私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。
働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。
反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。
だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。
なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット
https://tousikyousomirai.com/?p=3511
今回審査する株式会社ナガヤマ物流は、総合52点、シビックランクDです。
株式会社ナガヤマ物流の特に強い点は、ファミリーマート向けのチルド食品物流を担いながら、八王子・甲府などでGマークを継続取得し、全車両の動態管理、安全運転講習、無事故キャンペーンなどの安全施策を積み重ねていることです。2026年の採用情報では完全週休2日制、残業代1分単位支給、希望休98%という働き方も示されています。
そのため、この企業の物流サービスを利用すれば、コンビニ店舗へ食品を定時に届けながら、ドライバーの安全管理や休息確保を重視する物流会社を支えることにつながる可能性が高まります。
一方で、改善点として、公的求人では月平均時間外労働30時間、年間休日105日の募集があり、転職会議の投稿者集計では残業51.6時間/月、有給消化率29.4%となっています。また、株式会社ナガヤマ物流単体の死亡・休業労災、交通事故件数、度数率、強度率、BCP訓練結果、サイバー防御・復旧訓練の実績は公表されていません。
この記事では、株式会社ナガヤマ物流の強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。
株式会社ナガヤマ物流の企業審査結果
株式会社ナガヤマ物流は、東京都府中市に本社を置き、ファミリーマート向けの物流センター運営、チルド食品配送、仕分け作業などを行う物流会社です。2008年に設立され、横浜、甲府、安曇野、八王子、座間などで事業を展開しています。現在の代表取締役は志村明彦氏です。
なお、株式会社ナガヤマ物流神奈川や株式会社ナガヤマ物流甲信は別法人です。今回の採点は原則として法人番号6012401019562の株式会社ナガヤマ物流を対象とし、別法人の求人や実績は対象会社の採点に混在させません。
| 評価軸 | 点数 |
|---|---|
| Safety | 30/50 |
| Innovation | 14/25 |
| Protection | 8/25 |
| 総合点 | 52/100 |
| シビックランク | D |
主な強み
最大の強みは、交通安全を設備と教育の両方で支えていることです。
公式資料では、全従業員を対象に年2回の安全運転講習、年2回の無事故キャンペーン、全車両の点検整備、始業前点検、整備士による定期点検を実施するとしています。
また、全車両に高度運行情報システム「みまもりくん」を搭載し、全運行をパソコン画面で動態管理するとしています。
2026年1月には八王子営業所と甲府営業所がGマークを更新しました。横浜営業所は2025年の関東運輸局「安全性優良事業所表彰」受賞事業所にも掲載されています。
主な課題
現在の採用ページでは完全週休2日制を掲げていますが、1日の実働は10~11.5時間程度となる募集があり、年間休日は105日以上です。
ハローワークの2026年求人でも、ドライバー募集で月平均時間外労働30時間、年間休日105日という条件が確認できます。
さらに転職会議の投稿者集計では残業51.6時間/月、有給消化率29.4%です。
2026年7月のIndeedには「6月から給与が上がり、さらに週休2日制になった」というドライバー投稿があり、最近改善している可能性がありますが、全社の実残業・有給取得率・長時間労働者割合を公式に時系列で確認できる情報は不足しています。
事業内容と人間への貢献
ナガヤマ物流は、ファミリーマート物流センターで商品を受け入れ、仕分け、積み込み、店舗へ配送することで、消費者がコンビニで弁当、パン、惣菜、チルド食品を必要な時間に買える状態を支えています。
