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株式会社ウッドプラスチックテクノロジーを企業審査|シビックランクD・総合点(50点/100点)|Wボード39kg・PPバンド水平リサイクルを評価、鳥取工場残業30時間・労災/BCP非公表が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット

今回審査する株式会社ウッドプラスチックテクノロジーは、総合50点、シビックランクDです。

株式会社ウッドプラスチックテクノロジーの特に強い点は、39kgの樹脂製敷板「Wボード」でクレーン作業を不要にし、少人数・短時間で設置できるようにするとともに、使用済みPPバンドを回収して再びPPバンドへ戻す水平リサイクルを事業化していることです。そのため、この企業の商品を購入したりサービスを利用したりすれば、建設・物流現場の重量物作業を減らしながら、使い捨てプラスチックを同じ用途へ循環させる社会につながる可能性が高まります。

一方で、改善点として、鳥取工場の製造職では月平均残業30時間と夜勤があり、繁忙時には時間外・休日労働を合わせて月80時間まで可能な特別条項があります。さらに対象会社単体の死亡・休業労災、度数率・強度率、BCP実地訓練、工場停止時の復旧時間、全社サイバー対策の実装結果が公表されていないことが残ります。

この記事では、株式会社ウッドプラスチックテクノロジーの強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

株式会社ウッドプラスチックテクノロジーの企業審査結果

ウッドプラスチックテクノロジーは、再生プラスチックと木質バイオマスなどを混ぜた複合材料を使い、工事用敷板、パレット、PPバンド、リサイクル袋などを製造する会社です。鳥取・岡山・新潟に生産拠点を持ち、東京・名古屋・大阪・大分にも事業拠点を置いています。[出典1]

2026年6月のハローワーク求人では会社全体の従業員数57人、2026年7月の地域雇用情報では60人とされており、更新時点によって差があります。小規模企業ですが、2026年も鳥取工場や新潟拠点で増員募集を続けています。[出典6・7]

評価軸得点
Safety25/50点
Innovation19/25点
Protection6/25点
総合点50/100点
シビックランクD

主な強み

・Wボード48は1,219×2,438mmで39kg、最大車両荷重120トン
・Wボードは少人数・短時間で設営でき、クレーン作業を不要にできる
・軽量Wボード48は25kg、軽量Wボード36は13kg
・使用済みプラスチックの回収からリサイクル、製品化まで一貫して行う
・異種プラスチックや木質バイオマスを混合し、摩擦熱で約1分で溶融・一体化する技術を保有
・3,000トン級大型プレスで敷板やパレットを成形
・使用済みPPバンドを再びPPバンドへ戻す水平リサイクル「band to band」を推進
・グリーンライトバンドは再生プラスチック100%
・グリーンライトバンドは会社公表でバージン材比CO2排出量82%削減
・鳥取工場・岡山工場でISO9001取得実績
・2026年鳥取工場求人で年間休日128日
・2026年鳥取工場求人で固定残業代なし、賞与年2回・前年度2.60カ月、昇給実績2~4%
・2026年も鳥取工場で3人、新潟第一工場で5人など増員募集を確認
・2025年12月期は当期純利益1億2,793万6,000円を計上

主な課題

・鳥取工場製造職の月平均残業30時間
・鳥取工場で20時~翌5時の夜勤を含む2交替勤務
・繁忙時は時間外・休日労働を合算して月80時間まで、年6回・年720時間まで可能
・新潟第一工場でも3交替勤務、月平均残業20時間
・平均年間給与、賃金中央値、男女賃金差、女性管理職比率、離職率が非公表
・鳥取工場求人では退職金制度なし
・対象会社単体の死亡災害、休業災害、度数率・強度率、挟まれ・巻き込まれ等の事故件数が非公表
・自動化・設備改善で削減した人時、重量物作業、残業、必要人数の定量結果が非公表
・自動化後の配置転換、再訓練、雇用維持を同一条件で追える情報が不足
・主要製品の工場間代替率、切替時間、非常用電源、BCP訓練結果が非公表
・MFA、EDR、SOC、オフラインバックアップ等の全社サイバー対策が非公表
・2025年12月期は黒字化したものの、利益剰余金はマイナス7億7,955万1,000円

事業内容と人間への貢献

ウッドプラスチックテクノロジーは、廃プラスチックを回収するところで終わらず、回収物を原料へ戻し、工事現場・物流現場で繰り返し使える敷板、パレット、梱包資材などへ再製品化しています。

