私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。
働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。
反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。
だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。
なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット
今回審査するCBcloud株式会社は、総合66点、シビックランクCです。
CBcloud株式会社の特に強い点は、物流現場の事務作業や配車をデジタル化し、SmaRyu Truckでは運行管理者とドライバー間の連絡時間を月48時間から12時間へ減らした事例があるほか、2026年にはPickGoでアルコールチェックの記録入力を完全義務化し、未実施・アルコール検知時には稼働できない仕組みまで導入していることです。そのため、この企業の商品を購入したりサービスを利用したりすれば、物流で働く人の事務負担と事故リスクを減らし、必要な荷物をより効率よく安全に届けられる社会につながる可能性が高まります。[出典3・4]
一方で、改善点として、CBcloud社員自身の実労働時間、平均年収、賃上げ、労災、人権・ハラスメント対応などの会社単体実績が十分に公開されていません。現在の正社員求人では多くの職種で45時間分の固定残業代を含む給与体系が使われており、サイバー防衛についても訓練、第三者認証、復旧目標などの公開情報が不足しています。[出典11]
この記事では、CBcloud株式会社の強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。
CBcloud株式会社の企業審査結果
| 評価軸 | 得点 |
|---|---|
| Safety | 27/50 |
| Innovation | 24/25 |
| Protection | 15/25 |
| 総合点 | 66/100 |
| シビックランク | C |
評価時点:2026年10月
主な強みは、物流現場の具体的な作業時間削減、全国規模の配送パートナーネットワーク、事故防止機能の強化、災害時の救援物資配送です。SmaRyu Truckの導入事例では、運行管理者とドライバー間の連絡が月48時間から12時間、依頼書・発注書作成が10分から1分、売上集計・請求書作成が20分から1分へ短縮されています。[出典3]
主な課題は、CBcloud社内の働き方と危機管理の「結果」の公開です。求人では年間休日122日や入社3か月後の有給15日付与など良い条件が確認できますが、正社員求人の多くに45時間分の固定残業代が含まれます。固定残業45時間は実際に45時間残業しているという意味ではありませんが、会社単体の実残業時間が公表されていないため、働く人が実際にどれだけ休めているのかを公式情報だけでは判断できません。[出典11]
CBcloud株式会社とは|事業内容と人間への貢献
CBcloudは2013年10月設立の物流テック企業です。配送プラットフォーム「PickGo」と物流業務支援システム「SmaRyu」を中心に、荷主、配送パートナー、運送会社をテクノロジーでつなぐ事業を展開しています。東京本社に加え、沖縄県那覇市に本店を置き、株式会社エコ配をグループ会社としています。[出典1]
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | CBcloud株式会社 |
| 英文名 | CBcloud Co., Ltd. |
| 代表取締役CEO | 松本 隆一 |
| 設立 | 2013年10月 |
| 資本金 | 1億円 |
| 東京本社 | 東京都千代田区神田須田町1-23-1 住友不動産神田ビル2号館9階 |
| 沖縄本店 | 沖縄県那覇市字天久905 琉球新報天久ビル2階 |
| 主な事業 | 配送クラウドソーシング、物流ソリューション |
| 従業員数 | 159人(2026年6月時点、公式採用情報) |
| グループ会社 | 株式会社エコ配 |
2026年4月の会社発表では、沖縄拠点の従業員数が直近1年で約3倍に増えたとされています。2026年6月時点の公式採用情報では全社従業員数159人です。[出典2・9]
主なサービス
