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ウイングアーク1st株式会社を企業審査|シビックランクA・81点/100点|月815時間削減とISO・ISMAPを評価、男女賃金差78.7%と復旧時間開示が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット

今回審査するウイングアーク1st株式会社は、総合81点、シビックランクAです。

ウイングアーク1st株式会社の特に強い点は、MotionBoardやDr.Sumなどを使った顧客業務の改善で、月815時間の作業削減や生産計画時間50%削減など、人が行っていた集計・確認・計画作業を実際に減らした成果が確認できることです。そのため、この企業の商品を購入したりサービスを利用したりすれば、集計・資料作成・異常監視などに使っていた時間を、判断・改善・育成など人にしかできない仕事や自由時間へ振り向けやすい社会につながる可能性が高まります。

一方で、改善点として男女賃金比率が全労働者78.7%にとどまり、クラウドサービスについても重大障害件数や実際の復旧時間、RTO・RPOなどを横断的に比較できる公開情報が不足している点が残ります。

この記事では、ウイングアーク1st株式会社の強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

目次

ウイングアーク1st株式会社の企業審査結果

ウイングアーク1stは、企業の帳票・文書管理、データ分析、BI、業務データ活用を支えるソフトウェア企業です。2026年2月期の単体従業員数は836人、連結では1,126人です。[出典1・2]

働く人については、平均年間給与約761万円、月平均残業18.1時間、男性・女性とも育児休業取得率100%、健康診断受診率100%など、具体的な実績を継続開示しています。顧客側では月815時間の業務削減、物流管理者の残業11.4%削減、生産計画時間50%削減など、製品導入によって人の時間を減らした成果も確認できます。[出典2・3・11・12・13]

一方、男女賃金比率78.7%、女性管理職比率16.4%、有給休暇取得率71.4%などには改善余地があります。ProtectionではISO27001、ISO27017、ISO27018、ISO27701、ISMAPなど多層的なセキュリティ対策を確認できますが、クラウド障害時の平均復旧時間やRTO・RPOの公開は限定的です。[出典2・3・8]

評価軸得点主な評価
Safety41/50平均年収約761万円、残業18.1時間、男性育休100%、健康診断100%を評価。男女賃金比78.7%、有休71.4%、労災KPIの開示不足が課題
Innovation24/25月815時間削減、生産計画時間50%削減、物流管理者残業11.4%削減など実測成果を高評価。削減成果を賃金・休日へ返した結果はさらに開示余地
Protection16/25ISO27001・27017・27018・27701、ISMAP、BCP・リモート運用を評価。災害訓練の成果、復旧時間、危機時の恒常的市民支援には改善余地
総合81/100シビックランクA

主な強み

・2026年2月期の単体平均年間給与は761万3,818円
・単体の月平均残業は2023年度19.7時間、2024年度18.6時間、2025年度18.1時間と減少
・男性育児休業取得率が2025年度100%、女性も100%
・健康診断受診率100%、健康面談実施率100%
・リモートワーク制度利用率100%
・MotionBoard・Dr.Sum導入事例で月815時間の業務を削減
・物流実証で管理者2人の労働時間7%、残業11.4%を削減
・生産計画作成を1日5~6時間から半分以下へ短縮
・Dr.Sum 6.0で集計処理を最大12倍高速化
・ISO27001、ISO27017、ISO27018、ISO27701、ISMAPなど複数の情報セキュリティ認証・制度対応
・BCP、拠点分散、リモートワーク、遠隔サポートを組み合わせた事業継続策

主な課題

・全労働者の男女賃金比率78.7%
・正規雇用の男女賃金比率79.7%
・パート・有期労働者の男女賃金比率67.7%
・女性従業員比率26.3%に対し女性管理職比率16.4%
・有給休暇取得率が2024年度74.0%から2025年度71.4%へ低下
・離職率が2024年度4.9%から2025年度5.2%へ上昇
・労災件数、休業度数率、強度率などの定量的な安全KPIの公開が不足
・AI・DXで削減した時間を顧客企業の賃金・休日へどこまで返せたかの情報が不足
・災害訓練の実施回数や改善結果の公開が不足
・クラウドサービス横断の重大障害件数、稼働率実績、平均復旧時間、RTO・RPOの公開が不足

事業内容と人間への貢献

ウイングアーク1st株式会社は、企業の帳票、請求書、データ分析、経営ダッシュボードなどをデジタル化するソフトウェア・クラウドサービスを開発・提供しています。代表的な製品には帳票基盤「SVF」、データ分析基盤「Dr.Sum」、BIダッシュボード「MotionBoard」、電子帳票・文書管理関連サービスなどがあります。[出典1・10]

企業の現場では、売上、在庫、物流、製造、会計などのデータを人がExcelなどへ転記し、集計し、報告資料を作る仕事が大量に発生します。ウイングアーク1stの製品は、そのデータを自動で集約・可視化し、帳票やダッシュボードへ変換することで、人が同じ数字を何度も入力・集計する仕事を減らします。

基本情報

項目内容
会社名ウイングアーク1st株式会社
設立2004年3月
代表者代表取締役 社長執行役員CEO 田中 潤
本社東京都港区六本木三丁目2番1号 六本木グランドタワー
資本金12億4,700万円
証券コード4432
単体従業員数836人
連結従業員数1,126人
単体平均年間給与761万3,818円
単体平均年齢41.0歳
単体平均勤続年数6.2年
主な事業帳票・文書管理、BI・データ分析、クラウド・DX支援

