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Oビバレッジ株式会社を企業審査|シビックランクD・58点/100点|月1.5万円ベア・年休120日・フル自動化を評価、月残業20~28時間と品質認証取得途上が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット

今回審査するOビバレッジ株式会社は、総合58点、シビックランクDです。

Oビバレッジ株式会社の特に強い点は、2026年4月から月1万5,000円の基本給ベースアップを行い、年間休日120日を確保しながら、ペットボトル成型・充填・包装・梱包までをフルオートメーション化した製造ラインを運営していることです。そのため、この企業の商品を購入したりサービスを利用したりすれば、人の手作業を機械へ移しながら、そこで得た利益を賃金改善へ返す飲料製造へつながる可能性が高まります。

一方で、改善点として、日田工場では月平均残業28時間、山中湖工場では20時間が確認され、12時間帯の交替勤務もあります。また、両工場ではISOやFSSC22000などの食品安全認証を新たに取得する取り組みが進行中であり、現時点では認証取得後の長期実績まで確認できません。

この記事では、Oビバレッジ株式会社の強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

目次

Oビバレッジ株式会社の企業審査結果

Oビバレッジは2024年に設立された新しい飲料製造会社です。株式会社ライフドリンク カンパニーの100%子会社として、大分県の日田工場で炭酸飲料、山梨県の山中湖工場でミネラルウォーターを製造しています。

設立後すぐに設備投資、人員増強、ペットボトル内製化、フル生産化を進めており、Innovationは比較的強い企業です。

一方、会社設立からまだ2年程度しか経過しておらず、男女賃金差、労働災害、育休取得率、離職率、BCP、サイバー対策など、企業単体の実績公開が少ないことが総合点を下げています。

評価軸得点
Safety28/50
Innovation18/25
Protection12/25
総合点58/100
シビックランクD

主な強み

・2026年4月から基本給を月1万5,000円ベースアップ
・子ども1人につき月3,000円の次世代育成手当を新設
・年間休日120日
・退職金、社宅、引っ越し補助、資格取得支援あり
・日田・山中湖の2工場を運営
・製造ラインの大部分をフルオートメーション化
・日田工場でペットボトル内製化を実施
・山中湖工場でもボトル内製化を進め、生産性を改善
・親会社グループは全国に複数の飲料工場を持つ

主な課題

・日田工場の求人では月平均残業28時間
・山中湖工場では月平均残業20時間
・日田では実質6時~18時、18時~翌6時の勤務になるシフトあり
・4勤2休、夜勤を含む交替勤務
・会社単体の平均年収・男女賃金差・離職率が非公表
・労働組合なし
・労災件数、死亡事故、度数率、強度率が非公表
・ISO/FSSC22000等の新規認証取得を進めている段階
・災害時の代替生産量、復旧時間、BCP訓練実績が非公表
・自動化後に必要人数・残業・配置転換がどう変化したか非公表

事業内容と人間への貢献

Oビバレッジ株式会社は2024年5月10日に設立された清涼飲料メーカーです。株式会社ライフドリンク カンパニーが100%出資しています。

2024年6月に株式会社OTOGINOから炭酸水製造事業を譲り受け、日田工場を運営開始しました。2025年1月には株式会社富士山の天然水山中湖などからナチュラルミネラルウォーター製造事業を譲り受け、山中湖工場が加わりました。

基本情報

項目内容
会社名Oビバレッジ株式会社
英文名O Beverage Co., Ltd.
設立2024年5月10日
本社大分県日田市大字石井字逆渦763番地1
代表者代表取締役社長 岡野邦昭
資本金1,000万円
株主株式会社ライフドリンク カンパニー100%
日田工場炭酸飲料(ペットボトル)
山中湖工場ミネラルウォーター(ペットボトル)
主な事業清涼飲料水の製造・販売

