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株式会社本坊商店を企業審査|シビックランクE・41点/100点|残業9.4時間・有休11日とBCP認定を評価、年休106日の職種・男性育休0%・労災開示が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット

今回審査する株式会社本坊商店は、総合41点、シビックランクEです。

株式会社本坊商店の特に強い点は、2025年度の月平均所定外労働時間が9.4時間、平均有給休暇取得日数が11日まで改善し、2025年には経済産業大臣による「事業継続力強化計画」の認定も受けていることです。そのため、この企業の商品を購入したりサービスを利用したりすれば、日常の長時間残業を抑えながら、災害にも備える流通企業を支えることにつながる可能性があります。

一方で、改善点として配送・ガソリンスタンドなど一部職種では年間休日106日となっていること、2025年度の男性育児休業取得率が0%、女性管理職比率が5.6%であること、死亡・休業労災件数や度数率、サイバー防御・復旧結果が公表されていないことが残ります。

この記事では、株式会社本坊商店の強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

目次

株式会社本坊商店の企業審査結果

株式会社本坊商店は1940年設立の鹿児島県の流通企業です。

酒類・食品の卸売、石油製品・油脂類の販売、不動産賃貸を行い、酒販店、百貨店、スーパー、コンビニ、ドラッグストアなどへ焼酎、日本酒、ビール、洋酒、清涼飲料水、食品等を供給しています。

鹿児島、鹿屋、霧島、南さつま、熊本、天草、東京などに営業・物流拠点を持ち、鹿児島・宮崎ではコンビニ向け物流センターの運営にも関わっています。

Gビズインフォでは従業員150人、社会保険被保険者151人が確認できます。

評価軸得点主な評価
Safety21/50残業9.4時間、有休11日、インフレ手当を評価。年休106日の職種、男性育休0%、女性管理職5.6%、労災KPI非公表が課題
Innovation10/25OEM・KIZUNAなど商品提案を評価。物流・倉庫作業の自動化、人への還元実績は不足
Protection10/25事業継続力強化計画認定と複数拠点を評価。サイバー・復旧結果、災害時の市民支援実績は不足
総合41/100シビックランクE

主な強み

・2025年度の月平均所定外労働時間9.4時間
・平均有給休暇取得日数11日
・正社員の平均継続勤務年数13.7年
・2027年卒総合職は年間休日116日
・2025年に年2回のインフレ手当支給実績
・資格取得費用補助、通信教育費用補助、退職金制度あり
・女性の育児休業取得率100%
・2025年に「事業継続力強化計画」認定
・鹿児島、霧島、鹿屋、南さつま、熊本など複数の営業・物流拠点を保有
・OEMによるオリジナル商品開発を実施
・2026年にKIZUNAプロジェクト第1弾ウイスキーを商品化

主な課題

・配送職、ガソリンスタンド職では年間休日106日
・配送職では月平均残業20時間の求人あり
・ガソリンスタンド職でも月平均残業20時間
・男性育児休業取得率0%
・女性管理職比率5.6%
・男女賃金比率の公開情報がない
・会社全体の平均給与・賃金中央値が公表されていない
・死亡労災、休業災害件数、度数率、強度率が公表されていない
・物流・倉庫の省人化、自動化による作業削減成果が公表されていない
・DXによる残業・配置人数の変化が公表されていない
・本坊商店単体の情報セキュリティ対策、サイバー訓練、重大事故件数を確認できない
・BCP認定はあるが、訓練回数、復旧時間、代替拠点への切替実績が公表されていない

事業内容と人間への貢献

本坊商店は、メーカーから商品を仕入れ、小売店や飲食・流通事業者へ届ける卸売会社です。

流通企業が存在することで、スーパーやコンビニがメーカーごとに一つずつ直接仕入れる必要を減らし、多数の商品をまとめて調達できます。

基本情報

項目内容
会社名株式会社本坊商店
設立1940年10月11日
資本金8,000万円
代表取締役社長本坊 龍彦
本社鹿児島県鹿児島市錦江町8番56号
従業員数150人(Gビズインフォ)
主な事業酒類・食品卸売、石油製品・油脂類販売、不動産賃貸
主な商品焼酎、日本酒、ビール、洋酒、リキュール、清涼飲料水、食品
主な販売先酒販店、百貨店、スーパー、コンビニ、ドラッグストア等

