私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、未来の社会を形作ることができます。
SBペイメントサービス株式会社の決済サービスを事業者が利用すれば、その売上は同社に入り、決済システムの開発・運用、社員の賃金や休暇、セキュリティ対策、AI・RPAによる業務改善などに使われます。そこで働く人の負担を減らし、安全性を高める経営に売上が集まれば、そうした経営を続ける力になります。
SBペイメントサービスは、オンライン・店舗向け決済、カード・ポイント、集金代行、送金などを担うソフトバンク株式会社100%出資の決済事業会社です。2026年4月時点の社員数は439人。2025年度の決済取扱高は11.4兆円、売上処理件数は5億8,726万件に達しています。
今回の審査では、2026年の年間休日125日、有給取得率74%、男性育休取得率82.4%、テレワーク実施率64%、ISO/IEC 27001やPCI DSSなどのセキュリティ体制、AI不正検知や生成AI・RPAを使った運用改善を評価しました。
一方、採用情報では時間外労働が月平均25時間とされ、転職会議では投稿者平均36.4時間という差があります。2026年3月期の開示では女性管理職比率8.3%、正規雇用の男女賃金比率78.2%です。また、労働災害件数・度数率・重大事故の有無について対象会社自身の公開情報を確認できず、生成AI・RPA導入後に「何時間削減し、人員をどう再配置し、その成果を賃金・休暇・労働時間にどう返したか」も公表されていません。
総合点は68点、シビックランクCです。
SBペイメントサービス株式会社の審査結果
SBペイメントサービスは、決済セキュリティと柔軟な働き方、AIを使ったサービス改善に強みがあります。その一方で、人の安全や自動化後の還元、災害時の現在の復旧目標について、技術情報ほど具体的な公開が進んでいないことが点数を抑えました。
| 評価軸 | 点数 |
|---|---|
| Safety | 33 / 50 |
| Innovation | 20 / 25 |
| Protection | 15 / 25 |
| 総合 | 68 / 100 |
| シビックランク | C |
強み
- 年間休日125日、有給取得率74%
- 男性育休取得率82.4%、在宅勤務・スーパーフレックスを整備
- ISO/IEC 27001、PCI DSS、プライバシーマークなど決済会社として強い情報保護体制
- AI不正検知、生成AI、RPA、顔認証決済など技術投資を継続
- 2026年4月時点で社員439人と、AI活用を進めながら採用も継続
課題
- 採用情報の平均残業25時間に対し、転職会議では投稿者平均36.4時間
- 労働災害件数・度数率・重大事故の公開情報がない
- 女性管理職比率8.3%、正規雇用の男女賃金比率78.2%
- AI・RPA導入後の削減時間、人員再配置、雇用への影響、賃金・休日への還元が未開示
- 現在のBCP訓練実績、主要サービスのRTO・RPO、現行DR構成の詳細が公開されていない
SBペイメントサービス株式会社とは
SBペイメントサービスは、オンラインと実店舗の双方で決済を支える会社です。クレジットカード、PayPay、キャリア決済、コンビニ決済など多数の決済手段をまとめて提供し、加盟店側では複数の決済会社との契約・精算・システム接続を一本化できます。
2025年度の決済取扱高は11.4兆円、売上処理件数は5億8,726万件、オンライン処理件数は23億5,082万件です。決済は買い物やサービス利用の最後に必ず通る工程なので、処理速度や不正対策、障害時の継続性は、加盟店だけでなく利用者の生活にも影響します。
会社概要
- 設立:2004年10月1日
- 本社:東京都港区海岸1丁目7番1号 東京ポートシティ竹芝オフィスタワー
- 代表者:代表取締役 社長執行役員 兼 CISO 堀田智宣
- 資本金:60億7,500万円
- 株主:ソフトバンク株式会社100%
- 社員数:439人(2026年4月時点)
- 主な事業:決済サービス、カード・ポイントサービス、集金代行、送金、関連コンサルティング
Safety|33 / 50