情報ランク:A・S。[出典1・2]

主な事業内容

SVFは企業が請求書、納品書、各種業務帳票を作成・出力する仕組みを支えます。Dr.Sumは大量データを高速に集計する分析基盤、MotionBoardは集めたデータをグラフ、地図、ダッシュボードとして見える形にする製品です。[出典10・15]

MotionBoardは2026年時点で4,100社を超える導入実績が公表され、製造、物流、小売、金融、自治体など幅広い現場で使われています。[出典10]

主な利用企業・取引先

公開されている導入事例には、コスモネット、ヤンマー建機、物流事業者、製造業、流通業、金融機関などがあります。企業ごとに「どの業務を、何時間減らしたか」まで数字で示した事例が複数あります。[出典11・12・13]

事業による人間への貢献

例えば店舗ごとの売上実績を人が毎日集計し、表へ転記し、報告資料を作っていた場合、同じ作業を何百店舗分も繰り返す必要があります。MotionBoardやDr.Sumでデータを自動集約すれば、担当者は集計そのものではなく、売上が落ちた理由を考えたり、改善策を決めたりする仕事へ時間を使えます。

コスモネットでは導入によって月815時間の業務削減が公表されています。月815時間は、1日8時間勤務で換算すると約102人日分です。毎月これだけの反復作業を減らせれば、残業、手入力、確認作業を減らす余地が大きくなります。[出典11]

ヤンマー建機では、生産計画作成に従来1日5~6時間かかっていた作業を半分以下へ短縮しています。仮に5時間から2.5時間へ減れば、担当者1人でも1日2.5時間を現場改善や若手支援へ使えるようになります。[出典13]

Safety 41/50

Safetyでは、ウイングアーク1st自身で働く人の給与、労働時間、育児・介護、健康、人権と、ソフトウェアを利用する顧客が安全に業務を続けられるかを確認しました。

平均給与、残業時間の減少、育休、健康管理は高水準です。人権方針と通報制度も具体化されています。一方、男女賃金差、有休取得率、労災の結果指標、クラウドや製品の重大障害KPIには改善余地があります。[出典2・3・6・7]

賃金・利益の還元:8/10

2026年2月期の単体平均年間給与は761万3,818円です。平均年齢41.0歳、平均勤続年数6.2年です。[出典2]

国税庁の2024年分民間給与実態統計では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は478万円です。対象範囲が異なるため単純比較はできませんが、ウイングアーク1stの平均給与は金額として全国平均を約283万円上回ります。[出典5]

前年の単体平均給与約755.9万円からも上昇しており、一定の賃金水準を維持しています。

一方、全社員の賃金中央値、ベースアップ率、職位別の給与分布は公表されていません。さらに男女賃金差が残っているため、平均給与の高さがすべての層へ同じように行き渡っているとは評価しません。

高い平均給与と継続性を評価して8/10点です。

10/10点を検討するには、高い給与水準を維持しながら、賃金中央値、継続的なベースアップ率、職位別賃金などを公開し、広い層で高い還元が確認できる必要があります。

情報ランク:S・A。[出典2・5]

労働時間・休息:8/10

会社が公表する月平均残業時間は、2023年度19.7時間、2024年度18.6時間、2025年度18.1時間です。3年連続で低下しています。[出典3]

有給休暇取得率は2023年度70.2%、2024年度74.0%、2025年度71.4%です。2025年度は前年から2.6ポイント低下しましたが、7割を超える取得率を維持しています。[出典3]

リモートワーク制度利用率は100%で、月1万円のリモートワーク手当、月単位のフレックスタイム制度などもあります。通勤時間を減らしたり、家庭事情に合わせて始業・終業を調整したりしやすい制度です。[出典3・4]

一方、転職会議では2025年3月投稿の開発職・管理職クラスの口コミとして、

「残業している人は多い。開発職は時期によるが、平均40時間以上はしている。」

という投稿があります。会社全体の公式平均18.1時間と対象範囲が違うため、この口コミを全社平均へ置き換えませんが、部署や繁忙期によって負荷が高い可能性を示す補助情報として扱います。[出典20]

公式平均残業が継続して低下し、有休も7割超であるため8/10点です。

10/10点を検討するには、月平均残業をさらに13時間前後以下へ下げ、有給休暇取得率90%以上、月60時間超の長時間労働者0%などを継続して確認できる状態が必要です。

情報ランク:A・B。[出典3・4・20]

雇用の安定・待遇の公平性:4/5

単体従業員数は2023年度776人、2024年度819人、2025年度836人と増えています。離職率は3.1%、4.9%、5.2%と上昇していますが、大規模な人員縮小ではなく、従業員数自体は増えています。[出典3]

女性従業員比率は26.3%、女性管理職比率は16.4%です。女性管理職比率は2024年度11.6%から2025年度16.4%へ上昇しました。[出典2・3]

一方、男女賃金比率は全労働者78.7%、正規雇用79.7%、パート・有期67.7%です。会社は同一等級で男女の給与体系に差を設けておらず、上位等級に男性が多いことなどが差の要因と説明しています。[出典2]

