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ティーエムパック株式会社を企業審査|シビックランクD・54点/100点|FSSC22000・東北協働生産を評価、月残業32時間・労災/BCP実績非公表が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット

今回審査するティーエムパック株式会社は、総合54点、シビックランクDです。

ティーエムパック株式会社の特に強い点は、FSSC22000による食品安全管理を行いながら、2026年からキリンビバレッジと伊藤園の東北・北海道協働生産に参加し、東北側で物流負荷約65%削減・ブロック自給率5%向上を見込む生産体制を実際に動かし始めたことです。そのため、この企業の商品を購入したりサービスを利用したりすれば、安全な飲料を地域の近くで生産し、長距離輸送を減らしながら供給する社会につながる可能性が高まります。

一方で、改善点として製造オペレーターの月平均残業32時間と、会社単体の死亡・休業労災、度数率、BCP訓練・復旧時間などの重要な結果が公表されていないことが残ります。

この記事では、ティーエムパック株式会社の強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

ティーエムパック株式会社の企業審査結果

ティーエムパック株式会社は、宮城県仙台市宮城野区に工場を置き、「お~いお茶」をはじめとする緑茶、麦茶、烏龍茶などのPETボトル入り茶系飲料を茶葉から抽出・充填する受託製造会社です。現在は東洋製罐株式会社100%出資で、公式サイトでは2025年5月時点の従業員数60人としています。[出典1]

評価軸点数
Safety27/50
Innovation17/25
Protection10/25
総合点54/100
シビックランクD

評価時点:2026年10月12日

主な強み

・2026年4月時点でFSSC22000認証取得済み
・HACCPに沿った衛生管理と、薬剤を使わない容器殺菌システム
・製品の全数検査を行う包装工程
・2026年3月からキリンビバレッジ「生茶」2Lの協働生産を開始
・東北での協働生産により物流負荷約65%削減、ブロック自給率5%向上を見込む
・製造・ラベル貼付・パレット積付など多くの工程を機械化
・製品運搬ではフォークリフトを使用し、重量物を長距離手運搬する工程を減らしている
・2025年求人で正社員2人を増員募集
・2025年製造求人で前年度昇給率2.78%、賞与2.52か月、固定残業代なし
・2025年製造求人で年間休日125日
・育児休業・看護休暇の取得実績
・2026年3月期純利益2億5,225万3,000円、前年比40.63%増
・東洋製罐グループの人権方針、BCP、情報セキュリティ教育の対象

主な課題

・2025年9月の製造オペレーター求人で月平均残業32時間
・受注集中時は36協定特別条項で月70時間、年6回、年間690時間まで延長可能
・20時~翌8時を含む12時間帯の交替勤務がある
・公式採用ページの一般的な年間休日は2025年度112日で、製造シフト求人の125日と職種・勤務体系で差がある
・2026年の全社員ベースアップ率、賃金中央値、職種別平均給与が公表されていない
・男女賃金比率、女性管理職比率、離職率が公表されていない
・会社単体のハラスメント相談・内部通報・是正件数が公表されていない
・死亡・休業労災、度数率、強度率、熱中症・設備事故件数が公表されていない
・自動化前後の作業人時、危険作業、必要人数、残業の変化が公表されていない
・東洋製罐グループのBCPは確認できるが、ティーエムパック単体の訓練結果、RTO・RPO、非常電源・代替運用の実績が公表されていない
・危機時に市民へ飲料を供給したティーエムパック単体の実績が公表されていない

事業内容と人間への貢献

ティーエムパックは、茶葉から飲料を抽出・調合し、殺菌してPETボトルへ充填し、ラベル装着、全数検査、箱詰め、パレット積付、出荷までを行う飲料製造会社です。主に北海道、東北6県、一部関東へ供給する製品を製造しています。[出典1]

基本情報

項目内容
会社名ティーエムパック株式会社
法人番号2370001022665
所在地宮城県仙台市宮城野区港2丁目4番1号
創立2012年12月14日
資本金3億円
株主東洋製罐株式会社100%
従業員数60人、2025年5月1日時点
社会保険被保険者数53人、Gビズインフォ確認時点
事業内容PETボトル入り茶系飲料の委託製造

法人番号と所在地はGビズインフォでも確認できます。公式従業員数60人と社会保険被保険者53人は時点・集計範囲が異なるため、同じ人数指標として単純比較しません。[出典1・3]

