私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。
働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。
反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。
だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。
なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット
今回審査するイオンアイビス株式会社は、総合57点、シビックランクDです。
イオンアイビス株式会社の特に強い点は、イオングループ各社の経理・人事労務を集約し、シェアードサービスとBPRによって大量のバックオフィス業務を標準化・デジタル化していることです。過去のBPRでは35万人以上が利用する仕組みで約40案件の改善を8カ月で進め、人事評価の集計など数週間かかっていた処理をリアルタイム化した実績があります。
そのため、この企業のサービスを利用するイオングループ各社を通じて、店舗や本部で働く人が紙・転記・集計などの間接作業に使う時間を減らし、本来の業務へ時間を使いやすい社会につながる可能性が高まります。
一方で、改善点として、2026年時点で従業員698人のうち524人がパートタイマーである一方、正社員とパートの賃金・処遇差、正社員登用率、雇用区分別の有給取得率などの全社データは十分に公表されていません。また、会社単体の労災件数、BCP訓練結果、重要システムの復旧時間、サイバー事故件数も公開情報が不足しています。
この記事では、イオンアイビス株式会社の強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。
イオンアイビス株式会社の企業審査結果
イオンアイビスは、イオン株式会社100%出資のシェアードサービス会社です。2024年12月にIT事業をイオンスマートテクノロジーへ分割・統合したため、現在の中心事業はイオングループ各社の経理・会計、人事労務、給与、福利厚生などのバックオフィス業務と、そのBPRです。
| 評価軸 | 点数 |
|---|---|
| Safety | 31/50 |
| Innovation | 19/25 |
| Protection | 7/25 |
| 総合点 | 57/100 |
| シビックランク | D |
主な強み
最大の強みは、イオングループの大量の間接業務を一社へ集約し、標準化・デジタル化できることです。
過去のBPRデジタリゼーションでは、35万人以上が利用するバックオフィス基盤を整備し、約40案件の業務改善を8カ月で進めました。紙で行っていた経費転用ワークフローをPC・タブレット・スマートフォンで処理できるようにし、人事評価の集計は数週間からリアルタイムへ短縮されています。
現在の公式サイトでも、IT事業分割後のイオンアイビスが、DX技術を活用した店舗BPRと間接業務改革を継続することを明記しています。
主な課題
2026年のハローワーク求人では、従業員698人のうち女性510人、パートタイマー524人で、7割以上を女性パートが占める職場と説明されています。労働組合、育児休業・介護休業・看護休暇の取得実績、正社員登用制度も確認できます。
パートという働き方自体は問題ではありません。しかし、雇用の大部分を占めるパートについて、正社員との賃金差、賞与差、昇格機会、平均勤続年数、有給取得率、正社員転換率が全社指標として十分に公開されていません。
また、人事・給与・会計という生活に直結する重要情報を大量に扱う企業であるにもかかわらず、会社単体のBCP訓練結果や復旧時間、サイバー事故件数などの公開が弱い点も課題です。
事業内容と人間への貢献
イオンアイビスの仕事は店頭で直接商品を売る仕事ではありませんが、イオングループ各社の給与、人事、会計などを裏側から支えています。
間接業務を集約して処理時間を減らせば、各店舗や各社の従業員が事務作業へ使う時間を減らし、接客、商品管理、休息、教育などへ時間を振り向けやすくなります。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | イオンアイビス株式会社 |
| 英名 | AEON Integrated Business Service Co., Ltd. |
| 設立 | 2009年8月21日 |
