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相模湖リゾート株式会社を企業審査|シビックランクC・66点|自然・地域への還元を評価、索道事故と労働情報の不足が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

今回審査する相模湖リゾート株式会社は、総合66点、シビックランクCです。

相模湖リゾート株式会社の特に強い点は、遊園地やキャンプ場を運営するだけでなく、「森に遊び、森を育てるネットポジティブパーク」を掲げ、間伐材の再利用、森林体験、地域事業者とのイベントなどを継続していることです。

そのため、この企業のサービスを利用すれば、自然の中で遊ぶために使われたお金が、森林整備や地域の仕事にも戻っていく社会に近づく可能性が高まります。

一方で、改善点として、2024年度にペアパラレルリフトで利用者が負傷する人身傷害事故が発生したことに加え、従業員の平均残業時間、平均給与、男女賃金差、労災件数などの会社単体情報が十分に公開されていない点が残ります。

この記事では、相模湖リゾート株式会社の強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

目次

相模湖リゾート株式会社の企業審査結果

相模湖リゾート株式会社は、自然を使ったレジャーと森林・地域への還元を結びつけている点が強みです。一方、レジャー施設で最優先される利用者の安全では実際に負傷事故が発生しており、働く人についても会社単体の労働実績が見えにくい状態です。

評価軸点数
Safety27/50
Innovation21/25
Protection18/25
総合点66/100
シビックランクC

主な強み

最も評価できるのは、施設への集客を森林や地域へ返そうとしていることです。

園内や地域で発生した間伐材を木製遊具や体験企画へ活用し、地域の飲食店や学校などともイベントを行っています。森林浴や間伐を取り入れた企業研修へ事業を広げるなど、森を単なる背景として利用するだけではない取り組みが続いています。〔出典4・5〕

主な課題

最も大きな課題はSafetyです。

2024年度にはペアパラレルリフトで73歳の女性利用者が降車できず、折り返し部分で設備に手をかけて負傷する人身傷害事故が発生しました。事故後には操作方法の再教育と設備識別の改善が行われていますが、利用者が安全に帰れることはレジャー施設の最低条件です。〔出典3〕

また、従業員については正社員女性比率など一部の公的情報はありますが、平均給与、残業時間、男女賃金差、育児休業取得率、労災件数などの会社単体データが不足しています。

事業内容と人間への貢献

相模湖リゾート株式会社は、遊園地だけではなく、温泉、キャンプ、アスレチックなどを組み合わせて、都市部に住む人が自然の中で過ごす機会を作っています。

身体を動かすこと、自然に触れること、家族や友人と同じ場所で時間を過ごすことに加え、多くの来場者を地域へ呼び込むことで周辺の交通、飲食、観光にも需要を生み出します。

基本情報

相模湖リゾート株式会社は2006年12月22日に設立されました。

本社所在地は神奈川県相模原市緑区若柳1634。資本金は1,000万円で、富士急行株式会社の100%子会社です。〔出典1〕

「さがみ湖MORI MORI」「さがみ湖温泉 うるり」「PICAさがみ湖」などを運営しています。

遊園地・アスレチック

さがみ湖MORI MORIでは、一般的な遊具に加えて、高所アスレチック「マッスルモンスター2」や、自分で進み方を考える「ピカソのタマゴ」などを提供しています。〔出典2〕