制度上の同一賃金と女性管理職比率の改善は評価できますが、実際の賃金差と管理職比率の差が残るため4/5点です。

5/5点を検討するには、正規雇用の男女賃金比率を90%以上へ近づけ、女性管理職比率を女性従業員比率に近い水準まで引き上げるなど、結果として格差が縮小していることを確認する必要があります。

情報ランク:S・A。[出典2・3]

福利厚生・育児・介護:5/5

2025年度の育児休業取得率は女性100%、男性100%です。男性は2023年度85.7%、2024年度80.9%から100%へ上昇しました。[出典3]

育児・介護の短時間勤務、時間単位で使える40時間の特別有給休暇、介護休業を通算365日まで取得できる制度、妊活支援なども整備しています。[出典4]

リモートワークやフレックスタイムと組み合わせれば、子どもの送迎、通院、介護などがある人でも働き続けやすくなります。

制度の存在に加えて男女とも育休100%という利用結果が確認できるため5/5点です。

情報ランク:A。[出典3・4]

人権・ハラスメント・労使関係:4/5

ウイングアーク1stは人権方針を定め、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」、国際人権章典、ILOの中核的労働基準などを尊重するとしています。差別、強制労働、児童労働、ハラスメントなどを禁止し、国内外グループを対象に人権デューデリジェンスを進めています。[出典6]

相談・通報制度ではプライバシー保護と報復禁止を定めています。人権リスクについて外部専門家も交えて評価し、長時間労働、ハラスメント、ジェンダー差別などを重要テーマとして扱っています。[出典6]

2024年度については人権に関する法令違反がなかったことも公表しています。

一方、会社に労働組合はなく、ハラスメント相談件数、認定件数、是正件数を年次比較できる公開情報は限定的です。[出典2]

方針、通報経路、研修、デューデリジェンスまで確認できるため4/5点です。

5/5点を検討するには、相談・通報件数、認定・是正件数、再発防止結果を継続公開し、制度が実際に問題解決へつながったことまで確認できる必要があります。

情報ランク:S・A。[出典2・6]

労働安全・健康:8/10

健康診断受診率は2023~2025年度まで100%です。健康面談実施率も100%で、産業医・保健師による健康支援、月1回の産業医巡視、ウェルネス委員会などを運用しています。[出典3・7]

2026年には「健康経営銘柄2026」に2年連続、通算3度目の選定を受け、健康経営優良法人の大規模法人部門「ホワイト500」にも6年連続で認定されています。第三者制度でも健康経営の運用が評価されています。[出典7]

デスクワーク中心の企業では、重量物事故より、長時間座位、メンタルヘルス、過重労働、眼精疲労などが重要になります。健康面談と産業医支援を全社員へつなげる仕組みは、問題が重くなる前に支援へつなげやすくします。

一方、労働災害件数、休業度数率、強度率などを継続比較できる公開情報は不足しています。

健康管理の制度と利用実績が高水準であるため8/10点です。

10/10点を検討するには、労災件数や休業度数率を毎年公開し、重大労災0と低い発生率を複数年継続して確認できる必要があります。

情報ランク:A・S。[出典3・7]

商品・サービスの安全:4/5

顧客企業はウイングアーク1stのソフトウェアを、請求書、帳票、経営判断、製造計画、物流など重要業務に利用します。誤ったデータ表示や長時間のサービス停止が起きれば、顧客の業務や意思決定へ影響します。

同社は品質管理の専門機能を設け、開発やクラウド運用で標準化・品質管理を行っています。カスタマーサポートはHDI-Japanの格付けで最高評価の三つ星を2年連続で取得しています。[出典9・10]

また、電子文書ではサイバートラストと共同でeシール関連サービスを開発し、発行元や時刻、改ざんの有無を確認できる仕組みを提供しています。[出典16]

一方、全製品を横断した重大障害件数、長時間停止件数、重大不具合率、SLA達成率を毎年比較できる公開情報は不足しています。

品質管理と外部評価は良好ですが、結果KPIが十分ではないため4/5点です。

5/5点を検討するには、主要サービスごとの稼働率、重大障害件数、復旧時間、重大不具合件数などを年次公開し、高い安定性を継続確認できる必要があります。

情報ランク:A・S。[出典8・9・10・16]

従業員・元従業員の口コミ

転職会議では2025年3月16日投稿の男性正社員、プログラマー・管理職クラスの口コミとして、

「休みは取りやすい。リモートワークなため時間の融通は効く。」

という投稿があります。

一方、同じ投稿では、

「残業している人は多い。開発職は時期によるが、平均40時間以上はしている。」

とも書かれています。[出典20]

会社公式の2025年度平均残業18.1時間とは対象範囲が異なります。公式値は全社平均、口コミは特定の開発職・時期の経験なので、両方を併記すると、会社全体では残業を抑えながらも一部部署や繁忙期では負荷が高い可能性があります。

Indeedには2026年4月13日投稿の元従業員による、

「当時は、会社全体が四六時中ピリピリ・バタバタした雰囲気であった。」

という口コミもありますが、投稿者自身が現在の状況は分からないとしており、勤務時期も明確ではありません。現在の採点を直接下げる根拠にはせず、過去の補助情報として扱います。[出典21]

