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株式会社春江を企業審査|シビックランクE・45点/100点|AIドラレコ・ISO27001・産廃優良認定を評価、年休105日と労災・BCP開示が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット

今回審査する株式会社春江は、総合45点、シビックランクEです。

株式会社春江の特に強い点は、廃棄物の収集から中間処理・再資源化まで自社の複数拠点で担い、車両にはデジタルタコグラフ、前後左右のカメラ、AIドライブレコーダーなどを導入して事故防止を進めていることです。機密文書・機密メディアの処理ではISO/IEC 27001認証を長期間維持し、2026年には東京都の産業廃棄物処分業と収集運搬業で優良認定も取得しました。

そのため、この企業の廃棄物処理・リサイクルサービスを利用すれば、廃棄物を単に焼却・埋立処分するのではなく、古紙、プラスチック、金属、PETボトル、食品残渣、家電、機密媒体などを適正に分別・再資源化し、安全運転や情報漏えい防止にも投資する事業を支えることにつながる可能性があります。

一方で改善点として、現在掲載されている中型ルートドライバー求人では実働9時間30分、年間休日105日となっています。施設管理職には残業基本なし・完全週休2日制の求人もあり職種差が大きく、会社全体の平均残業、有給取得率、年間総労働時間を確認できません。また、廃棄物処理は車両事故、巻き込まれ、転倒、火災などの危険がある業種ですが、死亡労災、休業災害、労災度数率も公開情報が不足しています。

この記事では、株式会社春江の強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

目次

株式会社春江の企業審査結果

株式会社春江は、東京都江戸川区・江東区を中心に一般廃棄物、産業廃棄物、特別管理産業廃棄物の収集運搬・中間処理・リサイクルを行う会社です。

公式情報では従業員212人、年商41億円、取引社数4,000社です。東京リサイクルセンター、新木場リサイクルセンター、江東リサイクルセンター、エコアースの4拠点を持っています。

評価軸得点主な評価
Safety20/50点AIドラレコ、アルコールチェック、情報セキュリティ、優良認定を評価。年休105日のドライバー職、全社労働KPI・労災KPI不足が課題
Innovation13/25点破砕・圧縮・選別設備、フォークリフト活用、新処理施設への投資を評価。作業削減量と人への還元が不足
Protection12/25点4処理拠点、複数の処理先、ISO27001を評価。BCP・災害訓練・RTO等の公開不足が課題
総合45/100点シビックランクE

評価時点:2026年10月9日
適用基準:Google Drive「企業審査マスター仕様書」最新版

主な強み

  • 1973年創業、従業員212人
  • 取引社数約4,000社
  • 4つのリサイクル・処理拠点
  • 一般廃棄物、産業廃棄物、特別管理産業廃棄物を取り扱う
  • 古紙、廃プラスチック、PETボトル、食品残渣、家電、機密媒体など幅広く再資源化
  • 出退勤時のアルコールチェック
  • デジタルタコグラフ導入
  • 車両の前後左右にカメラを設置
  • AIドライブレコーダーを事故防止へ活用
  • 毎朝のミーティングと年1回の安全運転講習
  • 2026年6月、東京都産業廃棄物処分業の優良認定
  • 2026年8月、東京都産業廃棄物収集運搬業の優良認定
  • ISO/IEC 27001を2005年から継続
  • 機密データの収集・破砕がISO27001の認証範囲
  • 機密文書・メディア処理について情報漏えい防止マニュアルと従業員教育を実施
  • 2026年5月、新たな産業廃棄物処理施設の建設を開始

主な課題

  • 現行ドライバー求人で年間休日105日
  • 同求人で1日実働9時間30分
  • 会社全体の平均残業時間が非公表
  • 有給休暇取得率が非公表
  • 年間総実労働時間が非公表
  • 正社員平均給与、給与中央値、ベースアップ率が非公表
  • 女性管理職比率、男女賃金比率が非公表
  • 男性育休取得率、介護休業利用率が非公表
  • 内部通報・ハラスメント相談実績が非公表
  • 死亡労災・休業災害件数が非公表
  • 労災度数率・強度率が非公表
  • 自動化設備によって年間何時間の人手作業を減らしたか非公表
  • 省人化で浮いた時間・利益の賃金・休日への還元が非公表
  • BCP・災害訓練実績が公開情報から確認できない
  • 拠点停止時のRTO・代替処理能力が非公表