子どもや大人が身体を動かすだけでなく、高さや障害物に応じて考えながら動く体験を作っています。

キャンプ・温泉

PICAさがみ湖ではキャンプやアウトドア滞在、さがみ湖温泉 うるりでは温浴サービスを提供しています。

遊んだ後にそのまま地域へ滞在できるため、日帰りだけの施設より地域で過ごす時間を延ばすことができます。

地域への経済効果

大規模レジャー施設に人が訪れると、施設内だけでなく、鉄道、バス、飲食、宿泊、周辺観光にも需要が生まれます。

さらに相模湖リゾート自身が地域事業者をイベントへ参加させることで、来場者の支出を地域企業へつなげる仕組みも作っています。

利用者が増えるほど施設だけが利益を得る構造ではなく、地域へ需要を広げようとしている点を評価します。

Safety|27/50

相模湖リゾートのSafetyでは、利用者の事故防止だけでなく、その安全を支える従業員が無理なく働けているかを見る必要があります。

索道の安全報告や利用条件は具体的に公開されています。一方、2024年度には利用者の負傷事故が発生しており、従業員側については残業や労災の会社単体情報が不足しています。

賃金・利益の還元|4/10

アルバイト求人では時給や交通費などの条件が公開されています。

一方、正社員を含む会社全体の平均給与、給与中央値、平均賞与、既存従業員の賃上げ率は公表されていません。

新規採用時の給与条件だけでは、相模湖リゾートが事業によって得た利益を現在働いている人へどの程度還元しているかを判断できません。

公開情報がない点は課題であり、採点上も減点対象です。

平均給与や継続的な賃上げ実績まで確認できれば6~8点を検討できます。

労働時間・休息|6/10

会社自身による最新の全社平均残業時間と有給休暇取得率は公表されていません。

転職会議の投稿者集計では、残業時間は月34.5時間、有給消化率は88.3%となっています。〔出典8〕

有休取得率は高めですが、残業34.5時間は働く人の自由時間を大きく使う水準です。

ただし口コミサイトの集計は会社全体の勤怠記録ではないため、これだけで実態を断定しません。

会社自身が最新の平均残業、繁忙期の残業、職種別残業、有休取得率を公表し、平均残業がより低いことまで確認できれば8点以上を検討できます。

雇用の安定・待遇の公平性|3/5

公的職場情報では、正社員に占める女性の割合は45%です。

平均継続勤務年数は男性5.0年、女性4.0年となっています。〔出典7〕

男女の採用・在籍比率には極端な偏りはありません。

一方、女性管理職比率、男女賃金差、男女別離職率は公表されていません。

女性社員が約半数を占める企業である以上、現場で働けるだけでなく、管理職へ昇進できるのか、賃金差がどれほどあるのかまで公開してほしいところです。

福利厚生・育児・介護|3/5

求人では、社会保険、制服貸与、交通費、施設利用割引、資格取得支援などが確認できます。〔出典10〕

一方、男性育児休業取得率、女性育児休業取得率、復職率、介護休業利用実績などは会社単体で公表されていません。

制度が存在するだけでなく、実際に働く人が利用できていることまで確認できれば4~5点へ上げられます。

人権・ハラスメント・労使関係|3/5

富士急グループでは人権課題として、差別、ハラスメント、派遣・請負労働者の権利、強制労働、児童労働などを挙げています。〔出典6〕

グループとして人権問題を経営上の課題として扱っていることは評価できます。

一方、相模湖リゾート株式会社単体のハラスメント相談件数、是正件数、人権研修受講率、内部通報実績は公表されていません。

制度の存在から実際の救済結果まで確認できれば4~5点を検討できます。

労働安全・健康|4/10

遊園地では、高所、機械設備、屋外作業、厨房、清掃など、従業員にも多くの事故リスクがあります。

富士急グループでは安全衛生や健康管理の仕組みがありますが、相模湖リゾート株式会社単体の労災件数、休業災害、健康診断受診率、ストレスチェック受検率などは公表されていません。