| 所在地 | 千葉県千葉市美浜区高洲3-13-2 |
| 代表取締役社長 | 三上 修 |
| 資本金 | 4,900万円 |
| 株主 | イオン株式会社100% |
| 正社員 | 174人 |
| パートタイマー | 524人 |
| 事業内容 | バックオフィス業務を行うシェアードサービス |
従業員数は2024年12月時点です。
2024年12月にIT事業を分割
イオンアイビスはもともとイオングループの基幹システム開発も担っていましたが、2024年12月1日にIT事業をイオンスマートテクノロジーへ分割・統合しました。
そのため、iAEON、店舗システム、POS、商品マスターなど現在イオンスマートテクノロジーが担う領域を、現在のイオンアイビスの実績として採点しないことが重要です。
今回の審査では、分割後もイオンアイビスに残ったシェアードサービス、経理・人事労務、バックオフィスBPRを中心に評価します。
グループ各社の事務負担を減らす
公式サイトでは、経理・人事労務を中心とするバックオフィス業務を集約して一括処理し、コスト削減と業務品質向上を進めると説明しています。
一社ごとに同じ給与計算、会計処理、人事手続きを別々に行うより、共通処理をまとめて標準化できれば、重複作業を減らせます。
これは、限られた人員を単純な転記や集計へ使い続けるのではなく、人でなければできない判断や対人業務へ振り向けるための基盤になります。
Safety|31/50
Safetyでは、イオンアイビス自身で働く正社員・パートが適切な賃金、休息、安全、雇用機会を得ているかを評価します。
現在の求人では低残業、柔軟な勤務、育児・介護制度、労働組合、正社員登用などを確認できます。一方、パート比率が高い会社でありながら雇用区分別の待遇結果が十分に公開されておらず、単体の労災KPIも不足しています。
賃金・利益の還元|6/10
2026年のハローワーク求人では、パート時給は1,250~1,350円で、日祝加給、年2回のミニボーナス、昇給実績が確認できます。人事系事務では過去3年間、事業所全体で毎年3人程度の正社員登用実績も記載されています。
正社員向けの直近求人では、職種により年収530万~870万円、月給31万7,000~61万円などの条件が確認できます。
6/10点とした理由は、求人条件としては一定の還元を確認できる一方、正社員平均給与、パート平均時給、全社賃上げ率、雇用区分別賞与、物価上昇を上回る実質賃金の推移が公開されていないためです。
全社員・パートの賃上げ率と実質賃金の推移を毎年公開し、継続的な改善を確認できれば8点を検討できます。
労働時間・休息|6/10
2026年のハローワーク求人では、パートの月平均時間外労働は0~5時間の募集が確認でき、36協定の特別条項なしとされています。
正社員求人では年間休日120~125日、長期休日20日、在宅勤務などの制度が確認でき、職種によって残業月10~20時間程度とされています。
転職会議の投稿者集計では残業21.6時間/月、有給消化率55%です。
6/10点とした理由は、直近求人では働きやすい条件を確認できるものの、会社全体の実残業、有給取得率、長時間労働者割合を対象会社単体で継続公開していないためです。
全社平均残業15時間以下、有給取得率70%以上、雇用区分別の休暇取得率を継続公開できれば8/10点を検討できます。
雇用の安定・待遇の公平性|3/5
2026年のハローワーク求人では従業員698人、女性510人、パート524人、労働組合ありとされています。育児休業、介護休業、看護休暇の取得実績、正社員登用制度も確認できます。
また、イオンアイビスは女性活躍推進法の「えるぼし」3段階目認定企業として掲載されています。
一方、現在の女性管理職比率、男女賃金比率、正社員とパートの賃金・賞与差、正社員登用率を比較できる最新データが不足しています。
2016年の認定時には女性管理職比率16.6%などが確認されていましたが、現在の組織は2024年のIT事業分割後に大きく変わっています。古い構成を現在の実績として扱うことはできません。
そのため3/5点です。
福利厚生・育児・介護|5/5
正社員向け求人では、住宅助成、子女教育手当、社員持株会、財形貯蓄、従業員買物割引、退職年金、在宅勤務、イオングッドライフクラブ、育児・介護制度などが確認できます。
ハローワークでも育児休業、介護休業、看護休暇の取得実績があり、パートについても勤務条件に応じた社会保険加入、有給休暇、買物割引制度があります。
制度の種類が広く、雇用区分の異なる従業員にも一定の制度が用意されているため5/5点です。