事業内容と人間への貢献

株式会社春江の仕事は、企業や店舗などから出る廃棄物を回収し、種類ごとに分け、再利用できるものを資源へ戻し、残った廃棄物を適正処理することです。

廃棄物処理が止まれば、オフィス、店舗、飲食店、病院などにごみが蓄積し、悪臭、衛生問題、火災、感染リスクなどにつながります。

基本情報

項目内容
会社名株式会社春江
法人番号1011701006531
創業1973年3月
法人設立1978年7月
本社東京都江戸川区松江4-24-10
代表取締役板橋 正幸
資本金1,000万円
年商41億円
従業員数212人
取引社数約4,000社
主な事業一般・産業・特別管理産業廃棄物の収集運搬・処分、再資源化
主要処理拠点東京、新木場、江東各リサイクルセンター、エコアース

公式会社概要では212人ですが、Gビズインフォの社会保険適用事業所情報では被保険者195人です。集計時点や対象範囲が異なるため、同じ人数として統合していません。

主な事業内容

東京リサイクルセンターでは、古紙・段ボール、機密文書、廃プラスチック、廃棄食品、食品残渣などを処理しています。

江東リサイクルセンターでは産業廃棄物、缶、PETボトルを破砕・選別します。

新木場リサイクルセンターでは粗大ごみ、パソコン、HDD、発泡スチロール、蛍光灯、ビンなどを処理します。

エコアースではICチップやカード類など機密メディアを破砕します。

事業による人間への貢献

事業所から出る廃棄物を放置すれば、働く場所や街の衛生状態が悪化します。

また、古紙、金属、PETボトル、プラスチック、家電などを資源へ戻さずすべて焼却・埋立処分すれば、新しい資源の採掘・製造量を増やす必要があります。

春江は回収後に自社中間処理施設で再選別し、それぞれのリサイクル処理工場へ出荷しています。

食品残渣も対象としているため、店舗や食品工場から出る食品廃棄物を別の資源として利用する経路を作れます。

さらに感染性廃棄物を含む特別管理産業廃棄物も扱います。医療系廃棄物を一般廃棄物と混在させず専用容器で回収することは、回収作業員や市民が危険物へ接触する可能性を減らします。

Safety|20/50点

Safetyでは、廃棄物を扱う社員が安全に働けるか、十分な休息・所得があるか、利用企業が廃棄物や機密情報を安全に任せられるかを確認します。

春江は車両事故防止と情報セキュリティには具体的な仕組みがあります。一方、会社全体の労働時間、育休、男女格差、労災実績の公開が少なく、高リスク業種として十分な結果検証ができないことが大きな弱点です。

賃金・利益の還元|4/10点

現在の中型ルートドライバー求人では月給43万3,664円以上、年収例500万円以上です。

施設管理スタッフは月給30万円以上で、決算賞与があります。

Indeedの求人データを基にした給与推計でも、職種によって月20万円台から大型ドライバー40万円程度まで幅があります。

現場職で一定の給与水準を提示している点は評価できます。

一方、

  • 全正社員の平均給与
  • 給与中央値
  • 2025~2026年のベースアップ率
  • 利益のうち従業員へ還元した割合
  • 正規・非正規別給与

は確認できません。

一部求人の高い月給だけで全社員の賃金水準を高評価できないため4/10点です。

給与中央値と毎年のベースアップを公開し、幅広い社員で実質賃金が継続的に上昇していることを確認できれば6/10点以上を検討できます。

労働時間・休息|2/10点

現行の中型ルートドライバー求人では、勤務時間は4時30分から15時、実働9時間30分、年間休日105日です。

週休2日制とされていますが月1~2回の土曜出勤があります。

以前の同職種求人では、所定8時間に加えて「基本的に15時まで1.5時間残業」とされ、月31時間30分の固定残業代が記載されていました。現在の求人では給与表示が変更されていますが、9時間30分勤務という労働時間は残っています。