利用者向けの索道安全報告書は具体的である一方、そこで働く人の安全結果を同じように確認できない点は課題です。

労災件数や度数率を継続公開し、重大事故が低水準であることまで確認できれば6~8点を検討できます。

商品・サービスの安全|4/5

索道については安全方針、社員教育、メーカーによる年次点検、救助訓練、予備原動機の取扱訓練、内部監査などを実施しています。〔出典3〕

マッスルモンスター2などの高所施設にも身長、体重、年齢、付き添い条件が設定されています。

飲食ではアレルギー情報も提供し、同じ厨房や調理器具を使用するため完全な混入防止を保証できないことまで利用者へ伝えています。

一方、2024年度に実際の索道人身傷害事故が発生したため満点にはできません。

再発防止後に同種事故が継続して発生していないことを複数年確認できれば5点を検討できます。

従業員・元従業員の口コミ

転職会議では相模湖リゾート株式会社に関する従業員・元従業員の投稿があり、投稿者集計では残業月34.5時間、有給消化率88.3%となっています。〔出典8/情報ランクB〕

口コミは部署、職種、時期によって経験が異なり、会社全体の統計としては扱えません。

そのため今回の採点では、口コミの集計値だけで長時間労働を断定せず、「会社自身の最新勤怠KPIが公開されていない」という問題と合わせて評価しています。

SNS・匿名掲示板の確認結果

Xや匿名掲示板についても、会社名と残業、給与、事故、退職、ハラスメントなどを組み合わせて確認しています。

今回の調査範囲では、対象法人との勤務関係と投稿本文を確認でき、追加の採点根拠として使える情報は確保できませんでした。

有力な投稿が確認できなかったことは、問題が存在しないことの証明には使いません。

Innovation|21/25

相模湖リゾートのInnovationは、最新の遊具を導入することだけではありません。

特に評価したのは、森林整備で生まれる間伐材を遊具や体験へ戻し、施設の集客力を地域や自然へ還元する仕組みを継続していることです。

作業負担・危険の削減|8/10

索道事故後には、従業員へ停止・減速操作を再教育するだけでなく、無線制御装置の取り違いを防止するため形や色を変更しています。〔出典3〕

人が注意し続けることで事故を防ぐだけではなく、設備側も間違いにくい状態へ変えたことを評価します。

こうした改善は、従業員の判断ミスによるリスクと精神的負担を減らす方向です。

ただし設備改善後にヒヤリハットや作業負担が何%減ったのかという定量成果は公表されていないため10点にはしていません。

商品・サービスの改善|5/5

遊園地だけでなく、温泉、キャンプ、アスレチック、イルミネーション、マウンテンバイク、森林体験型研修などへサービスを広げています。

PICAさがみ湖では新しいキャンピングトレーラーなども導入されています。〔出典11〕

同じ土地を利用しながら、子ども、家族、アウトドア利用者、企業など異なる利用者へサービスを提供できるよう改善を続けているため5点としました。

改善成果の人間への還元|5/5

園内や周辺で発生する間伐材を、木工体験や木製遊具などへ利用しています。〔出典4〕

森林整備で木を切るだけでは、その費用や木材処理が負担になります。

間伐材を来場者が利用できるものへ変えることで、森林管理に使われた労働を体験価値へ転換し、施設利用者にも森林管理の意味を伝えられます。

また、地域事業者をイベントへ参加させることで、施設への集客を地域の売上へ返しています。

改善成果が施設の利益だけで完結していないため満点としました。

研究開発・現場改善の継続|3/5

「ネットポジティブパーク」の活動は単年度で終わらず、間伐材利用、公園清掃、地域イベント、森林体験型研修などへ広がっています。〔出典4・5〕

継続性は評価できます。

一方、森林整備面積、生物多様性、CO2吸収量、廃棄物削減量などを数年間比較できる成果指標はまだ十分ではありません。

環境への良い影響を数字で示し続けることができれば4~5点へ上げられます。

Protection|18/25