人権・ハラスメント・労使関係|3/5
2026年のハローワーク求人では労働組合があることを確認できます。
また、イオンアイビスは2026年3月時点でイオングループの「イクボス企業同盟」加盟社として掲載されています。
労使関係と両立支援の基盤は評価できます。
一方、対象会社単体のハラスメント相談件数、認定件数、是正件数、内部通報件数、再発率は公開されていません。
問題を相談できる制度があることと、実際に問題が解決されていることは別なので3/5点です。
労働安全・健康|4/10
現在の中心業務はオフィスワークであり、製造・物流企業より重大労災の物理的リスクは低いと考えられます。
イオングループ全体では健康経営、過重労働対策、メンタルヘルス対策を進めています。
しかし、イオンアイビス単体の死亡労災、休業労災、転倒・腰痛、メンタル休職、度数率・強度率の最新実績は公開されていません。
公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。
そのため4/10点です。
商品・サービスの安全|4/5
イオンアイビスは給与、人事、会計など、従業員の生活と企業運営に直結する情報を扱います。
個人情報保護方針では、社内規程、教育訓練、管理責任者、監査、不正アクセス・漏えい対策を明記し、2025年9月更新のプライバシーポリシーでは、アクセス制御、外部からの不正アクセスを防ぐ仕組み、継続的な社内教育、定期監査を公表しています。
重大な漏えい事案を今回の調査では確認していません。
一方、給与・人事処理の誤り件数、個人情報事故件数、処理品質KPIなどは公開されていないため4/5点です。
従業員・元従業員の口コミ
転職会議では投稿者集計として残業21.6時間/月、有給消化率55%となっています。
2023年頃の正社員口コミでは、休みを取りやすい一方、プロジェクトによって土日出勤が多い社員がいるという指摘があります。また、スーパーフレックスやリモートワークを評価する口コミもあります。
ただし、2024年12月にIT事業が分割されているため、それ以前のIT職の口コミを現在のイオンアイビス全体へそのまま当てはめることはできません。
Indeedでは2026年8月のバックオフィスサポート業務の口コミとして、グループ各社との調整で課題が見えても個人・一部署では解決しにくい一方、毎月の進捗確認と年2回の評価面談に一定の納得感があるという投稿が確認できます。
SNS・匿名掲示板の確認結果
X、5ちゃんねる等で社名と「残業」「パワハラ」「人員削減」「派遣」「情報漏えい」などを組み合わせて確認しました。
今回、勤務時期・雇用形態・所属を確認でき、採点を変更できるだけの具体的な原文は確保できませんでした。
「問題がない」という意味ではありません。本文まで確認できた転職会議・Indeedと、公的求人情報を優先して採点しています。
Innovation|19/25
Innovationでは、給与・会計・人事など大量の定型業務を、人が何度も転記・集計する状態からどこまで脱却させているかを評価します。
イオンアイビスはシェアードサービスそのものが業務集約の仕組みであり、BPR実績は強いです。一方、削減できた時間を自社やグループ従業員の残業・休日・賃金へどこまで返したかの継続データは不足しています。
作業負担・危険の削減|8/10
過去のBPRでは、紙で行っていた経費転用ワークフローをデジタル化し、PC・タブレット・スマートフォンで処理できるようにしました。
約40案件を8カ月で進め、人事評価集計など数週間かかっていたバックオフィス処理をリアルタイム化した実績があります。
入力、転記、書類回付、集計待ちといった人の反復作業を直接減らしているため8/10点です。
満点としない理由は、現在のイオンアイビスにおける直近の年間削減時間、残業削減時間、必要人数削減ではなく配置転換へ回した人数などが公開されていないためです。
商品・サービスの改善|4/5
処理を共通基盤へ集約し、紙や個別処理を減らすことは、イオングループ各社に対するサービス速度と品質の改善になります。
人事評価の集計を数週間からリアルタイムへ短縮した例は、処理速度改善の具体例です。
一方、現在の分割後組織での処理時間、誤処理率、問い合わせ解決時間などの最新KPIが不足しているため4/5点です。
改善成果の人間への還元|3/5
業務改善によって紙・転記・集計待ちを減らせば、利用するグループ従業員の時間を取り戻すことができます。
