方、大規模災害で実際に何人へ何本を届けたのかという近年の供給実績について公開情報がありません。
ここが満点にしない理由です。
良いニュース・最近の前向きな動き
良いニュースでは、PFAS検査、環境配慮型容器、災害用保存水の行政備蓄を取り上げます。
PFAS検査はSafety、紙パックやアルミボトルはInnovation、保存水の備蓄はProtectionに関係します。
利用者にとっては、安全性を確認した水を購入できること、プラスチック使用量を減らした商品を選べること、災害時に飲料水を確保しやすくなることが具体的なメリットです。
こうした商品の購入が増えれば、水質検査、容器改善、災害用商品の供給を続ける企業活動を売上や需要を通じて支えることになります。
2026年4月 PFOS・PFOAが2.5ng/L未満
2026年4月、外部専門機関によるPFOS・PFOA検査で、どちらも2.5ng/L未満の検出限界以下でした。[出典2]
2025年7月の検査でも同じ結果です。
殺菌または除菌を行うミネラルウォーター類については、PFOS・PFOA合算50ng/Lの規格基準があります。[出典17]
同社の結果は検査上、合計しても5ng/L未満なので、50ng/Lの10分の1未満です。
水から摂取するPFOS・PFOAを低く抑えられることが、利用者にとっての直接的なメリットです。
同社は今後も年1回検査するとしています。
2026年7月 ファミリーマート向けアルミボトルを発売
2026年7月10日、ファミリーマート向けの490mlアルミボトル缶を発売しました。[出典13]
同社が示す2025年度データでは、アルミ缶のリサイクル率は94.7%、缶から缶への水平リサイクル率は73.3%です。[出典7]
利用者がPET以外の容器を選べる場所が増えるため、プラスチック以外の商品を選びやすくなります。
紙パックでも、PETボトルと比べてプラスチック使用量を約74~75%削減しています。[出典6]
一方、会社全体のPET使用量が年間何トン減ったのかについて公開情報はありません。
全社の削減量まで公表されれば、会社全体への効果をより正確に評価できます。
2026年 消費者庁が非常用5年保存水2Lを420本備蓄
消費者庁では、富士ミネラルウォーターの非常用5年保存水2Lを420本、災害用備蓄として保有していました。[出典10]
災害で水道が止まった場合、行政職員や災害対応を行う人が飲料水を確保できれば、災害対応を続けやすくなります。
同社の商品が、実際の行政備蓄に使われていたことに意味があります。
悪いニュース・問題となった動き
悪いニュースでは、品質管理の標準化がまだ途中であることと、商品価格の改定を取り上げます。
品質管理の標準化が進まなければ、担当者が変わったときに同じ品質を保ちにくくなり、SafetyとInnovationの両方に影響します。
価格改定は、利用者が同じ商品を購入するための負担を増やします。
品質を安定させながら、効率化の成果を価格や働く人へどれだけ返せるかが今後の課題です。
2026年 品質管理の体系化・標準化が今後の課題
2026年の品質管理求人では、「業務の体系化や標準化にはまだ伸びしろがある」と説明しています。[出典5]
製造現場の安全や品質が特定の人の経験に依存すると、担当者が変わった場合に同じ品質を保ちにくくなります。
作業手順、検査、異常時対応を標準化し、誰が担当しても同じ確認ができる状態にすることで、品質事故を防ぎやすくなります。
標準化や国際認証の達成状況、改善によって品質事故や作業時間がどれくらい変わったのかについては公開情報がありません。
2026年9月 商品価格改定を発表
2026年9月18日、富士ミネラルウォーターは商品価格の改定を発表しました。[出典11]
理由は、原材料費、資材費、物流費、その他の経費の上昇です。
同社は業務効率化や経費削減を続けたものの、現在の価格を維持することが困難になったと説明しています。
利用者にとっては、同じ商品を購入するための負担が増えます。
効率化によってどれくらいコスト上昇を抑えられたのか、効率化の成果を働く人の賃金や労働時間へどれくらい返したのかまで公表されれば、Innovationの成果をより具体的に判断できます。
総合評価と、これから改善してほしいこと
現在39点・Fです。
Eは40点からなので、次のランクまであと1点です。
水質管理と災害時の水供給には具体的な強みがあります。
一方、
・工場の労災件数
・自動化後の残業や危険作業
・自動化後の賃金や休日
・代替生産先
・工場やシステムの復旧時間
について公開情報がありません。
こうした重要情報の非公開が減点につながっています。
災害協定を「何人へ何日分届けられるか」まで具体化してほしい
現在の「災害への備え・訓練」は3/5点です。
身延町との正式な物資供給協定があり、災害時の給水協力関係があることが3点の理由です。
一方、
・実地供給訓練
・確保している水の数量
・要請から配送までの時間
・何人へ何日分を供給できるか
について公開情報がありません。
実際に供給訓練を行い、「要請から何時間で何本届けた」「最低何本を確保している」「何人を何日支えられる」といった結果まで公表されれば3→4点を検討できます。
+1点で総合40点となり、FからEへ上がります。
参考企業は丸善食品工業株式会社です。同社の富士小山工場は、小山町との防災協定で飲料・食料・AED・予備電源を備え、最大約1,000人を受け入れられる内容まで具体化しており、現行審査では「災害への備え・訓練」4/5点です。
労災件数と事故率を公開してほしい
現在の「労働安全・健康」は0/10点です。
工場では設備保全やフォークリフト作業がありますが、現在の労災件数や事故率について公開情報がありません。
労災件数、休業災害度数率、事故原因、対策、その後の事故減少結果まで継続して公表されれば0→4点以上を検討できます。
事故が減れば、工場で働く人がけがをせずに家へ帰れる可能性が高まります。