同社の事業が人に与える価値は、廃棄物を減らすことに加え、鉄板など重い資材を扱う作業や、梱包資材を使い捨てる流れそのものを変えることです。

基本情報

項目内容
会社名株式会社ウッドプラスチックテクノロジー
法人番号1010001119515
設立2008年2月4日
代表者代表取締役社長 中山東太
資本金8,550万円
鳥取本社・工場鳥取県倉吉市谷605番地33
東京本社東京都文京区本郷3-32-7 東京ビル6F
主な生産拠点鳥取工場、岡山工場、新潟第一工場、新潟第二工場、サーキュレーションベース西山
主な事業再生プラスチック製敷板、パレット、PPバンド等の製造・販売
2025年12月期当期純利益1億2,793万6,000円
2025年12月末利益剰余金マイナス7億7,955万1,000円

[出典1・8]

主な事業内容

同社の中核技術では、種類の異なるプラスチックや、プラスチックと木質バイオマスを混合溶融機で攪拌し、摩擦熱によって約1分で溶かして一体化させます。できた材料を3,000トン級の大型プレスで成形し、Wボードやパレットを製造します。[出典2]

PPバンドでは、使用済みPPバンドを回収し、選別・破砕・再生ペレット化した後、再びPPバンドへ成形する水平リサイクルを行います。用途を変えて低品質な製品へ落とすだけではなく、梱包資材を同じ梱包資材へ戻す循環を目指しています。[出典2・5]

主な利用企業・取引先

主要取引先の網羅的な一覧は会社公式サイトで公表されていません。

製品用途から、Wボードは建設、土木、電力、イベント、農業などで仮設路・地面養生に使用され、PPバンドは物流・製造の梱包工程で使われます。

個別企業名を確認できない取引を推測して掲載せず、公開されている製品用途を中心に評価します。

事業による人間への貢献

第一の価値は、工事現場で扱う資材を軽くすることです。

Wボード48は39kgで、会社は「少人数、短時間で設営可能」「クレーン作業不要」と説明しています。例えば鉄製の養生板を敷くためにクレーン車の手配が必要な現場でも、Wボードで対応できる条件なら、重機の待ち時間や吊り荷作業を減らせます。吊り上げた重量物の下や周辺で作業する機会が減れば、現場の挟まれ・接触事故を減らす方向に働きます。[出典4]

第二の価値は、プラスチックを同じ用途へ循環させることです。

グリーンライトバンドは再生プラスチック100%で、会社公表ではバージン材製品と比べCO2排出量を82%削減します。物流現場が毎日使う梱包バンドを回収し、再びPPバンドへ戻せれば、新しい石油由来樹脂の使用を減らしながら梱包機能を維持できます。[出典5]

第三の価値は、廃プラスチックの利用先を増やすことです。

異種プラスチックや木質バイオマスを混合して大型成形品へできる技術は、単一素材へきれいに分別しにくい資源にも再利用先を作る可能性があります。回収物を国内で製品へ戻せれば、焼却や海外処理だけに頼らない選択肢が増えます。[出典2]

Safety|25/50点

Safetyでは、鳥取・岡山・新潟などの工場で働く人の賃金、休息、雇用、育児、人権、機械安全と、WボードやPPバンドを使う利用者の安全を評価します。

年間休日128日、固定残業代なし、昇給・賞与、育児休業の取得実績は評価できます。一方、工場残業30時間と夜勤、労災KPI・男女待遇データの不足が大きな弱点です。

賃金・利益の還元|6/10点

2026年7月受付の鳥取工場製造職は月給19万6,000~22万6,000円です。基本給19万~22万円に健康増進手当5,000円、家族手当1,000円を加える条件で、固定残業代はありません。前年度昇給実績は2~4%、賞与は年2回・計2.60カ月です。[出典6]

新潟第一工場のマシンオペレーターでは月給19万1,000~28万6,000円の求人を確認できます。[出典7]

また2025年12月期は1億2,793万6,000円の当期純利益を計上し、当年度は黒字です。賃上げ実績と賞与を確認できるため6/10点としました。[出典8]

一方、会社全体の平均年間給与、中央値、職種別賃金、男女賃金差、2026年度の全社員ベースアップ率は公表されていません。利益剰余金もマイナス7億7,955万1,000円で、財務的な余裕が十分に回復したとまでは言えません。