自社でも在宅勤務やフルフレックスが確認され、柔軟な働き方を整えています。
一方、「BPRで年間何万時間を削減し、その結果、残業が何時間減った」「休日が増えた」「賃金へ還元した」といった人への還元結果は公開されていません。
そのため3/5点です。
研究開発・現場改善の継続|4/5
公式サイトは現在もDX技術を活用した店舗BPR、バックオフィス改革を事業の柱として掲げています。
現在の求人でも、RPAやAIなどの新技術を活用した業務改善・自動化の企画を担う業務が確認できます。
2016年度からBPRデジタリゼーションを進め、2024年のIT事業分割後もバックオフィス側の改善を継続しているため4/5点です。
自動化・AI導入後の雇用状況
2024年12月にはIT事業そのものがイオンスマートテクノロジーへ分割され、同社側に454人規模の人員が移る会社再編が行われました。これはRPAやAIによる人員整理とは性質が異なります。
現在のイオンアイビスは698人規模で、2026年もパート・正社員双方の採用を確認できます。
今回の調査では、RPA・AI導入を理由とする大規模解雇や希望退職は確認していません。
ただし、自動化前後のパート人数、契約更新数、正社員登用数、配置転換数、退職率を時系列で公開していないため、「自動化しても雇用を守った」とまでは断定できません。
Protection|7/25
Protectionでは、災害、停電、通信障害、サイバー攻撃が起きても、人事・給与・会計業務を止めずに継続・復旧できるかを評価します。
個人情報保護とアクセス制御の方針は比較的具体的ですが、会社単体のBCP訓練、代替拠点、復旧時間、サイバー訓練結果は公開情報が不足しています。
災害への備え・訓練|1/5
イオングループには災害対応体制がありますが、イオンアイビス単体について、地震・停電を想定したBCP訓練回数、安否確認完了時間、業務再開時間などの結果を確認できません。
人事・給与業務は災害時でも止めにくい重要機能なので、訓練結果が見えない点は課題です。
そのため1/5点です。
生産・物流・調達の代替|1/5
サービス会社なので、ここでは代替オフィス、代替処理拠点、クラウド・回線・委託先の冗長化を評価します。
複数地域に業務拠点があることを示す過去求人はありますが、現在どの業務をどの拠点へ切り替えられるか、停止時に何時間で代替できるかは公表されていません。
そのため1/5点です。
サイバー防衛・情報保護|3/5
2025年9月更新の個人情報保護方針では、社内規程、教育訓練、管理責任者、監査、安全対策を明記しています。
プライバシーポリシーでも、施設の管理レベル設定、情報システムのアクセス制御、外部からの不正アクセスを防ぐ仕組み、継続教育、定期監査を具体的に示しています。
また、イオングループの情報セキュリティ基本方針では、リスクアセスメント、従業員教育、事故対応体制、委託先管理、災害・サイバー攻撃を想定した事業継続、監査を掲げています。
一方、イオンアイビス単体のMFA、EDR、SOC、標的型メール訓練結果、重大インシデント件数、ランサムウェア復旧訓練結果は公開されていません。
方針だけでなく結果を確認できる段階には達していないため3/5点です。
供給継続・復旧能力|1/5
人事・給与・会計システムが停止した場合のRTO・RPO、バックアップ復元テスト、代替業務手順、給与支払日に障害が起きた場合の復旧目標を確認できません。
公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。
そのため1/5点です。
危機時の市民への対応|1/5
イオンアイビスは店頭で物資を配る会社ではなく、災害時の市民支援は主にイオングループの小売・物流会社が担います。
バックオフィスを維持することはグループの災害対応を裏側から支える可能性がありますが、イオンアイビス自身の災害時支援実績や、緊急時に給与・人事処理を優先継続した具体的な実績は公開されていません。
そのため1/5点です。
良いニュース・最近の前向きな動き
直近では、IT事業分割後の役割をシェアードサービスへ明確化しつつ、個人情報保護の管理内容を更新し、柔軟な働き方とバックオフィスDXを継続しています。
事業構造が変わった後も、間接業務を人の負担が少ない形へ変える役割が残っている点は評価できます。
2025年9月|個人情報保護方針を更新
2025年9月更新の方針で、アクセス制御、不正アクセス対策、継続的な教育、定期監査などを公開しています。
給与・人事情報を大量に扱う企業にとって、管理措置を具体的に示すことは重要です。