店舗ごとに個別のメーカーが配送するより、センターで集約してルート配送することで、店舗への車両到着回数、荷受け作業、配送の重複を減らせます。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ナガヤマ物流 |
| 法人番号 | 6012401019562 |
| 本社 | 東京都府中市宮町1丁目40番地 KDX府中ビル10階 |
| 設立 | 2008年6月 |
| 代表取締役 | 志村 明彦 |
| 資本金 | 600万円 |
| 従業員数 | ハローワーク求人では400人、マイナビ転職では2025年7月500人 |
| 主な事業 | コンビニエンスストアのセンター運営、配送、作業 |
| 主な取引先 | 株式会社ファミリーマート、株式会社日本アクセス |
| 主な営業所 | 横浜、甲府、安曇野、八王子、座間 |
コンビニの食品供給を支える
主な配送物は弁当、パン、チルド食品などです。
決められた店舗を固定ルートで配送するため、宅配便のように毎日配送先を探す必要がなく、店舗側も決まった時間に商品を受け取りやすくなります。
食品が時間通りに届けば、利用者は朝・昼・夜に必要な商品を買いやすくなり、店舗側の欠品も減らしやすくなります。
センター集約で店舗側の荷受けを減らす
ナガヤマ物流は、センター運営と配送を一体で担っています。
メーカーやベンダーから届いた商品をセンターでまとめ、店舗別に仕分けて配送することで、店舗側は多数の納入業者へ個別対応する必要がなくなります。
この仕組みは、店舗従業員の荷受け回数を減らし、接客や品出しに使える時間を増やす基盤になります。
Safety|30/50
Safetyでは、長時間運転や深夜勤務を行うドライバーと、物流センターで仕分けを行う従業員が、適切な賃金・休息・安全を得られるかを中心に評価します。
ナガヤマ物流は給与、寮、資格支援、安全運転管理では具体的な強みがあります。一方、労働時間はまだ長く、労災・交通事故の結果KPIとハラスメント対応の公開が不足しています。
賃金・利益の還元|6/10
2026年の自社採用情報では、座間営業所の日勤ドライバーで月給32万2,122円~35万9,981円、夜間帯では38万7,000円~41万220円などの募集があります。
残業代は1分単位で支給し、60時間超は割増率50%、深夜手当や深夜残業手当も明記されています。賞与年3回、無事故表彰制度もあります。
6/10点とした理由は、配送ドライバーの給与水準と残業代の計算方法が具体的で、働いた時間を賃金へ反映する仕組みが明示されているためです。
一方、全社員の平均賃金、2025年・2026年の平均賃上げ率、物価上昇を上回る実質賃金改善は公表されていません。
2026年7月のIndeedには「6月から給与が上がり」とするドライバー投稿がありますが、全社の賃上げ率を確認できる公式データではありません。
全社賃上げ率と実質賃金の推移を毎年公開し、複数年改善が確認できれば8/10点を検討できます。
労働時間・休息|4/10
現在の採用ページでは完全週休2日制、希望休98%、子どもの行事は100%休めるとしています。
一方、日勤求人でも実働11~11.5時間、夜勤求人では10~11.5時間程度の勤務があります。年間休日は105日以上です。
2026年のハローワーク求人でも月平均時間外労働30時間、年間休日105日、36協定の特別条項ありという募集が確認できます。
転職会議の投稿者集計では残業51.6時間/月、有給消化率29.4%です。
4/10点とした理由は、完全週休2日化という改善はあるものの、現在も月30時間程度の残業が公的求人で示され、1日の拘束も長いためです。
会社全体で平均残業20時間以下、有給取得率70%以上、年間休日115日以上、月45時間超の従業員割合を継続公開できれば6~8点を検討できます。
雇用の安定・待遇の公平性|3/5
ナガヤマ物流は2026年も正社員ドライバーを継続募集し、未経験者向けの研修、職務給制度、復職制度を用意しています。
公式サイトでは男女の賃金差異を継続的に更新しています。2026年7月にも更新が告知されています。