主な事業内容

工場では、茶葉からの抽出・調合、水・製品の殺菌、PETボトルへの充填、ラベル装着、全数検査、箱詰め、パレット積付、製品・資材の積込・荷降ろし、排水・茶殻処理まで行います。2025年のハローワーク求人では、これらのいずれかの部署へ正社員を配置するとしています。[出典4]

公式サイトは、東洋製罐グループの包材技術、容器殺菌技術、設備エンジニアリングを基盤に、薬剤を使用しない容器殺菌システムとHACCPに沿った衛生管理を採用すると説明しています。[出典1]

主な利用企業・取引先

主要な委託元として株式会社伊藤園が確認できます。「お~いお茶」をはじめ、緑茶、麦茶、烏龍茶などを製造しています。2026年3月からは、伊藤園とキリンビバレッジの協働生産により、ティーエムパック仙台工場で「キリン 生茶」2Lペットボトルの製造も始まりました。[出典1・9]

事業による人間への貢献

茶系飲料の工場が東北にあることで、北海道・東北・一部関東の消費地へ飲料を届ける生産基盤になります。飲料は日常の水分補給に使われるため、食品安全を維持しながら地域に近い場所で製造できることは、利用者が安定して商品を入手することにつながります。

2026年の協働生産では、従来別地域から運んでいた製品を需要地に近い工場で作る仕組みを広げました。東北側では輸送距離を2025年比で約65%削減し、ブロック自給率を5%高める見込みです。長距離トラック輸送が減れば、運転時間、燃料使用、輸送経路の負荷を減らせます。[出典9]

一方、この65%は協働開始時点の算定見込みであり、年間実績として測定した削減値ではありません。稼働後の実輸送距離、燃料、CO2、配送人時まで公開できれば、人への効果をさらに具体的に評価できます。

Safety|27/50

Safetyでは、働く人が十分な賃金と休息を確保できるか、夜勤を含む飲料工場で安全・健康に働けるか、消費者が安全な飲料を利用できるかを確認しました。固定残業代なし、昇給・賞与実績、育児休業実績、FSSC22000は強みです。一方、月平均残業32時間、最大70時間まで延長できる特別条項、会社単体の労災結果と雇用公平性の公開不足が課題です。

賃金・利益の還元|4/10

2025年9月のハローワーク製造オペレーター求人では、基本給18万3,000円、交替手当1万~1万2,000円で月額19万3,000~19万5,000円です。固定残業代はなく、住宅、家族、通勤、食事、独身寮の各手当があります。前年度実績の昇給率は2.78%、賞与は年2回・計2.52か月です。[出典4]

固定残業代を使わず時間外労働分を別途支給することと、実際の昇給・賞与実績を確認できる点は働く人への還元として評価できます。マイナビの2025年求人でも「社員全員が毎年必ず昇給」とし、6段階の習熟ランクに応じて給与を上げる制度が掲載されています。[出典6]

2026年3月期の純利益は2億5,225万3,000円で、前期比40.63%増です。一方、2026年の全社員ベースアップ率、職種・雇用区分別の平均給与、賃金中央値、利益増加分を給与・賞与へどれだけ配分したかは公表されていません。[出典5]

そのため4/10点です。製造・品質・管理・非正規を含む賃金中央値を公開し、物価上昇を上回る基本給の継続的な引き上げと利益還元を広い従業員層で確認できれば6~8/10点を検討できます。

労働時間・休息|4/10

2025年9月の製造オペレーター求人では、月平均時間外労働は32時間です。3組2交替・4勤2休で、8時~17時、20時~翌5時、20時~翌8時の勤務があり、年間休日は125日です。[出典4]

年間休日125日は休息日を比較的多く確保できる一方、月32時間の残業は20日勤務と単純に置けば1日平均約1.6時間に相当します。また、通常の生産量を超える受注集中や納期逼迫時には、特別条項で月70時間、年6回、年間690時間まで時間外労働を延長できる条件です。[出典4]

公式採用ページの一般的な年間休日欄には2025年度112日とあり、製造オペレーターの4勤2休求人では125日です。職種・勤務体系で休日数が異なるため、125日を全社員一律の実績とは扱いません。[出典2・4]

休日数を評価する一方、平均残業32時間と繁忙時の長時間労働余地があるため4/10点です。会社全体で月平均残業20時間以下、できれば15時間以下へ下げ、有給取得率80%以上、月45時間超・60時間超の従業員比率を低水準で毎年公開できれば6~8/10点を検討できます。