情報ランク:B。[出典20・21]

SNS・匿名掲示板の確認結果

X、5ちゃんねる、爆サイについて、社名と「残業」「給料」「退職」「パワハラ」「AI」「人員削減」「希望退職」などを組み合わせて確認しました。

今回の公開検索では、2024~2026年のウイングアーク1stについて、従業員・元従業員であることと投稿本文を確認でき、採点根拠として使える具体的な投稿は確認できませんでした。

そのため、SNS・匿名掲示板による加点・減点は行いません。

Innovation 24/25

Innovationはウイングアーク1stの最も強い評価領域です。業務ソフトを導入したという事実ではなく、月815時間削減、残業11.4%削減、生産計画50%削減など、人が何をしなくてよくなったのかを数字で確認できる事例が複数あります。[出典11・12・13]

一方、削減した時間が顧客企業の賃金上昇、休日増加、年間労働時間短縮へどこまで返ったかは、導入事例ごとの開示に差があります。この点だけ満点に届きません。

作業負担・危険の削減:10/10

コスモネットでは、MotionBoardとDr.Sumなどの活用により月815時間の業務削減を実現しています。月815時間は年間にすると9,780時間で、1日8時間勤務なら年間約1,223人日分に相当します。[出典11]

ヤンマー建機では、生産計画作成に1日5~6時間かかっていた作業を半分以下へ削減しました。例えば5時間から2.5時間になれば、年間200営業日でも担当者1人あたり約500時間を別の仕事へ回せます。[出典13]

物流の実証では、総労働時間が2,238時間から2,187時間へ2.3%減少し、管理者2人について労働時間7%、残業11.4%の削減が確認されています。[出典12]

集計、計画、管理という反復業務を実際に減らし、削減量も複数の導入先で測定されているため10/10点です。

情報ランク:A。[出典11・12・13]

商品・サービスの改善:5/5

2026年10月1日に発表したDr.Sum 6.0では、集計処理を従来比最大12倍に高速化し、生成AI連携やデータカタログ機能も強化しました。9年ぶりのメジャーバージョンアップです。[出典15]

集計に60秒かかっていた処理が条件によって5秒程度まで短縮できれば、担当者が集計完了を待つ時間や、分析を途中で諦める場面を減らせます。

MotionBoardも4,100社超へ導入され、AIや外部データと組み合わせた異常監視・意思決定支援へ用途を広げています。[出典10・14]

継続的な機能改善と実利用の広がりが確認できるため5/5点です。

情報ランク:A。[出典10・14・15]

改善成果の人間への還元:4/5

物流実証では管理者の残業を11.4%減らし、削減した時間をより生産性の高い業務へ振り向ける成果が確認されています。ヤンマー建機でも、生産計画作成を短縮した時間を現場改善や若手支援へ使えるようにしています。[出典12・13]

これは「処理速度が上がった」だけでなく、人の勤務時間や仕事の中身まで変えた結果です。

一方、複数の顧客企業について、導入前後の年間総労働時間、休日数、賃金、配置転換、雇用維持まで継続追跡した公開情報は十分ではありません。

実際の残業削減と仕事の再配分を確認できるため4/5点です。

5/5点を検討するには、複数の導入企業で残業減少に加えて、年間労働時間の短縮、休日増加、賃金上昇、雇用を維持した配置転換など複数の成果を継続的に確認できる必要があります。

情報ランク:A。[出典11・12・13]

研究開発・現場改善の継続:5/5

ウイングアーク1stはMotionBoard、Dr.Sum、SVFなどの既存製品を継続更新し、生成AI、データカタログ、文書真正性、異常監視など新しい機能を追加しています。[出典10・14・15・16]

2026年10月のDr.Sum 6.0、2026年6月のeシール関連サービスなど、単発の実証ではなく製品として継続投入しています。

顧客導入事例でも、製造、物流、営業、太陽光設備監視など異なる現場へ改善を展開しています。

複数年にわたり研究開発と製品改善を継続し、実運用へ展開しているため5/5点です。

情報ランク:A。[出典10・14・15・16]

自動化・AI導入後の雇用状況

ウイングアーク1stのAI・自動化は、主に顧客企業の集計、計画、監視、帳票作成を減らす技術です。同社自身でも生成AIを製品開発や業務へ取り入れていますが、AI導入後の雇用推移も確認する必要があります。

単体従業員数は2023年度776人、2024年度819人、2025年度836人と増加しています。2026年10月時点でもキャリア採用を継続しています。[出典3・22]

今回確認した公式資料、報道、求人、従業員口コミ、X、5ちゃんねる、爆サイでは、AI導入を理由とした大規模人員削減、希望退職、採用停止、契約打ち切りを示す具体的な公開情報は確認できませんでした。

一方、AI導入部署ごとの必要人数、配置転換人数、採用数、契約更新などを導入前後で比較できる情報は公表されていません。

したがって、現時点ではAI導入後も単体従業員数と採用が増えている点を確認できますが、AIが個別職種の雇用へ与えた影響まで断定できる情報は不足しています。

Innovation小計:24/25点

Protection 16/25

Protectionでは、地震、停電、サイバー攻撃、クラウド障害などが起きても、企業の帳票、分析、経営データを使い続けられるかを評価しました。

ウイングアーク1stは情報セキュリティが強く、複数のISO認証やISMAP、SOC関連の外部保証を組み合わせています。BCP、拠点分散、リモートワークも整備しています。一方、訓練回数、主要サービスの実復旧時間、RTO・RPO、危機時の恒常的な市民支援制度は十分に公開されていません。[出典8・9・17]