8/10点を検討するには、雇用区分・職種別の平均と中央値、基本給改定率を毎年公開し、物価上昇を上回る賃金改善を広い従業員で確認する必要があります。

労働時間・休息|6/10点

2026年の鳥取工場製造職は年間休日128日で、土日を基本とし、夏季・年末年始休暇があります。休日日数は製造業として多い水準です。[出典6]

一方、勤務は8時30分~17時30分と20時~翌5時の2交替で、月平均残業30時間です。繁忙時の特別条項では、時間外労働と休日労働を合算して月80時間まで、年6回を限度に年720時間まで可能とされています。[出典6]

新潟第一工場の求人でも3交替勤務と月平均残業20時間が確認できます。[出典7]

年間休日の多さを評価する一方、鳥取工場の通常残業30時間と夜勤を考慮して6/10点です。

8/10点を検討するには、製造職の平均残業を15時間以下へ下げ、年間休日128日を維持しながら、有給取得率80%以上、夜勤回数、勤務間インターバル、45時間超の従業員比率を公開する必要があります。

雇用の安定・待遇の公平性|3/5点

2026年6月のハローワーク求人では会社全体57人で、鳥取工場製造職は3人を増員募集しています。新潟第一工場でもマシンオペレーター5人の募集があり、現在は製造拠点の人員を増やす局面です。[出典6・7]

外国人雇用実績もハローワークで確認できます。雇用を広げている点は評価できます。[出典6]

一方、男女賃金差、女性管理職比率、正社員・非正規の構成、離職率、外国人従業員の待遇差、拠点別人員推移は公表されていません。

増員採用を評価して3/5点です。男女賃金比90%以上、女性管理職比率、雇用形態別離職率、外国人を含む同一基準の待遇を公開できれば4~5/5点を検討できます。

福利厚生・育児・介護|3/5点

鳥取工場の正社員求人では雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金に加入し、育児休業の取得実績があります。定年60歳、65歳までの再雇用制度もあります。[出典6]

会社公式採用ページでも社会保険を明示し、入社後の基礎研修やマンツーマン指導を行っています。[出典3]

一方、鳥取工場求人では退職金制度・退職金共済はなく、介護休業・看護休暇は取得実績該当者なしです。男性育児休業取得率、平均取得日数、復職率も公表されていません。

制度と育休取得実績を評価して3/5点です。退職金または企業年金、男女別育休率、復職率、介護休業利用実績まで確認できれば4点以上を検討できます。

人権・ハラスメント・労使関係|2/5点

公式採用ページは、少人数で相談しやすい職場づくりを掲げています。[出典3]

一方、会社単体の人権方針、匿名内部通報窓口、ハラスメント相談・是正件数、研修受講率、報復防止措置の公開情報は不足しています。2026年のハローワーク求人では労働組合なしとされています。[出典6]

従業員口コミには上司・経営への不満もありますが、少数の匿名投稿だけで会社全体のハラスメントを事実認定しません。

相談体制の外部検証が難しいため2/5点です。匿名相談窓口を整備し、相談・是正件数、人権研修、従業員サーベイを毎年公開できれば3~4/5点を検討できます。

労働安全・健康|0/10点

鳥取・岡山工場では3,000トン級プレスなど大型設備を扱い、新潟でも再生プラスチック製品の成形設備を運転します。製造職は機械操作、製品運搬、検査、設備メンテナンスを行うため、挟まれ・巻き込まれ、重量物、フォークリフト、夜勤時の疲労などを管理する必要があります。[出典2・6]

しかし、対象会社単体の死亡災害、休業災害、労災件数、度数率、強度率、挟まれ・巻き込まれ事故、熱中症、ヒヤリハットなどの年次KPIは公表されていません。

重大労災・死亡事故について公的資料や報道も追加検索しましたが、今回の採点を直接下げる重大事例は公表情報上確認していません。ただし、重大事故を検索で見つけなかったことは、安全実績を会社が結果として公開していることとは異なります。

製造会社として重要な結果情報が公開されていない点は課題です。採点上も減点対象として0/10点です。

2~4/10点を検討するには、死亡・重篤災害、休業災害、度数率、強度率、事故類型を毎年公開する必要があります。6点以上には、重大事故0と低い事故率を複数年継続して確認できることが必要です。