雇用の安定・待遇の公平性|3/5

2025年9月の求人は雇用期間の定めがない正社員で、募集理由は「増員」、採用予定2人です。従業員62人、就業場所58人のうちパート4人と記載され、正社員中心の構成が確認できます。[出典4]

公式サイトは2025年5月時点60人、Gビズインフォの社会保険被保険者数は確認時点53人です。集計時点・範囲が異なるため直接の増減比較はしませんが、2025年に増員採用を行い、2026年現在も中途採用を継続しています。[出典1~3]

一方、男女賃金比率、女性管理職比率、正社員・非正規の賃金差、離職率、契約更新率は公表されていません。2025年ハローワーク求人では労働組合は「なし」です。[出典4]

正社員増員と継続採用を評価して3/5点です。雇用区分別人数、離職率、男女賃金比率、女性管理職比率を毎年公開し、安定した雇用と小さい待遇差を確認できれば4/5点以上を検討できます。

福利厚生・育児・介護|4/5

2025年の求人では、家賃と管理費の50%を上限3万円まで補助する独身寮、住宅手当、家族手当、食事補助、退職金、作業服・安全靴・防寒着の貸与などを確認できます。公式採用ページでは健康診断、インフルエンザ予防接種費用の会社負担、グループ教育、外部研修なども掲載しています。[出典2・4]

ハローワーク求人では育児休業と看護休暇の取得実績が「あり」、介護休業の取得実績は「なし」です。制度だけでなく育児・看護の利用実績があるため、出産や子育てで離職せず働き続けるための支援として評価できます。[出典4]

一方、男女別の育休取得率、復職率、介護休業利用率は公表されていません。そのため4/5点です。男性を含む育休取得率、復職率、介護制度の利用実績を継続公開し、高い利用率を確認できれば5/5点を検討できます。

人権・ハラスメント・労使関係|3/5

東洋製罐グループ人権方針は、グループのすべての役員と従業員へ適用すると明記し、差別・ハラスメント、強制労働、労働時間、安全衛生などを人権課題として扱っています。国内では2024年度に対象グループ会社41社全社で人権eラーニングを実施しています。[出典11]

また、グループ行動規準では連結子会社の役員・従業員を対象に毎年eラーニングを行い、匿名で利用できる社内・外部の相談窓口も設けています。[出典11]

グループ方針が対象会社にも適用され、教育・相談経路があるため3/5点です。一方、ティーエムパック単体のハラスメント相談件数、内部通報件数、認定・是正件数は公表されていません。会社単体の運用結果を匿名化して公開し、重大事案が低水準であることを確認できれば4~5/5点を検討できます。

労働安全・健康|4/10

製造現場では、作業服、帽子、安全靴、防寒着を無償貸与しています。公式採用ページには「無災害達成」を含む改善・表彰制度が掲載され、ハローワーク求人では機械の運転・監視・保守、フォークリフトによる積込・荷降ろしなどの作業内容が確認できます。[出典2・4]

安全装備と安全を評価する仕組みがあることは、機械設備・車両・夜勤を伴う工場で事故を防ぐ基盤になります。

一方、ティーエムパック単体の死亡労災、休業労災、度数率、強度率、熱中症、機械への挟まれ・巻き込まれ、フォークリフト事故の件数は公表されていません。製造会社では重要な結果指標であり、公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。

そのため4/10点です。死亡・重篤災害0を複数年継続し、休業災害件数、度数率、熱中症・設備事故を毎年公開して低水準を確認できれば6~8/10点を検討できます。

商品・サービスの安全|5/5

東洋製罐株式会社が2026年4月1日時点で公開するマネジメントシステム認証一覧では、ティーエムパックはFSSC22000認証取得済みです。ハローワーク求人でもFSSC22000に基づく衛生管理を行うと説明しています。[出典4・8]

公式サイトはHACCPに沿った衛生管理、薬剤を使用しない容器殺菌システムを公表しています。製造工程では充填後にラベル装着を行い、全数検査後に箱詰め・パレット積付へ進みます。[出典1・4]

食品安全の第三者認証、衛生管理、全数検査まで確認できるため5/5点です。対象法人に明確に帰属する近年の大規模リコール・重大品質事故は公開資料で確認されていません。ただし、事故が検索で見つからないことだけを加点理由にはしていません。

従業員・元従業員の口コミ

エン転職の会社ページでは、2025年4月21日投稿の10代男性・現職・新卒入社・正社員の口コミを確認できます。福利厚生について「独身寮制度:家賃+管理費の50%を会社で補助」と記載されています。媒体はエン カイシャの評判、情報ランクBです。[出典7]

