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株式会社南九州ファミリーマートを企業審査|シビックランクC・66点/100点|ベースアップ5.04%・無人決済と災害支援網を評価、女性管理職9.4%・労災KPI非公表が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット

今回審査する株式会社南九州ファミリーマートは、総合66点、シビックランクCです。

株式会社南九州ファミリーマートの特に強い点は、2024年度の過去最高売上を背景に正社員へ定期昇給を含む平均5.04%相当のベースアップを実施し、鹿児島・宮崎の広い店舗網を地域インフラとして維持しながら、無人決済店舗やフードドライブなど新しい店舗運営にも挑戦していることです。

そのため、この企業の店舗を利用すれば、地域の雇用や所得を支えながら、人手不足を技術で補い、鹿児島・宮崎で日常の食品・日用品を受け取れる生活インフラを維持する企業を支えることにつながる可能性があります。

一方で、改善点として、最新の職場情報では女性管理職は32人中3人、約9.4%です。全労働者の男女賃金比率は68.4%、正社員でも83.0%で、女性の平均勤続年数も男性13.9年に対して6.3年です。また、対象会社単体の死亡労災、休業労災、労災度数率などは公開情報が不足しています。

この記事では、株式会社南九州ファミリーマートの強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

目次

株式会社南九州ファミリーマートの企業審査結果

南九州ファミリーマートは、鹿児島県と宮崎県でファミリーマートを運営するエリアフランチャイズ会社です。

1993年4月12日に設立され、株式会社本坊商店が51%、株式会社ファミリーマートが49%を出資しています。2026年2月末時点では392店舗、チェーン全店売上高813億81百万円でした。2026年8月31日時点では384店舗となっています。

評価軸得点主な評価
Safety34/50点5.04%ベースアップ、有休取得率74.7%、男性育休83.3%、健康経営を評価。女性管理職9.4%、男女賃金差、労災KPI不足が課題
Innovation15/25点無人決済、CHARGESPOT、地域商品開発を評価。省人化で何時間削減したか、人へどう還元したかは不足
Protection17/25点鹿児島・宮崎との災害協定、広域店舗網、物流拠点を評価。サイバー・RTO・代替物流の定量開示が不足
総合66/100点シビックランクC

評価時点:2026年10月8日
適用基準:Google Drive「企業審査マスター仕様書」最新版

主な強み

  • 2025年5月から正社員へ定期昇給を含む平均5.04%相当のベースアップ
  • 最新職場情報で有給休暇取得率74.7%
  • 最新職場情報で男性育休取得率83.3%、女性100%
  • 正社員の年間休日122日
  • 2026年も健康経営優良法人に認定
  • 2025年に鹿児島県内初の無人決済ファミリーマートを開業
  • 無人決済でレジ対応業務削減と人手不足対策を実施
  • 2026年にCHARGESPOTを128店舗へ追加設置
  • 鹿児島・宮崎で384店舗のネットワーク
  • 鹿児島県・宮崎県と災害時支援協定
  • 災害時帰宅支援店舗で水、トイレ、道路情報を提供
  • フードドライブを鹿児島・宮崎の各地域へ拡大
  • 地元企業・自治体・大学等との商品開発を継続

主な課題

  • 全労働者の男女賃金比率68.4%
  • 正規雇用の男女賃金比率83.0%
  • 非正規雇用の男女賃金比率64.0%
  • 女性管理職3人/32人、約9.4%
  • 男性平均勤続13.9年に対して女性6.3年
  • 対象会社単体の死亡労災、休業災害件数、度数率が非公表
  • 無人決済導入後にレジ業務を年間何時間削減できたか非公表
  • DXによる削減時間を休日、残業削減、賃金へどう返したか非公表
  • サイバー防御のMFA、EDR、SOC、RTO・RPOなどの詳細開示が不足
  • 鹿児島・宮崎の物流拠点停止時に、どこから何時間以内に代替できるか非公表

事業内容と人間への貢献

南九州ファミリーマートは、鹿児島県・宮崎県でファミリーマート店舗を展開し、加盟店の経営支援、商品開発、店舗開発、品質管理、物流企画、マーケティングなどを行う会社です。