一方、施設管理職は8時から17時、残業基本なし、完全週休2日制です。

つまり職種によって働き方にかなり差があります。

会社全体の平均残業、有休取得率、年間総実労働時間が公開されていないため、2/10点です。

全職種の月平均時間外労働を20時間未満、年間休日120日以上、有休取得率80%以上とし、その結果を法人単体で公開できれば6~8/10点を検討できます。

雇用の安定・待遇の公平性|2/5点

1973年創業で約200人規模の雇用を継続し、2026年にもドライバーや施設管理職の採用が確認できます。

一方、女性管理職比率、男女賃金比率、男女別勤続年数、離職率、正社員登用率などは公的職場情報でも確認できません。

雇用が継続していることは評価しますが、公平性を比較する結果情報が不足するため2/5点です。

福利厚生・育児・介護|3/5点

求人では社会保険、資格取得支援、昼食補助、制服貸与、車通勤、シャワー室、決算賞与などが確認できます。

中型免許など仕事に必要な資格を会社負担で取得できる制度は、未経験者が職業技能を得る機会につながります。

一方、育児休業取得率、介護休業取得実績、時短勤務、男性育休などは公開情報を確認できません。

そのため3/5点です。

人権・ハラスメント・労使関係|1/5点

公式サイト、公的職場情報、採用情報を確認しましたが、労働組合、内部通報窓口、ハラスメント相談件数、是正件数、人権方針について十分な公開情報を確認できませんでした。

従業員口コミでは評価が分かれています。

Indeedでは2022年のルート営業経験者が、

「社員教育の徹底が素晴らしい。」

と投稿しています。

一方、別の2022年営業職投稿には、

「お気に入りだけが出世。」

との批判があります。情報ランクBです。

少数の匿名口コミから会社全体を断定しませんが、昇進の公平性を会社側の数値で検証できないため1/5点です。

労働安全・健康|4/10点

公式会社情報では、

  • 出退勤時のアルコール検知
  • デジタルタコグラフ
  • 前後左右のドライブレコーダー
  • 毎朝のミーティング
  • 年1回の安全運転講習
  • AIドライブレコーダー

を使って車両事故・労災事故防止に取り組んでいます。

廃棄物収集では狭い道路で大型車両を動かすため、AIドラレコやアルコールチェックは歩行者・社員双方の事故防止に直接役立ちます。

施設管理職ではフォークリフトを使ってプレス済み古紙などを運搬し、求人では「重いものを手で持つシーンはほとんどない」としています。

一方、

  • 死亡労災
  • 休業災害
  • 労災度数率
  • 交通事故件数
  • 挟まれ・巻き込まれ
  • 転倒
  • 火災
  • 腰痛

の年次結果は公開情報を確認できません。

危険度の高い業務で安全施策は具体的ですが、実際の事故結果を評価できないため4/10点です。

死亡災害0、休業災害件数、度数率、事故種別を毎年公開し、低水準を複数年維持できれば6~8/10点を検討できます。

商品・サービスの安全|4/5点

2026年、株式会社春江は東京都の産業廃棄物処分業・収集運搬業で優良認定を取得しています。

日本産業廃棄物処理振興センターの検索でも、東京都の処分業者として「優良」と確認できます。

機密情報処理ではISO/IEC 27001認証を2005年から維持しています。

2025年更新の認証範囲は「事業所排出の機密データの収集及び破棄」です。

会社は機密文書処理について情報漏えい対策をマニュアル化し、社員教育を行い、処理証明書も発行できます。

一方、誤処理、情報漏えい、廃棄物流出、処理事故などを年次KPIとして一覧公開している情報は不足しています。

そのため4/5点です。

従業員・元従業員の口コミ

Indeedの口コミは3件で総合3.3/5です。

2023年の新木場のドライバー経験者は、給与と効率を肯定的に評価する一方、祝日に出勤しない場合は日給月給のため収入が安定しにくいことや、事故について厳しく管理されることを述べています。

2022年のルート営業職は社員教育を高く評価しています。

一方、別の営業職は昇進の公平性へ強い不満を投稿しています。

口コミ件数は3件しかなく、2022~2023年の投稿なので、現在の会社全体の職場環境を直接示す数字としては扱いません。

SNS・匿名掲示板の確認結果

X、5ちゃんねる、爆サイなどについて、社名と「残業」「事故」「退職」「パワハラ」「ドライバー」「リサイクル」などを組み合わせて検索しました。

今回の調査では、対象法人との雇用関係、勤務時期、職種まで確認でき、現在の採点を変更できる投稿は確認できませんでした。

Safety小計:20/50点

Innovation|13/25点

Innovationでは、破砕機やフォークリフトを導入していること自体ではなく、人が持ち上げる重量、運転時間、選別時間、必要人数などがどれだけ減ったかを評価します。