一方、女性管理職比率、男女別の昇進率、雇用区分別の待遇差、正社員とパートの平均賃金差を一体的に確認できる公開情報は限定的です。
そのため3/5点です。
女性管理職比率20%以上、正規雇用の男女賃金比率90%前後、雇用区分別賃金と登用実績を毎年公開できれば4/5点を検討できます。
福利厚生・育児・介護|5/5
社会保険、退職金制度、資格取得支援、インフルエンザ予防接種補助、無事故表彰、寮制度などが確認できます。
準中型5t限定解除や普通免許から準中型免許への取得費用は会社が全額負担するとしています。
若年層向けの寮では、20代は会社全額負担、30代は会社が3割負担とする募集もあります。
運転免許取得費や住居費は若手ドライバーにとって大きな負担なので、会社が負担することは可処分所得を増やし、未経験者が物流業へ入りやすくする効果があります。
制度の具体性が高いため5/5点です。
人権・ハラスメント・労使関係|2/5
ハローワーク求人では労働組合なしとされています。
Yahoo!しごとカタログには2019年頃の事務パートから「パワハラで身体を壊しました。」という投稿があります。直属上司が相談を聞いたという記述もありますが、職場内で問題が解消しなかったとされています。
この投稿は古く、現在の会社全体を断定する材料にはしません。
一方、現在のハラスメント相談件数、内部通報件数、是正件数、第三者窓口、再発率は公表されていません。
そのため2/5点です。
相談窓口の利用件数と是正結果を匿名化して毎年公開し、重大事案の再発がないことを確認できれば3~4点を検討できます。
労働安全・健康|6/10
公式資料では年2回の安全運転講習、年2回の無事故キャンペーン、全車両の点検整備、始業前点検、整備士による定期点検を行っています。
全車に高度運行情報システムを搭載し、運行を動態管理しています。
八王子・甲府営業所は2026年1月にGマークを更新し、横浜営業所は2025年に関東運輸局の安全性優良事業所表彰の受賞事業所として掲載されています。
6/10点とした理由は、教育、車両整備、運行監視、第三者制度による安全評価が具体的だからです。
一方、株式会社ナガヤマ物流単体の死亡事故、休業労災、交通事故件数、度数率、強度率、重大事故率は公表されていません。
死亡・重篤事故0、交通事故件数、労災件数、度数率・強度率を毎年公開し、複数年低水準を維持できれば8/10点を検討できます。
商品・サービスの安全|4/5
横浜、甲府、安曇野、本社ではISO9001認証を継続取得してきた実績があります。
ファミリーマート向けチルド食品を固定ルートで配送し、専用ハンディ端末で検品・納品する仕組みも確認できます。
配送ミスを減らし、食品を定時に店舗へ届ける品質管理として評価できます。
4/5点とした理由は、品質管理の仕組みはある一方、誤配送、温度逸脱、破損、重大クレームなどの年間KPIが公表されていないためです。
配送品質KPIを毎年公開し、重大な温度逸脱・誤配送を低水準に維持できれば5/5点を検討できます。
従業員・元従業員の口コミ
Indeedでは2026年7月の安曇野営業所ドライバーから「6月から給与が上がり、さらに週休2日制になった」という投稿があります。
同サイト全体では23件前後の口コミで総合3.1、勤務時間と残業3.4、給与と福利厚生3.0、定着率と昇進2.8です。
転職会議では投稿者集計が残業51.6時間/月、有給消化率29.4%です。2023年頃の正社員ドライバーからは、長年勤務しても給与が上がりにくいことや、コースごとの負担差が評価へ反映されにくいという投稿があります。
Yahoo!しごとカタログでは38件の口コミ、平均年収412万円とされ、過去のパワハラ指摘も確認できます。
現在の求人では給与・休日改善が見られるため、古い口コミをそのまま現在の実態と断定することは避けます。そのうえで、公式の全社残業・有休・離職率を公開することが、改善を外部から確認するために必要です。
SNS・匿名掲示板の確認結果
X、5ちゃんねる、爆サイ等で、社名と「残業」「ドライバー」「パワハラ」「事故」「退職」「給与」などを組み合わせて確認しました。
今回、勤務時期・職種・拠点が確認でき、採点を追加変更できるだけの具体的な原文は確保していません。
そのため、働き方の補助情報は本文まで確認できたIndeed、転職会議、Yahoo!しごとカタログを中心に使用しています。