基本情報

項目内容
会社名株式会社南九州ファミリーマート
法人番号1340001004122
設立1993年4月12日
本社鹿児島県鹿児島市真砂本町3-67
代表取締役社長飯塚 隆
資本金8,000万円
株主本坊商店51%、ファミリーマート49%
正社員数232人、2025年2月末時点
職場情報上の企業規模756人、2026年3月時点
店舗数384店舗、2026年8月31日時点
主な地域鹿児島県・宮崎県
主な事業コンビニエンスストアのエリアフランチャイズ事業

正社員232人という数字は採用情報の正社員のみの人数で、職場情報総合サイト由来の756人は正社員以外を含む企業規模です。同じ数字として扱いません。

主な事業内容

南九州ファミリーマートの仕事は店舗で商品を販売することだけではありません。

加盟店の経営を支援するスーパーバイザー、地域向けの商品開発、新規店舗の立地調査・開発、品質管理、広告・マーケティング、経理・人事・物流などの本部業務があります。

物流面では1995年に鹿児島で総合物流センター、1997年に宮崎総合物流センターを稼働させ、その後も南九州の店舗へ商品を届ける供給網を整備しています。

事業による人間への貢献

コンビニは食品や飲料だけでなく、日用品、ATM、公共料金支払い、宅配サービスなどを身近な場所で利用できる地域インフラです。

特に鹿児島・宮崎には離島や中山間地域もあります。

南九州ファミリーマートは2016年から種子島、奄美大島、徳之島への出店を始めました。店舗があることで、地域住民は日常的な食品や生活用品をより身近な場所で購入できます。

一方、24時間営業を含むコンビニ事業では、加盟店オーナーや店舗スタッフの人員不足、深夜勤務、顧客対応などの負担も生じます。

そのため、企業審査では店舗数や売上だけでなく、技術で人の負担を減らし、その利益を働く人へ返しているかも確認します。

Safety|34/50点

南九州ファミリーマートのSafetyでは、賃上げ、有休、育休、健康経営を評価します。

一方、女性管理職比率と男女賃金差、労働災害の結果公開が弱点です。

賃金・利益の還元|8/10点

2024年度のチェーン全店売上高は808億5百万円で、過去最高となりました。

これを受けて会社は2025年5月から、本社員・地域本社員を対象に定期昇給を含む平均5.04%相当のベースアップを実施しました。

業績が改善したとき、売上・利益を会社内部へ蓄積するだけでなく従業員の給与へ返すことは、この企業審査で重視する人への還元です。

物価上昇時に給与が約5%上がれば、食品、家賃、光熱費など生活費の上昇を吸収しやすくなります。

一方、2026年に同規模のベースアップを継続したことを確認できる公開情報や、正社員平均給与、給与中央値、役職別給与などは不足しています。

そのため8/10点です。

労働時間・休息|8/10点

最新の職場情報を集計したデータでは、正社員の平均残業時間は月15.2時間、有給休暇取得率は74.7%です。

正社員求人では年間休日122日で、リフレッシュ休暇4日、アニバーサリー休暇1日、有給休暇、慶弔休暇などがあります。

2024年度のマイナビ掲載値では月平均所定外労働12.2時間、平均有休取得日数10.8日でした。集計対象や年度が違うため、単純に平均せず、最新の職場情報を主軸として評価します。

月15時間程度なら、月30~40時間を超える職場に比べ、仕事後の睡眠、家事、育児、学習へ使える時間を確保しやすくなります。

一方、店長、スーパーバイザー、物流、店舗勤務など職種別残業や月45時間超の社員比率は非公表です。

そのため8/10点です。

雇用の安定・待遇の公平性|3/5点

最新の職場情報では、男性の平均勤続年数は13.9年、女性は6.3年です。

男女賃金比率は全労働者68.4%、正社員83.0%、非正規64.0%です。

会社側の説明では、全体の差には女性が有期雇用へ多く在籍していること、正社員では女性の勤続年数が短いことや管理職が少ないこと、非正規では男性に夜勤や定年後再雇用が多く、女性に時短勤務が多いことなどが影響しています。