PickGoは、荷主と配送パートナーを直接つなぐ配送プラットフォームです。2026年の公式採用情報では、軽貨物7万人、二輪4万人、一般貨物3,000社以上が登録し、24時間365日利用でき、配車時間最短56秒、配車率99.2%とされています。[出典2]
SmaRyuは、運送会社の配車、運行管理、帳票、請求などをデジタル化する物流業務支援システムです。人が電話、紙、Excelなどで繰り返していた作業を減らし、ドライバーと運行管理者が配送そのものへ集中しやすくする役割があります。[出典3]
2025年にはNIPPON EXPRESSホールディングスと資本業務提携し、2026年8月には日本GLPと連携して全国約180の物流施設を起点とする「MarqGO」を開始しました。[出典8・10]
事業による人間への貢献
物流では、荷物を運ぶ時間以外にも、配車、電話連絡、帳票作成、請求、待機、再配達などに多くの時間が使われます。CBcloudの価値は、こうした「運転以外の負担」をシステムで減らせる点にあります。
例えばSmaRyu Truckでは、車両20台分の運行管理者とドライバー間の連絡時間が月48時間から12時間へ短縮された事例があります。単に「DXを導入した」という話ではなく、人が連絡に使っていた36時間を別の仕事や休息へ回せる余地を生み出した具体的な改善です。[出典3]
またPickGoは荷主と配送パートナーを直接つなぎ、多重下請けを減らして適正な運賃で仕事を紹介することや、配送実績をスコアとして可視化し、努力したドライバーが次の仕事を得やすくする仕組みを掲げています。[出典16]
一方、物流業界全体の負担を減らすサービスを提供する企業であるからこそ、CBcloud自身の社員についても、実際の残業、休暇、賃金、健康、安全の結果を公開することが重要です。
Safety|27/50
CBcloudのSafetyは、年間休日、有給付与、リモート勤務、健康診断などの社員向け制度に加え、PickGoドライバーの事故防止策が強みです。一方、会社単体の平均残業、賃上げ、男女賃金差、離職率、労災、人権・ハラスメント対応の結果は十分に公開されていません。制度だけでなく、実際に人が安全に働けているかを示す結果開示が次の課題です。
賃金・利益の還元|4/10
現在の求人では、職種によって年収300万円台から1,000万円を超える幅広い給与レンジが設定されています。例えばプロダクトエンジニアは年収550万~1,000万円、マネージャークラスでは825万~1,250万円などの求人があります。給与改定も年1回または年2回とされています。[出典11]
専門職に比較的高い給与レンジを提示し、給与改定制度を持つことは働く人への還元として評価できます。
一方で、会社単体の平均年収、中央値、職種別実績、毎年のベースアップ率、賞与実績などは公表されていません。また、多くの正社員求人では給与に45時間分の固定残業代が含まれています。固定残業代は実労働時間そのものではありませんが、賃金のうち基本給と時間外労働分を分けて見る必要があります。[出典11]
給与レンジと改定制度は確認できるものの、利益が既存社員全体の基本給へ継続的に還元されている実績までは確認できないため4/10点です。会社単体の平均・中央値、職種別給与、基本給の引き上げ率を毎年公開し、複数年のベースアップを確認できれば6/10点以上を検討できます。
労働時間・休息|6/10
一般的な正社員求人では完全週休二日制、土日祝休み、年末年始休暇、有給休暇は入社3か月後に15日付与とされています。2026年の沖縄採用求人では年間休日122日と明記された職種もあります。一部エンジニア職では週2日のリモート勤務を選択できます。[出典11]
休暇制度としては良好です。入社半年ではなく3か月後に15日の有給を付与することは、入社直後から病気や家庭都合で休みやすくする点で評価できます。
一方、会社単体の公式な月平均残業、長時間労働者比率、有給取得率は公表されていません。口コミ集計では、転職会議が残業36.4時間/月・有給消化率94.5%、OpenWorkが残業27.7時間/月・有給消化率73.7%です。媒体によって差があり、会社全体の公式実績ではありません。[出典12・13、情報ランクB]
また多くの求人には45時間分の固定残業代が含まれていますが、これは実際の残業時間が45時間という意味ではありません。実績値が非公表のため、固定残業時間だけから長時間労働と断定もしません。[出典11]