相模湖リゾートでは、通常時の楽しさだけでなく、雷、強風、豪雨、地震、設備故障などが起きたときにも利用者を安全に守れることが重要です。

索道救助訓練や悪天候時の運行停止などは具体的ですが、会社単体のBCP、サイバー復旧時間などには情報不足があります。

災害への備え・訓練|4/5

索道では脱索を想定した救助訓練、予備原動機の取扱訓練などを行っています。〔出典3〕

強風や雷が発生した場合には、安全確保のため運行を見合わせています。

さらに相模湖リゾートには、水や電気を使わず利用できる無水トイレも導入されています。〔出典6〕

例えば地震によって水道が止まった場合でも、通常の水洗トイレより利用を続けやすくなります。

一方、会社単体の年間防災訓練回数や訓練参加率などは十分公表されていないため5点にはしていません。

生産・物流・調達の代替|3/5

遊園地、キャンプ、温泉など複数のサービスを運営しているため、一つのアトラクションが停止しただけで施設全体の価値が失われる構造ではありません。

一方、大規模災害によって道路、電力、食材、燃料などが同時に止まった場合の代替調達手段は十分公表されていません。

非常時の燃料、食料、資材の代替調達先まで確認できれば4~5点を検討できます。

サイバー防衛・情報保護|3/5

個人情報保護方針を公開し、個人データの開示、訂正、削除、利用停止などの窓口を設けています。〔出典9〕

オンラインチケットや予約サービスでは、利用者の氏名や連絡先、決済に関する情報を扱うため、情報保護は重要です。

一方、相模湖リゾート株式会社単体の第三者セキュリティ認証、サイバー訓練、インシデント件数、バックアップや復旧テストの結果は公表されていません。

供給継続・復旧能力|4/5

索道ではメーカーによる年次点検に加え、予備原動機や救助手順の訓練を行っています。〔出典3〕

例えば通常の駆動系で問題が起きても、予備設備を扱える従業員がいれば、利用者を搬器内に長時間取り残す危険を減らせます。

一方、設備停止から営業再開までの時間などの復旧KPIは公表されていません。

実際の障害時の復旧時間まで示せれば5点を検討できます。

危機時の市民への対応|4/5

相模湖リゾートは地域に大規模な土地と設備を持っています。

富士急グループは自治体との災害協力を進めており、相模湖リゾートにも断水時に利用可能な設備があります。

例えば大規模災害で水道や地域インフラが止まった場合、レジャー施設の広い敷地や設備を地域の避難・支援へ使える余地があります。

一方、相模湖リゾート株式会社単体で何人を受け入れられるのか、どの程度の物資を備蓄しているのかまでは公表されていません。

良いニュース・最近の前向きな動き

相模湖リゾートの最近の前向きな動きは、施設へ集めた人やお金を、森林整備や地域事業者へ戻そうとしている点に集中しています。

こうした企業が選ばれれば、自然を消費するだけの観光ではなく、遊ぶことと自然・地域を守ることを両立しやすい社会へ近づきます。

2026年|ネットポジティブパークを継続(Innovation)

「森に遊び、森を育てるネットポジティブパーク」の活動を継続しています。〔出典4〕

間伐材を木製遊具や工作体験へ利用し、地域事業者などもイベントに参加しています。

森林を維持するには木を適切に間引く作業が必要です。その木材を廃棄するのではなく来場者が使えるものへ変えれば、森林整備に必要な作業を価値へ変えられます。

相模湖リゾートを利用する人が増えることで、こうした森林管理とレジャーを結びつける取り組みを続ける資金も増えます。

2025年|森林体験型アウトドア研修を開始(Innovation)

森林浴や間伐体験などを取り入れた企業向け研修を開始しました。〔出典5〕

森林を単なる景色として利用するのではなく、人が森林管理について学ぶ場所へ変えています。

企業研修として利用されれば、通常のレジャー利用とは別の収益を森林体験から生み出せるため、森を残しながら事業を続けやすくなります。

2025年|間伐材を使ったECOトレーを実証(Innovation)