Innovation|14/25
Innovationでは、ドライバーの危険や確認作業を技術でどこまで減らしているか、センター・配送業務をどこまで標準化しているか、その成果を人へ返しているかを評価します。
ナガヤマ物流は全車動態管理、ハンディ端末、固定ルート配送などを導入していますが、人の荷積み・荷降ろしや長時間運転はまだ大きく残っており、自動化による削減時間も十分に公表されていません。
作業負担・危険の削減|4/10
全車両に高度運行情報システムを搭載し、運行状況をパソコンで動態管理しています。
店舗納品では専用ハンディ端末を使用し、検品・納品作業を行います。
固定ルート配送なので、毎日配送先を探す必要がなく、道順と店舗ルールを覚えれば運行を標準化できます。
4/10点とした理由は、確認・運行管理をデジタル化している一方、荷積み・荷降ろし、長時間運転、センター仕分けといった人の負担は大きく残っているためです。
台車自動搬送、仕分け自動化、積載補助設備などを導入し、荷役時間・重量物回数・歩行距離を30%以上減らした実績を公開できれば6~8点を検討できます。
商品・サービスの改善|4/5
全車動態管理と固定ルート配送により、本部は車両の位置と運行状況を把握しやすくなります。
配送の遅れや異常を早く把握できれば、店舗側へ連絡し、欠品や納品遅延の影響を減らせます。
ISO9001認証の継続実績もあり、コンビニ物流を標準化して運用している点を評価します。
一方、定時納品率、誤配送率、温度逸脱率などの結果KPIが公表されていないため4/5点です。
改善成果の人間への還元|2/5
2026年の採用では完全週休2日制、希望休98%という働き方が示され、Indeedにも給与・休日が改善したという投稿があります。
しかし、動態管理やハンディ端末の導入によって、残業が何時間減ったのか、必要人数がどう変わったのか、事故が何件減ったのかという因果関係は公表されていません。
そのため2/5点です。
技術導入前後で残業20%削減、事故30%削減、有休取得増加などを確認できれば3~4点を検討できます。
研究開発・現場改善の継続|4/5
Gマークの取得・更新、安全講習、無事故キャンペーン、運行情報システム、ハンディ端末、ISO9001などを長期にわたり継続しています。
また、2026年の採用条件では完全週休2日制や給与面の改善が確認できます。
設備・運行・働き方を継続して改善しているため4/5点です。
一方、物流DXの年間投資額、改善案件数、削減時間などの定量開示は不足しています。
自動化・AI導入後の雇用状況
今回の調査では、株式会社ナガヤマ物流単体で、AIやロボットによる大規模な人員代替事例は確認していません。
全車動態管理やハンディ端末は導入されていますが、これらを理由とする希望退職、大規模解雇、採用停止も確認していません。
2026年もドライバーを継続募集しており、人手を必要とする状態です。
一方、技術導入前後の従業員数、採用数、離職率、配置転換数を時系列で公表していないため、「技術導入後も雇用を守った」とまでは断定しません。
Protection|8/25
Protectionでは、地震、豪雨、停電、道路寸断、燃料不足、サイバー攻撃が起きても、コンビニ店舗へ食品を届け続けられるかを評価します。
複数営業所と固定ルート物流網は強みですが、株式会社ナガヤマ物流単体のBCP、代替輸送訓練、サイバー防御、復旧時間の公開が弱く、有事の実力を高く評価できるだけの結果情報が不足しています。
災害への備え・訓練|0/5
株式会社ナガヤマ物流単体について、地震・豪雨・大雪・停電を想定したBCP訓練回数、安否確認完了時間、非常用電源、災害対策本部訓練の結果を確認できる公開情報がありません。
例えば大雪で中央道が止まり、甲府・八王子方面の通常ルートが使えなくなった場合に、誰が何分以内に代替ルートを決めるかが外部から分からない状態です。
公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。
年1回以上の実地BCP訓練と安否確認・運行再開時間を公表できれば2~3点を検討できます。
生産・物流・調達の代替|3/5
