私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。
働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。
反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。
だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。
なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット
今回審査する宮崎県農協果汁株式会社は、総合55点、シビックランクDです。
宮崎県農協果汁株式会社の特に強い点は、FSSC22000・ISO9001による食品安全管理を行い、飲料製造ラインを基本的にオートメーション化し、重量物を扱う調合作業では機械を使うなど、人の身体負担を減らしながら大量の飲料を製造していることです。さらに宮崎市と災害時の飲料水無償提供協定を結び、災害対応型自動販売機も設置しています。そのため、この企業の商品を購入したりサービスを利用したりすれば、宮崎県産農産物を飲料として全国へ届けながら、食品工場の重労働を機械へ移し、災害時には飲料在庫を市民支援へ切り替えられる社会につながる可能性が高まります。
一方で、改善点として、製造職では8時~20時または20時~翌8時の勤務で「内3時間残業」とする交替勤務があり、2026年からの行動計画でも平均残業30時間以下を目標にしています。また、対象会社単体の死亡・休業労災、度数率、男女賃金差、女性管理職比率、自動化後の削減人時と休日・賃金への還元、主要設備やシステムの復旧時間は公表されていません。2025年9月期には9億3,400万円の純損失も計上しています。
宮崎県農協果汁株式会社の企業審査結果
宮崎県農協果汁株式会社は、宮崎県産のみかん・日向夏・人参・甘藷・ピーマン・茶などを加工し、「サンA」ブランドの飲料を販売するとともに、大手飲料メーカー向けの受託製造を行うJAグループ系企業です。2026年9月1日時点の従業員数は347人です。
2025年9月期の売上高は140億9,900万円でしたが、営業損失6億6,100万円、純損失9億3,400万円となっています。赤字が続いているため、今後の賃金・安全投資・設備投資を維持できるかは重要な確認点です。
| 評価軸 | 得点 |
|---|---|
| Safety | 26/50点 |
| Innovation | 17/25点 |
| Protection | 12/25点 |
| 総合点 | 55/100点 |
| シビックランク | D |
主な強み
・2026年9月1日時点で従業員347人
・FSSC22000、ISO9001を取得
・PET、缶、小型紙パック、農産加工の複数ラインを運用
・飲料ラインは基本的にオートメーション化
・重量物は機械を使って調合
・PETラインに画像検査を導入
・PETは毎分400本、缶は毎分500缶まで生産可能
・2026年4月にBIBラインを導入
・日向夏残渣や甘藷を利用した産学連携・研究開発実績
・宮崎市と災害時の飲料水優先無償提供協定
・災害対応型自動販売機を行政団体と連携して設置
・搾汁残渣の再利用、一部商品で100%リサイクルPETを採用
・2026年も新卒・中途採用を継続しています。
主な課題
・製造職では12時間の交替勤務があり、内3時間残業
・営業・事務系の年間休日は112~115日
・現在の全社平均残業、有給取得率は非公表
・男女賃金差、女性管理職比率は非公表
・男性育休は2026~2030年の計画でも「10%以上」が目標
・死亡災害、休業災害、度数率、機械事故などの会社単体KPIが非公表
・2025年9月期は純損失9億3,400万円
・自動化による削減人時と賃金・休日への還元が非公表
・主要生産機能が川南町へ集中
・主要設備・システムのRTO、RPOが非公表です。
事業内容と人間への貢献
宮崎県農協果汁は、宮崎県の農業と飲料製造をつなぐ会社です。