商品・サービスの安全|5/5点

Wボードは国土交通省NETIS登録製品で、Wボード48は重量39kg、最大車両荷重120トンと仕様を公開しています。会社は人の手で扱う際の手袋着用、突風時の固定・撤去、空間のある場所や軟弱地盤で使わないこと、クレーンのアウトリガー用には使わないことなど、禁止条件も具体的に公開しています。[出典4]

岡山工場は2012年、鳥取工場は2015年にISO9001を取得した沿革を公表しています。[出典1]

PPバンドも幅、厚み、長さ、引張強度、破断伸度などを製品ごとに公開しています。[出典5]

今回の回収・重大製品事故・行政処分検索では、現在の評価を下げる大規模回収や重大製品事故を対象会社名で確認していません。

第三者品質管理と具体的な使用条件・性能表示を評価して5/5点です。今後も重大事故0、クレーム、不適合、回収件数を年次公開できれば、満点評価をより強固にできます。

従業員・元従業員の口コミ

転職会議では14件の口コミ集計で総合評点3.06、残業17.5時間/月、有給消化率50%とされています。投稿時期・職種・拠点が混在するため、この17.5時間を2026年の全社実績には置き換えません。[出典9]

Yahoo!しごとカタログでは、2024年頃に製造職で働いていた50代男性・元正社員による2026年1月10日の投稿があります。

「休みが多い所。唯一それだけ。」

情報ランクBの一人の投稿ですが、2026年求人の年間休日128日とは「休日日数が多い」という点で整合します。反対に、この投稿だけで職場全体の満足度を断定しません。[出典10]

会社公式の「残業が少ない」という採用説明に対し、現在の鳥取工場求人では月30時間、新潟第一工場では20時間と職種差があります。働き方を評価する際は、会社全体の説明より現行の拠点別求人を優先しています。

SNS・匿名掲示板の確認結果

X、5ちゃんねる、爆サイについて、会社名と「残業」「給料」「休日」「退職」「パワハラ」「労災」「事故」「夜勤」「省人化」「人員削減」などを分けて検索しました。

現在の株式会社ウッドプラスチックテクノロジーの直接雇用者・元従業員であることと投稿本文を確認でき、採点を変更できる具体的な現行投稿は公表検索上確認できませんでした。

SNS・匿名掲示板で有用情報がないこと自体は減点していません。

Innovation|19/25点

Innovationでは、人が扱ってきた重量物、運搬、成形、梱包資材の回収・再資源化をどこまで技術で変え、その効果を人の負担削減へ結びつけているかを評価します。

Wボードは利用者側の重量物作業を直接減らせる製品であり、PPバンドでは回収から再製品化まで循環を作っています。一方、自社工場内の省人化効果が残業・休日・賃金へどう返ったかは十分に公表されていません。

作業負担・危険の削減|8/10点

Wボード48は39kgで、軽量Wボード48は25kgです。会社は少人数・短時間で設営でき、クレーン作業を不要にできると説明しています。[出典4]

例えば仮設道路を作る際、吊り上げ設備を使う資材から人力で取り扱える条件の資材へ置き換えられれば、クレーンの予約・誘導・玉掛け作業を減らし、吊り荷周辺に人が入る時間も減らせます。

自社工場でも混合溶融機や3,000トン級大型プレスを使い、プラスチックの混合・成形を設備化しています。[出典2]

ただし、自社工場での導入前後の運搬重量、手作業時間、必要人数、腰痛・挟まれ事故、残業削減量は公表されていません。

利用者側で重量とクレーン不要という具体的効果を確認できるため8/10点です。10/10点には、自社製造工程でも年間削減人時、重量物作業、事故件数まで測定し、複数工程で大幅な負担削減を確認する必要があります。

商品・サービスの改善|5/5点

同社はWボード、農業用Diban、Wターフ、リサイクルパレット、再生PPバンド、再生袋、もみ殻処理炉、廃PETを使うアスファルト改質剤など、廃材を別の用途へ転換する製品を継続的に増やしています。[出典3]

PPバンドでは回収した使用済み品を再びPPバンドへ戻す水平リサイクルを実用化しています。グリーンライトバンドは再生プラスチック100%で、会社公表ではCO2排出量82%削減です。[出典5]

単一製品の改良だけでなく、「回収→再生→同用途へ再製品化」というサービス・供給の仕組みまで改善しているため5/5点です。

改善成果の人間への還元|1/5点

技術によって利用者側の作業負担が減ることは確認できますが、自社従業員へ成果を返した定量情報は不足しています。

鳥取工場の年間休日128日は強みですが、製造職の月平均残業は30時間で、夜勤もあります。会社全体の採用ページが「残業が少ない」と掲げる一方、工場の現行求人では一定の残業が残っています。[出典3・6]