情報ランク:S・A。

酒類・食品の卸売

本坊商店は、本坊グループの焼酎等だけでなく、国内外の酒類、清涼飲料水、食品を扱っています。

鹿児島の商品を県内外へ届ける一方、県外の商品を鹿児島へ流通させる役割も担っています。

例えばスーパーが焼酎、ビール、飲料、食品を販売する際、複数メーカーから直接少量ずつ仕入れるより、本坊商店のような卸会社からまとめて調達できれば、店舗側の仕入れ業務を減らせます。

石油製品販売

南さつま市ではガソリンスタンドも運営しています。

2026年9月の求人では、給油、洗車、オイル交換、タイヤ交換、燃料配達などを業務として確認できます。

自動車を利用する地域住民や事業者に燃料を供給するため、食料流通とは別の生活インフラも担っています。

地域物流

鹿児島・宮崎ではコンビニ向け物流センターにも関わっています。

食品や日用品を各店舗へまとめて配送することで、地域のコンビニが商品を継続して販売するための物流を支えています。

Safety 21/50

Safetyでは、営業、配送、倉庫、店舗などで働く人の賃金・休息・育児・安全と、酒・食品・石油を扱う企業として利用者の安全を確認しました。

会社全体では残業9.4時間と良好ですが、配送やガソリンスタンドでは休日数が少ない職種もあり、会社平均だけでは現場差を十分に捉えられません。

賃金・利益の還元:5/10

2027年度新卒の総合職は、初任給24万9,000~25万7,000円です。給与改定は年1回、賞与は年2回です。

さらに2025年には3月と9月の年2回、インフレ手当を支給した実績があります。物価上昇時に通常給与とは別に従業員の家計を支える還元です。

一方、2026年の配送求人では月給19万~23万4,700円、ガソリンスタンドでは20万2,000~25万4,700円程度の募集があります。職種によって給与水準に差があります。

会社全体の平均給与、中央値、正社員のベースアップ率、賞与の平均支給額は公表されていません。

物価高への追加支援は評価しますが、全社員への利益還元を判断できる情報が不足するため5/10点です。

7~8点を検討するには、雇用区分・職種別の平均または中央値と毎年の賃上げ率を公表し、配送・店舗を含む幅広い従業員で実質賃金が上昇していることを確認する必要があります。

情報ランク:S・A。

労働時間・休息:6/10

会社公式では、2025年度の月平均所定外労働時間は9.4時間、平均有給休暇取得日数は11日です。

月10時間を下回る平均残業は良好な水準です。

一方、職種ごとの差があります。

2027年度新卒総合職は年間休日116日ですが、2026年の配送職とガソリンスタンド職では年間休日106日です。配送職では月平均残業20時間の求人も確認できます。

つまり、本社・営業等を含む会社平均では残業が低いものの、配送・店舗では休日日数が少なく、残業も平均値より長い可能性があります。

そのため6/10点です。

8/10点を検討するには、配送・石油・営業・物流など職種別の残業、有休取得率、年間休日を公開し、主要職種で年間休日120日前後、残業15時間以下を実現する必要があります。