休日制度と口コミ上の有給取得には良い面がある一方、残業は20時間台後半から30時間台の集計があり、会社公式の実績も不足するため6/10点です。会社単体で月平均残業20時間以下、有給取得率80%以上、月60時間超の従業員比率0%に近い結果を継続公開できれば8/10点以上を検討できます。
雇用の安定・待遇の公平性|3/5
2026年6月時点で従業員159人、公式採用ページには正社員を中心に多数の求人が掲載されています。また2026年4月の会社発表では、沖縄の従業員数が直近1年で約3倍に増えたとしています。[出典2・9]
採用を止めるのではなく事業拡大とともに人を増やしていることは、雇用機会を作る点で評価できます。
一方、会社単体の離職率、平均勤続年数、正規・非正規の賃金差、男女賃金差、男女別管理職比率など、待遇の公平性を比較できる公開情報は不足しています。
雇用拡大は確認できる一方、公平性と定着の結果を判断できないため3/5点です。男女・雇用形態別の賃金差、昇進率、離職率、平均勤続年数を継続公開し、差が小さいことを確認できれば4~5/5点を検討できます。
福利厚生・育児・介護|4/5
求人では産前・産後休暇、育児休暇、健康診断、社会保険、交通費、家庭都合による勤務時間変更、一部職種の週2日リモート勤務などが確認できます。有給休暇は入社3か月後に15日付与されます。[出典11]
子育てや家庭事情に応じて始業・終業時刻を調整できることや、リモート勤務を認めることは、育児や介護を理由に仕事を辞める必要を減らす方向に働きます。
一方、男性育休取得率、女性育休取得率、復職率、介護休業取得率などの利用実績は公表されていません。制度だけでなく実際に利用できているかを判断するデータが不足しています。
制度は比較的充実しているため4/5点です。男女別育休取得率や復職率、介護休業利用実績を公開し、高い利用率を継続できれば5/5点を検討できます。
人権・ハラスメント・労使関係|2/5
現在の公開情報では、人権方針、ハラスメント相談窓口の利用件数、相談後の是正件数、再発率、研修受講率などをCBcloud単体で継続公開している資料は確認できません。
Indeedの企業評価は3件で総合2.7/5、勤務時間と残業2.0、給与と福利厚生1.0、定着率と昇進1.0です。件数が少ないため会社全体を示す結果とは扱いませんが、公式情報だけでは見えない不満が存在する可能性を示す補助情報として扱います。[出典14、情報ランクB]
相談制度や救済結果の公開が不足しているため2/5点です。相談窓口、相談件数、認定件数、是正措置、再発率、研修受講率を毎年公開し、問題発生後の改善まで確認できれば3~5/5点を検討できます。
労働安全・健康|4/10
社員向け求人では健康診断、社会保険、労災保険、屋内禁煙などの基本制度を確認できます。[出典11]
ただし、CBcloud社員の労働災害件数、死亡・重大事故件数、休業災害度数率、メンタルヘルス休職、ストレスチェック結果、健康診断受診率などの会社単体実績は公表されていません。
PickGoドライバー向けの安全施策は強いものの、配送パートナーはCBcloudの社員とは異なるため、社員の労働安全実績としてそのまま加点しません。
基本的な健康制度はあるものの結果開示が不足するため4/10点です。社員単体の労災件数、健康診断受診率、ストレスチェック、長時間労働者数を公開し、低い災害水準を継続できれば6~10/10点を検討できます。
商品・サービスの安全|4/5
PickGoでは安全なドライバーを評価する仕組みを導入し、2024年5~10月のPickGo案件では車両事故0件だったと会社が公表しています。さらに自動車保険加入と無事故期間を条件とする安全保証バッジを設けています。[出典5]
2026年7月には、個人事業主ドライバーのアルコールチェック記録入力を完全義務化しました。記録を入力しない場合は業務を行えず、アルコールを検知した場合も運行できない仕組みです。記録は1年間保存されます。[出典4]
これは「注意してください」と呼びかけるだけでなく、安全確認をしなければシステム上仕事ができない設計であり、飲酒運転を防ぐ実効性の高い仕組みです。
一方、車両事故0件の公開期間は6か月間で、PickGo全体の年間事故率、物損・人身事故件数、重大事故率、破損・遅延率を複数年比較できる資料は不足しています。
具体的な安全実績とシステムによる強制措置があるため4/5点です。年間の事故率と重大事故件数を複数年公開し、極めて低い状態を継続できれば5/5点を検討できます。