2026年3月末の有価証券報告書では、日田工場27人+臨時2人、山中湖工場29人+臨時7人が確認できます。単純合計で正規等56人、臨時9人の製造体制です。

主な事業内容

日田工場では500mlの炭酸飲料、山中湖工場ではペットボトル入りミネラルウォーターを製造しています。

製造工程は、ペットボトル成型、飲料の調合・充填、ラベル包装、梱包などです。

求人では「フルオートメーション化された製造ライン」と明記されており、従業員は商品を手作業で一本ずつ製造するのではなく、設備操作、洗浄、部品交換、保守・保全、品質管理などを担当します。

事業による人間への貢献

飲料水や炭酸飲料は、日常的な水分補給を支える商品です。

特にミネラルウォーターは、家庭備蓄や災害時の飲料水としても利用できます。

Oビバレッジは自社ブランドだけではなく、親会社グループを通じて大手小売企業のプライベートブランドなども製造しています。

飲料工場が安定稼働することで、大量の商品を比較的低価格で広範囲へ供給できます。

一方、人間への貢献を評価する際には、「大量生産できる」という結果だけを見ることはできません。

24時間に近い工場稼働を、従業員の長時間勤務や夜勤へ過度に依存していないかも確認する必要があります。

Safety|28/50

Safetyでは、工場で働く人の賃金、労働時間、安全、待遇と、消費者が安心して飲料を利用できるかを評価します。

Oビバレッジは2026年の賃上げと年間休日120日を評価できます。

一方、交替勤務と月20~28時間の残業、労災データ・男女待遇データの不足が大きな課題です。

賃金・利益の還元|8/10

2026年6月受付のハローワーク求人では、Oビバレッジは2026年4月から基本給を月1万5,000円引き上げたとしています。

さらに、子ども1人につき月3,000円の次世代育成手当、従業員持株会奨励金制度も新たに導入しています。

日田工場の製造職は月21万5,000~26万5,000円の求人があり、経験者向け求人では年収399万~483万円程度の例もあります。

山中湖工場では、過去のハローワーク求人で基本給24万500~26万円に交替番手当2万円を加え、月26万500~28万円という条件が確認できます。

設立から間もない会社で実際に月1万5,000円のベースアップを行っていることは高く評価できます。

Indeedには2025年の製造オペレーターから、決算賞与について

「頑張ってきた分が還元される」

という投稿もあります。個人の経験であり会社全体の統計ではありませんが、利益還元を確認する補助情報にはなります。

そのため8/10点です。

全社員の平均給与、雇用区分別賃金、実質賃金、賞与実績を継続公開できれば10/10点を検討できます。

労働時間・休息|4/10

日田工場の2026年求人では月平均時間外労働28時間です。

勤務時間は6時~15時と18時~翌3時とされていますが、求人票には残業2時間を含めると実質6時~18時、18時~翌6時になると記載されています。

山中湖工場でも7時~19時、19時~翌7時の交替勤務で、月平均残業20時間です。休憩は120分、年間休日120日、4勤2休です。

年間休日120日は製造業として一定の休息を確保しています。

一方、12時間帯の拘束と夜勤を繰り返す働き方は、睡眠リズム、家族生活、疲労回復へ負担を与える可能性があります。

Indeedの製造職口コミでも、

「二交代勤務での勤務は慣れるまで数週間掛かりました」

との記述があります。

そのため4/10点です。

月平均残業を15時間以下まで下げ、勤務間インターバルや夜勤回数、年間総労働時間を公開できれば6~8点を検討できます。

雇用の安定・待遇の公平性|2/5

2026年3月末時点で日田27人、山中湖29人の正規等従業員を確認できます。

2025年3月末は日田22人、山中湖25人だったため、事業拡大に伴って人員を増やしています。

自動化・生産拡大と同時に従業員数も増えている点から、現時点では大規模な雇用削減は確認できません。

一方、男女賃金差、管理職男女比、正規・非正規間賃金差、離職率などは公開情報がありません。

ハローワーク求人では山中湖工場27人中女性4人という例が確認でき、製造現場の男女構成には偏りがあります。

そのため2/5点です。

職種・性別・雇用形態別の待遇と離職率を公開し、男女差・雇用区分差が小さいことを確認できれば3~5点を検討できます。

福利厚生・育児・介護|4/5

年間休日120日に加え、退職金制度、社会保険、社宅、引っ越し補助があります。

オンライン研修、資格取得支援、階層別研修なども利用できます。

ハローワーク求人では育児休業取得実績「あり」も確認できます。

2026年4月には子ども1人につき月3,000円の次世代育成手当も導入しています。

制度と一部の利用実績が確認できるため4/5点です。

男性・女性別の育休取得率、復職率、介護休業実績まで公開できれば5/5点を検討できます。

人権・ハラスメント・労使関係|2/5

ハローワーク求人では労働組合は「なし」とされています。

親会社のライフドリンク カンパニーには各種社内規程がありますが、Oビバレッジ単体の内部通報件数、ハラスメント相談件数、是正件数、労使協議の実績は確認できませんでした。