県内農家から農産物を買い取り、搾汁・加工して飲料や食品原料へ変えることで、生鮮市場だけでは吸収しきれない農産物にも販売先を作ります。同時に、自社ブランドに加え、大手ブランドの飲料を受託製造しています。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 宮崎県農協果汁株式会社 |
| 法人番号 | 1350001005656 |
| 設立 | 1973年12月1日 |
| 本社・本社工場 | 宮崎県児湯郡川南町川南20016番地3 |
| 代表者 | 代表取締役社長 柗本 拓眞 |
| 資本金 | 1億円 |
| 従業員数 | 347人(2026年9月1日) |
| 売上高 | 140億9,900万円(2025年9月期) |
| 主な事業 | 清涼飲料水製造・販売、農産加工品製造・販売、OEM |
| 認証 | ISO9001、FSSC22000 |
主な事業内容
本社工場では、日向夏、みかん、人参、甘藷、ピーマン、茶など20種類を超える加工用農産物を扱っています。ストレート果汁、濃縮汁、ピューレ、オイルなどの一次加工に加え、茶系、野菜、乳性、コーヒー、固形物入りなど幅広い飲料を製造できます。
PETラインは190~2,000mlに対応して毎分400本、缶ラインは毎分500缶の生産能力があります。PET工程には画像検査も組み込まれています。
主な利用企業・取引先
株主はJAみやざき、共済連宮崎県本部で、主な取引先としてJAみやざき、大手飲料メーカーなどが公表されています。
佐賀県基山町には、東洋製罐60%、宮崎県農協果汁20%、日本果実工業20%で設立したTOYO PACK KIYAMA株式会社があります。缶とPETの受託充填を行う別法人です。
事業による人間への貢献
第一の価値は、宮崎県産農産物の需要を作ることです。
会社はもともと、みかん生産農家の経営安定を目的として設立されました。現在では日向夏、人参、甘藷、ピーマン、茶などにも加工対象を広げています。農産物を果汁・ピューレ・飲料へ変えれば、農家が育てた作物の利用先を増やせます。
第二の価値は、大量の飲料を安全に生産することです。
毎分数百本規模の生産設備は、猛暑や需要増加時にも茶・果汁飲料などを大量供給する基盤になります。
第三の価値は、災害時に通常の飲料在庫を市民支援へ転用できることです。
宮崎市との協定では、市から要請を受けた場合、飲料水を優先的に無償提供し、それを超える要請についても優先的な安定供給を行う内容になっています。
Safety|26/50点
Safetyでは、製造・営業・事務で働く人の賃金、勤務時間、雇用、育児、人権、安全と、直接口に入る飲料の食品安全を評価します。
食品安全は強い一方、12時間交替勤務と、安全・男女格差に関する結果指標の不足が大きな課題です。
賃金・利益の還元|5/10点
新卒採用では、2025年4月実績で営業職大学卒が月18万9,870円、事務職大学卒が18万4,870円です。固定残業制度はなく、賞与は年2回と業績連動の決算賞与があり、2024年度の賞与実績は5か月です。
2026年の中途求人では宮崎の事務職で月給19万9,000~21万2,000円、賞与5か月分とされています。製造職では基本月給17万1,870~19万7,370円で、30歳の月収例は残業・深夜・通勤手当込み25万4,318円です。
賞与と残業代の別途支給は評価できます。
一方、2025年9月期は9億3,400万円の純損失で、ベースアップ率、平均年収、賃金中央値は公表されていません。
そのため5/10点です。
基本給のベースアップ率、雇用形態別賃金中央値を毎年公開し、赤字期でも実質賃金の改善を確認できれば7点以上を検討できます。
労働時間・休息|4/10点
製造職では8時~20時、20時~翌8時の交替勤務で、「内3時間残業」と明記されています。4勤2休・5勤2休で、年間平均休日は126~131日です。
年間休日が多い一方、一勤務12時間と夜勤の組み合わせは身体への負担があります。
営業・事務系では年間休日112日、新しい中途求人では115日です。
会社の2026~2030年行動計画では平均残業30時間以下を目標としています。これは実績値ではなく、今後の目標です。全社平均残業、有給取得率、45時間・60時間超の人数は公表されていません。