参考企業のキリンビバレッジ株式会社は、2024年の労災死亡0人、休業災害度数率0.58などを公開しており、現行審査では「労働安全・健康」8/10点です。
自動化によって人がどれだけ楽になったか公開してほしい
現在の「作業負担・危険の削減」は0/10点、「改善成果の人間への還元」は0/5点です。
最新設備を導入していても、その結果として、
・重い物を持つ回数が減った
・危険な場所へ入る回数が減った
・残業が減った
・休日が増えた
・賃金が増えた
といった変化がなければ、働く人にとって技術のメリットは小さくなります。
設備導入前後の数字を公表し、重量物や危険作業が大きく減ったことが分かれば「作業負担・危険の削減」は0→8点を検討できます。
さらに残業削減、賃金上昇、休日増加などが分かれば「改善成果の人間への還元」は0→4点を検討できます。
両方を満たせば+12点となり、総合39→51点・Dまで上がります。
参考企業のキリンビバレッジ株式会社では、最大約25kgの茶葉を扱う工程をロボット化し、重量物や搬送作業の自動化を進めています。現行審査では「作業負担・危険の削減」8/10点、「改善成果の人間への還元」4/5点です。
代替生産先と復旧時間を具体化してほしい
現在の「生産・物流・調達の代替」は2/5点、「供給継続・復旧能力」は0/5点です。
東京と山梨に委託倉庫があるため、在庫保管は分散されています。
一方、アクア ワークスが停止した場合の代替生産先と、生産・受注システムを何時間で復旧できるのかについて公開情報がありません。
別工場や委託製造先への切替訓練を行い、切替時間と代替できる生産量を公表できれば「生産・物流・調達の代替」は2→3点以上を検討できます。
さらにシステム復旧訓練を行い、実際の復旧時間を公表できれば「供給継続・復旧能力」は0→3点以上を検討できます。
両方が一段進めば少なくとも+4点となり、総合43点・Eです。
参考企業のキリングループロジスティクス株式会社は、トラック、鉄道、内航海運を平時から利用し、鉄道障害時のバックアップ輸送協定も持っています。現行審査では「生産・物流・調達の代替性」5/5点です。
次のランクへ上がるための具体例
現在39点・Fです。
最も近いのは、「災害への備え・訓練」を3→4点へ上げることです。
実地供給訓練、供給数量、要請から配送までの時間、何人分を何日支えられるのかまで公表され、実際に機能していることが分かれば+1点となります。
総合40点となり、シビックランクEへ上がります。
さらに労災結果、自動化による負担削減、人への還元、復旧力まで改善されれば、D以上へ進む余地があります。
富士ミネラルウォーターの商品を購入することは、水質検査、PFAS検査、保存水、災害時の水供給などを行う企業活動を、売上や需要を通じて支えることにつながります。
同時に、工場で働く人の安全、自動化による人への還元、災害時の復旧力については、より具体的な改善と情報公開が必要です。
出典一覧
1.富士ミネラルウォーター株式会社「会社情報」
2.富士ミネラルウォーター株式会社「商品へのこだわり」「商品情報」
3.富士ミネラルウォーター株式会社 アクア ワークス「製造業務」2026年求人
4.doda「富士ミネラルウォーター株式会社 飲料水メーカーの経理」2026年求人
5.doda「富士ミネラルウォーター株式会社 品質管理」2026年求人
6.富士ミネラルウォーター株式会社「紙パック」
7.富士ミネラルウォーター株式会社「アルミボトル缶」
8.富士ミネラルウォーター株式会社「プライバシーポリシー」
9.身延町「地域強靱化関連資料」
10.消費者庁「災害用備蓄食料品の売払い」2026年仕様書
11.富士ミネラルウォーター株式会社「商品価格改定について」2026年9月18日
12.富士ミネラルウォーター株式会社「採用情報」
13.富士ミネラルウォーター株式会社「ファミリーマートオリジナルデザインの限定ボトル」2026年7月10日
14.富士ミネラルウォーター株式会社「アクア ワークス 工場見学」
15.Indeed「富士ミネラルウォーター株式会社」
16.エンゲージ会社の評判「富士ミネラルウォーター株式会社」
17.環境省「PFASに対する総合戦略検討専門家会議資料/水道水等におけるPFOS・PFOAの基準値等」
シビックランクの基準
| シビックランク | 点数 |
|---|---|
| S | 90~100点 |
| A | 80~89点 |
| B | 70~79点 |
| C | 60~69点 |
| D | 50~59点 |
| E | 40~49点 |
| F | 20~39点 |
| G | 0~19点 |
シビックランクは、Safety・Innovation・Protectionの合計100点で企業を評価した総合ランクです。
富士ミネラルウォーター株式会社は39点のため、今回の評価はFです。
情報ランクの基準
| 情報ランク | 基準 |
|---|---|
| S | 公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関による調査・監査・検証・認証など |
| A | 企業公式資料、採用情報、公式声明・公式SNS、記名取材など、発信主体を確認できる公表情報 |
| B | 従業員・元従業員口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者と対象企業との関係を独立に確認しにくい情報 |
情報ランクは企業の良し悪しを表すものではありません。
その情報が「どこから出たのか」「どの程度裏付けられているのか」を示すためのランクです。
AとBも単純な上下関係ではありません。残業、ハラスメント、配置転換、自動化後の働き方などでは、従業員口コミやSNSが実態を知るために役立つ場合があります。

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