災害への備え・訓練:3/5

同社はBCPと危機管理マニュアルを整備し、拠点分散、リモートワーク、災害を想定した机上訓練などを行っています。[出典17]

例えば東京のオフィスへ出社できない規模の地震が起きても、従業員が自宅や別拠点から業務を続けられれば、顧客へのサポートやクラウド運用が全面停止する危険を減らせます。

一方、年間の訓練回数、参加率、訓練で発見した問題、改善完了率、実災害での復旧時間を比較できる公開情報は不足しています。

BCPと具体的な訓練を確認できるため3/5点です。

4~5/5点を検討するには、年次の訓練回数と結果を公開し、実際の障害・災害でも計画どおり業務を再開できた実績を示す必要があります。

情報ランク:A。[出典17]

生産・物流・調達の代替:3/5

ソフトウェア企業のため、製造業のような原材料調達は大きな論点ではありません。代わりに、製品提供、サポート、クラウド運用の代替手段を評価します。

同社はクラウド版とオンプレミス版の製品を持ち、複数拠点とリモートワークを組み合わせています。顧客は用途に応じて自社環境とクラウドを選べます。[出典10・17]

例えば特定オフィスが利用できなくても、別拠点やリモートからサポートを継続できれば、顧客対応を止めずに済みます。

一方、主要クラウド基盤の複数リージョン構成、クラウド事業者障害時の切替先、代替データセンター容量などをサービス横断で比較できる公開情報は不足しています。

複数の提供形態と分散運用は評価できますが、代替能力の結果まで十分に確認できないため3/5点です。

4/5点を検討するには、主要サービスの冗長構成や切替手順を示し、実際の切替訓練や障害時の代替実績を公開する必要があります。

情報ランク:A。[出典10・17]

サイバー防衛・情報保護:5/5

ウイングアーク1stはISO27001に加えて、クラウドセキュリティのISO27017、クラウド上の個人情報保護に関するISO27018、プライバシー管理のISO27701など複数の認証を取得しています。政府情報システムのためのセキュリティ評価制度ISMAPにも対応しています。[出典8]

一部サービスではSOC報告書など第三者保証も用意し、社内では情報セキュリティ教育、リスク評価、監査・管理体制を運用しています。[出典8・9]

例えば顧客企業の請求データや売上データをクラウドへ預ける場合、アクセス制御、個人情報保護、運用監査が複数の外部基準で確認されていれば、企業が自己申告だけで「安全」と言う状態より検証性が高くなります。

複数の独立した認証・評価と継続運用を確認できるため5/5点です。

情報ランク:S・A。[出典8・9]

供給継続・復旧能力:3/5

BCP、拠点分散、リモートワーク環境に加え、顧客サポートを遠隔で継続できる体制を持っています。[出典17]

大規模災害時には、物理媒体での納品や出社が難しくても、ソフトウェアのダウンロード提供やオンラインサポートを使えれば、顧客が業務再開に必要な製品・支援へアクセスしやすくなります。

一方、主要クラウドサービスについて、年間稼働率の実績、重大障害件数、平均初動時間、平均復旧時間、RTO、RPO、災害復旧訓練の達成結果を横断的に比較できる公開情報は不足しています。

復旧の仕組みは確認できるものの、どれだけ早く復旧できるかという成果が十分でないため3/5点です。

4/5点を検討するには、サービスごとのSLA達成率、重大障害件数、平均復旧時間、RTO・RPOと訓練結果を公開し、目標内復旧を継続して確認できる必要があります。

情報ランク:A。[出典17]

危機時の市民への対応:2/5

2024年の能登半島地震では、日本赤十字社を通じて1,000万円を寄付し、社員やグループによる支援活動も進める方針を公表しました。[出典18]

また、2011年の東日本大震災では、一部業務を西日本側へ移し、ユーザーへの再出荷や震災対応専用窓口を設けるなど、顧客の事業継続を支援した実績があります。[出典19]

例えば被災地域の企業や自治体が帳票・データシステムを使えなくなった場合、ライセンス再発行や遠隔支援を優先できれば、請求、在庫、住民対応などの業務再開を早められます。

一方、現在の自治体との恒常的な災害支援協定、被災顧客向け無償支援制度、支援件数や復旧時間を毎年比較できる仕組みは公表されていません。

寄付と過去の実支援を確認できるため2/5点です。

3/5点を検討するには、災害時の顧客・自治体向け緊急支援制度を常設し、支援対象、無償期間、復旧支援件数などを公開する必要があります。

情報ランク:A。[出典18・19]

Protection小計:16/25点

良いニュース・最近の前向きな動き

最近のウイングアーク1stでは、AI・データ基盤の高速化によって人の監視・集計時間を減らすInnovationと、従業員の健康を守るSafetyの両方で前向きな成果が出ています。

同社の製品やサービスが選ばれれば、企業が人を増やして反復作業へ投入するのではなく、異常監視や集計をソフトウェアへ移し、人の時間を判断・改善・育成へ使う方向を支えられます。