園内で発生した間伐材を使ったECOトレーの実証を行っています。〔出典4〕

施設内で発生する資源を廃棄物として終わらせず、再び施設で使用する製品へ変える取り組みです。

削減量の継続的な数値は今後必要ですが、資源を一方向に消費する施設から循環させる施設へ変える動きとして評価できます。

悪いニュース・問題となった動き

相模湖リゾートで最も重い問題は、利用者が実際に負傷した索道事故です。

また、従業員の残業、賃金、労災などが十分公開されていない状態が続けば、利用者は自分が使ったお金が働く人を大切にする経営へつながっているのか判断できません。

2024年度|ペアパラレルリフトで利用者が負傷(Safety)

2024年度、ペアパラレルリフトで73歳の女性利用者が降車できず、そのまま折り返し部分まで進み、設備に手をかけて負傷しました。〔出典3〕

会社は事故を安全報告書で公表しています。

再発防止策として、停止・減速操作を基本とする運用を再教育し、無線制御装置の取り違いを防ぐため形や色を変更しました。

再教育だけではなく設備側も改善した点は評価できます。

しかし利用者が負傷したという事実は消えません。

同じ原因による事故やヒヤリハットが今後継続的に減っているかまで公開することが必要です。

労働時間の会社公式実績が公表されていない(Safety)

口コミサイトでは残業月34.5時間という集計値がありますが、企業自身の最新平均残業は公表されていません。〔出典8〕

残業が実際には少ないのであれば、その数字を会社が公開することで従業員や求職者は判断できます。

逆に長時間労働が残っているなら、改善状況を公開することが必要です。

情報がない状態では、働く人を大切にしているかを外部から確認できません。

従業員の労災実績が公表されていない(Safety)

利用者については索道事故を詳細に公開している一方、従業員については会社単体の労災件数や度数率が公表されていません。

レジャー施設では高所や機械の近くで働く人もいます。

利用者だけでなく、そこで働く人も安全に帰宅できているのかを数字で示すことが必要です。

総合評価と、これから改善してほしいこと

相模湖リゾート株式会社は現在66点・シビックランクCです。

次のBランクは70点からなので、あと4点必要です。

自然・地域への還元とレジャー体験の改善は強い一方、次のランクへ進むために優先すべきなのは、新しいアトラクションを増やすことより、従業員の労働時間と安全を改善し、その結果を公開することです。

残業時間と有休取得率を改善・公開してほしい(Safety)

「労働時間・休息」は現在6/10点です。

口コミ集計では残業月34.5時間、有休消化率88.3%ですが、会社公式の現在値がありません。

会社単体で平均残業、有休取得率、職種別残業、繁忙期の残業を継続公開し、例えば平均残業が月10~20時間程度まで抑えられ、有休取得も高水準で維持されていることが確認できれば8/10点へ上げられます。

その場合は**+2点**となり、総合68点です。

参考に、Google Drive上の最新版企業審査では、株式会社JR東海リテイリング・プラスが2025年度の平均残業7.8時間、有休取得率76.1%を会社単体で公開しており、「労働時間・休息」は8/10点です。

相模湖リゾートも同じように実績を公開し、実際の残業削減まで確認できれば、働く人が自由に使える時間が増え、利用者もより無理のない職場で提供されたサービスを選べるようになります。

従業員の労災件数と安全実績を公開してほしい(Safety)

「労働安全・健康」は現在4/10点です。

富士急グループの制度は確認できますが、相模湖リゾート株式会社で何件の労災が発生し、どの程度の重大度なのかが見えません。

労災件数、休業災害度数率、重大事故、健康診断受診率などを毎年公開し、その結果が低水準で維持されていることまで確認できれば6/10点へ上げられます。

これでさらに**+2点となり、労働時間の改善と合わせれば総合は70点**となり、シビックランクBへ上がります。

参考企業の株式会社JR東海リテイリング・プラスは、2025年度の労災51件、年千人率8.2、メンタル不調休職率1.0%まで公開しています。結果には改善課題が残るため「労働安全・健康」は6/10点ですが、問題を数字で確認できる透明性があります。