横浜、甲府、安曇野、八王子、座間など複数の営業拠点を持っています。
一拠点しかない物流会社より、一部拠点の停止が全社停止につながりにくい構造です。
3/5点とした理由は、拠点分散そのものは確認できる一方、どの営業所がどの営業所を代替できるか、代替車両、代替ドライバー、迂回ルート、切替時間が公表されていないためです。
代替輸送訓練を行い、主要ルートを数時間以内に切り替えられる実績を公開できれば4~5点を検討できます。
サイバー防衛・情報保護|0/5
株式会社ナガヤマ物流単体について、MFA、EDR、SOC、標的型メール訓練、ランサムウェア対策、運行システムと社内ネットワークの分離、重大インシデント件数、バックアップ復元訓練の公開情報がありません。
物流会社では配車・運行管理システムが停止すると、車両位置や配送計画の把握に影響します。
公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。
そのため0/5点です。
MFA・EDR、年次教育、標的型メール訓練、復元訓練、重大事故件数を公開できれば2~4点を検討できます。
供給継続・復旧能力|3/5
複数営業所でファミリーマート向け物流を行い、長年センター運営・配送を継続してきたことは、通常時の供給継続力として評価できます。
固定ルートと動態管理により、運行中の車両を把握しやすい点も、突発的な遅延への対応に役立ちます。
一方、物流センター停止時のRTO、代替センターへの切替時間、燃料備蓄日数、災害時の実際の復旧時間は公表されていません。
そのため3/5点です。
危機時の市民への対応|2/5
ナガヤマ物流が配送する弁当、パン、チルド食品は、地域のコンビニで日常的に購入される生活物資です。
災害時にも店舗へ配送を続けられれば、スーパーや飲食店の営業が限られる地域で、食品を入手できる場所を増やせます。
一方、自治体との災害物資供給協定、被災地への緊急配送実績、何食・何台を供給したかという株式会社ナガヤマ物流単体の公開実績はありません。
通常事業そのものの社会的必要性は評価し2/5点としますが、実災害対応実績が確認できれば3~4点を検討できます。
良いニュース・最近の前向きな動き
直近のナガヤマ物流では、安全性優良事業所の更新と、ドライバーの給与・休日改善が確認できます。
利用者が同社の物流サービスを選ぶことは、コンビニ向け食品物流を維持しながら、安全管理と働き方改善を続ける物流会社へ売上を集めることにつながります。
2026年1月|八王子・甲府営業所がGマークを更新(Safety)
2026年1月、八王子営業所と甲府営業所が安全性優良事業所認定を更新しました。
運転を主業務とする会社が複数拠点で継続取得していることは、日常の安全管理を一定水準で運用している根拠になります。
2026年|完全週休2日・残業代1分単位の採用条件(Safety)
現在の自社求人では、完全週休2日、希望休98%、残業代1分単位支給を掲げています。
物流業では長時間労働と休日不足が大きな課題なので、休日を固定し、残業時間を給与へ確実に反映することは働く人の生活安定に直結します。
一方、年間休日は105日以上で、1日10~11.5時間の実働があるため、さらに労働時間を下げる必要があります。
2025年|横浜営業所が関東運輸局の安全性優良事業所表彰に掲載(Safety)
2025年の関東運輸局「安全性優良事業所表彰」受賞者名簿に、株式会社ナガヤマ物流 横浜営業所が掲載されています。
安全性優良事業所として長期間取り組みを継続している点は、運行安全の具体的な強みです。
悪いニュース・問題となった動き
今回の調査では、株式会社ナガヤマ物流単体について直近の重大な行政処分や大規模事故の公表を確認していません。
一方で、現在も長い実働時間と月30時間程度の残業があり、労災・交通事故の結果を会社自身が公開していないことが重要な課題です。改善されなければ、安全設備があっても実際に事故が減っているのか、市民側から判断できない状態が残ります。
2026年|月平均残業30時間・年間休日105日の公的求人(Safety)
2026年のハローワーク求人では、ドライバーの月平均時間外労働30時間、年間休日105日、36協定の特別条項ありという募集が確認できます。