2026年10月2日 約1万7,000件の太陽光設備監視をAIで自動化、対応速度を2~3倍へ(Innovation)

カクイチでは、全国1万7,000件以上の太陽光発電設備に関するデータ監視へウイングアーク1stの仕組みを導入し、異常検知から通知までを自動化しました。2025年9月から運用し、担当者が体感する対応速度は従来の2~3倍になったと公表されています。[出典14]

従来、担当者が大量の設備データを人の目で確認していた場合、異常を見つけるまでに時間がかかります。自動で異常候補を出せれば、担当者は全件を見るのではなく、対応が必要な設備へ時間を集中できます。

1万7,000件規模で監視を自動化することは、人が監視画面へ張り付き続ける時間を減らし、故障や発電停止への対応を早めるInnovationとして評価できます。

2026年10月1日 Dr.Sum 6.0で集計性能を最大12倍へ(Innovation)

Dr.Sum 6.0では集計処理を従来比最大12倍に高速化し、生成AI連携とデータカタログ機能を強化しました。[出典15]

最大12倍は、同じ条件で従来60秒かかった集計なら約5秒で処理できる計算です。実際の速度はデータ量や処理内容で異なりますが、大量データを何度も分析する担当者ほど待ち時間を減らせます。

処理速度の向上が、分析担当者の待機時間や定型集計を減らし、改善案を考える時間を増やす方向へつながります。

2026年3月 健康経営銘柄2026に2年連続・通算3度目の選定(Safety)

ウイングアーク1stは健康経営銘柄2026に2年連続、通算3度目の選定を受け、ホワイト500にも6年連続で認定されています。[出典7]

社内では健康診断受診率100%、健康面談実施率100%、産業医巡視、ウェルネス委員会などを運用しています。[出典3・7]

健康診断を受けさせるだけでなく、面談や産業医につなげることで、過重労働やメンタル不調などを重くなる前に把握しやすくなります。

悪いニュース・問題となった動き

大きな行政処分や重大な情報漏えいを最近の公開情報から確認したわけではありませんが、働く人の公平性と休息には改善すべき数値が残っています。

特に男女賃金差と女性管理職比率、有給休暇取得率の低下はSafetyに関係します。技術で顧客の時間を大きく削減できる会社だからこそ、自社の従業員にも同じように時間と機会を還元できるかが重要です。

2026年2月期 男女賃金比率78.7%、正規雇用79.7%(Safety)

全労働者の男女賃金比率は78.7%、正規雇用は79.7%、パート・有期は67.7%です。[出典2]

会社は同一等級で男女の給与差はなく、上位等級に男性が多いことなどを主因として説明しています。

つまり、同じ等級の給与テーブルだけを直せば解決する問題ではなく、女性が上位職へ進む割合や職種構成を変える必要があります。

女性従業員比率26.3%に対し、女性管理職比率は16.4%です。前年11.6%からは改善していますが、女性従業員全体の比率には届いていません。[出典3]

2025年度 有休取得率71.4%へ低下、離職率5.2%へ上昇(Safety)

有給休暇取得率は2024年度74.0%から2025年度71.4%へ2.6ポイント低下しました。離職率も4.9%から5.2%へ0.3ポイント上昇しています。[出典3]

一方、平均残業は18.6時間から18.1時間へ減っているため、労働環境全体が一方向に悪化したとは評価しません。

有休取得率を再び引き上げ、部署別の残業差も縮められれば、働く人が技術企業の生産性向上を自由時間として受け取れる状態へ近づきます。

総合評価と、これから改善してほしいこと

現在81点・シビックランクAです。Sランクは90点からなので、あと9点必要です。

ウイングアーク1stは、顧客業務を実際に削減するInnovation、平均給与、育児支援、健康管理、サイバー防衛で高く評価できます。次に必要なのは、技術や制度の強さを、男女格差の縮小、さらに短い労働時間、クラウド復旧時間、災害訓練の結果として示すことです。

残業・有休と男女格差を同時に改善する:労働時間・休息 8→10/10、雇用の安定・待遇の公平性 4→5/5

現在の「労働時間・休息」は8/10点、「雇用の安定・待遇の公平性」は4/5点です。

月平均残業18.1時間は3年連続で改善していますが、有休取得率は71.4%です。男女賃金比率は正規雇用79.7%、女性管理職比率は16.4%です。[出典2・3]

まず労働時間では、月平均残業を13時間前後以下へ下げ、有休取得率90%以上、月60時間超の労働者0%を継続して公開することが目標になります。

男女格差では、正規雇用の男女賃金比率を90%以上へ近づけ、女性管理職比率を20%以上、その後は女性従業員比率26.3%に近い水準へ引き上げるなど、昇進構成そのものを変える必要があります。

この条件を満たした場合、

労働時間・休息:8→10点 +2点
雇用の安定・待遇の公平性:4→5点 +1点
総合:81→84点
ランク:Aのまま

となります。

働く人にとっては、残業と有休の改善で自由時間が増え、女性が上位職へ進みやすくなることで賃金差も縮小しやすくなります。

参考企業は株式会社三井住友銀行です。Google Drive上の現行審査では、有給休暇取得率95.5%、平均取得19.1日、月平均法定外労働13.3時間、月60時間超比率0%を公表し、「労働時間・休息」10/10点です。[参考企業出典23]