従業員・元従業員の口コミ
転職会議では総合評点2.99、残業36.4時間/月、有給消化率94.5%と表示されています。OpenWorkでは総合2.83、残業27.7時間/月、有給消化率73.7%です。どちらも投稿者データであり、会社公式の全社員データではありません。[出典12・13、情報ランクB]
Indeedは口コミ3件と件数が少なく、総合2.7、勤務時間と残業2.0、給与と福利厚生1.0、定着率と昇進1.0です。[出典14、情報ランクB]
エンゲージ会社の評判には、2022年時点に在籍していた元正社員が残業100時間と回答した例があります。ただし一個人の過去の回答であり、2026年現在の会社全体の状態とはみなしません。[出典15、情報ランクB]
複数媒体を見ると、休暇を取りやすいという数字がある一方、残業や給与・定着への厳しい評価もあります。会社公式の実残業時間、離職率、賃金実績を公開すれば、口コミとの違いを検証しやすくなります。
SNS・匿名掲示板の確認結果
Xなどの一般SNS、5ちゃんねる、爆サイについて、CBcloud、PickGo、残業、退職、ハラスメント、障害、事故、自動化、人員削減などを組み合わせて確認しました。
今回の公開検索では、対象法人の採点を変更するだけの具体的で現在性のある投稿本文は確認できませんでした。そのため、匿名情報を推測で補わず、本文まで確認できた従業員口コミと公式情報を中心に評価しています。
Innovation|24/25
CBcloudのInnovationは今回の審査で最も強い分野です。物流現場で人が電話、紙、手入力、配車調整に使っていた時間を具体的に減らし、荷主とドライバーを直接つなぐことで空車や待機の無駄も減らしています。技術導入の事実だけでなく、削減時間が数字で示されている点を高く評価します。
作業負担・危険の削減|10/10
SmaRyu Truckの導入企業では、車両20台分の運行管理者とドライバー間の連絡時間が月48時間から12時間へ短縮された事例があります。依頼書・発注書の作成は10分から1分、荷主1社の売上集計と請求書作成は20分から1分へ短縮されています。[出典3]
従来は電話、紙、手入力で繰り返していた作業をシステムへ置き換えることで、運行管理者は連絡や転記に使う時間を減らせます。ドライバーも連絡待ちや確認作業を減らし、配送に集中しやすくなります。
「何を自動化したか」と「何時間減ったか」の両方が具体的であり、人間の反復作業を大幅に削減した結果が確認できるため10/10点です。
商品・サービスの改善|5/5
2026年の公式採用情報では、PickGoは軽貨物7万人、二輪4万人、一般貨物3,000社以上が登録し、24時間365日利用でき、配車時間最短56秒、配車率99.2%とされています。[出典2]
2026年8月には、日本GLPが展開する全国約180施設の物流拠点を起点とした「MarqGO」を開始しました。物流施設に集まる荷物とPickGoの約10万人規模のドライバーネットワークを組み合わせ、配送枠不足への対応を狙っています。[出典8]
配送手配を早くし、繁忙時にも運べる人を見つけやすくすることは、荷主の欠車を減らし、その先の消費者へ商品が届かない問題を減らします。サービスを継続して拡張し、具体的な配車率まで公開しているため5/5点です。
改善成果の人間への還元|4/5
SmaRyuでは削減時間そのものが公開されています。またPickGoでは、荷主とドライバーを直接つなぐことで多重下請けを減らし、適正運賃で案件を紹介することや、配送実績をPickGoスコアとして評価し、努力が次の案件につながる仕組みを設けています。[出典3・16]
公式採用情報では、配送パートナーから「自分の時間を確保できるようになった」「収入が安定した」といった声があると説明しています。[出典2]
一方、SmaRyu導入後に削減した時間が、導入企業の残業、休日、有給、賃金へどの程度還元されたかを複数社・複数年で追った統計は公表されていません。CBcloud社員自身についても、技術成長が残業削減や賃上げへどう返ったかは明確ではありません。
時間削減とドライバーへの還元設計は具体的ですが、継続的な人への還元結果が不足するため4/5点です。導入企業で残業、有給、賃金、離職率が改善した結果まで追跡公開できれば5/5点を検討できます。
研究開発・現場改善の継続|5/5