物流業として珍しい数字ではありませんが、人間への貢献を重視する企業審査では、月30時間の残業と年間105日の休日は改善余地が大きい水準です。
完全週休2日化を進めているため、次は会社全体の年間休日を115~120日へ引き上げ、実残業を20時間以下へ下げることが必要です。
過去口コミ|長時間労働・昇給・ハラスメントへの不満(Safety)
転職会議の集計では残業51.6時間/月、有給消化率29.4%です。
2023年頃の正社員ドライバーからは、長年勤務しても給与が上がりにくいことや、コース負担の違いが評価へ反映されにくいという投稿があります。
Yahoo!しごとカタログには2019年頃の事務パートから「パワハラで身体を壊しました。」という投稿があります。
いずれも現在より前の投稿であり、2026年の給与・休日改善後も同じ状態だとは断定できません。
だからこそ、会社自身が残業、有休、離職率、相談件数を継続公開し、過去から改善したことを数字で示す必要があります。
2026年時点|労災・BCP・サイバーKPIが非公表(Safety・Protection)
Gマークや安全教育は確認できますが、会社単体の死亡事故、休業労災、交通事故、度数率、強度率は公表されていません。
また、BCP訓練、代替輸送訓練、サイバー教育、復元訓練、重大情報事故件数も公開情報がありません。
公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。
総合評価と、これから改善してほしいこと
株式会社ナガヤマ物流は現在52点・シビックランクDです。
次のCランクは60点からなので、あと8点必要です。
安全運転教育とGマークは既に強みです。次のランクへ上がるには、安全対策の「実施」から一歩進み、残業・事故・労災を実際にどれだけ減らしたかを数字で示し、災害・サイバー攻撃でも配送を継続できることを訓練で証明する必要があります。
残業を20時間以下、年間休日を115日以上へ改善してほしい|労働時間・休息:4→6/10
現在の「労働時間・休息」は4/10点です。
会社全体で、
・平均残業20時間以下
・月45時間超の従業員割合5%未満
・年間休日115日以上
・有給取得率70%以上
・深夜勤務者の健康診断受診率100%
を毎年公開し、複数年維持できれば4→6/10点を検討できます。
+2点で総合54点です。
参考企業として、当サイトの東京アート株式会社審査では月平均残業6.9時間、有休取得率75.2%を確認し、「労働時間・休息」8/10点としています。
労災・交通事故KPIを公開してほしい|労働安全・健康:6→8/10
現在の「労働安全・健康」は6/10点です。
Gマーク、安全講習、全車動態管理があるため、次に必要なのは結果です。
・死亡事故
・人身交通事故
・休業労災
・荷役中事故
・度数率・強度率
・100万kmあたり事故件数
を営業所別・全社で毎年公開し、死亡・重篤事故0と事故率低下を複数年確認できれば6→8/10点を検討できます。
+2点で総合54点です。
参考企業はKDDI株式会社です。当サイトの現行審査では、単体の労災件数、死亡事故、重篤工事事故、度数率、強度率まで公開し、「労働安全・健康」8/10点としています。
動態管理・ハンディ端末の成果を人へ返してほしい|改善成果の人間への還元:2→4/5
現在の「改善成果の人間への還元」は2/5点です。
動態管理や検品端末の導入前後で、
・1便あたり作業時間
・配送遅延
・残業時間
・誤配送
・事故
・ドライバー1人あたりの荷役時間
を公開し、技術導入で残業20%以上削減、事故30%以上削減、給与・休日の改善へつながったことを示してください。
確認できれば2→4/5点、+2点を検討できます。
参考企業はキリングループロジスティクス株式会社です。当サイトの現行審査では、業務改善を背景に年間所定労働時間を1,920時間から1,896時間へ24時間短縮した実績を、人への還元として評価しています。
BCP・サイバー復旧訓練を公開してほしい|Protection:8→12/25
現在のProtectionは8/25点です。
株式会社ナガヤマ物流が、
・地震・大雪を想定した年1回以上のBCP訓練
・営業所間の代替配送訓練
・代替ルートへの切替時間
・燃料確保計画
・MFA、EDRの導入範囲