春江は処理設備と新施設への投資を継続していますが、人間側の削減効果を定量化した公開情報が不足しています。

作業負担・危険の削減|4/10点

各リサイクルセンターでは破砕、選別、圧縮・梱包などを機械で行っています。

施設管理職ではプレスされた古紙・段ボールをフォークリフトで運搬するため、重量物を人の手で持つ作業はほとんどないとされています。

車両にはAIドライブレコーダーも導入しています。

ただし、

  • 手作業を年間何時間減らしたか
  • 人が持つ重量を何トン減らしたか
  • 選別要員を何人分減らしたか
  • AIドラレコで事故が何件減ったか
  • 腰痛・挟まれ事故が何件減ったか

は公開されていません。

具体的な機械化は確認できるものの、成果の数字が不足するため4/10点です。

商品・サービスの改善|4/5点

春江は古紙や一般廃棄物だけでなく、食品残渣、PETボトル、家電、パソコン、HDD、蛍光灯、発泡スチロール、ICチップなど処理できる品目を広げてきました。

廃棄物を品目ごとに適切な処理経路へ分けられるほど、焼却・埋立へ回す量を減らしやすくなります。

2026年5月には新たな産業廃棄物処理施設の建設も開始しました。

サービス範囲を継続的に拡大しているため4/5点です。

改善成果の人間への還元|1/5点

施設管理職では重いものを手で持つ場面がほとんどなく、残業基本なしという求人があります。

人の身体的負担を減らした結果として評価できる材料です。

一方、設備投資や機械化によって生まれた時間・利益を、

  • 賃上げ
  • 年間休日増加
  • 有休増加
  • 残業削減
  • 配置転換
  • 教育時間

へどの程度返したかは確認できません。

特にドライバー職では年間休日105日であるため、会社全体で技術成果が自由時間へ還元されているとは判断できません。

そのため1/5点です。

研究開発・現場改善の継続|4/5点

春江は1990年代からリサイクル設備を拡張し、古紙、産廃、粗大ごみ、機密媒体などの処理拠点を順次整備してきました。

1999年にはISO14001を取得し、情報セキュリティ分野では2005年からISO27001を継続しています。2026年には新たな産業廃棄物処理施設の建設を開始しました。

一時的な設備投資ではなく、数十年にわたり処理能力・対象品目を拡張しているため4/5点です。

自動化・AI導入後の雇用状況

AIドライブレコーダー、破砕・圧縮設備、フォークリフトなどを使っていますが、今回確認できた範囲では、それらの導入を直接理由とする希望退職、整理解雇、大規模な採用停止は確認できませんでした。

2026年時点でもドライバー、施設管理、商業施設のごみ管理など複数職種を募集しています。

一方、機械化した工程で従来何人が働き、導入後にどの仕事へ移ったのかは公開されていません。

Innovation小計:13/25点

Protection|12/25点

Protectionでは、地震、火災、設備故障、サイバー事故などが起きても、ごみの回収と処理を続けられるかを確認します。

春江は複数拠点と複数の外部処理先を持ち、機密情報についてはISO27001の強い管理があります。一方、BCP、災害訓練、目標復旧時間の開示が不足しています。

災害への備え・訓練|0/5点

安全運転講習や毎朝の安全ミーティングは確認できますが、地震・洪水・大規模火災等を想定したBCP、全社防災訓練、安否確認訓練の具体的公開情報を確認できませんでした。

廃棄物処理会社は災害後に大量の廃棄物を処理する役割を持つため、平時以上に事業継続計画が重要です。

十分な調査後も実績を確認できないため0/5点です。

生産・物流・調達の代替|4/5点

春江は4つの自社処理・リサイクル拠点を持っています。

さらに最終的な処理先としてJ&T環境、オリックス循環資源環境、クレハ環境、シンシア、東京ボード工業、野村興産など複数の事業者を公式に掲載しています。

一つの処理先だけへ依存していないことは、設備故障や受入停止時の選択肢を増やします。

一方、特定拠点が停止した場合に、別拠点で通常量の何%を処理できるかは公開されていないため4/5点です。

サイバー防衛・情報保護|4/5点

機密データの収集・破砕についてISO/IEC 27001:2022/JIS Q 27001:2023の認証を保持しています。

初回認証は2005年12月で、2025年1月に更新され、有効期限は2026年12月15日です。

会社は漏えい前後の対策をマニュアル化し、従業員教育を行っています。

長期間の第三者認証を評価します。

一方、この認証範囲は主として事業所から排出される機密データの収集・破棄であり、受発注システムや全社ITについてSOC、EDR、バックアップ、RTO・RPOまで公開されているわけではありません。