Safetyでは、給与・休暇・雇用・人権・労働安全・サービス安全を確認します。SBペイメントサービスは休暇制度や福利厚生、情報保護には強みがありますが、残業実態と労災情報の公開に課題があります。
賃金・利益還元|7 / 10
現在の中途採用では、スタッフ~リーダークラスで年収662万円~1,000万円などの求人があり、賞与は年2回、年間平均4.5~5カ月分とされています。2027年新卒の月給は30万円です。
第三者のYahoo!しごとカタログでは回答者51人の平均年収が676万円とされています。口コミ由来なので公式平均年収とは扱いませんが、求人水準と合わせれば、一定以上の報酬水準は確認できます。
一方、対象会社単体の平均年間給与、中央値、賃上げ率、営業利益の増加分のうち何%を従業員へ還元したかという情報は公開されていません。会社業績に応じて賞与が変動する仕組みはありますが、利益成長と従業員還元を比較できるデータが不足しているため7点としました。
労働時間・休息|6 / 10
現在の複数求人では時間外労働は月平均25時間と明記されています。2026年の年間休日は125日、2025年の有給取得率は74%です。平均週3日の在宅勤務を記載する求人もあり、採用サイトではテレワーク実施率64%、コアタイムなしのスーパーフレックスを公表しています。
休暇・柔軟な働き方は評価できます。
一方、転職会議では投稿者データとして残業36.4時間/月、有給消化率73.1%が表示されています。2024年頃のカスタマーサポート管理職からは、残業削減を求められても業務量が減らず、実態とのずれを指摘する投稿があります。2026年2月の投稿にもサービス残業への指摘があります。
口コミは情報ランクBであり、全社員の状況を代表するとは限りません。ただし、公式求人の25時間と口コミ平均との差が大きいため、職種別・部署別の実残業時間を公開する余地があります。
雇用の安定・平等|4 / 5
社員数は2026年4月時点で439人です。2025年度採用の90%が中途で、現在もシステム・営業・経営管理など多数の正社員求人があります。情報システム求人では「事業拡大、組織体制強化のための増員募集」と明記されており、生成AIやRPAの利用を進めながら全社的な大量人員削減を行っていることを示す公開情報は確認できませんでした。
男女の正社員比率は男性68%、女性32%。2026年3月31日時点の正社員の平均勤続年数は男性6.0年、女性6.3年とほぼ同じです。
一方、ソフトバンク株式会社の2026年3月期有価証券報告書では、SBペイメントサービスの女性管理職比率は8.3%、全労働者の男女賃金比率78.6%、正規雇用78.2%、パート・有期73.0%でした。雇用継続の男女差は小さい一方、管理職登用と賃金差には改善余地があります。
福利厚生・育児・介護|5 / 5
確定拠出年金、確定給付年金、財形貯蓄、従業員持株会、積立年休、キッズ休暇、介護休暇・介護休業、看護休暇、ボランティア休暇、ドナー休暇などを整備しています。
男性育休取得率は2026年3月期の開示で82.4%でした。厚生労働省の「くるみん」認定も2013年、2016年に確認できます。
在宅勤務回数に制限を設けず、サテライトオフィスも全社員に開放しています。制度と利用実績の両方が確認できるため満点としました。
人権・ハラスメント・労使関係|4 / 5
SBペイメントサービス人権ポリシーでは、人種、民族、宗教、国籍、性別、性自認、性的指向、年齢、障がい、疾病などを理由とする差別・ハラスメントを認めないと明記しています。
また、結社の自由と団体交渉権を尊重し、過剰な労働時間の削減、生活賃金を超える報酬を目指す方針も明記しています。
ただし、ハラスメント相談件数、是正件数、再発防止結果、従業員サーベイの結果など、制度が実際にどの程度機能したかを対象会社単体で比較できる情報は限られています。
労働安全・健康|3 / 10
採用情報では、定期健康診断、産業医、保健師、カウンセラー、健康相談窓口、Webストレスチェックを用意しています。就業時間内禁煙や本社敷地内禁煙も行っています。
一方、2025年度または2026年時点の労働災害件数、休業災害、度数率、重大事故、メンタルヘルス休職率などについて、対象会社単体の公開情報を確認できませんでした。