・標的型メール訓練
・バックアップ復元訓練
・配車・運行システムのRTO・RPO
を公開し、目標時間内に代替・復旧できれば、災害0→1、代替3→4、サイバー0→2へ改善し、合計+4点を検討できます。
52点+4点=56点です。
参考企業は株式会社ミツウロコグループホールディングスです。当サイトの現行審査では、契約社員・協力会社を含む年1回のセキュリティ教育と抜き打ち標的型メール訓練を確認し、「サイバー防衛・情報保護」4/5点としています。
次のランクへ上がるための具体例
現在52点・Dで、Cランクは60点からです。あと8点必要です。
・労働時間・休息:4→6/10
平均残業20時間以下、年間休日115日以上、有休70%以上
→+2点
・労働安全・健康:6→8/10
死亡・休業労災、交通事故、度数率を公開し、重大事故0を継続
→+2点
・改善成果の人間への還元:2→4/5
動態管理・ハンディ端末導入前後の残業・事故・荷役時間を公開し、残業20%以上削減
→+2点
・Protection
BCP・代替輸送・サイバー復旧訓練を実施し、目標時間内の切替・復旧を公開
→+4点
このうち合計8点以上を実現すれば、
52点+8点=60点
となり、シビックランクCへ到達します。
ナガヤマ物流は、安全教育と運行管理の仕組みをすでに持っています。次に必要なのは、ドライバーの拘束時間を実際に短くし、事故・労災を結果で公開し、災害時にも食品配送を止めない仕組みを訓練で証明することです。
最終評価は、
Safety:30/50
Innovation:14/25
Protection:8/25
総合:52/100
シビックランク:D
とします。
出典一覧
1.株式会社ナガヤマ物流 公式サイト・会社案内【情報ランクA】
2.株式会社ナガヤマ物流「沿革」【情報ランクA】
3.株式会社ナガヤマ物流「事業案内」【情報ランクA】
4.株式会社ナガヤマ物流 会社案内「安全・環境対策」【情報ランクA】
5.株式会社ナガヤマ物流 採用サイト「配送ドライバー」【情報ランクA】
6.厚生労働省 ハローワークインターネットサービス「株式会社ナガヤマ物流 配送ドライバー求人」2026年【情報ランクS】
7.Gビズインフォ「株式会社ナガヤマ物流」【情報ランクS】
8.関東運輸局「令和7年 安全性優良事業所表彰 受賞者名簿」【情報ランクS】
9.Indeed「株式会社ナガヤマ物流 社員クチコミ」【情報ランクB】
10.転職会議「株式会社ナガヤマ物流 社員口コミ」【情報ランクB】
11.Yahoo!しごとカタログ「株式会社ナガヤマ物流 社員クチコミ」【情報ランクB】
12.doda「株式会社ナガヤマ物流 企業概要」【情報ランクA相当】
13.マイナビ転職「株式会社ナガヤマ物流 会社概要」【情報ランクA相当】
14.シビックギルド「KDDI株式会社を企業審査」【比較資料】
15.シビックギルド「株式会社ミツウロコグループホールディングスを企業審査」【比較資料】
16.シビックギルド「キリングループロジスティクス株式会社を企業審査」【比較資料】
17.シビックギルド「東京アート株式会社を企業審査」【比較資料】
シビックランクの基準
| ランク | 総合点 |
|---|---|
| S | 90~100点 |
| A | 80~89点 |
| B | 70~79点 |
| C | 60~69点 |
| D | 50~59点 |
| E | 40~49点 |
| F | 20~39点 |
| G | 0~19点 |
株式会社ナガヤマ物流は52点のため、シビックランクDです。
情報ランクの基準
| 情報ランク | 基準 |
|---|---|
| S | 行政、公的機関、裁判所、規制当局、独立第三者機関の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報 |
| A | 企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、氏名・役職・立場が確認できる記名取材や公表発言など、発信主体を確認できる情報 |
| B | 従業員・元従業員口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報 |