大型プレス、成形設備、PPバンド再生設備の導入で、何人時を削減したか、何人を品質管理・設備保全へ配置転換したか、基本給・休日・教育時間をどれだけ増やしたかは公表されていません。

そのため1/5点です。

3/5点を検討するには、主要設備の導入前後で作業人時、残業、危険作業、必要人数、配置転換、教育時間を公開し、雇用を維持しながら人の時間と安全へ成果が返ったことを確認する必要があります。

研究開発・現場改善の継続|5/5点

会社は東京大学で研究されたウッドプラスチック技術を事業化する目的で2008年に設立されました。岡山・鳥取の生産体制を整えた後、2021年にPPバンド事業を持つグリーンプラをグループ化し、2022年に新潟第一工場、2023年に新潟第二工場を追加しています。[出典1・11]

2025年にはクリアホルダーをPPバンドへリサイクルする取り組みを開始し、2026年9月には倉吉市内に回収拠点を設置しました。2026年2月には資源循環型の事業モデルが「グッドイノベーション創造賞」で評価されています。[出典12・13]

研究成果の事業化から製品・回収網・工場の拡張まで長期的に改善が続いているため5/5点です。

自動化・AI導入後の雇用状況

同社では大型プレス、混合溶融機、PPバンド製造設備など機械化された生産設備を使っています。

2026年6月のハローワーク求人では会社全体57人で、鳥取工場は製造職3人を「増員」で募集しています。新潟第一工場では2026年にマシンオペレーター5人を募集し、サーキュレーションベース西山でも設備保全職の採用が続いています。[出典6・7]

このため、現在の公開求人からは「設備導入後に採用を全面停止した」という状態は確認できません。

一方、各工場の設備導入前後の人員、配置転換人数、非正規契約更新、退職者数、採用抑制、再訓練後の定着率は公表されていません。自動化や設備増設を理由とする大規模希望退職・整理解雇についても、今回の公開検索では具体的な公表事例を確認していません。

機械が人の作業を代替した後、働く人がより技能の高い仕事へ移ったのか、単に人員を減らしたのかを評価するには、導入前後を同一範囲で追える人員データが必要です。

Protection|6/25点

Protectionでは、地震、豪雨、停電、火災、設備故障、原料不足、サイバー攻撃が起きても、工事用敷板や物流資材を供給し続けられるかを評価します。

鳥取・岡山・新潟へ製造機能が分かれていることは強みですが、会社単体のBCP実地訓練、製品ごとの代替率、復旧時間、サイバー運用結果、市民支援実績がほとんど公表されていません。

災害への備え・訓練|0/5点

鳥取、岡山、新潟など複数地域へ拠点があることは確認できますが、対象会社単体のBCP文書、地震・豪雨・火災を想定した訓練回数、安否確認結果、非常用電源の稼働時間、訓練後の改善内容は公表されていません。[出典1]

例えば鳥取工場周辺で大規模地震が起きた場合、従業員の安否確認、設備停止、原料・完成品の安全確保、顧客への連絡を何分・何時間で行うかを事前に訓練できているかが重要です。

重要な備えの結果を外部から判断できないため0/5点です。

2~3/5点を検討するには、年1回以上の実地BCP訓練、安否確認時間、非常用電源、代替出荷手順を公開する必要があります。

生産・物流・調達の代替|3/5点

会社は鳥取工場、岡山工場、新潟第一・第二工場など複数地域に生産拠点を持っています。Wボードについては「国内2ヶ所の最新工場で安定生産」と明示しています。[出典1・4]

例えばWボードを作る一つの工場が設備故障で停止しても、もう一つの生産拠点で同製品を作れる範囲があれば、単一工場だけの企業より供給停止を短くできます。

一方、Wボード以外のPPバンドやパレットを含め、製品ごとにどの拠点が代替可能か、何%を何日以内に振り替えられるか、原料の複数調達率、緊急物流会社は公表されていません。

同一製品を複数国内工場で生産する事実を評価して3/5点です。主要製品ごとの代替可能量と切替時間を訓練・実績で示せれば4~5/5点を検討できます。

サイバー防衛・情報保護|1/5点

会社はウェブサイトのプライバシーポリシーで、問い合わせ等で取得する個人情報の利用目的を定めています。[出典14]