労働組合がないこと自体を問題とはしません。

一方、工場では夜勤、長時間シフト、生産目標などを巡り働く人と会社の利害が異なる可能性があるため、相談や交渉が実際に機能しているかを確認できる情報が必要です。

そのため2/5点です。

労働安全・健康|4/10

製造ラインのフルオートメーション化は、人が直接行う成型・充填・包装作業を減らします。

品質管理求人では安全衛生管理やQC活動も業務として明記されています。

しかし、Oビバレッジ単体の死亡労災、休業災害件数、度数率、強度率、設備事故件数は公開情報がありません。

夜勤と機械設備を伴う製造業では、事故件数を確認できない状態で高得点にはできません。

そのため4/10点です。

死亡・重篤事故0、労災件数、度数率、設備事故、ヒヤリハット件数を継続公開できれば6~10点を検討できます。

商品・サービスの安全|4/5

日田・山中湖両工場では、官能検査、pH検査、テーブルテスト、工程巡視、不具合の原因調査などを品質管理業務として行っています。

2026年時点では、日田工場と山中湖工場についてISOやFSSC22000などの新規認証取得を進めています。

認証取得を進めていることは評価できますが、現時点では「すでに認証を取得し、数年間問題なく維持している工場」と同じ評価にはできません。

今回の調査ではOビバレッジ単体の重大な飲料回収・健康被害は確認していません。

品質検査体制と重大事故が確認されていない点を評価して4/5点です。

ISO/FSSC22000取得後に監査結果と重大品質事故0を継続できれば5/5点を検討できます。

従業員・元従業員の口コミ

Oビバレッジは2024年設立のため、口コミ件数はまだ非常に少ない企業です。

転職会議では口コミ投稿がまだありません。

Indeedでは2025年の製造職投稿に、

「実務でも作業効率が良くなりました。」

という記述があります。設備更新が現場の作業効率改善につながっているという情報ランクBの補助情報です。

別の製造オペレーターからは、売上・生産実績が社内で共有され、決算賞与が出たとの投稿があります。

Yahoo!しごとカタログでは、2025年頃の非正社員から、

「休みは少ないけどその分稼げます。」

という投稿もあります。

口コミ数が少ないため、いずれも会社全体の実態として一般化せず、求人や公的資料を補う情報として扱います。

SNS・匿名掲示板の確認結果

X、5ちゃんねる等について、Oビバレッジと「残業」「夜勤」「事故」「退職」「人員削減」などを組み合わせて確認しました。

今回の調査では、投稿本文、勤務先との関係、職種、時期まで確認でき、採点を変えられるほど具体的な投稿は確認できませんでした。

新しい会社であるため、現場情報そのものがまだ少ない状態です。

Innovation|18/25

Innovationでは、人が行っていた重作業、反復作業、危険作業を技術で減らしているか、その成果を働く人へ返しているかを評価します。

Oビバレッジは設備投資と自動化が非常に速い会社です。

一方、「自動化により一人あたり何時間減った」という人間側の結果は十分に公開されていません。

作業負担・危険の削減|6/10

日田・山中湖工場では、ペットボトル成型、充填、ラベル包装、梱包をオートメーション設備で行っています。

従業員の役割は大量の商品を手作業で運ぶことから、機械操作、監視、洗浄、メンテナンスへ移っています。

これは単純反復作業を機械へ移す具体的なInnovationです。

一方、「自動化前に10人必要だった工程が5人になった」「重量物運搬が1日○kg減った」「作業時間を○%削減した」といった人間負担の前後比較は確認できません。

そのため6/10点です。

作業時間、必要人数、重量物取扱量、安全事故などを導入前後で公開できれば8~10点を検討できます。

商品・サービスの改善|4/5

日田工場ではペットボトル内製化を完了し、生産数量と収益性を改善しています。

山中湖工場でもボトル内製化を進めています。

ボトルを外部から購入して運び込むより、工場内で成型できれば、輸送、保管、調達工程を減らしやすくなります。