同じ投稿では新入社員研修、指導員研修、次世代リーダー研修、資格取得費用の補助なども具体的に記載されています。会社公式の福利厚生・教育制度と大きく矛盾しません。

一方、公開されている口コミは3人未満の少数データで、現在の職場全体を代表するとは扱いません。転職会議、OpenWork、Indeedも検索しましたが、同名・類似企業が混在し、ティーエムパック株式会社の現従業員・元従業員だと本文まで明確に確認できる追加口コミは限定的でした。

SNS・匿名掲示板の確認結果

Xでは「ティーエムパック株式会社」に残業、給料、退職、パワハラ、事故、夜勤などを組み合わせて検索しましたが、投稿者の対象会社との関係、時期、職種まで本文で確認でき、採点根拠として使用できる投稿は確認できませんでした。

5ちゃんねる、爆サイも別に検索しましたが、宮城県仙台市の対象法人へ明確に結びつく有用な投稿は確認できませんでした。同名の千葉県の別法人や「株式会社ティーエム」などの口コミは対象外です。

有用な投稿がないことは、問題がないことの証明には使いません。

Innovation|17/25

Innovationでは、充填・ラベル装着・パレット積付などの機械化、フォークリフトによる重量物運搬、東北・北海道の協働生産を評価します。人の身体負担や長距離輸送を減らす仕組みは具体的ですが、自動化前後の作業人時・労災・残業・配置転換を対象会社が時系列で公開していない点が課題です。

作業負担・危険の削減|6/10

2025年のマイナビ求人では、抽出・調合、殺菌、充填、ラベル貼付、パレット積付などを機械操作中心で行い、製品のトラック積込にはフォークリフトを使うと説明しています。パレットへの積付もパレタイザーという機械を管理する仕事です。[出典6]

人がボトル一本ずつを詰め、ラベルを貼り、箱を手で積み上げる方式と比べ、反復作業と重量物運搬を機械へ移すことで、腕・腰への負担と大量生産時の手作業を減らせます。

一方、導入前後で何時間の作業が減ったか、重量物を何kg・何回減らしたか、必要人数・労災件数がどう変化したかは公表されていません。

機械が人の反復・重量作業を具体的に代替しているため6/10点です。作業人時、重量物取扱回数、身体負担・労災を導入前後で測定し、大幅な削減結果を公開できれば8~10/10点を検討できます。

商品・サービスの改善|5/5

2026年3月、ティーエムパック仙台工場は伊藤園とキリンビバレッジの協働生産拠点として「キリン 生茶」2Lの製造を開始しました。伊藤園の2L PETボトル向け容器を共通利用し、東北で現地生産することで、キリン側では2025年比で物流負荷約65%削減、ブロック自給率5%向上を見込んでいます。[出典9]

工場を特定ブランドだけに閉じず、他社製品も地域内で生産できるようにすれば、長距離輸送と地域外依存を減らせます。協働は2026年3月に実際に開始しており、具体的な削減計算も示されています。

また、薬剤を使わない容器殺菌やFSSC22000を組み合わせ、製品安全と製造方法を継続改善しています。

協働生産を稼働まで進め、具体的な改善幅を算定しているため5/5点です。物流負荷65%削減は開始時点の見込み値なので、今後は年間実績による検証が望まれます。

改善成果の人間への還元|2/5

機械化によって人の手作業を減らし、2025年の求人では社員全員が毎年昇給する制度や、改善提案・報奨金制度が掲載されています。[出典2・6]

また、自動化が進んでいる工場でも2025年9月に正社員2人を「増員」で募集し、2026年現在も中途採用を行っています。自動化と同時に採用を継続しているため、少なくとも公開情報から自動化を理由とした大規模人員整理は確認されていません。[出典2・4]

一方、自動化によって浮いた時間・利益を使い、残業が何時間減ったか、賃金がどれだけ上がったか、休日が増えたか、危険部署から何人を配置転換したかという直接の因果は公表されていません。実際の月平均残業は32時間です。

そのため2/5点です。自動化前後の作業人時・人員・配置転換・残業・賃金を公開し、雇用を維持しながら残業削減や賃金上昇へつなげたことを確認できれば3~5/5点を検討できます。