そのため4/10点です。
全社平均残業20時間以下、年間休日120日以上、有休取得率70%以上を幅広い職種で実現できれば6点以上を検討できます。
雇用の安定・待遇の公平性|3/5点
2026年9月1日時点の従業員数は347人で、現在も新卒・中途採用を続けています。
2025年公表資料では正規雇用労働者に占める中途採用比率が2021年度29%、2022年度33%、2023年度22%で、非正規労働者の正規雇用にも努める方針を示しています。
一方、女性労働者比率26.5%は確認できますが、男女賃金比、女性管理職比率、離職率は公表されていません。
そのため3/5点です。
男女賃金比、女性管理職比率、正規転換人数、離職率まで公開できれば4点以上を検討できます。
福利厚生・育児・介護|3/5点
社会保険、社員食堂、家族手当、資格手当、通信教育、JAグループ研修、時短勤務、産休・育児休業取得実績などを確認できます。製造職の社員食堂は1食300円です。
一方、2026~2030年の会社目標では男性育児休業等取得割合を10%以上としています。
制度の存在は評価できますが、男女別取得率、取得日数、復職率は非公表です。
そのため3/5点です。
男性育休取得率80%以上、平均取得日数、復職率、介護休業実績まで確認できれば4~5点を検討できます。
人権・ハラスメント・労使関係|2/5点
2021年に宮崎県の「仕事と生活の両立応援宣言」企業となり、2026年からは女性勤続年数、女性専門職採用、男性育休、残業削減を行動計画に設定しています。
一方、ハラスメント相談件数、内部通報件数、認定・是正結果、労使協議、人権研修受講率などは公開されていません。
制度の方向性は確認できますが、実際に問題が発生した際の救済結果を判断できないため2/5点です。
労働安全・健康|4/10点
製造ラインは基本的にオートメーション化され、オペレーターは操作パネルによる調整、包材セット、トラブル対応、洗浄などを担当します。調合ラインでは重量物を機械で扱うと明記されています。
人が重い原料を直接持ち上げる作業を減らすことは、腰・肩への負担を減らす方向に働きます。
一方、対象会社単体の死亡災害、休業災害、度数率、強度率、機械事故、熱中症などの年次KPIは確認できませんでした。
対策は確認できるものの結果が見えないため4/10点です。
死亡・重篤災害0、休業災害、度数率、事故原因を毎年公開し、低下傾向を確認できれば6点以上を検討できます。
商品・サービスの安全|5/5点
FSSC22000とISO9001を取得し、原料受入から製造・出荷まで品質管理を行っています。宮崎県の就職情報では、品質保証部門が24時間体制で衛生管理と品質検査を行うと紹介されています。
細菌検査、官能検査、最新機器による検査も実施し、PETラインには画像検査があります。
今回の調査では、直近に対象会社を主体とする大規模食品回収や重大行政処分は確認できませんでした。
第三者認証と具体的な品質管理を評価して5/5点です。
従業員・元従業員の口コミ
Indeedでは2024年6月の製造職による口コミが1件確認できます。
投稿者は給与について「比較的安定していて」と評価し、人間関係や賞与についても肯定的に記載しています。情報ランクBの個別投稿であり、会社全体へ一般化はしません。
IndeedのQ&Aでは、利用者回答として4勤2休で約128日、5勤2休で約119日との記載があり、公式採用情報の年間休日126~131日とおおむね近い内容です。
SNS・匿名掲示板の確認結果
X、5ちゃんねる、爆サイについて、会社名と「残業」「夜勤」「事故」「退職」「パワハラ」「工場」「自動化」などを組み合わせて確認しました。
対象法人の現社員・元社員であること、勤務時期、職種、拠点まで確認でき、今回の採点を変更するだけの具体性を持つ投稿は確認できませんでした。
SNS・匿名掲示板だけを根拠とする加点・減点は行っていません。
Innovation|17/25点
Innovationでは、飲料・農産加工の重労働や反復作業を機械へ移し、その成果を働く人へ返せているかを評価します。