これは「同じ仕事をする女性へ男性の68.4%しか払っている」という意味ではありません。

ただし、結果として雇用区分や管理職登用の構造に男女差が残っているため3/5点です。

福利厚生・育児・介護|4/5点

最新職場情報では男性育休取得率83.3%、女性100%です。

年間休日122日、育児休暇、介護休暇、企業型確定拠出年金、退職金、住宅手当、カフェテリアプランなどがあります。

会社は「かごしま子育て応援企業」に登録され、宮崎県の仕事と生活の両立支援制度等にも参加しています。

男性育休が8割を超えていることを評価して4/5点です。

取得率100%を複数年継続し、育休後の復職率、昇進・賃金への影響、介護休業利用実績まで公開できれば5/5点を検討できます。

人権・ハラスメント・労使関係|3/5点

会社はカスタマーハラスメントに対する方針を策定し、全店舗へ啓発ポスターを掲示しています。

顧客から店舗従業員への暴言、威圧的な要求などが働く人の安全とメンタルヘルスを損なう問題として、会社が明確に対応方針を示していることは評価できます。

社長と社員が少人数で対話する「TOD」の意見から社内制度を改定した実績も公表されています。

一方、ハラスメント相談件数、内部通報件数、是正件数、再発率の公開は確認できません。

また、ハローワーク求人では労働組合なしとされています。

そのため3/5点です。

労働安全・健康|4/10点

南九州ファミリーマートは健康経営に継続的に取り組み、2026年も健康経営優良法人の大規模法人部門に認定されています。

社員向けウォーキングイベントなど、運動習慣を支える取り組みも行われています。

一方、対象会社単体の、

  • 死亡労災件数
  • 休業労災件数
  • 労災度数率
  • 強度率
  • 店舗での転倒・切創
  • 物流・移動中の交通事故

を年次比較できる情報は公開されていません。

コンビニ業務には深夜勤務、重量物、転倒、刃物、顧客対応など複数のリスクがあるため、健康経営の認定だけで高得点にはしません。

そのため4/10点です。

商品・サービスの安全|4/5点

採用情報では本部業務として品質管理部門を設置し、店舗へ「安心・安全・便利」を届けるため商品の品質を管理すると説明しています。

今回確認した範囲では、2024~2026年に南九州ファミリーマート自身へ食品表示法や重大な食品事故に関する行政処分が出された事例は確認できませんでした。

一方、商品回収件数、食中毒件数、表示ミス、異物混入件数などを対象会社単体で年次一覧化したKPIは不足しています。

そのため4/5点です。

従業員・元従業員の口コミ

Indeedでは2026年3月時点で口コミ1件、総合3.0/5です。

直営店舗で働いた投稿者からは、店舗内では比較的仲良く働いていたという趣旨の記載がある一方、顧客対応をストレスとして挙げています。情報ランクBです。

転職会議では口コミ投稿者の集計で残業47.3時間、有休消化率38.8%となっています。

これは最新の職場情報である平均残業15.2時間、有休74.7%と大きく異なります。

転職会議の数字には過去の投稿や職種差が含まれるため現在の会社全体を直接示す値とは判断しませんが、「部署・店舗によって働き方に差がある可能性」を見る補助情報として扱います。