研究開発・現場改善の継続|4/5

ティーエムパックは、HACCP・FSSC22000、薬剤を使わない容器殺菌、機械化された充填・包装設備を運用しています。2026年にはキリンビバレッジ製品の協働生産へ対象を広げ、地域内生産の最適化も進めました。[出典1・8・9]

公式採用ページには改善提案制度があり、現場からの改善を評価する仕組みも確認できます。[出典2]

製造・品質・物流の改善を継続しているため4/5点です。一方、対象会社単体の研究開発費、改善提案件数、年間削減人時、改善による事故低減などを時系列で公表していません。これらの成果を毎年確認できれば5/5点を検討できます。

自動化・AI導入後の雇用状況

ティーエムパックの工場では、充填、ラベル貼付、パレット積付などの機械化が進んでいます。2025年の求人では製造スタッフ38人とされ、同年9月のハローワーク求人では会社全体62人、就業場所58人の状態で正社員2人を増員募集しています。[出典4・6]

2026年現在も公式採用ページで中途採用を継続しています。Gビズインフォでは社会保険被保険者53人を確認できますが、公式従業員数60人などと時点・範囲が異なるため、自動化による減員とは判断しません。[出典1~3]

自動化を理由とする希望退職、整理解雇、大規模な採用停止を示す対象法人の公表情報や報道は確認されていません。X、5ちゃんねる、爆サイでも、自動化後の人員削減・契約終了・配置転換を具体的に示す対象社員の投稿は確認できませんでした。

一方、設備導入前後の担当人数、非正規契約更新、配置転換先、配置転換後の退職率は公表されていません。自動化が雇用削減ではなく、危険・単純作業から別の仕事への移行につながったかを評価するには、時系列の人員データが必要です。

Protection|10/25

Protectionでは、地震、停電、設備故障、原料・包材の供給途絶、サイバー攻撃が起きたときも、北海道・東北へ茶系飲料を供給し続けられるかを確認しました。東洋製罐グループのBCP・情報セキュリティ体制と、2026年に始まった北海道・東北の協働生産は強みです。一方、ティーエムパック単体のBCP訓練、代替生産の切替時間、非常電源、RTO・RPO、実災害での復旧結果は公表されていません。

災害への備え・訓練|2/5

東洋製罐グループは、大規模災害や事故が発生した場合に早期復旧と事業継続を図るため、持株会社とグループ各社でBCPを策定し、リスクマネジメント体制を整備しています。[出典13]

ティーエムパックは東洋製罐の100%子会社であるため、グループ全体の危機管理枠組みの対象です。例えば宮城県で大地震が発生し、工場設備や電力が止まった場合、事前に優先業務、連絡経路、復旧手順が定められていれば、従業員の安全確認と飲料製造の復旧を順序立てて進めやすくなります。

一方、ティーエムパック単体について、地震・津波・停電を想定した訓練の実施日、参加率、非常電源の稼働時間、安否確認完了時間、訓練で測定した復旧時間は公表されていません。

グループBCPの適用を評価して2/5点です。対象工場で年1回以上の実地訓練を行い、非常電源・安否確認・製造再開までの実測結果を公開できれば3~4/5点を検討できます。

生産・物流・調達の代替|3/5

2026年3月、伊藤園とキリンビバレッジは北海道・東北エリアで協働生産を開始しました。ティーエムパック仙台工場では「キリン 生茶」2Lを製造し、北海道ではゴールドパック恵庭工場が伊藤園製品を製造します。[出典9]

異なる飲料会社の商品を地域内の別工場で製造できるようにする仕組みは、一社一工場だけに生産を固定するより、生産拠点の柔軟性を高めます。東北では長距離輸送を減らし、地域内で供給できる比率を高める効果も見込まれています。

一方、この協働生産は平時の物流最適化として始まったもので、地震や設備故障時にティーエムパックの製品を別工場へ何%、何時間で切り替えられるか、原料・PETボトル・キャップ・ラベルの複数調達率がどの程度かは公表されていません。

実際に複数企業・複数工場をまたぐ生産体制を稼働させているため3/5点です。主要製品ごとの代替可能数量、代替工場、切替時間をBCP訓練で確認し、非常時にも運用できることを実証できれば4~5/5点を検討できます。

サイバー防衛・情報保護|3/5

東洋製罐グループは情報管理委員会を設け、グループ従業員への情報セキュリティ教育、標的型メール訓練、国内外拠点の外部リスク評価を進めています。2026年にはグループ共通のサイバーセキュリティ基準も整備しています。[出典12]