宮崎県農協果汁は自動化、画像検査、大学との共同研究、ライン増設など技術面では強い一方、「人が何時間楽になったか」の公開が不足しています。
作業負担・危険の削減|6/10点
公式採用では、飲料ラインは基本的にオートメーション化されています。人は設備調整、包材セット、トラブル対応などを担当します。
調合工程では重量物を機械で扱い、PETラインには画像検査を導入しています。
一方、自動化前後で何人時、何kg、何件の事故を削減したのかは公表されていません。
そのため6/10点です。
人時、重量物取扱量、必要人数、夜勤負担、労災の導入前後を公開できれば8点以上を検討できます。
商品・サービスの改善|5/5点
果汁、野菜汁、ピューレ、オイル、茶、乳性飲料、コーヒー、固形物入り飲料など多様な製造技術を持ち、商品開発の請負も行っています。
日向夏の搾汁残渣を健康機能素材として利用する産学連携研究を行い、甘藷搾汁液・甘藷ジュースについても共同特許実績があります。
2026年4月にはBIBラインも導入しました。
そのため5/5点です。
改善成果の人間への還元|1/5点
自動化設備は多数ありますが、その成果を働く人へどう返したかを示す情報は不足しています。
製造職では現在も12時間勤務の中に3時間の残業が組み込まれています。
また、2026年からの行動計画でも平均残業30時間以下を目標としており、自動化によって残業が何時間減ったかは公表されていません。
そのため1/5点です。
自動化の削減人時と、その結果として残業・休日・賃金・教育がどう改善したかまで公開できれば2~4点を検討できます。
研究開発・現場改善の継続|5/5点
PET、紙パック、緑茶専用ライン、発酵処理設備などを長期的に増設してきました。2024年には小型紙パックライン、2026年にはBIBラインも追加しています。
日向夏、甘藷などの研究開発も外部機関と継続し、Gビズインフォでは特許18件、商標5件が確認できます。
設備・商品・農産物利用の複数分野で改善が継続しているため5/5点です。
自動化・AI導入後の雇用状況
設備を長年オートメーション化する一方、2026年9月時点で347人を雇用し、現在も新卒・中途採用を行っています。
現時点で「自動化を理由とする大規模解雇」を示す公表情報は確認できません。
一方、各設備で何人分の作業を減らし、対象者をどこへ配置転換したか、再教育したかは非公表です。
Protection|12/25点
Protectionでは、地震、台風、豪雨、停電、設備故障、物流停止、サイバー攻撃が起きても飲料を供給し続けられるかを評価します。
災害時の市民支援は強みですが、生産機能の地域集中と復旧指標の非公表が課題です。
災害への備え・訓練|3/5点
宮崎県を含む行政団体と連携し、非常災害時に在庫を搬出できる災害対応型自動販売機を設置しています。
宮崎市とは災害時の救援物資供給協定を締結しています。
一方、対象会社単体のBCP訓練実施日、参加人数、安否確認時間、工場停止訓練結果は公表されていません。
制度と設備を評価して3/5点です。
生産・物流・調達の代替|2/5点
主要生産機能は川南町の本社工場にあります。複数ラインはありますが、すべての商品を相互代替できるとは限りません。
佐賀県基山町には20%出資するTOYO PACK KIYAMAがあり、缶・PET受託充填を行っています。地理的分散は潜在的な強みです。
しかし、災害時の優先代替生産契約、対象商品、代替率、切替時間は公表されていません。
そのため2/5点です。
サイバー防衛・情報保護|1/5点
オンラインショップでは個人情報の安全管理とSSL通信を掲げています。
一方、会社全体のMFA、EDR、SOC、分離バックアップ、標的型メール訓練、重大インシデント件数などは公表されていません。
そのため1/5点です。
供給継続・復旧能力|2/5点
複数の飲料ラインと農産加工設備を持ち、多様な容器・商品へ対応できます。
一方、工場全体が停止した場合の非常用電源能力、主要設備の予備、復旧目標時間、基幹システムのRTO・RPOは公表されていません。
2026年熊本地震ではオンラインショップが配送遅延を案内しており、外部物流の影響を受けることも確認できます。
そのため2/5点です。
危機時の市民への対応|4/5点