CBcloudはPickGo、SmaRyuに加え、配送API、宅配、車両支援、再配達削減、アルコールチェック、MarqGOなど継続して機能とサービスを追加しています。2026年にも安全機能と新配送プラットフォームを相次いでリリースしており、改善が一度の導入で止まっていません。[出典4・8・17・18]
複数年にわたり物流現場の課題を拾い、サービスへ反映し続けているため5/5点です。
自動化・AI導入後の雇用状況
CBcloud自身が提供するSmaRyuや配車システムは、物流企業の電話、帳票、集計、配車作業などを省力化します。そのため、効率化後に人員がどのように扱われたかも確認する必要があります。
CBcloud単体では、2026年4月に沖縄の従業員数が直近1年で約3倍になったと発表し、2026年6月時点の公式採用情報では全社159人です。現在もエンジニア、営業、カスタマーサポート、人事、法務など多数の求人を公開しています。[出典2・9]
報道、求人、従業員口コミ、一般SNS、匿名掲示板を確認しましたが、SmaRyuやAI・自動化を理由とするCBcloud社員の大規模な希望退職、解雇、採用停止を直接結びつける公開情報は確認されませんでした。
ただし、これはCBcloud社員の雇用状況であり、SmaRyuを導入した運送会社側の人員がどう変化したかを示すものではありません。導入企業についても、必要人数、配置転換、採用、退職、残業を導入前後で追跡できれば、自動化が人を切るためではなく、人の負担を減らすために使われたことをより明確に示せます。
Protection|15/25
CBcloudのProtectionでは、全国規模の配送ネットワークと災害時の市民支援が強みです。那覇市との災害協定に加え、コロナ禍には自治体向けに1日300人を超える自宅療養者へ支援物資を届けた実績があります。一方、CBcloud単体のサイバー訓練、第三者認証、バックアップ、復旧目標などは十分に公開されていません。
災害への備え・訓練|3/5
2026年3月、CBcloudは那覇市と「大規模災害時における協力に関する協定」を締結しました。PickGoの配送ネットワークを活用し、避難所などへ救援物資を届ける仕組みです。軽貨物車両を使うため、大型車が入りにくい狭い道路の先にある避難所へも物資を運ぶことを想定しています。[出典6]
例えば地震や台風で避難所へ水、食料、衛生用品を運ぶ必要が生じた場合、市の公用車だけでは足りない配送力をPickGoのドライバーで補える可能性があります。
一方、協定後の実地訓練回数、参加ドライバー数、初動時間、何台・何トンを何時間以内に運べるかという結果は公表されていません。
正式な協定と具体的な役割があるため3/5点です。年1回以上の実地訓練と初動時間、輸送可能量、改善結果まで公開できれば4~5/5点を検討できます。
生産・物流・調達の代替|4/5
PickGoには軽貨物7万人、二輪4万人、一般貨物3,000社以上が登録し、全国で24時間365日配車できます。2026年8月には全国約180のMarq物流施設を起点にするMarqGOを開始しました。過去には鉄道・航空との連携も進めています。[出典2・8]
特定の運送会社や1か所の営業所だけに依存せず、多数の配送パートナーと拠点から車両を探せる構造は、ある地域の配送力が不足した際の代替手段になります。
一方、巨大災害で通信や複数地域が同時に止まった場合の代替手順、優先配送ルール、燃料確保、システム停止時の手配方法までは公開されていません。
平時のネットワーク分散性は高いため4/5点です。広域災害を想定した代替運用を実地訓練し、切替時間まで示せれば5/5点を検討できます。
サイバー防衛・情報保護|0/5
PickGoやSmaRyuは配車、顧客、配送先、ドライバー、位置情報など、物流を動かす重要な情報を扱うサービスです。システム停止や情報漏えいが起きれば、荷物を運べないだけでなく、個人情報や企業の物流情報にも影響します。
今回、会社公式情報、採用情報、ニュース、公開検索を確認しましたが、CBcloud単体について、情報セキュリティ認証、SOC等の監視体制、従業員向け訓練、フィッシング訓練、第三者侵入テスト、バックアップ、RTO・RPO、インシデント件数などを継続的に公開する資料は確認できませんでした。
重要な社会インフラ型サービスである一方、利用者が防御力を判断できる公開情報が不足しています。公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。