そのため4/5点です。

供給継続・復旧能力|3/5点

4つの拠点があり、一つの施設だけに全処理を集中させてはいません。

また、一般廃棄物・産業廃棄物について東京23区を中心に複数地域の許可を持ち、外部処理先も複数あります。

一方、

  • 各拠点の目標復旧時間
  • 施設火災時の代替処理
  • 車両基地停止時の代替出庫
  • 停電時の非常電源
  • RTO・RPO

は公開されていません。

構造上の分散性は評価できるため3/5点です。

危機時の市民への対応|1/5点

廃棄物回収・処理は、災害後の衛生環境と復旧に不可欠な仕事です。

しかし今回の調査では、春江自身が自治体と災害廃棄物協定を締結している実績や、大規模災害で災害廃棄物を処理した具体的な数量・支援実績を確認できませんでした。

通常業務自体の社会的重要性を限定的に評価し1/5点です。

Protection小計:12/25点

良いニュース・最近の前向きな動き

2026年の春江では、東京都からの優良認定と新しい処理施設への投資が大きな前向きな動きです。

適正処理と情報公開を続けながら処理能力を増やせれば、廃棄物を不適切に放置せず、より多くの資源を再利用できる社会へ近づきます。

2026年6月・8月 東京都の産業廃棄物処理業で優良認定(Safety)

2026年6月に産業廃棄物処分業、8月には産業廃棄物収集運搬業の優良認定を取得しました。

廃棄物処理は、排出した企業から見えない場所で作業が行われるため、許可・処理経路・情報開示の信頼性が重要です。

優良認定を取得した処理会社が選ばれることは、不適正処理のリスクを下げ、適正な廃棄物処理を行う会社へ売上を集めることにつながります。

2026年5月 新しい産業廃棄物処理施設の建設開始(Innovation)

2026年5月12日、新しい産業廃棄物処理施設の建設開始を公表しました。

新施設の処理能力、自動化内容、必要人員、リサイクル率などは現時点の公開情報だけでは十分確認できません。

今後、人が担っていた選別・重量物作業をどの程度機械へ移すのか、結果の公開が重要です。

ISO27001を20年以上継続(Protection)

機密情報処理では2005年からISO27001を継続し、2025年にも最新規格で認証更新されています。

社員証、HDD、機密文書などを廃棄する企業にとって、「捨てた後に情報が漏れないこと」はサービスの中心的な安全要件です。

長期間にわたり第三者認証を維持していることは強みです。

悪いニュース・問題となった動き

今回の調査では、2024~2026年に重大な行政処分や死亡事故が外部公表された事例は確認できませんでした。

現在の問題は、重大事故が確認されたことより、「働き方・労災・災害対応の結果を外部から十分確認できないこと」です。

中型ドライバーは年間休日105日(Safety)

現在の中型ルートドライバー求人では年間休日105日です。

4時30分から15時まで、実働9時間30分とされています。

廃棄物は毎日発生するため早朝回収が必要な仕事ですが、その社会的必要性と、働く人へ十分な休息を確保することは別問題です。

同社には残業基本なしの施設職もあるため、特にドライバー職の勤務時間と休日を改善する余地があります。

労災件数・事故率が公開されていない(Safety)

会社はAIドライブレコーダー、アルコールチェック、安全講習などを実施しています。

しかし、「その結果、事故が何件まで減ったのか」を確認できる死亡労災、休業災害、交通事故件数、度数率の継続開示はありません。

安全対策の本当の成果を外部から判断できないことが課題です。

BCP・復旧目標の公開情報が不足(Protection)

4つの拠点を持つことは強みですが、地震や施設火災によって一つの処理センターが長期間止まった場合の具体的な切替手順や処理能力は公開されていません。

ごみの回収が長期間停止すれば店舗や事業所の衛生環境へ直接影響するため、廃棄物処理会社には明確なBCPが求められます。

総合評価と、これから改善してほしいこと

株式会社春江は45点、シビックランクEです。

次のDランクは50点からなので、あと5点必要です。

春江には、4つのリサイクル拠点、AIドライブレコーダー、ISO27001、優良産廃処理業者認定という具体的な強みがあります。

一方、従業員が実際にどれだけ休めているか、安全対策によって事故がどこまで減ったか、災害時に処理事業をどう維持するかという「結果」が十分見えません。

ドライバーの休日・労働時間を改善する|Safety

現在の「労働時間・休息」は2/10点です。

中型ドライバー求人では年間休日105日、実働9時間30分です。

年間休日を120日以上へ増やし、1日8時間を基本とした勤務へ近づけ、

  • 全社月平均残業20時間未満
  • 有休取得率80%以上
  • 月45時間超の社員比率を低水準化
  • 職種別の残業時間を公開

まで実現できれば4/10点を検討できます。

改善後想定:2→4点
加点幅:+2点
総合点:45→47点
ランク:E

参考企業は株式会社クリーン・アクア・ビバレッジです。Google Drive上の現行審査では、年間休日127日、月平均残業約2時間という具体的な働き方が確認され、59点・Dと評価されています。