男女格差の参考としては株式会社ミツウロコグループホールディングスが、女性管理職比率47.4%、正規雇用の男女賃金比率91.5%を公表しています。現行審査では「雇用の安定・待遇の公平性」4/5点で、賃金差のさらに詳しい原因開示を課題としています。[参考企業出典24]

BCP訓練を回数・結果まで公開する:災害への備え・訓練 3→5/5

現在の「災害への備え・訓練」は3/5点です。

BCP、危機管理マニュアル、拠点分散、リモートワーク、机上訓練は確認できますが、毎年何回訓練し、どの問題が見つかり、何を直したのかが十分公開されていません。[出典17]

地震、停電、クラウド障害、通信断を想定して年2回以上の全社または主要部門訓練を行い、参加率、復旧確認項目、発見課題、改善完了率を公表する必要があります。

さらに、訓練時に「東京本社が使えない」「主要クラウドへ接続できない」「コールセンター要員が出社できない」といった具体的条件を設け、別拠点・在宅・代替システムへ切り替えられた結果を示せれば5/5点を検討できます。

現在:3/5点
改善後:5/5点
加点:+2点
総合:81→83点
ランク:Aのまま

顧客にとっては、災害時にも請求、帳票、データ分析など重要業務を再開するまでの不確実性を減らせます。

参考企業は株式会社セブン&アイ・ホールディングスです。Google Drive上の現行審査では、BCPの読み合わせ、災害模擬演習、防災カード、eラーニングを実施し、2024年度に訓練・演習9回、防災関連会議9回を行い、「災害への備え・訓練」5/5点です。[参考企業出典25]

クラウドの復旧時間・稼働率・重大障害を公開する:供給継続・復旧能力 3→5/5、商品・サービスの安全 4→5/5

現在の「供給継続・復旧能力」は3/5点、「商品・サービスの安全」は4/5点です。

複数のISO認証、ISMAP、BCP、遠隔サポートは強い一方、主要クラウドサービスについて実際の年間稼働率、重大障害件数、平均復旧時間、RTO、RPOを横断的に比較できる公開情報が不足しています。[出典8・17]

各主要サービスについて、

・年間SLA目標と実績
・重大障害件数
・平均初動時間
・平均復旧時間
・RTO
・RPO
・復旧訓練でRTO・RPO以内に戻せた割合

を毎年公開する必要があります。

さらに、重大障害を低い水準に抑え、SLAを継続達成し、災害復旧訓練でRTO・RPO以内の復旧を複数年確認できれば、「供給継続・復旧能力」5/5点、「商品・サービスの安全」5/5点を検討できます。

供給継続・復旧能力:3→5点 +2点
商品・サービスの安全:4→5点 +1点
総合:81→84点
ランク:Aのまま

顧客にとっては、システムが止まったとき「いつ戻るか分からない」という状態を減らし、請求や経営判断の停止時間を予測しやすくなります。

参考企業は株式会社セブン&アイ・ホールディングスです。現行審査では、災害情報を共有するセブンVIEW、燃料備蓄、緊急車両、仕入先BCP支援を組み合わせ、能登半島地震で発災2日後から物資供給を開始した実績を評価し、「供給継続・復旧能力」4/5点です。一方、同社も統一したRTO公開不足で満点ではありません。[参考企業出典25]

つまりウイングアーク1stが5/5点を狙うには、対策の存在だけでなく、復旧時間を数値で示すところまで進む必要があります。

DXで削減した時間を賃金・休日・雇用へ返した結果まで追う:改善成果の人間への還元 4→5/5

現在の「改善成果の人間への還元」は4/5点です。

月815時間削減、管理者残業11.4%削減、生産計画時間50%削減など、人の時間を減らした成果は非常に強いです。[出典11・12・13]

次は、導入企業について削減前後の残業、年間総労働時間、休日数、賃金、必要人数、配置転換人数を継続追跡し、「時間を減らした後に人がどうなったか」まで示す必要があります。

例えば複数の導入企業で、

・残業が20%以上減少
・年間総労働時間が減少
・有給取得率や休日数が増加
・省人化対象者を解雇せず別業務へ配置転換
・生産性向上分の一部を賃上げへ還元

といった成果が複数継続して確認できれば5/5点を検討できます。

現在:4/5点
改善後:5/5点
加点:+1点
総合:81→82点
ランク:Aのまま

参考企業はキリンビバレッジ株式会社です。Google Drive上の現行審査では、最大約25kgの茶葉原料を扱う工程をロボット化し、物流自動化の実証では生産性42%向上と人員の検品等への再配置を確認でき、「作業負担・危険の削減」8/10点、「改善成果の人間への還元」4/5点、総合74点・Bです。[参考企業出典26]