十分な調査後も重要な結果情報が公表されていないため0/5点です。最低でもセキュリティ方針、教育、第三者検証、バックアップ、復旧目標を公開すれば2/5点以上、第三者認証と継続的な訓練・復旧実績まで確認できれば4~5/5点を検討できます。
供給継続・復旧能力|3/5
PickGoは24時間365日利用でき、配車率99.2%、最短56秒の配車実績を掲げています。多数の個人ドライバー、二輪、一般貨物事業者を束ねるため、平時の突発的な配送需要へ対応する能力は高いと評価できます。[出典2]
2024年には事故・故障で車が使えない配送パートナーへ車両を共同使用する仕組みや中古車支援も展開し、ドライバーが車両トラブルで収入を失う時間を減らす仕組みを作っています。[出典18]
ただし、CBcloudの主要システム自体が停止した場合の復旧目標時間、代替配車手段、複数データセンターへの切替、災害時の稼働率などは公表されていません。
平時の供給継続力は具体的ですが、システム停止を含む危機からの復旧力が不明なため3/5点です。障害・災害訓練とRTO、代替運用、実際の復旧時間を公開できれば4~5/5点を検討できます。
危機時の市民への対応|5/5
2021年、CBcloudは自治体向けに自宅療養者支援物資配送サービスを提供し、多い時には1日300人を超える自宅療養者へ物資を配送しました。[出典7]
感染症で外出できない人へ自治体が食品や生活物資を準備しても、最後に家庭まで運ぶ人がいなければ支援は成立しません。PickGoの多数の軽貨物ドライバーを使うことで、日ごとに増減する配送量へ柔軟に対応した実績があります。
さらに2026年には那覇市と大規模災害時の物資配送協定を締結し、過去の感染症対応から地震・台風等の災害対応へ仕組みを広げています。[出典6]
計画だけでなく実際に大量の支援物資を届けた実績があり、現在も自治体との危機対応を拡張しているため5/5点です。
良いニュース|最近の前向きな動き
2026年はSafety、Innovation、Protectionの3軸すべてで具体的な前進があります。特にアルコールチェックの完全義務化は事故防止、MarqGOは配送力の確保、那覇市との協定は災害時の市民支援に直結します。CBcloudのサービスを利用することは、こうした「物流を速くする」だけでなく「安全に止めずに届ける」仕組みを広げることにつながります。
2026年7月|アルコールチェック未実施ドライバーを稼働不可へ(Safety)
2026年7月8日から、PickGoでは個人ドライバーのアルコールチェック記録入力を完全義務化しました。記録がなければアプリ上で業務を行えず、アルコールを検知した場合も運行できません。[出典4]
従来は個人事業主が各自で管理していた記録をプラットフォーム側で1年間保存します。飲酒運転の可能性があるドライバーを「注意喚起」ではなく「システム上稼働できない状態」にするため、安全性を実際の仕組みへ落とし込んだ点を評価できます。
2026年8月|全国約180物流施設と約10万人規模の配送網をつなぐMarqGO開始(Innovation・Protection)
CBcloudは日本GLPと連携し、全国約180の物流施設を起点とするMarqGOを開始しました。物流施設に集まる荷物とPickGoの大規模なドライバーネットワークを直接つなぎ、配送枠の確保をしやすくする仕組みです。[出典8]
ドライバー不足で「荷物はあるのに運べる車が見つからない」場面では、物流施設単独で探すより、多数の配送パートナーへ一斉に接続できる方が輸送を成立させやすくなります。荷物の滞留を減らし、店舗や企業へ必要な物が届く可能性を高めます。
2026年3月|那覇市と大規模災害時の救援物資配送協定(Protection)
2026年3月18日、CBcloudは那覇市と大規模災害時の協力協定を締結しました。災害時にはPickGoのドライバーネットワークを使い、避難所等へ救援物資を届けます。[出典6]
例えば台風や地震で道路状況が悪化し、大型トラックが入りにくい地域が生じても、軽貨物車でラストワンマイルを補える可能性があります。沖縄に本店を置く企業が、地域の災害対応へ自社サービスを直接使う仕組みを作った点は評価できます。
悪いニュース|改善が必要な動き
直近で大規模な事故や情報漏えいを示す公表事例は今回の調査では確認していません。一方、Safetyでは現在の求人に45時間分の固定残業代が広く設定され、口コミでも残業が20時間台後半から30時間台という集計が残っています。Protectionでは、物流基盤を担うIT企業として重要なサイバー防衛実績の公開が不足しています。改善されなければ、サービスの効率化が進んでも、社内の働き方とシステム停止リスクを利用者が十分に判断できない状態が残ります。