SNS・匿名掲示板の確認結果

X、5ちゃんねる、一般検索について、会社名と「残業」「退職」「パワハラ」「店長」「労災」などを組み合わせて確認しました。

現在の対象会社の雇用関係・勤務時期・職種を具体的に確認でき、採点を変更できる投稿は確認できませんでした。

Safety小計:34/50点

Innovation|15/25点

南九州ファミリーマートは、無人決済店舗を導入し、AIなどの新技術を使った自律型組織への変革を掲げています。

一方、Innovationで重要な「人の仕事が何時間減ったのか」「減った時間を人へどう返したのか」という数字はまだ不足しています。

作業負担・危険の削減|5/10点

2025年2月、鹿児島銀行本店ビル内の「ファミリーマートよかど鹿児島/S店」を、南九州ファミリーマート初の無人決済コンビニとしてリニューアルしました。

TOUCH TO GOの「TTG-SENSE」を使用し、カメラと棚センサーによって利用者が手に取った商品を自動認識します。

利用者は商品を持って出口の決済端末へ行くだけで会計でき、店舗側もレジ対応業務を削減できます。会社は人材不足解消へつながる取り組みとしています。

従来は従業員がレジで商品を一つずつスキャンする必要があります。

無人決済なら、その時間を品出し、清掃、売場づくりなど別の仕事へ使える可能性があります。

一方、

  • 1日何時間のレジ業務を削減したか
  • 店舗の必要人員が何人から何人になったか
  • 従業員の残業が何時間減ったか

は公表されていません。

1店舗での導入にとどまっていることも考慮し5/10点です。

商品・サービスの改善|5/5点

2026年にはモバイルバッテリーシェアリングサービス「CHARGESPOT」を鹿児島・宮崎の128店舗へ追加設置しました。

スマートフォンの電池が切れそうな人が店舗でモバイルバッテリーを借り、別の設置場所へ返却できます。

また地元食品会社、自治体、学校との商品開発を継続しており、2026年にはセイカ食品との地域フェアも392店舗で実施しました。

地域住民が身近な店舗で利用できる機能を増やしているため5/5点です。

改善成果の人間への還元|1/5点

2025年には正社員の賃金を平均5.04%相当引き上げています。

一方、その賃上げが無人決済、物流効率化、店舗システムなどのDXで生まれた利益を還元した結果なのかは公表されていません。

「無人決済で年間○時間削減し、その時間を休日・残業削減へ回した」といった因果KPIも確認できません。

そのため1/5点です。

研究開発・現場改善の継続|4/5点

南九州ファミリーマートは、店舗・物流の効率化を会社設立当初から進めてきました。

2025年には無人決済店舗を導入し、2026年の社長メッセージでもAIなどの最新技術を使いこなす組織への変革を掲げています。

さらに店舗サービス、地域商品、フードドライブ、モバイルバッテリーなど新しい取り組みを継続しています。

一方、対象会社独自のDX投資額、改善件数、生産性向上率などの年次KPIは不足しているため4/5点です。

自動化・AI導入後の雇用状況

無人決済店舗は、人手不足への対応を目的の一つとしています。

今回確認した範囲では、無人決済やAI導入を理由とした大規模な希望退職、整理解雇は確認できませんでした。

一方、レジ業務を減らした従業員が、品出しや顧客対応などへ何人配置転換されたのかは公開されていません。

Innovation小計:15/25点

Protection|17/25点

南九州ファミリーマートは、鹿児島・宮崎の多数の店舗と災害協定を持ち、地域防災では強みがあります。

一方、サイバー防御と具体的な復旧時間の開示は弱い状態です。

災害への備え・訓練|4/5点

南九州ファミリーマートは鹿児島県と2007年、宮崎県と2008年に災害時支援を含む協定を締結しています。

鹿児島県とは災害時の徒歩帰宅者支援にも参加し、対象店舗で水道水、トイレ、道路情報などを提供します。

宮崎県・鹿児島県では、全国のファミリーマート本体ではなく南九州ファミリーマートがエリアフランチャイズ会社として災害協定を担っています。

正式な地域協定まで確認できるため4/5点です。

対象会社単体の防災訓練回数、参加店舗数、訓練後の改善結果まで公開できれば5/5点を検討できます。

生産・物流・調達の代替|4/5点

鹿児島と宮崎の両県に物流センターを持ち、県内各地や離島へ店舗ネットワークを展開しています。

店舗も鹿児島・宮崎で384店舗あり、一店舗の停止だけで地域全体の販売機能が失われる構造ではありません。

ファミリーマート本体の全国商品・物流基盤も利用できます。

一方、鹿児島側の主要物流拠点が停止した場合、宮崎側や他地域から何時間以内に通常供給量の何%を代替できるのかは公開されていません。

そのため4/5点です。

サイバー防衛・情報保護|2/5点

南九州ファミリーマートは個人情報保護マネジメントシステムを設け、個人情報の安全管理と継続的改善を行う方針を明示しています。

一方、対象会社単体について、

  • MFA
  • EDR
  • SOC監視
  • POSネットワーク分離
  • オフラインバックアップ
  • 標的型メール訓練
  • サイバー事故件数
  • RTO・RPO