労災KPIを公開し、事故削減を結果で示す|Safety

現在の「労働安全・健康」は4/10点です。

AIドラレコ、安全講習、アルコールチェックという仕組みは既にあります。

次は、

  • 死亡労災0件
  • 休業災害件数
  • 労災度数率
  • 交通事故件数
  • 挟まれ・巻き込まれ件数
  • 転倒件数
  • 火災件数
  • 前年からの削減率

を毎年公開する必要があります。

死亡0件と低い度数率を複数年確認できれば6/10点を検討できます。

改善後想定:4→6点
加点幅:+2点
総合点:47→49点
ランク:E

参考企業は株式会社セブン&アイ・ホールディングスです。Google Drive上の現行審査では、持株会社単体の労働災害度数率・強度率を複数年0.00で維持しており、「労働安全・健康」10/10点です。

BCPを作り、実地訓練まで公開する|Protection

現在の「災害への備え・訓練」は0/5点です。

春江には4処理拠点があるため、BCPを具体化しやすい基盤があります。

例えば、

  • 東京リサイクルセンター停止時の代替先
  • 新木場・江東への切替量
  • 車両基地停止時の代替出庫
  • 非常電源
  • 災害時連絡網
  • 年1回以上の実地訓練
  • 安否確認完了率
  • 訓練で判明した改善点

を公開し、実際の訓練を確認できれば1~3/5点を検討できます。

まず1点分の改善を確認できれば、

改善後想定:0→1点
加点幅:+1点
総合点:49→50点
ランク:E→D

参考企業はJ&T環境株式会社です。Google Drive上の現行審査では、複数自治体との災害廃棄物協定に加え、150人超規模の災害廃棄物仮置場訓練や実災害での処理実績が確認され、Protection17/25点、総合65点・Cです。

次のランクへ上がるための具体例

現在45点・Eで、Dランクは50点からです。

具体的には、

労働時間・休息:2→4点 +2点
労働安全・健康:4→6点 +2点
災害への備え・訓練:0→1点 +1点

と改善すれば、

45点+2点+2点+1点=50点

となり、シビックランクDへ上がります。

つまり株式会社春江が次のランクへ上がるために必要なのは、リサイクル設備を増やすことだけではありません。

ドライバーの休日と労働時間を改善し、現在行っている安全対策によって事故が実際に少ないことを数字で示し、4つの処理拠点を災害時に切り替えて使えるBCPを訓練まで含めて公開することです。

出典一覧

1.株式会社春江「会社概要・事業計画・安全管理」【情報ランクA】
2.株式会社春江「事業内容」【情報ランクA】
3.株式会社春江「リサイクル事業」【情報ランクA】
4.株式会社春江「事業所」【情報ランクA】
5.株式会社春江「許可証一覧」【情報ランクA】
6.日本産業廃棄物処理振興センター「処分業者検索」【情報ランクS】
7.株式会社春江「ISO/IEC 27001認証登録証」・BSIグループジャパン【情報ランクS】
8.株式会社春江「機密抹消システム」【情報ランクA】
9.Gビズインフォ「株式会社春江」【情報ランクS】
10.リクナビNEXT「株式会社春江 中型ルートドライバー求人」【情報ランクA】
11.Indeed「株式会社春江 施設管理スタッフ求人」【情報ランクA】
12.Indeed「株式会社春江 社員クチコミ」【情報ランクB】
13.Google Drive現行企業審査「株式会社クリーン・アクア・ビバレッジ」【比較用】
14.Google Drive現行企業審査「株式会社セブン&アイ・ホールディングス」【比較用】
15.Google Drive現行企業審査「J&T環境株式会社|65点・C」【比較用】

シビックランクの基準

シビックランク総合点
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

株式会社春江は45点のため、シビックランクEです。

情報ランクの基準

情報ランク基準
S公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報
A企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、または氏名・役職・立場が確認できる記名取材や公表発言など、発信主体を確認できる公表情報
B従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報

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