公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。
決済システムを24時間支える運用部門では、夜間対応や障害対応による負担も想定されます。事故が少ない場合でも、「0件」「重大事故0件」と明示することで初めて外部から安全実績を評価できます。
商品・サービスの安全性|4 / 5
決済会社にとって最大の安全課題は、カード情報や個人情報の漏えい、不正決済、システム停止です。
SBペイメントサービスは、ISO/IEC 27001:2022+Amd 1:2024の認証を取得しており、認証範囲には本社・大阪事業所の決済サービス企画・開発・運営と関連する全社業務が含まれています。認証の有効期限は2026年12月20日です。
さらにPCI DSSへの適合、プライバシーマーク、アクセス制御、従業員への定期研修、不正アクセス・不正ソフトウェア対策を公表しています。
一方、2023年には三井住友海上あいおい生命のクレジットカード売上処理を受託した際、事務処理誤りにより保険料請求データを通常より早くカード会社へ送信し、一部利用者で5月分と6月分が同時に引き落とされる事態が発生しました。
直近で重大な情報漏えい・行政処分が公表された事実は今回の調査で確認できませんでしたが、過去の事務処理事故を踏まえ満点にはしていません。
従業員口コミ
転職会議では会社全体の評点3.44、投稿者ベースの残業36.4時間/月、有給消化率73.1%となっています。
良い面では給与水準や有給の取りやすさへの評価があります。一方で、カスタマーサポートや一部部署について、業務量に対して人員が十分ではない、残業削減指示と現場業務が両立していないという投稿があります。
Yahoo!しごとカタログでも、2023年頃の営業管理職から、部署によって残業が多く、人員強化が必要なケースがあるという投稿が確認できます。
口コミは現場の一例であり、これだけで全社を断定しません。ただし、公式の月平均25時間と投稿者平均36.4時間との差は、職種別実績を公開すれば検証できる問題です。
SNS・匿名掲示板調査
Xの公開検索、5ch、爆サイを確認しました。
Xでは2026年7月1日に、加盟店側の投稿としてPayPayオンライン決済が利用しづらい状況となり、SBペイメントサービスから約1時間30分後に復旧報告を受けたとする記録が確認できます。ただし、これは加盟店側の公開投稿であり、SBPS自身が公開した障害報告ではないため、情報ランクBとして扱います。
5ch・爆サイでは、今回の採点に利用できるほど投稿者の関係性・時期・内容を確認できる現社員・元社員情報は確認できませんでした。
Innovation|20 / 25
Innovationでは、技術を導入した事実だけでなく、人の負担をどれだけ減らし、その成果を人へ戻したかを確認します。SBペイメントサービスはAI・RPA・不正検知などの導入自体は強い一方、社内の削減時間と人への還元の定量化が不足しています。
負担・危険を減らす技術|8 / 10
加盟店向け基盤の運用では、生成AIやRPAを使った業務効率化を現在の求人で明示しています。アプリケーション運用でも定常作業、障害対応、問い合わせ対応の改善に生成AI・RPAを活用するとしています。
サービス面では決済データと機械学習を使ったAI不正検知を提供し、不正リスクの高い取引を判定しています。これは加盟店が大量の決済を人手で監視する負担を減らす仕組みです。
2026年9月にはNEC、SB C&Sと連携し、PayCASに顔認証決済を導入すると発表しました。会計操作の簡素化とレジ業務の効率化を狙ったものです。
ただし、社内で「月何時間削減したか」「夜間作業が何回減ったか」「障害対応人数がどう変わったか」まで公表されていないため8点としました。
商品・サービス改善|5 / 5
2026年には、顔認証決済、Riskifiedとの不正対策連携、免税返金サービス、加盟店サポートローン、BizCRECO、後払い決済atoneとの連携など、新しい決済・金融サービスを継続的に追加しています。