情報ランク:S・A。

雇用の安定・待遇の公平性:2/5

2025年度の正社員平均継続勤務年数は13.7年です。

男性12.4年、女性17.8年で、女性の方が長く勤務しています。

一方、管理職36人のうち女性は2人で、女性管理職比率は5.6%です。

会社は2030年までに7.5%へ引き上げる目標を掲げています。

勤続年数には一定の安定性がありますが、女性管理職が約20人に1人にとどまり、男女賃金差も公開されていないため2/5点です。

4/5点を検討するには、女性管理職比率を20%以上へ引き上げ、男女賃金比率と職位・職種別の差まで公開する必要があります。

情報ランク:A。

福利厚生・育児・介護:3/5

新卒採用では退職金制度、資格取得費用補助、通信教育制度、健康診断、全員対象のストレスチェックなどが用意されています。

また、小学校就学前の子を持つ従業員向け短時間勤務制度も導入しています。

2025年度の育児休業対象者は男性1人、女性1人で、女性は100%取得しました。

一方、男性は0%でした。

会社自身も男性育休または子の看護休暇取得者1人以上を目標としているため、現在の課題として認識しています。

制度と女性の利用実績を評価する一方、男性取得0%のため3/5点です。

4~5点を検討するには、男性育休取得率を50%以上、最終的には高水準へ引き上げ、男女別平均取得日数、復職率も公開する必要があります。

情報ランク:A。

人権・ハラスメント・労使関係:2/5

女性活躍、育児・介護との両立、管理職育成について2030年までの行動計画を公表しています。

また、資格取得や教育制度など人材育成の仕組みは確認できます。

一方、本坊商店単体の人権方針、ハラスメント相談窓口、内部通報制度、相談件数、認定件数、是正結果を確認できる公開情報は不足しています。

そのため2/5点です。

3~4点を検討するには、差別・ハラスメント禁止方針、外部を含む相談窓口、通報者保護、研修実績、是正件数を公開する必要があります。

労働安全・健康:0/10

本坊商店では配送トラック、フォークリフト、倉庫内荷役、ガソリンスタンドでの給油・燃料配達など、安全管理が重要な業務があります。

配送では交通事故、倉庫では転倒・荷崩れ・フォークリフト接触、ガソリンスタンドでは火災や車両事故などのリスクがあります。

しかし、本坊商店単体の死亡労災、休業災害件数、労働災害度数率、強度率、交通事故件数等について公開情報を確認できません。

重要な結果情報が公開されていないため0/10点です。

4点以上を検討するには、交通事故、荷役事故、休業災害、死亡事故、度数率・強度率を毎年公開し、事故原因と再発防止まで示す必要があります。

6点以上には、死亡・重大事故0と事故率の改善を複数年確認する必要があります。

商品・サービスの安全:3/5

本坊商店は食品・酒類卸だけでなく、ガソリンスタンドも運営しています。

危険物を扱うガソリンスタンド求人では、資格取得支援制度を設け、危険物取扱者資格を入社後に取得できる体制を確認できます。

またOEM事業では「安全、健康、おいしさ、品質」をテーマとして商品開発を行う方針を掲げています。

2024~2026年を中心に同社名と行政処分、重大事故、回収等を検索しましたが、本坊商店単体へ直接帰属する重大な商品事故・行政処分は具体的に確認できませんでした。

ただし、確認できなかったことを事故ゼロの証明とは扱いません。

酒・食品・石油の品質や安全に関する具体的な年次KPIも不足するため3/5点です。

Safety小計:21/50点

Innovation 10/25

Innovationでは、卸売・物流・店舗運営で人が行う仕分け、ピッキング、配送、在庫管理などをどこまで効率化しているか、新しい商品やサービスを生み出しているかを確認しました。

商品開発は継続していますが、物流現場の自動化やDXによる人の負担削減について公開情報が不足しています。

作業負担・危険の削減:1/10

本坊商店の物流担当者は、トラック配送、フォークリフトによる荷降ろし・格納、ピッキング、検品などを行っています。

これらは物流企業で自動化・省力化できる代表的な作業です。

しかし、WMS、自動倉庫、デジタルピッキング、AGV、配車最適化等について、本坊商店単体の具体的な導入・削減結果を確認できませんでした。

そのため1/10点です。

5点以上を検討するには、例えばピッキング時間や積み込み時間をシステム導入前後で比較し、作業時間・歩行距離・荷役負担を実際に減らした結果を公開する必要があります。

商品・サービスの改善:4/5

本坊商店ではOEMによるオリジナル商品開発を行っています。

また、KIZUNAプロジェクトでは酒販店などと協力し、ウイスキー原酒の選定、樽詰め、熟成、商品化まで進め、2026年2月に第1弾商品「KIZUNA TSUNUKI」が完成しました。