などの公開情報が不足しています。

方針は確認できますが、技術と結果の開示が少ないため2/5点です。

供給継続・復旧能力|3/5点

鹿児島・宮崎に合計384店舗を持ち、両県に物流インフラがあります。

店舗数が多いため、局地的な災害で一部店舗が止まっても、近隣店舗が利用できる可能性があります。

一方、災害時に、

  • 店舗を平均何時間で再開するか
  • 物流センターのRTO
  • 停電時の営業継続時間
  • 非常用電源配備率
  • 代替配送ルート

などを南九州ファミリーマート単体で横断的に確認できません。

そのため3/5点です。

危機時の市民への対応|4/5点

災害時の帰宅支援では、水道水、トイレ、道路情報などを店舗から提供します。

災害時物資供給協定では、おむすび、パン、飲料水、缶詰、紙おむつ、タオル、乾電池など、自治体から要請された生活物資を供給する仕組みがあります。

2026年の熊本地震では、南九州ファミリーマートも国内エリアフランチャイズ会社として店頭募金へ参加しました。

例えば地震で交通機関が止まった場合、徒歩帰宅者が店舗で水やトイレを利用できます。

避難所で食品や生活用品が不足すれば、自治体との協定を通じた物資供給も可能です。

実災害時の南九州ファミリーマート自身の供給数量や初動時間の公開は不足しているため4/5点です。

Protection小計:17/25点

良いニュース・最近の前向きな動き

最近の南九州ファミリーマートでは、賃上げ、無人決済、フードドライブ、地域サービス拡張を評価できます。

2025年5月 正社員へ平均5.04%相当のベースアップ(Safety)

2024年度のチェーン全店売上高が過去最高の808億5百万円となったことを受け、正社員へ定期昇給を含む平均5.04%相当のベースアップを実施しました。

企業の売上が増えたとき、その成果を働く人へ戻した具体例です。

2025年2月 鹿児島県内初の無人決済店舗(Innovation)

「ファミリーマートよかど鹿児島/S店」で、カメラと棚センサーによる無人決済を導入しました。

レジ対応業務を減らし、人手不足を補うことを明確な目的として掲げています。

2026年 フードドライブを鹿児島・宮崎で拡大(Innovation・Protection)

2026年4月には都城市・宮崎市の6店舗、南九州市・日置市の6店舗、7月には日向市・門川町など13店舗へフードドライブを拡大しました。

家庭で余った食品を店舗へ持ち込み、社会福祉協議会やフードバンクを通じて食支援が必要な人へ届ける仕組みです。

2026年10月 奄美大島でマングローブ植林の環境教育

2026年10月3日には、ファミリーマート、伊藤忠商事、宇検村とともに、子どもたちを対象としたマングローブ植林と環境教育を実施しました。

離島へ出店する企業として、地域環境へ直接関わる取り組みです。

悪いニュース・問題となった動き

今回の調査では、2024~2026年に企業審査の点数を大きく下げる重大な行政処分や大規模な食品事故は確認できませんでした。

現在の課題は、重大不祥事よりも働き方の公平性と情報公開です。

女性管理職は32人中3人、9.4%(Safety)

政府の職場情報を集約するGビズインフォでは、女性管理職3人、管理職全体32人です。

約9.4%となり、女性正社員が一定数在籍していることと比べると管理職登用はまだ低い水準です。

正社員の男女賃金比率が83.0%であることや、女性の平均勤続年数が男性より短いこととも合わせ、女性が長期就業し管理職へ進める環境をさらに整える必要があります。

労災実績を外部から確認できない(Safety)

健康経営優良法人2026へ認定されている一方で、対象会社単体の死亡労災、休業災害、労災度数率は公表情報が不足しています。

制度や健康施策の存在だけでは、実際に事故が少ない会社なのかを判断できません。

総合評価と、これから改善してほしいこと

株式会社南九州ファミリーマートは現在66点・シビックランクCです。

次のBランクは70点からなので、あと4点必要です。

賃上げ、有休取得、育休、地域インフラ、災害協定、無人決済などには具体的な強みがあります。

Bランクへ上がるためには、新しい店舗サービスを増やすことより、働く人の安全・公平性とDXの成果を数字で示すことが重要です。

労災件数・事故率を対象会社単体で公開する|Safety

現在の「労働安全・健康」は4/10点です。

毎年、

  • 死亡労災件数
  • 休業労災件数
  • 労災度数率
  • 強度率
  • 転倒・切創
  • 店舗での暴力・顧客トラブル
  • 配送・営業車の交通事故
  • 原因と再発防止