特に決済処理そのものだけではなく、不正被害の抑止、加盟店の資金繰り、免税返金、バックオフィス効率化まで事業領域を広げており、利用者と加盟店の実務負担を減らす改善が確認できます。
また、2026年2月には加盟店サポートがHDI-Japanのクオリティ格付けで3年連続「三つ星」を取得しました。第三者評価でもサポート品質が確認できる点を評価しました。
改善成果の人間への還元|2 / 5
生成AIやRPAで定常運用を効率化し、エンジニアが要件定義、設計、技術判断、コードレビューなど「より本質的な業務」へ注力できる環境を目指すと会社は説明しています。
また、2026年4月時点で社員数は439人で、現在も増員求人を行っているため、AI導入後に全社規模で人員削減を進めていることを示す公開情報はありません。
しかし、AI・RPA導入前後の作業時間、残業時間、人員数、配置転換、契約終了、再教育、賃上げ、休暇増加を一つの流れで示す公開情報はありません。
「AIで効率化した」ことと「社員の生活が良くなった」ことの因果を確認できないため2点です。
自動化・AI導入後の雇用状況
SBペイメントサービスは、生成AIやRPAを運用改善に利用する一方、情報システム、運用エンジニア、営業、経営管理などで採用を続けています。2025年度の採用は中途90%、新卒10%でした。
現在確認できる公開情報からは、AI導入を理由とする希望退職、大量解雇、採用停止は確認できません。
一方、AI・RPAを導入した個々の部署で、何人分の作業を削減し、その人員をどこへ再配置したか、外部委託や契約社員を減らしたかは公表されていません。
公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。
継続的な研究開発・現場改善|5 / 5
AI不正検知を自社サービスとして展開し、生成AI・RPAを社内運用にも組み込み、2026年にはRiskifiedとの提携、顔認証決済への対応、SP.LINKSの子会社化を進めました。
SP.LINKSの独自決済ネットワークやカードデータ処理基盤と、SBPSのアクワイアリング・B2B金融サービスを組み合わせる方針も発表されています。
単発の技術導入ではなく、決済・不正対策・AI・金融サービスを継続的に拡張しているため満点としました。
Protection|15 / 25
Protectionでは、災害・障害・サイバー攻撃が起きたときに、人とサービスを守り続けられるかを評価します。決済会社としてサイバー対策は強い一方、現在の災害訓練や復旧目標の外部開示には改善余地があります。
災害への備え・訓練|2 / 5
2020年の緊急事態宣言時には、事業継続と従業員安全確保のため時差出勤とテレワークを実施し、電話窓口を一時休止しながらWebフォーム・メールで対応を継続しました。
また、従業員の個人情報利用目的に「災害時の緊急連絡等」が含まれ、緊急連絡体制があることは確認できます。
一方、現在の地震・停電・水害を想定した訓練回数、参加率、訓練で見つかった課題、非常用電源、備蓄などについて対象会社単体の公開情報を確認できませんでした。
公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。
生産・物流・調達の代替|3 / 5
2008年、SBPSは東京センターに障害が起きた場合に自動・リアルタイムで沖縄のディザスタ・リカバリーセンターへ切り替える仕組みを構築しました。切替経路の二重化やリモートバックアップも公表されています。
決済インフラとして代替拠点を持ったことは重要です。
ただし、この情報は古く、2026年現在も同一構成で稼働しているか、現在の主系・副系拠点、処理能力、切替時間、定期切替訓練の結果などは公開情報で確認できませんでした。現在の構成を検証できないため3点にとどめます。
サイバー防衛・情報保護|5 / 5
ISO/IEC 27001の現行認証、PCI DSSへの適合、プライバシーマークを確認できます。個人情報を扱う担当者と範囲の限定、入退室管理、アクセス制御、定期研修、不正アクセス・不正ソフトウェア対策も公表しています。
決済情報を扱う企業として、第三者認証と具体的な安全管理措置の両方が確認できます。