ティーエムパックも個人情報保護方針を公開し、個人情報管理責任者の設置、従業員教育、委託先管理、苦情・相談窓口などを定めています。[出典10]

製造計画、原料、設備、出荷情報がサイバー攻撃で使えなくなった場合、製造や配送が止まる可能性があります。グループ共通の教育・訓練・リスク評価があることで、攻撃への初動をそろえやすくなります。

一方、ティーエムパック単体のMFA、EDR、製造ネットワーク分離、オフラインバックアップ、重大インシデント件数、復旧訓練、RTO・RPOは公表されていません。そのため3/5点です。工場固有の技術対策と復旧テスト結果を公開し、重大事故0と短時間復旧を継続できれば4~5/5点を検討できます。

供給継続・復旧能力|2/5

東洋製罐グループは、災害・設備事故・調達途絶などに備えてBCPを整備し、グループ内のバックアップ生産、調達先の多様化、在庫確保などをリスク対応として掲げています。[出典13]

ティーエムパックでは2026年から他社製品も製造する協働生産が始まり、工場設備を複数ブランドで活用する柔軟性は高まっています。[出典9]

一方、仙台工場が停止した場合の目標復旧時間、どの工場がどの商品を代替するか、代替生産開始までの時間、停電時の生産継続時間、実際の災害・大規模設備故障からの復旧実績は公表されていません。

グループのBCPとバックアップ方針を評価して2/5点です。主要ラインについて24時間以内の代替判断、72時間以内の一定量生産再開などの目標を設定し、訓練または実災害で達成した結果を公開できれば3~4/5点を検討できます。

危機時の市民への対応|0/5

ティーエムパック単体について、自治体との災害時飲料供給協定、避難所への緊急供給、被災地への飲料寄贈、災害発生時の無償供給などの実績を示す公開情報はありません。

親会社、委託元、取引先が行った災害支援をティーエムパック単体の実績として加点しません。

危機時に市民へ直接役立った対象法人の実績を確認できないため0/5点です。仙台市や宮城県、委託元と役割を明確にした供給協定を結び、実際の訓練・災害で供給本数、初動時間、対象避難所などを公開できれば1~4/5点を検討できます。

良いニュース・最近の前向きな動き

最近の前向きな動きでは、2026年に始まった北海道・東北の協働生産と、2025年から続く正社員の増員採用を評価します。前者はInnovationとProtection、後者はSafetyとInnovationに関係し、ティーエムパックの製品が選ばれることは、地域内生産と雇用を維持しながら飲料を供給する事業を支えることにつながります。

2026年3月 キリン「生茶」2Lの協働生産を仙台で開始(Innovation・Protection)

2026年3月、伊藤園とキリンビバレッジは北海道・東北で協働生産を開始し、ティーエムパック仙台工場で「キリン 生茶」2Lペットボトルの製造を始めました。[出典9]

東北エリアでは、需要地に近い工場で生産することで2025年比の物流負荷を約65%減らし、ブロック内自給率を5%高める見込みです。例えば東北で販売する飲料を遠方から大型トラックで運ぶ距離が短くなれば、運転時間、燃料消費、道路輸送への依存を減らせます。

また、異なる企業の商品を同じ地域の工場で生産できれば、設備をより有効に使い、地域内の生産能力を高められます。この約65%は開始時点の算定見込みなので、今後は年間実績として輸送距離、燃料、CO2、配送人時がどれだけ減ったかを公開すると、効果をより明確に評価できます。

2025年9月 製造オペレーター正社員を増員募集(Safety・Innovation)

2025年9月のハローワーク求人では、製造オペレーター2人を「増員」で募集しています。雇用期間の定めがない正社員で、会社全体62人、就業場所58人の時点での募集です。[出典4]

充填、ラベル貼付、パレット積付などの機械化が進む中でも正社員を増員していることは、自動化を直ちに人員削減へ結びつけていない材料になります。2026年現在も公式採用ページで中途採用を継続しています。[出典2]

ただし、自動化した工程から何人を品質管理・保全などへ移したかは公表されていません。雇用を維持しながら危険・単純作業から技能を使う仕事へ移した実績まで示せれば、Innovationの人間への還元をさらに高く評価できます。

悪いニュース・問題となった動き

現在の主な問題は、製造職の月平均残業32時間と、工場の安全・復旧結果が十分公開されていないことです。長時間労働は働く人の自由時間と疲労に影響し、労災・BCP結果の非公表は、事故や災害時に従業員と利用者をどこまで守れるかを外部から判断しにくくします。