単に既製品を運ぶだけでなく、取引先と共同して新商品を生み出す取り組みです。

利用者に新しい商品選択肢を提供し、鹿児島の酒文化を県外へ伝える点を評価して4/5点です。

改善成果の人間への還元:1/5

2025年にはインフレ手当を年2回支給しています。

これは従業員への還元として評価できますが、DX・物流改善によって生まれた利益や時間が原資だと確認できる情報はありません。

また、物流改善によって残業が何時間減ったか、配送員の重量物作業がどれだけ減ったかも公開されていません。

そのため1/5点です。

3点以上を検討するには、物流・営業の改善による削減時間を公表し、その成果を残業削減、休日増加、賃上げ、配置転換へ返した結果を確認する必要があります。

研究開発・現場改善の継続:4/5

1940年の設立後、酒類・食品卸に加え、コンビニ物流、OEM、石油販売、グループ事業への展開を続けています。

近年もKIZUNAプロジェクトなど、新しい酒文化・商品を生み出す取り組みを2025~2026年まで継続しています。

一方、物流現場そのものの技術改善成果は不足しているため4/5点です。

自動化・AI導入後の雇用状況

本坊商店について、AIや大規模な物流自動化を導入したことを示す具体的な公開情報を確認できませんでした。

そのため、自動化導入後の解雇、配置転換、採用抑制についても評価対象となる具体的な事象は確認できません。

2026年10月時点でも配送スタッフなどの正社員求人は続いています。

Innovation小計:10/25点

Protection 10/25

Protectionでは、地震、台風、豪雨、停電、物流停止、サイバー攻撃が起きても、食料・飲料・燃料を地域へ届け続けられるかを確認しました。

2025年の事業継続力強化計画認定と複数拠点は強みです。

一方、実際の訓練・復旧結果、サイバー防御、市民への緊急供給実績は十分に公開されていません。

災害への備え・訓練:4/5

2025年、本坊商店は「令和7年度 事業継続力強化計画」の認定を受けました。

この制度は、中小企業が策定した防災・減災の事前対策計画を経済産業大臣が認定する制度です。

酒類・食品・飲料・石油を扱う会社では、災害時に倉庫や配送が止まれば地域の店舗や利用者にも影響します。事前に事業継続計画を策定していることは重要です。

一方、年間の訓練回数、安否確認率、物流停止訓練、発見課題、改善完了率は公表されていません。

そのため4/5点です。

5/5点を検討するには、毎年の実地訓練と結果まで公開する必要があります。

情報ランク:S・A。

生産・物流・調達の代替:4/5

本坊商店は鹿児島市だけでなく、鹿屋、霧島、南さつま、熊本、天草、東京などに拠点を持っています。

鹿児島・宮崎にはコンビニ向け物流拠点もあります。

一つの営業所や倉庫だけに依存する企業と比べ、地域内外に複数拠点を持つことは代替余地になります。

一方、一つの物流拠点が停止した場合にどの拠点へ何時間で切り替えるのか、商品在庫を何日分持つのか、複数仕入先率は公表されていません。

そのため4/5点です。

5/5点を検討するには、拠点間切替訓練、在庫日数、代替配送ルートまで公開する必要があります。

サイバー防衛・情報保護:0/5

本坊商店単体の情報セキュリティ基本方針、MFA、EDR、SOC・CSIRT、分離バックアップ、標的型攻撃メール訓練について公開情報を確認できませんでした。

物流・在庫・受発注システムがサイバー攻撃で停止すれば、実店舗へ商品を届けることにも影響します。

重要な結果情報・対策情報を確認できないため0/5点です。

3点以上を検討するには、教育だけでなくMFA、端末監視、バックアップ、インシデント対応、復旧訓練まで公開する必要があります。

供給継続・復旧能力:2/5

複数拠点と事業継続力強化計画があるため、供給継続を考えた基盤は確認できます。

一方、豪雨や台風等で倉庫・支店が停止した際に、実際に何時間で配送を再開したかという復旧実績は確認できません。

重要拠点ごとのRTO、非常電源、代替通信、緊急車両等についても公開情報が不足しています。

そのため2/5点です。

3~5点を検討するには、訓練または実災害での復旧時間、代替配送達成率、重要商品供給率を公開する必要があります。

危機時の市民への対応:0/5

本坊商店は食品・飲料・燃料を扱うため、災害時に地域住民へ直接役立てられる商品を多数持っています。

しかし今回の調査では、本坊商店単体と自治体との災害時物資供給協定、緊急燃料供給協定、避難所支援などの具体的な公開情報を確認できませんでした。

「災害時に役立つ商品を扱う」だけでは実際の市民支援実績と扱わないため0/5点です。

Protection小計:10/25点

良いニュース・最近の前向きな動き

最近の本坊商店では、BCPの認定、KIZUNA商品の完成、物価高へのインフレ手当など、災害対応、事業改善、従業員還元のそれぞれで前向きな動きがあります。

2025年6月 事業継続力強化計画の認定を取得(Protection)