生産工程の統合と設備更新を継続しているため4/5点です。

改善成果の人間への還元|3/5

生産設備の更新、自動化、ボトル内製化と同時期に、2026年4月には基本給1万5,000円のベースアップと次世代育成手当の導入が確認できます。

Indeedでも設備更新で作業効率が改善したとの投稿や、決算賞与が出たとの投稿があります。

つまり、設備投資、生産拡大、待遇改善が同時に進んでいます。

ただし、「自動化で浮いた利益を賃上げへ回した」という直接的な因果は公表されていません。

また日田では月平均残業28時間、山中湖でも20時間であるため、自動化の成果が十分な時間短縮まで到達したとは言い切れません。

そのため3/5点です。

自動化後の残業、休日、必要人数、賃金を導入前後で公開できれば4~5点を検討できます。

研究開発・現場改善の継続|5/5

2024年に日田工場、2025年に山中湖工場を取得後、短期間でボトル内製化、フル生産化、設備更新、ISO・FSSC22000認証準備を進めています。

親会社グループは「Max生産Max販売」を掲げ、設備更新と生産性向上を継続しています。

取得した工場をそのまま運営するのではなく、設備を変え続けている点を評価して5/5点です。

自動化・AI導入後の雇用状況

2025年3月末は日田22人、山中湖25人でした。

2026年3月末には日田27人、山中湖29人へ増加しています。

この期間にはボトル内製化やフル生産化が進んでいます。

つまり、現時点では設備投資によって正規従業員が大幅に削減された動きは確認できず、むしろ人員を増やしながら生産量を拡大しています。

一方、自動化によって本来何人分の作業が不要になったのか、配置転換、採用抑制、退職数がどう変化したかは公開されていません。

今後も自動化後の雇用推移を追う必要があります。

Protection|12/25

Protectionでは、地震、豪雨、停電、供給途絶、サイバー攻撃などが発生しても飲料を供給し続けられるかを評価します。

Oビバレッジは大分と山梨という離れた2地域に工場を持ち、親会社にも全国的な工場網があります。

一方、Oビバレッジ自身のBCP・復旧時間・防災訓練実績の公開は少ない状態です。

災害への備え・訓練|2/5

日田と山中湖の2拠点があるため、一つの地域だけへ集中している会社より災害リスクは分散されています。

しかしOビバレッジ単体について、地震、豪雨、停電、火災を想定した防災訓練の頻度、非常用発電、備蓄、安否確認訓練などの具体的公開情報は確認できませんでした。

そのため2/5点です。

生産・物流・調達の代替|3/5

日田では炭酸飲料、山中湖ではミネラルウォーターを製造しています。

地理的には離れていますが、製造商品が異なるため、日田工場が停止した場合に同じ炭酸飲料を山中湖で代替できるとは確認できません。

一方、親会社ライフドリンク カンパニーには東北、関東、中部、関西、九州など全国に多数の飲料工場があります。

グループ全体では供給を別工場へ振り分けられる余地があります。

Oビバレッジ自身の完全な代替体制ではないため3/5点です。

サイバー防衛・情報保護|2/5

親会社ライフドリンク カンパニーは、情報セキュリティ方針、リスクアセスメント、教育、監査、インシデント対応、事業継続の枠組みを公表しています。

一方、Oビバレッジ自身について、製造制御システムのネットワーク分離、バックアップ、EDR、MFA、ランサムウェア訓練などを確認できる公開情報は不足しています。

飲料工場は製造設備の停止がそのまま供給停止につながるため、今後の開示が必要です。

そのため2/5点です。

供給継続・復旧能力|4/5

2025年以降、日田・山中湖ともに土日を含むフル生産化を進め、日田ではボトル内製化も完了しています。

ボトル自体を工場内で製造できれば、外部から空ボトルが届かないことによる供給停止リスクを一定程度下げられます。

親会社グループには全国の工場があり、生産拠点そのものも分散されています。

一方、設備故障・停電・断水後の目標復旧時間、実際の復旧訓練、代替生産可能数量は公開されていません。

そのため4/5点です。