2025年9月 製造オペレーターの月平均残業32時間(Safety)

2025年9月のハローワーク求人では、月平均時間外労働を32時間としています。さらに受注集中や納期逼迫の場合、特別条項で月70時間、年6回、年間690時間まで延長できる条件です。[出典4]

同業の伊藤園ティーファクトリー株式会社では、Google Drive上の現行審査で2026年求人の月平均残業15時間を確認しています。勤務体系や工場条件が同一ではありませんが、ティーエムパックの32時間は比較対象より17時間多い水準です。[出典14]

月32時間の残業が続けば、夜勤を含む交替勤務で睡眠・家族時間・回復時間を確保しにくくなります。年間休日125日の製造シフトは評価できますが、休日だけで日々の時間外負担は相殺しません。

2026年 労災KPIと工場単体BCPの結果を公表せず(Safety・Protection)

ティーエムパックはFSSC22000や安全装備、グループBCPなどの制度を持っていますが、死亡・休業労災、度数率、強度率、熱中症・設備事故、工場単体のBCP訓練結果、RTO・RPOは公表されていません。[出典8・13]

飲料工場では高速設備、フォークリフト、夜勤があり、事故が起きれば従業員の生命・身体へ直接影響します。また大地震や停電で工場が止まれば、北海道・東北への飲料供給にも影響します。

公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。事故0や早期復旧を実際に達成しているなら、その結果を毎年公開することで働く人と取引先が安全性・継続性を判断しやすくなります。

総合評価と、これから改善してほしいこと

ティーエムパック株式会社は現在54点・シビックランクDです。次のCランクは60点からなので、あと6点必要です。

FSSC22000、機械化、地域内協働生産、正社員増員は強みです。一方、製造職の月平均残業32時間、労災KPI、工場単体のBCP・復旧結果が主な弱点です。残業を減らし、安全と復旧を結果で示せれば、働く人の自由時間と安全を増やしながら、災害時にも飲料を届けやすい会社へ近づきます。

製造職の残業を20時間以下へ減らしてほしい|労働時間・休息 4→6/10

現在の「労働時間・休息」は4/10点です。年間休日125日の製造求人は評価できますが、月平均残業32時間で、特別条項では月70時間まで延長できます。[出典4]

企業が実行する改善行動は、交替勤務の要員配置、予防保全、段取り替え・洗浄時間の短縮、繁忙期の応援体制を見直し、会社全体の月平均残業を20時間以下、できれば15時間以下へ下げることです。同時に、有給取得率80%以上、月45時間超・60時間超の従業員比率を低水準で毎年公開します。

これを複数年確認できれば4→6/10点、+2点を検討できます。単独では総合54→56点でDのままです。

参考企業は伊藤園ティーファクトリー株式会社です。Google Drive上の現行審査は56点・Dで、「労働時間・休息」6/10点です。2026年の製造求人で月平均残業15時間、年間休日122日を確認しています。工場・勤務体系は同一ではありませんが、飲料・茶製造の交替勤務で残業を15時間程度に抑える比較例です。[出典14]

労災件数・度数率を公開し、重大事故0を継続してほしい|労働安全・健康 4→6/10

現在の「労働安全・健康」は4/10点です。安全靴等の貸与や無災害表彰の仕組みはありますが、死亡・休業労災、度数率、強度率、熱中症、機械・フォークリフト事故の結果が公表されていません。[出典2・4]

企業が実行する改善行動は、死亡、重篤、休業、軽微災害を毎年分類して公開し、度数率・強度率、熱中症件数、挟まれ・巻き込まれ、フォークリフト事故も測定することです。死亡・重篤災害0を複数年継続し、休業災害率が低下または低水準であることを示します。

結果を確認できれば4→6/10点、+2点を検討できます。上の残業改善と合わせると54+2+2=58点でDのままです。

参考企業はコカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社です。Google Drive上の現行審査は77点・Bで、「労働安全・健康」6/10点です。2025年の社員LTIFR0.98、請負業者0.19、死亡労災0件を公開し、全17工場でISO45001を取得しています。過去の死亡事故があるため満点ではありませんが、安全を結果KPIで追う方法が参考になります。[出典15]

仙台工場のBCP訓練と復旧時間を公開してほしい|災害2→3、供給継続2→3

現在は「災害への備え・訓練」2/5点、「供給継続・復旧能力」2/5点です。グループBCPと協働生産はありますが、仙台工場の訓練結果、非常電源、RTO、実測復旧時間が公表されていません。[出典9・13]