2025年、本坊商店は経済産業大臣による「令和7年度 事業継続力強化計画」の認定を受けました。

食品、飲料、燃料を扱う流通企業では、災害後にも商品を運べるかどうかが地域生活へ直接影響します。

計画を作る段階から一歩進み、今後は実地訓練と実際の復旧時間まで公開できるかが評価のポイントです。

2025年 年2回のインフレ手当を支給(Safety)

2027年度採用情報では、福利厚生として2025年3月・9月にインフレ手当を支給した実績が記載されています。

物価が上昇すると、同じ給与でも購入できる食品・燃料等が減ります。

通常の給与改定とは別に家計を支援した点は、企業利益を働く人へ返す具体的な取り組みです。

2026年2月 KIZUNAプロジェクト第1弾商品が完成(Innovation)

2026年2月、本坊商店が進めるKIZUNAプロジェクトの第1弾商品「KIZUNA TSUNUKI」が完成しました。

卸売会社が完成した酒を仕入れて販売するだけでなく、酒販店や蒸溜所と協力して新しい商品をつくる取り組みです。

鹿児島の商品価値を高め、県外へ発信する新しい流通企業の役割として評価できます。

悪いニュース・問題となった動き

2024~2026年について、本坊商店単体へ直接帰属する重大な行政処分、大規模商品回収、重大情報漏えい等は今回の公開調査では具体的に確認できませんでした。

一方、現在公開されている人的資本情報から、改善が必要な課題は明確に確認できます。

2025年度 男性育児休業取得率0%(Safety)

2025年度の育休対象者は男性1人、女性1人でした。

女性は100%取得しましたが、男性は0%でした。

母数が1人なので、会社全体で男性が育休を取りにくいと断定することはできません。

ただし、会社自身も「男性の育休または子の看護休暇取得者1人以上」を目標に掲げているため、改善すべきテーマであることは明確です。

2025年度 女性管理職5.6%(Safety)

管理職36人のうち女性は2人で、女性管理職比率は5.6%でした。

女性正社員の平均勤続年数は男性より長い17.8年であるため、長く働いている女性が管理職へ進みやすい仕組みを整える余地があります。

会社は2030年までに7.5%を目標としていますが、その先も継続的な引き上げが望まれます。

配送・ガソリンスタンドでは年間休日106日(Safety)

会社全体の残業9.4時間は良好ですが、現場職の働き方には差があります。

2026年10月の配送職求人では年間休日106日、月平均残業20時間です。ガソリンスタンドでも年間休日106日、月平均残業20時間の求人があります。

年間休日120日前後の企業と比べると年間で約14日、ほぼ2週間分の休日差になります。

配送や店舗を含む現場職の休日を増やせるかが重要な改善点です。

総合評価と、これから改善してほしいこと

現在41点・シビックランクEです。次のDランクは50点からなので、あと9点必要です。

本坊商店は、会社全体では残業9.4時間、有休11日と比較的良い労働時間実績を持ち、BCPの公的認定も取得しています。

一方、配送・店舗の年間休日、男性育休、女性管理職、労災、安全、物流自動化、サイバーの結果公開には改善余地があります。

配送・店舗の休日を120日前後まで増やす:労働時間・休息 6→8/10

現在の「労働時間・休息」は6/10点です。

全社残業9.4時間は良好ですが、配送とガソリンスタンドでは年間休日106日です。

人員配置、配送ルート、シフトを見直し、配送・店舗でも年間休日115~120日以上を確保し、残業15時間以下を継続できれば8/10点を検討できます。

現在:6/10点
改善後:8/10点
加点:+2点
総合:41→43点
ランク:Eのまま

改善すれば、配送や店舗で働く人が家族、休養、趣味へ使える日を年間10日以上増やせる可能性があります。

参考企業は株式会社三井住友銀行です。Google Drive上の現行審査では有給取得率95.5%、平均取得19.1日、法定外労働13.3時間を公開しています。

労災KPIを公開して物流・燃料販売の安全を証明する:労働安全・健康 0→4/10

現在の「労働安全・健康」は0/10点です。

配送、フォークリフト、倉庫、ガソリンスタンドという事故リスクのある業務を持ちながら、死亡・休業労災等を確認できません。

死亡事故、交通事故、休業災害、フォークリフト事故、度数率・強度率を毎年公開します。

重大事故0を維持し、事故率低下を確認できれば4/10点を検討できます。

現在:0/10点
改善後:4/10点
加点:+4点
総合:41→45点
ランク:Eのまま

参考企業は株式会社セブン&アイ・ホールディングスです。Drive上の現行審査では、持株会社単体の労災度数率・強度率が5年連続0.00で、「労働安全・健康」は10/10点です。