2026年現在|多くの正社員求人で45時間分の固定残業代(Safety)
プロダクトエンジニア、PdM、人事、経理など複数の正社員求人で、月給に45時間分の固定残業代を含む給与例が掲載されています。超過分は別途支給とされています。[出典11]
固定残業代は「毎月45時間残業している」という実績値ではないため、それだけを理由に長時間労働と断定はできません。ただし、会社が実残業時間を公表していない状態では、45時間という設定が実態より大幅に高い単なる給与計算上の枠なのか、実際の長時間労働を反映しているのかを外部から検証できません。
転職会議の残業36.4時間、OpenWorkの27.7時間という集計もあるため、今後は会社公式の全社・部署別の実績公開が必要です。[出典12・13、情報ランクB]
2026年現在|サイバー防衛の実績開示が不足(Protection)
CBcloudは配送先、ドライバー、位置情報、荷主情報を扱うIT企業ですが、セキュリティ訓練実施率、第三者認証、侵入テスト、障害時の復旧目標、インシデント件数などの会社単体情報が十分に公開されていません。
攻撃やシステム障害でPickGoが止まれば、配車そのものができなくなる可能性があります。社会インフラとして成長するほど、サービス機能だけでなく「止まった時に何分・何時間で戻せるか」の情報が重要になります。
公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。
総合評価と、これから改善してほしいこと
CBcloud株式会社は66点、シビックランクCです。次のBランクは70点からなので、あと4点必要です。
Innovationは24/25点と非常に高く、物流の電話・帳票・配車作業を実際に短くする技術と、ドライバーの安全をシステムで担保する設計があります。一方、次のランクへ進むには、社外の物流現場だけでなくCBcloud社員自身の労働時間を改善した結果と、ITサービスを止めないためのサイバー・復旧体制を具体的に公開する必要があります。
実残業を月20時間以下へ下げ、長時間者比率まで公開する|労働時間・休息 6/10 → 8/10
現在は年間休日122日、有給15日付与、一部リモート勤務という良い制度がありますが、会社単体の実残業は公表されていません。口コミ集計は転職会議36.4時間、OpenWork27.7時間であり、多くの求人には45時間分の固定残業代が含まれます。[出典11・12・13]
CBcloudが全社の月平均法定外労働を20時間以下、月60時間超の従業員比率を0%に近づけ、有給取得率80%以上を毎年公開できれば、労働時間・休息を6/10から8/10へ上げる根拠になります。改善幅は+2点で、他項目が同じなら総合68点・Cです。
参考企業は株式会社三井住友銀行です。Google Drive上の現行企業審査では総合81点・Aで、2025年度の有給取得率95.5%、平均取得19.1日、月平均法定外労働13.3時間、月60時間超比率0%を確認し、「労働時間・休息」10/10点としています。[参考企業出典19]
CBcloudも、物流業界へ効率化を提供する企業として、自社で「効率化によって人が実際に休めている」と数字で示せれば、事業理念と社内の働き方が一致します。
サイバー訓練・第三者検証・復旧目標を公開する|サイバー防衛・情報保護 0/5 → 2/5
現在は、CBcloud単体のセキュリティ訓練、第三者認証、侵入テスト、インシデント件数、バックアップ、RTO・RPOなどの公開情報が不足しています。
まず全従業員向け年1回以上のセキュリティ教育、フィッシング訓練、第三者による脆弱性診断、バックアップ方針、重大障害時の復旧目標時間を公開し、実施結果を毎年更新できれば0/5から2/5へ引き上げる根拠になります。改善幅は+2点で、他項目が同じなら総合68点・Cです。
参考企業は株式会社ミツウロコグループホールディングスです。Google Drive上の現行企業審査では総合84点・Aで、契約社員・協力会社を含む年次セキュリティ教育や抜き打ちの標的型メール訓練などを確認し、「サイバー防衛・情報保護」4/5点としています。[参考企業出典20]