危機時の市民への対応|1/5

水を製造する会社であるため、事業そのものは災害時の市民生活に重要です。

しかしOビバレッジ単体について、自治体との災害時飲料供給協定、被災地への無償提供、緊急出荷などの具体的実績は今回確認できませんでした。

「水を作っている」ことだけで災害対応を高得点にはしません。

そのため1/5点です。

良いニュース・最近の前向きな動き

最近のOビバレッジでは、待遇改善と生産設備への投資が同時に進んでいます。

新しく取得した工場で生産量だけを増やすのではなく、ベースアップや家族支援を実施している点は評価できます。

2026年4月 基本給を月1万5,000円引き上げ

2026年6月受付の求人では、4月から基本給を月1万5,000円ベースアップしたことが明記されています。

年間換算では基本給部分だけで18万円の増加です。

さらに子ども1人につき月3,000円の次世代育成手当も新設しています。

働く人へ利益を返す具体的な改善として評価できます。

日田工場でボトル内製化を完了

日田工場ではペットボトルの内製化工事を完了し、生産数量と収益性を改善しています。

外部から空ボトルを運び込む工程を減らせれば、物流・保管コストを下げ、供給も安定させやすくなります。

今後、その利益が賃金や労働時間へさらに返ることを期待します。

山中湖工場でも設備投資を継続

山中湖工場では2025年1月の事業譲受後にフル生産化を進め、ボトル内製化工事も進めています。

2025年3月末25人だった正規等従業員も、2026年3月末には29人へ増えています。

現時点では省人化を理由とした大量削減ではなく、生産拡大と雇用増が並行しています。

悪いニュース・問題となった動き

今回の調査では、Oビバレッジ単体の重大な飲料事故、行政処分、死亡労災は確認していません。

一方、公開情報が少ないため「事故がない」と断定することもできません。

明確に確認できる課題は、夜勤・残業と品質認証取得途上という点です。

日田工場は月平均残業28時間

2026年の公的求人では月平均28時間の時間外労働が示されています。

さらに勤務日は実質6時~18時、18時~翌6時になるケースがあります。

24時間に近い生産体制を作ることが、働く人の長時間拘束へ依存しすぎないよう改善が必要です。

山中湖工場も12時間帯の二交替勤務

山中湖工場は7時~19時、19時~翌7時の勤務で、月平均残業20時間です。

4勤2休・年間休日120日ですが、夜勤を含む長時間帯勤務である以上、睡眠・健康指標を継続して確認する必要があります。

ISO・FSSC22000認証は取得を進めている段階

2026年時点の品質管理求人では、日田・山中湖工場についてISOやFSSC22000などの新規認証取得を進めていることが示されています。

これは改善の動きとして評価できます。

一方、大量の飲料を生産している工場としては、第三者認証と監査結果を早期に整え、取得後の維持実績まで公開することが望まれます。

総合評価と、これから改善してほしいこと

現在58点・シビックランクDです。

次のCは60点からなので、あと2点です。

Oビバレッジは、賃上げ、設備自動化、生産能力拡大という点では、新しい会社としてかなり速く改善しています。

Dにとどまった最大の理由は、事業そのものが弱いからではありません。

会社設立から日が浅く、労働安全、男女待遇、労働時間、自動化後の人間への還元、BCPなどの結果を十分に確認できないためです。

残業を15時間以下へ下げ、夜勤の健康影響を公開してほしい

現在の「労働時間・休息」は4/10点です。

日田では月28時間、山中湖では20時間の残業が確認できます。

増員、自動化、設備改善によって全工場平均残業を15時間以下へ下げ、夜勤回数、勤務間インターバル、年間総労働時間まで公開できれば4→6点を検討できます。

加点は+2点で、総合58→60点となり、シビックランクCへ上がります。

労災件数を公開し、安全な自動化であることを示してほしい

現在の「労働安全・健康」は4/10点です。