を公開し、死亡0件と低い労災度数率を確認できれば6/10点を検討できます。

改善後想定:4→6点
加点幅:+2点
総合点:66→68点
ランク:C

無人決済で減った作業時間を公開する|Innovation

現在の「作業負担・危険の削減」は5/10点です。

無人決済店舗について、

  • 1日当たりレジ対応時間
  • 必要人時
  • 従業員数
  • レジ待ち時間
  • 導入前後の残業
  • 従業員が別業務へ使えるようになった時間

を導入前後で比較し、明確な作業削減を確認できれば7/10点を検討できます。

改善後想定:5→7点
加点幅:+2点
総合点:68→70点
ランク:C→B

女性管理職と男女賃金差を改善する|Safety

現在の「雇用の安定・待遇の公平性」は3/5点です。

女性管理職9.4%、正社員の男女賃金比率83.0%について、

  • 男女別昇進率
  • 管理職候補者数
  • 正社員登用率
  • 男女別平均勤続年数
  • 職位・勤続年数を調整した賃金差

を公開し、女性管理職比率を20%以上、正社員の男女賃金比率を90%以上へ近づければ4~5点を検討できます。

Bランクへ上がるための具体例

現在66点・Cで、Bランクは70点からです。

例えば、

労働安全・健康:4→6点 +2点
作業負担・危険の削減:5→7点 +2点

と改善すれば、

66点 → 70点

となり、シビックランクBへ上がります。

南九州ファミリーマートには、鹿児島・宮崎で384店舗を維持する地域インフラとしての力があります。

また、過去最高売上を受けて平均5.04%相当のベースアップを実施したことや、無人決済を人手不足解消へ使おうとしている方向性も評価できます。

次に必要なのは、「労災が実際に少ない」「無人決済によって働く時間が実際に減った」「女性も長期就業して管理職へ進める」という結果を数字で外部へ示すことです。

出典一覧

1.株式会社南九州ファミリーマート「会社概要・沿革」【情報ランクA】
2.株式会社南九州ファミリーマート「2025年度決算報告及び役員変更のお知らせ」【情報ランクA】
3.株式会社南九州ファミリーマート「2024年度決算報告とベースアップ実施のお知らせ」【情報ランクA】
4.株式会社南九州ファミリーマート「トップメッセージ」【情報ランクA】
5.株式会社南九州ファミリーマート「カスタマーハラスメントに対する方針」【情報ランクA】
6.株式会社南九州ファミリーマート「プライバシーポリシー」【情報ランクA】
7.株式会社ファミリーマート「店舗数」【情報ランクA】
8.株式会社ファミリーマート「自治体との連携」【情報ランクA】
9.株式会社ファミリーマート「災害対策・被災地支援」【情報ランクA】
10.Gビズインフォ「株式会社南九州ファミリーマート」【情報ランクS】
11.職場情報総合サイト由来 女性活躍・両立支援データ【情報ランクS相当の公的原データを使用】
12.マイナビ「株式会社南九州ファミリーマート 働き方データ」【情報ランクA】
13.株式会社TOUCH TO GO「ファミリーマートよかど鹿児島/S店 無人決済導入」【情報ランクA】
14.鹿児島県「災害時における徒歩帰宅者支援に関する協定」【情報ランクS】
15.鹿児島県「健康経営優良法人2026認定法人一覧」【情報ランクS】
16.鹿児島県「かごしま子育て応援企業」【情報ランクS】
17.Indeed「株式会社南九州ファミリーマート 社員クチコミ」【情報ランクB】
18.転職会議「株式会社南九州ファミリーマート 社員口コミ」【情報ランクB】

シビックランクの基準

シビックランク総合点
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

株式会社南九州ファミリーマートは66点のため、シビックランクCです。

情報ランクの基準

情報ランク基準
S公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報
A企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、または氏名・役職・立場が確認できる記名取材や公表発言など、発信主体を確認できる公表情報
B従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報

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