物流プラットフォームでは、サイバー防衛は社内ITの問題ではなく、荷物が予定どおり届くかどうかに直結します。訓練と復旧能力を利用者が確認できる状態にすることが必要です。
Bランクへ上がるための具体例
現在66点からBランクの70点へ上がるには4点必要です。
| 改善項目 | 現在 | 改善後の目安 | 加点 |
|---|---|---|---|
| 労働時間・休息 | 6/10 | 8/10 | +2 |
| サイバー防衛・情報保護 | 0/5 | 2/5 | +2 |
| 総合点 | 66/100 | 70/100 | +4 |
| シビックランク | C | B |
具体的には、全社の月平均法定外労働を20時間以下、有給取得率80%以上、月60時間超の従業員比率を0%に近づけて公表すること。さらに年1回以上のセキュリティ教育・訓練、第三者診断、バックアップ、復旧目標時間を公開し、実施結果を継続して示すことです。
つまりCBcloudがBランクへ上がるために必要なのは、「物流現場の時間を減らす技術」を自社社員の自由時間にもつなげ、「速く配車できるシステム」を災害やサイバー攻撃が起きても止まりにくいシステムへ高め、その結果を数字で公開することです。
出典
1.CBcloud株式会社「会社概要・公式サイト」【情報ランクA】
2.CBcloud株式会社「採用情報|CBcloudが目指す世界・提供プロダクト・会社情報」【情報ランクA】
3.CBcloud株式会社「SmaRyu Truck導入社数500社突破・業務効率化事例」【情報ランクA】
4.CBcloud株式会社「PickGoアルコールチェック実施記録の完全義務化」2026年7月8日【情報ランクA】
5.CBcloud株式会社「PickGoの集団扱自動車保険・安全保証バッジ」2024年11月28日【情報ランクA】
6.CBcloud株式会社「那覇市と大規模災害時における協力に関する協定」2026年3月23日公表【情報ランクA】
7.CBcloud株式会社「自治体向け自宅療養者支援物資配送サービス」【情報ランクA】
8.CBcloud株式会社「MarqGO開始」2026年8月3日【情報ランクA】
9.CBcloud株式会社「沖縄県内企業等14社・ファンドが出資参画」2026年4月23日【情報ランクA】
10.CBcloud株式会社「NXグループとCBcloudが資本業務提携」2025年10月31日【情報ランクA】
11.CBcloud株式会社 HRMOS/HERP掲載の2026年採用情報【情報ランクA】
12.転職会議「CBcloud株式会社の評判・社員口コミ」【情報ランクB】
13.OpenWork「CBcloud株式会社」【情報ランクB】
14.Indeed「CBcloud株式会社の社員クチコミ」【情報ランクB】
15.エンゲージ会社の評判「CBcloud株式会社」【情報ランクB】
16.CBcloud株式会社「PickGoが配送マッチングサービス調査3項目で1位・多重下請け構造解消と評価制度」【情報ランクA】
17.CBcloud株式会社「再配達削減とスマートな受取りへの取り組み」2026年4月1日【情報ランクA】
18.CBcloud株式会社「黒ナンバー中古車販売・車両共同使用」2024年10月1日【情報ランクA】
19.Google Drive現行記事「株式会社三井住友銀行を企業審査|シビックランクA・81点/100点」【参考企業】
20.Google Drive現行記事「株式会社ミツウロコグループホールディングスを企業審査|シビックランクA・84点/100点」【参考企業】
シビックランクの基準
| ランク | 点数 |
|---|---|
| S | 90~100点 |
| A | 80~89点 |
| B | 70~79点 |
| C | 60~69点 |
| D | 50~59点 |
| E | 40~49点 |
| F | 20~39点 |
| G | 0~19点 |
情報ランクの基準
| 情報ランク | 基準 |
|---|---|
| S | 公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報 |
| A | 企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、または氏名・役職・立場が確認できる記名取材や公表発言など、発信主体を確認できる公表情報 |
| B | 従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報 |