2026年3月時点|イクボス企業同盟加盟社として掲載
イオンアイビスは2026年3月時点でもイオングループのイクボス企業同盟加盟社に含まれています。
管理職が部下の育児・介護・生活事情を踏まえて働き方を考える文化づくりは、制度を実際に利用しやすくするうえで意味があります。
2026年|パート求人で低い残業と正社員登用を確認
2026年の公的求人では、パートの月平均時間外労働0~5時間、正社員登用実績、育児・介護・看護休暇の取得実績が確認できます。
従業員の大部分を占めるパートで具体的な勤務条件を確認できる点は強みです。
悪いニュース・問題となった動き
今回、イオンアイビス単体について重大な行政処分や大規模情報漏えいを確認していません。
一方で、「問題が起きていない」と評価するために必要な結果指標が十分に公開されていないこと、2024年の事業分割前後で会社の姿が大きく変わったことが、審査上の注意点になります。
2024年12月|IT事業をイオンスマートテクノロジーへ分割
イオンアイビスが長年担ってきた基幹システムなどのIT事業は、2024年12月にイオンスマートテクノロジーへ分割・統合されました。
これは不祥事ではありませんが、過去のIT成果やIT職口コミを現在のイオンアイビスの評価へそのまま使えなくなった大きな構造変化です。
現在の会社を評価するときは、シェアードサービス会社としての実績を分けて確認する必要があります。
2026年時点|雇用区分別待遇・労災・BCPの結果が不足
従業員698人のうち524人がパートであることは公的求人から確認できます。
しかし、雇用区分別の平均賃金、有休取得率、勤続年数、正社員転換率、労災件数は十分に公開されていません。
ProtectionでもBCP訓練結果、RTO・RPO、サイバー事故件数が非公表です。
公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。
総合評価と、これから改善してほしいこと
イオンアイビス株式会社は現在57点・シビックランクDです。
次のCランクは60点からなので、あと3点必要です。
バックオフィスDXそのものは強いため、今後の評価を上げる鍵は、「効率化によって人が実際に楽になったこと」と「重要な給与・人事業務を災害・サイバー攻撃から守れること」を結果の数字で示すことです。
雇用区分別の待遇を公開してほしい|雇用の安定・待遇の公平性:3→4/5
現在は3/5点です。
正社員174人、パート524人という構成なので、パートを含む待遇の公平性が会社全体の人間尊重を左右します。
改善条件は、
・正社員とパートの平均時給・年収
・雇用区分別の賞与
・有休取得率
・平均勤続年数
・正社員登用応募数と登用数
・男女賃金比率
を毎年公開し、合理的な理由のない格差が小さいことを示すことです。
確認できれば3→4点、+1点、総合58点です。
参考企業は株式会社ミツウロコグループホールディングスです。当サイトの現行審査では「雇用の安定・待遇の公平性」4/5点で、女性管理職比率47.4%、正規雇用の男女賃金比率91.5%などを対象会社単体で公開しています。
労災・メンタル休職KPIを公開してほしい|労働安全・健康:4→6/10
現在は4/10点です。
オフィスワークでも、長時間座位、メンタル不調、転倒、通勤事故などのリスクはあります。
死亡・休業労災、メンタル休職率、健康診断受診率、ストレスチェック後の改善、度数率を対象会社単体で毎年公開し、重大事故0と低い労災水準を継続できれば4→6点、+2点を検討できます。
これだけで57+2=59点です。雇用公平性改善と合わせれば60点となり、Cへ上がります。
参考企業はKDDI株式会社です。当サイトの現行審査では「労働安全・健康」8/10点で、2025年度単体の労災1件、死亡0、重篤工事事故0、度数率0.05、強度率0.00382まで公開しています。
BPRで減らした時間を従業員へ返してほしい|改善成果の人間への還元:3→4/5
現在は3/5点です。
数週間かかった処理をリアルタイム化するほどの改善力があるため、次に必要なのは削減時間の行き先を示すことです。
BPR・RPA・AI導入前後で、
・年間削減作業時間
・残業時間
・休日数
・必要人員
・配置転換数
・正社員登用数
・契約終了数
を公開し、大規模な雇用削減ではなく、残業削減や休日増加へ結びついたことが確認できれば3→4点、+1点を検討できます。