宮崎市との協定では、災害時に飲料水を優先的に無償提供し、追加要請にも優先供給する内容になっています。
会社自身も災害対応型自販機を設置し、停電時に非常用電源で商品を搬出できると説明しています。
制度として具体的なので4/5点です。
近年の実災害で、供給本数、開始時間、避難所到着時間まで公表できれば5/5点を検討できます。
良いニュース・最近の前向きな動き
最近では、新製造ラインの導入、採用継続、農産物の高付加価値化が前向きな動きです。
2026年4月 BIBラインを導入
2026年4月、BIBラインを導入したことが採用情報の沿革で確認できます。
既存のPET、缶、紙パックに加え、対応できる容器・受託製造の幅を広げる設備投資です。
2026年も新卒・中途採用を継続
2026年には営業・事務の中途採用を実施し、2027年卒の新卒採用も継続しています。
大幅赤字の翌年度も採用を全面停止していない点は、雇用面では前向きな材料です。
日向夏の搾汁残渣を高付加価値化
宮崎県産業振興機構は2025年、日向夏の搾汁残渣を活用した研究を同社の事例として紹介しています。
廃棄物だった残渣を健康機能素材などへ利用できれば、農家から仕入れた農産物をより多く有効活用できます。
悪いニュース・問題となった動き
現在の最大の問題は、2025年9月期の大幅赤字と、働く人の安全・労働時間の結果が十分に公開されていないことです。
2025年9月期 純損失9億3,400万円
2025年9月期は売上高140億9,900万円、営業損失6億6,100万円、経常損失6億2,200万円、純損失9億3,400万円でした。前期も純損失1億9,400万円で、赤字が拡大しています。
赤字そのものを従業員の責任とはみなしません。
一方、赤字が長期化すれば、賃金、安全投資、設備更新、人員配置に影響する可能性があるため、今後も確認が必要です。
製造職は12時間の交替勤務
公式採用では8時~20時、20時~翌8時の勤務で、それぞれ内3時間残業とされています。
年間休日は多いものの、勤務日の長さと夜勤の組み合わせは負担があります。
労災結果が公表されていない
設備の自動化と重量物の機械化は確認できますが、死亡・休業災害、度数率、機械事故などの会社単体結果は公表されていません。
安全対策を実施していることと、安全な結果が出ていることは分けて判断する必要があります。
総合評価と、これから改善してほしいこと
宮崎県農協果汁株式会社は55点、シビックランクDです。
次のCランクは60点からなので、あと5点必要です。
FSSC22000、ISO9001、自動化設備、研究開発、災害協定は明確な強みです。
Cランクへ進むうえで最も重要なのは、働く人の労働時間・安全結果と、自動化による成果の人への還元です。
12時間交替勤務と残業を改善する|労働時間・休息 4→6点
現在は4/10点です。
製造職は年間休日126~131日を確保している一方、勤務日は12時間で、内3時間の残業が組み込まれています。
製造職でも月平均残業20時間以下へ下げ、営業・事務を含め年間休日120日以上、有休取得率70%以上、十分な勤務間インターバルを確認できれば4→6点を検討できます。
+2点で55→57点です。
参考企業は株式会社日本キャンパックです。同じ飲料受託製造業で高度な自動化を進めていますが、当サイトでは労働時間の単体開示不足を課題として評価しています。製造速度だけでなく、人の自由時間へ成果をつなげることが共通課題です。
労災KPIを公開し、事故を減らす|労働安全・健康 4→6点
現在は4/10点です。
会社が実行すべきことは、死亡・重篤災害、休業災害、度数率、強度率、挟まれ・巻き込まれ、転倒、洗浄・薬品作業事故を毎年公表することです。
死亡・重篤災害0を複数年継続し、度数率が低下していることを確認できれば4→6点を検討できます。
+2点で55→57点です。
参考企業はKDDI株式会社です。業種は異なりますが、労災件数、死亡者数、度数率、強度率まで公表しており、安全活動を結果まで確認できる点が参考になります。
自動化の削減時間を休日・賃金へ返す|改善成果の人間への還元 1→2点
現在は1/5点です。