相模湖リゾートでも、良い数字だけでなく事故が起きた場合も公表することで、安全改善を外部から確認できるようになります。

男女賃金差と女性管理職比率を公開してほしい(Safety)

「雇用の安定・待遇の公平性」は現在3/5点です。

正社員に占める女性比率45%は確認できますが、女性管理職比率と男女賃金差は公表されていません。

男女別の管理職比率、賃金差、勤続年数、離職率を公開し、女性が管理職へ継続的に登用され、賃金差も小さいことが確認できれば4~5点へ再評価できます。

参考に、株式会社JR東海リテイリング・プラスは女性管理職比率22.0%、男女賃金差、男性育休取得率100%まで法定開示しています。同社の「雇用の安定・待遇の公平性」は3/5点であり、数字を公開しただけで高得点になるわけではありません。

相模湖リゾートも情報を公開し、その結果自体を改善することが必要です。

索道事故の再発防止効果を継続公開してほしい(Safety)

「商品・サービスの安全」は現在4/5点です。

事故後の再教育と設備改善は確認できています。

今後、同種事故、重大事故、ヒヤリハット、救助訓練などを毎年公開し、再発防止後に事故が継続して抑えられていることが確認できれば5/5点へ上げられます。

参考企業の株式会社フジエクスプレスは、2024年度の重大事故0件、車内人身事故0件、自動車事故報告規則に該当する事故0件を安全報告書で公表しています。一方、有責事故18件も同時に公開しているため、同社の商品・サービス安全は4/5点です。

事故件数がゼロかどうかだけでなく、良い結果と悪い結果を同じ資料で継続して示す姿勢は、相模湖リゾートにも参考になります。

次のランクへ上がるための具体例

現在は66点・Cです。

Bランクは70点からなので、あと4点です。

「労働時間・休息」が6→8点になれば+2点、「労働安全・健康」が4→6点になれば+2点です。

この2項目だけでも、

66点 → 70点

となり、シビックランクCからBへ上がります。

相模湖リゾートが次に力を入れるべきなのは、施設をさらに豪華にすることよりも、そこで働く人の残業を減らし、事故を防ぎ、その成果を数字で公開することです。

自然の中で遊ぶ場所を守ることと、その場所で働く人を守ることの両方が進めば、この企業を選ぶことがより良い働き方を残す選択になります。

出典一覧

1.相模湖リゾート株式会社「会社概要」【情報ランクA】
2.さがみ湖MORI MORI公式サイト・アトラクション情報【情報ランクA】
3.相模湖リゾート株式会社「索道安全報告書」【情報ランクA】
4.相模湖リゾート株式会社「ネットポジティブパーク」関連情報【情報ランクA】
5.富士急行株式会社「地域貢献・森林体験・環境施策」関連資料【情報ランクA】
6.富士急行株式会社「人権・安全衛生・防災」関連資料【情報ランクA】
7.Gビズインフォ・職場情報総合サイト掲載データ【情報ランクS】
8.転職会議「相模湖リゾート株式会社」従業員投稿・集計情報【情報ランクB】
9.相模湖リゾート株式会社「個人情報保護方針」【情報ランクA】
10.相模湖リゾート株式会社 採用・求人情報【情報ランクA】
11.PICAさがみ湖・富士急グループ公式施設情報【情報ランクA】
12.Google Drive「株式会社JR東海リテイリング・プラス企業審査」最新版
13.Google Drive「株式会社フジエクスプレス企業審査」最新版

シビックランクの基準

ランク総合点
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

相模湖リゾート株式会社は66点のためシビックランクCです。

情報ランクの基準

情報ランク基準
S行政、公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関による調査・監査・認証など、独立した裏づけがある情報
A企業公式サイト、公式資料、採用情報、公式声明など、発信主体を確認できる情報
B従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、対象企業との関係や内容を独立に確認しにくい情報
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