参考企業はキリングループロジスティクス株式会社です。当サイトの現行審査では「改善成果の人間への還元」3/5点で、業務改善・多能工化を背景に年間所定労働時間を1,920時間から1,896時間へ24時間短縮した実績を確認しています。
BCP・サイバー復旧結果を公開してほしい|Protection:7→11/25
現在のProtectionは7/25点です。
人事・給与を扱う会社なので、サイバー攻撃や災害による停止は従業員の生活へ直接影響します。
年1回以上のBCP訓練、代替拠点への切替訓練、バックアップ復元訓練、標的型メール訓練を行い、
・MFA、EDR等の導入範囲
・重大サイバー事故件数
・標的型メール訓練結果
・給与・人事システムのRTO・RPO
・実際の復旧時間
を公開してください。
「災害への備え」1→2、「代替体制」1→2、「サイバー」3→4、「供給継続・復旧」1→2へ改善できれば+4点、総合61点となりCへ入ります。
参考企業は株式会社ミツウロコグループホールディングスです。当サイトの現行審査では「サイバー防衛・情報保護」4/5点で、契約社員・協力会社を含む年1回のeラーニング、抜き打ち標的型攻撃メール訓練、グループ共通のセキュリティ基準を確認しています。
次のランクへ上がるための具体例
現在57点・Dで、Cは60点からです。あと3点必要です。
最も人への影響が大きい道筋として、
・雇用区分別待遇を公開し「雇用の安定・待遇の公平性」を3→4点:+1点
・労災・メンタル休職KPIを公開し「労働安全・健康」を4→6点:+2点
とすれば、
57点+1点+2点=60点
となり、シビックランクCへ到達します。
さらにBランクを目指すなら、BPRの成果を労働時間短縮へ返し、ProtectionでBCPとサイバー復旧実績を具体化する必要があります。
最終評価は、
Safety:31/50
Innovation:19/25
Protection:7/25
総合:57/100
シビックランク:D
とします。
出典一覧
1.イオンアイビス株式会社「会社概要」【情報ランクA】
2.イオンアイビス株式会社 公式サイト「シェアードサービスを通じてイオンの進化を支え続ける」【情報ランクA】
3.イオン株式会社・イオンスマートテクノロジー株式会社・イオンアイビス株式会社「新生イオンスマートテクノロジー株式会社誕生」2024年10月18日【情報ランクA】
4.厚生労働省 ハローワークインターネットサービス「イオンアイビス株式会社 稲毛海岸事務所 求人票」2026年【情報ランクS】
5.doda・MS Career「イオンアイビス株式会社 正社員求人」【情報ランクA】
6.イオン株式会社「受賞と認定」【情報ランクA】
7.イオン株式会社「イオンのイクボス」【情報ランクA】
8.NTTデータ イントラマート「イオングループ35万人のシェアードサービス基盤をintra-martで実現」【情報ランクA】
9.イオンアイビス株式会社「個人情報保護方針・プライバシーポリシー」【情報ランクA】
10.イオン株式会社「情報セキュリティ基本方針」【情報ランクA】
11.イオン株式会社「健康経営・従業員の幸せの実現」【情報ランクA】
12.Indeed「イオンアイビス株式会社 クチコミ」【情報ランクB】
13.転職会議「イオンアイビス株式会社 口コミ」【情報ランクB】
14.シビックギルド「KDDI株式会社を企業審査」【比較資料】
15.シビックギルド「株式会社ミツウロコグループホールディングスを企業審査」【比較資料】
16.シビックギルド「キリングループロジスティクス株式会社の企業審査」【比較資料】
シビックランクの基準
| ランク | 総合点 |
|---|---|
| S | 90~100点 |
| A | 80~89点 |
| B | 70~79点 |
| C | 60~69点 |
| D | 50~59点 |
| E | 40~49点 |
| F | 20~39点 |
| G | 0~19点 |
イオンアイビス株式会社は57点のため、シビックランクDです。
情報ランクの基準
| 情報ランク | 基準 |
|---|---|
| S | 行政、公的機関、裁判所、規制当局、独立第三者の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報 |
| A | 企業公式サイト、公式資料、採用情報、公式声明、氏名・役職が確認できる取材・公表発言など、発信主体を確認できる情報 |
| B | 従業員・元従業員口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報 |