企業が実行する改善行動は、地震・津波・停電・設備停止を想定した仙台工場単体の訓練を年1回以上行い、安否確認、非常電源への切替、原料・包材の確保、出荷継続、代替生産判断までを実地で確認することです。主要ラインについて24時間以内に代替判断を行い、72時間以内に一定量の製造・出荷を再開するなど、測定可能なRTOを設定します。

訓練と実測結果を確認できれば、災害2→3点で+1点、供給継続2→3点で+1点、合計+2点を検討できます。残業+2点、労災+2点と合わせると54+2+2+2=60点となり、シビックランクCへ到達します。

参考企業は株式会社ファミリーマートです。Google Drive上の現行審査は78点・B、Protection 22/25点で、災害への備え5/5点、供給継続4/5点です。毎年の災害対策本部設置訓練に加え、2024年の能登半島地震では本部社員約150人を派遣し、大型車が入れない地域では社有車で商品を代替配送しました。事業規模は異なりますが、計画だけでなく実災害で切替を動かした点が参考になります。[出典16]

次のランクへ上がるための具体例

現在54点・Dで、Cは60点からです。あと6点必要です。

・製造職の月平均残業32時間を20時間以下、できれば15時間以下へ減らし、有給取得率80%以上、45時間超・60時間超の人数を低水準で公開する。「労働時間・休息」4→6点、+2点。参考企業は月平均残業15時間・年間休日122日で6/10点の伊藤園ティーファクトリー株式会社です。

・死亡・重篤・休業労災、度数率、強度率、熱中症、機械・フォークリフト事故を毎年公開し、死亡・重篤災害0を複数年継続する。「労働安全・健康」4→6点、+2点。参考企業はLTIFRと死亡労災を公開し6/10点のコカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社です。

・仙台工場で年1回以上のBCP実地訓練を行い、地震・停電時に24時間以内の代替判断、72時間以内の一定量製造・出荷再開を実測する。「災害への備え・訓練」2→3点、「供給継続・復旧能力」2→3点、合計+2点。参考企業は毎年の災害訓練と実災害の代替配送を行いProtection 22/25点の株式会社ファミリーマートです。

54点+残業改善2点+労働安全2点+BCP・復旧2点=60点となり、シビックランクCへ到達します。

つまりティーエムパックが次のランクへ上がるためには、食品安全と機械化を維持したうえで、「月32時間の残業を20時間以下へ下げた」「重大労災0と低い災害率を数字で示した」「仙台工場が止まっても72時間以内に一定量を再開できることを訓練で証明した」という3つの成果を実現することが重要です。

出典一覧

1.ティーエムパック株式会社「会社情報」「事業内容」
2.ティーエムパック株式会社「採用情報」
3.経済産業省 Gビズインフォ「ティーエムパック株式会社」法人番号2370001022665
4.ハローワーク「製造オペレータ」求人番号04010-47764351、2025年9月1日
5.Gビズインフォ「ティーエムパック株式会社 第14期決算公告」2026年6月24日、官報決算データ
6.マイナビ転職2025「ティーエムパック株式会社 総合職(製造・運搬)」
7.エン カイシャの評判「ティーエムパック株式会社」
8.東洋製罐株式会社「マネジメントシステム認証取得状況」2026年4月1日
9.株式会社伊藤園・キリンビバレッジ株式会社「北海道・東北エリアでの協働生産を開始」2026年3月16日
10.ティーエムパック株式会社「プライバシーポリシー」
11.東洋製罐グループホールディングス株式会社「人権の尊重」「東洋製罐グループ行動規準」
12.東洋製罐グループホールディングス株式会社「情報セキュリティ」
13.東洋製罐グループホールディングス株式会社「リスクマネジメント」「リスク情報」
14.Google Drive最新版「伊藤園ティーファクトリー株式会社を企業審査|シビックランクD・56点/100点」
15.Google Drive最新版「コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社を企業審査|シビックランクB・77点/100点」
16.Google Drive最新版「株式会社ファミリーマートを企業審査|シビックランクB・78点/100点」

シビックランクの基準

シビックランク点数
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

ティーエムパック株式会社は54点のため、今回の評価はシビックランクDです。

情報ランクの基準

情報ランク基準
S公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報
A企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、または氏名・役職・立場が確認できる記名取材や公表発言
B従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報

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