さらに、加盟店向けにもEMV 3-Dセキュア、AI不正検知、カード情報非保持化などを提供しています。
今回確認した公開情報の範囲では、対象会社自身による重大な情報漏えいに対する直近の行政処分は確認できませんでした。
事業継続・復旧|4 / 5
休日・年末年始もネットワーク監視を続け、障害発生時と復旧時に加盟店へメール通知する運用を公表しています。過去にはDRセンターも構築し、2020年にはテレワーク下でも事業を継続しました。
決済サービスを止めないための運用思想は明確です。
一方、主要サービス別のRTO、RPO、年間稼働率、障害件数、平均復旧時間、DR切替訓練結果を一般公開した一覧は確認できませんでした。
公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。
危機時の市民対応|1 / 5
SBペイメントサービスは、決済インフラを継続すること自体が市民生活や事業継続に役立つ会社です。また、CSRでは子どもや福祉施設利用者を対象とした社会貢献活動も行っています。
しかし、災害時に自治体へ決済端末を提供する、手数料を免除する、被災者へ直接支援する、自治体と災害協定を結ぶといった対象会社単体の具体的な危機対応実績は、今回の調査で確認できませんでした。
公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。
良いニュース・最近の前向きな動き
2026年は、決済プラットフォームの拡張と安全性・利便性の向上が進みました。特に不正対策、顔認証、加盟店支援、企業買収まで複数の分野で新しい動きがあります。
- 2026年9月30日、SP.LINKSの子会社化を完了し、同社の決済ネットワーク・カードデータ処理基盤との統合を進める方針を発表
- 2026年9月4日、NEC、SB C&Sと連携し、PayCASへの顔認証決済導入を発表
- 2026年6月25日、Riskifiedと提携し、不正利用被害の抑止と決済完了率向上を支援
- 2026年2月26日、加盟店サポートがHDI-Japanのクオリティ格付けで3年連続「三つ星」を取得
- 2025年度の決済取扱高は11.4兆円に達し、決済社会インフラとして大規模な処理を担っている
悪いニュース・問題のある動き
直近の重大な情報漏えいや行政処分は今回の調査で確認できませんでした。一方、過去の事務処理事故、口コミでの残業負荷、障害・労災データの公開不足は、決済インフラ企業として改善を求めたい部分です。
- 2023年、受託していた保険料のクレジットカード請求で事務処理を誤り、一部利用者の引き落とし時期が早まった
- 転職会議の投稿者平均残業は36.4時間/月で、現在の求人に記載された月平均25時間より高い
- 2024年頃の口コミには、残業削減の指示と業務量が釣り合わないという指摘がある
- 労働災害件数、重大事故、度数率を対象会社単体で確認できる公開情報がない
- 障害は加盟店へ個別通知する仕組みがあるが、一般利用者が確認できる年間障害件数・稼働率・平均復旧時間の一覧を確認できない
- 2026年3月期の女性管理職比率は8.3%、正規雇用の男女賃金比率は78.2%
総合評価と改善点
SBペイメントサービス株式会社は68点、シビックランクCです。次のBランクは70点からなので、あと2点です。
決済会社として最も重要な情報セキュリティでは高い水準にあります。年間休日、有給取得率、男性育休、テレワークなども評価できます。
一方、技術とセキュリティの公開に比べると、「そこで働く人に何が起きているか」という情報が弱いことが最大の課題です。労災実績、職種別残業、自動化後の人員・労働時間、現在のBCP訓練結果を公開すれば、CからBへ上がる余地は十分あります。
改善1|労働安全・健康 3 → 5点
改善条件
- 労働災害件数を毎年公開する
- 休業災害、重大事故、度数率を分ける
- システム運用部門の夜間・休日対応による健康負荷を公開する
- メンタルヘルス休職率や再発防止施策の結果を公表する
実現すれば+2点、総合70点となり、Bランクに到達します。
参考企業として、アスクル株式会社は当サイト審査で74点・Bランク、労働安全・健康8 / 10と評価しました。死亡・重篤・軽微事故を分けて公開しており、安全実態を外部から確認しやすいことが評価につながっています。