フルオートメーション化は人の作業を減らしますが、機械保守、夜勤、フォークリフトなど新しい事故リスクもあります。

死亡事故、休業災害、度数率、強度率、機械巻き込まれ、転倒、腰痛などを年度別に公開し、低水準を維持できれば4→6点を検討できます。

加点は+2点で、総合60点となります。

自動化による削減時間を社員へ返してほしい

現在の「改善成果の人間への還元」は3/5点です。

月1万5,000円のベースアップは明確なプラスです。

次は、自動化によって何人時を削減し、その結果として残業や夜勤負担が何時間減ったかまで示してほしいところです。

設備導入前後の作業時間、必要人数、残業、休日、賃金を比較し、残業削減まで確認できれば3→5点を検討できます。

+2点で60点となりCへ上がります。

ISO/FSSC22000認証を取得し、重大品質事故0を継続してほしい

現在の「商品・サービスの安全」は4/5点です。

水質検査や品質管理は行っていますが、新規認証取得は進行中です。

日田・山中湖で第三者認証を取得し、監査で重大不適合なし、重大回収0を複数年継続できれば4→5点を検討できます。

+1点で59点となるため、これだけではCへ届きませんが、安全性と透明性は大きく改善します。

次のランクへ上がるための具体例

改善項目現在の問題現在点→改善後加点
労働時間・休息月残業20~28時間、12時間帯勤務4→6+2
労働安全・健康単体の労災実績非公表4→6+2
改善成果の人間への還元自動化と残業減少の因果が未公開3→5+2
商品・サービスの安全ISO/FSSC22000取得途上4→5+1

現在58点なので、まずどれか1つの2点改善が実際に確認できれば60点となり、シビックランクCへ上がります。

Oビバレッジは2024年設立のため、今後数年の実績で評価が大きく動く企業です。

ベースアップ、設備投資、生産拡大はすでに始まっています。

次は、それによって「人が何時間楽になったのか」「事故が何件減ったのか」「夜勤・残業がどこまで減ったのか」を公開できるかが重要です。

出典一覧

1.LIFEDRINK COMPANY「グループ会社/Oビバレッジ株式会社」
2.株式会社ライフドリンク カンパニー「2025年3月期 有価証券報告書」
3.株式会社ライフドリンク カンパニー「2026年3月期 有価証券報告書」
4.ハローワーク「Oビバレッジ株式会社 日田工場 製造職求人」
5.ハローワーク「Oビバレッジ株式会社 山中湖工場 マシンオペレーター求人」
6.求人情報に掲載された2026年4月待遇改善内容
7.LIFEDRINK COMPANY「2026年3月期 第1四半期決算説明資料」
8.LIFEDRINK COMPANY「情報セキュリティ方針」
9.Oビバレッジ 山中湖工場「品質管理求人」
10.LIFEDRINK COMPANY「九州エリア品質管理責任者求人」
11.Indeed「Oビバレッジ株式会社 社員クチコミ」
12.転職会議「Oビバレッジ株式会社」
13.Yahoo!しごとカタログ「Oビバレッジ株式会社」
14.Gビズインフォ「Oビバレッジ株式会社」

シビックランクの基準

シビックランク点数
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

Oビバレッジ株式会社は58点のため、今回のシビックランクはDです。

情報ランクの基準

情報ランク基準
S公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報
A企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、または氏名・役職・立場が確認できる公表情報
B従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報

Sは第三者による裏づけがある情報として最も強く扱います。AとBは情報の性質が異なり、働き方の実態確認ではBが有用な場合もあります。口コミは時期・職種・拠点・件数を確認し、公式・公的情報と照合して使用します。

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