飲料ライン自動化、重量物の機械投入、画像検査など、人の作業を減らす技術は既にあります。
主要ラインごとに削減人時、再配置人数、再教育、残業減少、休日増加を測定し、その成果が人へ返ったことを公表できれば1→2点を検討できます。
+1点で55→56点です。
参考企業は旭化成株式会社です。当サイトの現行審査では生成AIによる月2,157時間削減など、改善効果を時間まで定量化している点を高く評価しています。
次のCランクへ上がるための具体例
| 改善項目 | 企業が実行する内容 | 達成条件 | 現在点→改善後 | 加点 |
|---|---|---|---|---|
| 労働時間・休息 | 交替制・人員配置を見直し、残業・有休・勤務間休息を公開 | 全社残業20時間以下、年休120日以上、有休70%以上 | 4→6 | +2 |
| 労働安全・健康 | 死亡・休業災害、度数率、事故原因を毎年公開 | 死亡・重篤災害0、事故率低下 | 4→6 | +2 |
| 改善成果の人間への還元 | 自動化の削減人時・再配置・残業・賃金を導入前後で公開 | 削減時間が残業・休日・賃金改善へ接続 | 1→2 | +1 |
| 合計 | 55→60 | +5 |
この3項目を改善できれば、55点から60点となりシビックランクCへ上がります。
宮崎県農協果汁は、食品安全や製造設備そのものを一から作り直す必要がある企業ではありません。既に強い製造基盤があります。
次に必要なのは、その技術力を働く人の安全と自由時間へ返し、事故・残業・賃金という人間側の結果を外部から確認できるようにすることです。
出典一覧
1.宮崎県農協果汁株式会社「会社案内」
2.宮崎県農協果汁株式会社「中途採用」
3.マイナビ2027「宮崎県農協果汁株式会社 採用データ」
4.Gビズインフォ「宮崎県農協果汁株式会社」
5.Gビズインフォ「第52期決算公告」
6.宮崎県農協果汁株式会社「受託製造」
7.宮崎県農協果汁株式会社「環境負荷低減への取り組み」
8.宮崎市「災害時における救援物資提供に関する協定書」
9.宮崎県農協果汁株式会社「社会・地域貢献」
10.宮崎県「CHOICE! 宮崎を第一志望に/宮崎県農協果汁株式会社」
11.Indeed「宮崎県農協果汁株式会社の社員クチコミ」
12.宮崎県産業振興機構「県特産・日向夏の残渣を活用 骨代謝改善に寄与する飲料へ」
13.TOYO PACK KIYAMA株式会社「会社概要」
14.サンA公式オンラインショップ「プライバシーポリシー」
15.マイナビ転職「宮崎県農協果汁株式会社 総合職」2026年8月
16.宮崎県農協果汁株式会社「一般事業主行動計画」
17.マイナビ2028「宮崎県農協果汁株式会社 会社概要」
18.宮崎県農協果汁株式会社「正規雇用労働者の中途採用比率の公表について」
シビックランクの基準
| シビックランク | 点数 |
|---|---|
| S | 90~100点 |
| A | 80~89点 |
| B | 70~79点 |
| C | 60~69点 |
| D | 50~59点 |
| E | 40~49点 |
| F | 20~39点 |
| G | 0~19点 |
宮崎県農協果汁株式会社は55点のため、今回のシビックランクはDです。
情報ランクの基準
| 情報ランク | 基準 |
|---|---|
| S | 公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関による調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報 |
| A | 企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、氏名・役職・立場を確認できる公表情報 |
| B | 従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者との関係を独立に確認しにくい情報 |
Gビズインフォ、自治体資料などはS相当の情報として重視します。会社公式、採用情報、求人情報はA、Indeed・転職会議などの従業員口コミはBとして扱い、法人・年度・職種・拠点を区別して使用します。