改善2|改善成果の人間への還元 2 → 4点
改善条件
- 生成AI・RPA導入前後の作業時間を公表する
- 自動化した業務ごとの担当人数を示す
- 配置転換、再教育、外部委託削減、契約終了の有無を公開する
- 削減時間が残業削減、休日増、賃上げ、夜間対応削減につながったことを数値で示す
実現すれば+2点、総合70点となり、Bランクに到達します。
参考企業として、キリングループロジスティクスは当サイト審査で65点・Cランク、Innovation 20 / 25、改善成果の人間への還元3 / 5と評価しました。業務改善と多能工化を進め、年間所定労働時間を1,920時間から1,896時間へ24時間短縮した点は、効率化を人へ返した具体例です。
改善3|生産・物流・調達の代替 3 → 4点
改善条件
- 2026年現在の主系・DR拠点構成を公開する
- 災害時に何分で切り替えられるかを示す
- DR切替訓練の頻度と成功率を公開する
- 主系停止時に維持できる決済処理能力を公表する
実現すれば+1点、総合69点です。単独ではBランクに届きませんが、決済インフラ企業として重要な改善です。
参考企業として、キリングループロジスティクスは当サイト審査で生産・物流・調達の代替5 / 5と評価しました。トラック、鉄道、内航船など複数輸送手段とバックアップ輸送協定を確認でき、代替手段が具体化されていました。
Bランクへの最短ルート
最短は、労働安全・健康を3点から5点へ改善するか、改善成果の人間への還元を2点から4点へ改善することです。どちらかで+2点となり、総合70点・Bランクに到達します。
SBペイメントサービスは決済技術そのものは強い会社です。次に必要なのは、その技術が社員の安全、時間、雇用、生活にどう返ってきたのかを、決済処理件数と同じくらい具体的な数字で示すことです。
主な出典
- SBペイメントサービス「働く環境を知る」
- SBペイメントサービス「福利厚生」
- SBペイメントサービス「人事制度」
- SBペイメントサービス「キャリア採用・求人情報」
- SBペイメントサービス「事業内容」
- SBペイメントサービス「SBペイメントサービスの強み」
- SBペイメントサービス「人権ポリシー」
- SBペイメントサービス「個人情報の取り扱いについて」
- SBペイメントサービス「クレジットカード情報お預かりサービス」
- 一般社団法人情報マネジメントシステム認定センター「ISMS認証取得組織詳細」
- ソフトバンク株式会社「2026年3月期 有価証券報告書」
- 厚生労働省・GビズINFO「SBペイメントサービス株式会社」
- SBペイメントサービス「弊社受託業務における誤った事務処理の発生に関するお知らせ」
- SBペイメントサービス「SP.LINKS株式会社の子会社化完了のお知らせ」
- SBペイメントサービス「RiskifiedとSBペイメントサービスが提携」
- HDI-Japan「SBペイメントサービス株式会社 三つ星獲得」
- 転職会議「SBペイメントサービスの評判・残業」
- Yahoo!しごとカタログ「SBペイメントサービスの社員クチコミ」
シビックランクの基準
| ランク | 点数 |
|---|---|
| S | 90~100 |
| A | 80~89 |
| B | 70~79 |
| C | 60~69 |
| D | 50~59 |
| E | 40~49 |
| F | 20~39 |
| G | 0~19 |
情報ランクの基準
| 情報ランク | 主な情報源 |
|---|---|
| S | 行政機関、裁判所、規制当局、独立した第三者検証・認証 |
| A | 企業公式、IR、採用情報、公式発表、実名の公的発言 |
| B | 現社員・元社員口コミ、一般SNS、匿名掲示板 |
今回の審査では、企業公式情報、ソフトバンク株式会社の法定開示、ISMS認証情報を中心に採点し、転職会議・Yahoo!しごとカタログ・Xなどは補助情報として扱いました。口コミやSNSだけを根拠に点数を変更せず、公式情報とのずれを確認する材料として使用しています。