物流DXで配送・倉庫作業を減らす:作業負担・危険の削減 1→5/10

現在の「作業負担・危険の削減」は1/10点です。

配送スタッフはピッキング、検品、荷受け、トラック配送、フォークリフト作業等を行っています。

WMS、デジタルピッキング、配車最適化、フォークリフト支援、自動搬送などを導入し、例えばピッキング作業時間を30%以上、配送残業を20%以上減らした結果を公開できれば5/10点を検討できます。

現在:1/10点
改善後:5/10点
加点:+4点
総合:41→45点
ランク:Eのまま

参考企業は三井物産流通グループ株式会社です。Google Drive上の現行審査ではRPAによる年間150時間削減など具体的な改善成果を確認しています。

サイバー防御と復旧訓練を公開する:サイバー防衛・情報保護 0→3/5

現在の「サイバー防衛・情報保護」は0/5点です。

受発注、在庫、物流、販売管理を扱う企業では、システムが止まれば商品配送まで止まる可能性があります。

MFA、EDR、バックアップ、メール訓練、復旧訓練を実施し、重大インシデント件数や復旧時間まで公開できれば3/5点を検討できます。

現在:0/5点
改善後:3/5点
加点:+3点
総合:41→44点
ランク:Eのまま

次のランクへ上がるための具体例

現在41点・Eです。Dランクは50点からなので、あと9点必要です。

例えば、

・配送・店舗の休日改善:+2点
・労災KPI公開と事故削減:+4点
・サイバー防御・復旧実績:+3点

を実現すると、

41+2+4+3=50点

となり、シビックランクEからDへ上がります。

別の方法として物流DXまで進めれば、労働時間、身体負担、安全を同時に改善できます。

本坊商店の強みは、2025年度の残業9.4時間やBCP認定など、すでに良い数字を一部公開していることです。

次はその開示を配送、店舗、安全、サイバーまで広げ、「会社平均では働きやすい」から「どの現場でも安全に働ける」企業へ進めることが重要です。

現時点の総合評価は41点/100点、シビックランクEです。

出典一覧

1.株式会社本坊商店「会社案内・会社概要」【情報ランクA】
2.株式会社本坊商店「女性活躍推進法・次世代育成支援対策推進法 行動計画」【情報ランクA】
3.株式会社本坊商店「2027年度採用 社員募集要項」【情報ランクA】
4.Gビズインフォ「株式会社本坊商店 法人番号7340001003886」【情報ランクS】
5.株式会社本坊商店「業務内容」【情報ランクA】
6.株式会社本坊商店「事業所」【情報ランクA】
7.株式会社本坊商店「令和7年度 事業継続力強化計画認定」【情報ランクA・S】
8.株式会社本坊商店「KIZUNA ウイスキー Voyage for New Whisky」【情報ランクA】
9.ハローワーク「株式会社本坊商店 配送スタッフ求人」2026年【情報ランクS】
10.ハローワーク「株式会社本坊商店 ガソリンスタンドスタッフ求人」2026年【情報ランクS】
11.株式会社本坊商店「先輩社員の声・物流部」【情報ランクA】
12.Indeed「株式会社本坊商店 給与・企業情報」【情報ランクB】
13.Google Drive「株式会社三井住友銀行を企業審査」現行版【参考企業】
14.Google Drive「株式会社セブン&アイ・ホールディングスを企業審査」現行版【参考企業】
15.Google Drive「三井物産流通グループ株式会社を企業審査」現行版【参考企業】

シビックランクの基準

ランク点数
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

情報ランクの基準

情報ランク基準
S公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報
A企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、または氏名・役職・立場が確認できる公表情報
B従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報

情報ランクは企業そのものの良し悪しではなく、個々の情報の出どころと検証状態を示します。

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