ウイングアーク1stはすでに4/5点まで来ているため、次は残業削減に加えて賃金・休日・雇用維持まで複数企業で示せるかが満点条件になります。

次のランクへ上がるための具体例

現在81点・シビックランクAです。Sランクは90点からなので、あと9点必要です。

具体的な到達方法の一つは、次の4つをすべて実行することです。

1つ目は、自社の月平均残業を13時間前後以下へ下げ、有給休暇取得率90%以上、月60時間超の労働者0%を継続することです。同時に、正規雇用の男女賃金比率を90%以上へ近づけ、女性管理職比率を20%以上、その後は女性従業員比率に近い水準へ高めます。これが確認できれば、「労働時間・休息」8→10点で+2点、「雇用の安定・待遇の公平性」4→5点で+1点を検討できます。三井住友銀行の有休95.5%・法定外労働13.3時間、ミツウロコグループホールディングスの女性管理職47.4%・正規雇用男女賃金比91.5%が具体的な比較材料になります。

2つ目は、地震、停電、通信断、クラウド障害を想定したBCP訓練を年2回以上行い、参加率、発見課題、改善完了率、代替拠点への切替結果を公開することです。これが継続確認できれば「災害への備え・訓練」3→5点で+2点を検討できます。セブン&アイ・ホールディングスは2024年度に訓練・演習9回、防災関連会議9回を実施し、現行審査で5/5点です。

3つ目は、主要クラウドサービスについて年間稼働率、重大障害件数、平均復旧時間、RTO、RPOを公表し、復旧訓練でRTO・RPO以内の復旧を継続達成することです。重大障害も低い水準を維持できれば、「供給継続・復旧能力」3→5点で+2点、「商品・サービスの安全」4→5点で+1点を検討できます。

4つ目は、月815時間などの削減成果を導入時点で終わらせず、複数の顧客企業で残業、年間労働時間、休日、賃金、配置転換を追跡し、削減した時間が実際に人へ返った結果を公開することです。これが複数企業で継続確認できれば「改善成果の人間への還元」4→5点で+1点を検討できます。

この4つをすべて実現すると、

現在81点
+ 労働時間・休息 2点
+ 雇用の安定・待遇の公平性 1点
+ 災害への備え・訓練 2点
+ 供給継続・復旧能力 2点
+ 商品・サービスの安全 1点
+ 改善成果の人間への還元 1点
=90点

となり、シビックランクAからSへ上がります。

つまり、ウイングアーク1stがSランクへ上がるために必要なのは、「DXで他社の時間を減らす力」を、自社の自由時間と男女格差の改善、災害時の復旧時間、顧客企業の賃金・休日まで一貫して数字で示すことです。

現時点の総合評価は81点/100点、シビックランクAです。

出典一覧

1.ウイングアーク1st株式会社「会社概要」【情報ランクA】
2.ウイングアーク1st株式会社「2026年2月期 有価証券報告書」【情報ランクS】
3.ウイングアーク1st株式会社「ESGデータ/人的資本・働き方に関する指標」【情報ランクA】
4.ウイングアーク1st株式会社「採用情報・働く環境/制度」【情報ランクA】
5.国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」【情報ランクS】
6.ウイングアーク1st株式会社「人権方針・人権デューデリジェンス」【情報ランクA】
7.ウイングアーク1st株式会社「健康経営銘柄2026・健康経営」【情報ランクA・S】
8.ウイングアーク1st株式会社「情報セキュリティ認証・ISMAP等」【情報ランクA・S】
9.ウイングアーク1st株式会社「リスクマネジメント・品質管理・情報セキュリティ」【情報ランクA】
10.ウイングアーク1st株式会社「MotionBoard・Dr.Sum等 製品情報/導入実績」【情報ランクA】
11.ウイングアーク1st株式会社「コスモネット導入事例―月815時間の業務削減」【情報ランクA】
12.ウイングアーク1st株式会社「物流領域の実証―総労働時間・管理者残業削減」【情報ランクA】
13.ウイングアーク1st株式会社「ヤンマー建機導入事例―生産計画時間50%削減」【情報ランクA】
14.ウイングアーク1st株式会社「カクイチ導入事例―約1万7,000件の太陽光設備をAI監視」【情報ランクA】
15.ウイングアーク1st株式会社「Dr.Sum 6.0/DataCatalog発表」【情報ランクA】
16.ウイングアーク1st株式会社・サイバートラスト「eシール関連サービス」【情報ランクA】
17.ウイングアーク1st株式会社「BCP・気候変動リスク・事業継続」【情報ランクA】
18.ウイングアーク1st株式会社「令和6年能登半島地震への支援」【情報ランクA】
19.ウイングアーク1st株式会社「東日本大震災時のユーザー支援・事業継続対応」【情報ランクA】
20.転職会議「ウイングアーク1st株式会社 社員口コミ」【情報ランクB】
21.Indeed「ウイングアーク1st株式会社 従業員口コミ」【情報ランクB】
22.ウイングアーク1st株式会社「キャリア採用」【情報ランクA】
23.Google Drive「株式会社三井住友銀行を企業審査」現行版【参考企業】
24.Google Drive「株式会社ミツウロコグループホールディングスを企業審査」現行版【参考企業】
25.Google Drive「株式会社セブン&アイ・ホールディングスを企業審査」現行版【参考企業】
26.Google Drive「キリンビバレッジ株式会社の企業審査」現行版【参考企業】

シビックランクの基準

ランク点数
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

情報ランクの基準

情報ランク基準
S公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報
A企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、氏名・役職・立場を確認できる記名取材や公表発言など、発信主体を確認できる公表情報
B従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報

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