一方、会社全体の情報セキュリティ基本方針、MFA、EDR、端末管理、工場制御ネットワーク分離、オフラインバックアップ、標的型メール訓練、重大サイバー事故件数、復元試験の情報は公表されていません。

工場の受注・製造計画・在庫や設備設定がサイバー攻撃で利用不能になれば、物理的な工場が無事でも出荷が止まる可能性があります。

ウェブ上の個人情報方針のみ確認できるため1/5点です。全社MFA・EDR・分離バックアップと訓練結果を公開できれば2~4/5点を検討できます。

供給継続・復旧能力|2/5点

複数工場があり、Wボードは国内2工場で安定生産すると公表しています。2022年・2023年には新潟工場も増やし、PPバンド等の資源循環事業を拡大しています。[出典1・4]

一方、主要プレスや成形機が故障した場合の予備設備、重要部品在庫、停電時の非常用電源、工場別の目標復旧時間、基幹システムのRTO・RPO、過去の実測復旧時間は公表されていません。

複数拠点が復旧余地を作ることを評価して2/5点です。主要製品について24~48時間などの復旧目標、設備・システムの復旧訓練、工場間切替実績を公開できれば3~4/5点を検討できます。

危機時の市民への対応|0/5点

今回の調査では、自治体との災害時物資供給協定、避難所への製品提供、災害復旧現場への無償・優先供給など、対象会社単体の恒常的な市民支援制度や実災害対応を示す公開情報はありません。

Wボードは災害復旧工事で使用できる性質の製品ですが、「災害に使える製品であること」と「危機時に会社が市民へ優先供給した実績」は分けて評価します。

公開情報がないため0/5点です。

自治体・インフラ事業者と災害協定を結び、Wボードや物流資材を何枚・何時間以内に供給するかを定め、実災害または訓練で機能したことを確認できれば2~4/5点を検討できます。

良いニュース・最近の前向きな動き

最近の前向きな動きでは、資源循環を「回収場所」まで広げたこと、循環型事業モデルが外部評価されたこと、2025年12月期に黒字を計上したことを評価します。

これらは、製品を作って販売するだけでなく、使用済み資材を回収して再び原料へ戻す経路を地域と一緒に増やしていることを示しています。

2026年9月 倉吉市にクリアホルダー回収拠点を設置

2026年9月、鳥取工場と鳥取銀行倉吉中央支店に使用済みクリアホルダーの回収拠点が設置されました。会社は地域でクリアホルダーを集めて送るパートナーも募集しています。[出典12]

例えば家庭や事業所で不要になった透明PP製クリアホルダーを可燃ごみとして処分する代わりに、地域の回収箱へ持ち込めれば、PPバンドなどの再生原料へ戻す経路を増やせます。

回収拠点を増やすことは、リサイクルを工場内だけの技術から市民が参加できる仕組みへ広げる行動です。

2026年2月 「グッドイノベーション創造賞」を受賞

2026年2月、同社は第1回Systematic Innovation Management Awardの「グッドイノベーション創造賞」を受賞しました。会社公表では、再生プラスチック敷板やPPバンド水平リサイクルなど、使用済みプラスチックを価値へ変える循環モデルが評価されています。[出典13]

この評価は会社自身の受賞発表に基づくため情報ランクAとして扱います。技術を単発製品で終わらせず、回収・製造・販売まで事業システムにした点をInnovationの継続性と整合する材料として評価します。

2025年12月期 当期純利益1億2,793万6,000円

2025年12月期は当期純利益1億2,793万6,000円を計上しています。[出典8]

利益が出れば、設備保全、安全対策、賃上げ、回収網の拡充へ再投資する余地が生まれます。

一方、利益剰余金はマイナス7億7,955万1,000円であり、単年度黒字だけで財務課題が解消したとは扱いません。今後、黒字を継続しながら利益を従業員の賃金・休息・安全へどれだけ返すかが重要です。

悪いニュース・問題となった動き

現在の問題は、重大不祥事が多数発覚していることより、工場で働く人の安全結果と長時間労働、自動化後の人への成果、災害復旧力を判断する情報が不足していることです。

この状態が続けば、循環技術が高度でも、その裏側で働く人の事故や夜勤負担が減っているのか、市民は確認できません。

鳥取工場製造職は月平均残業30時間・夜勤あり

2026年7月の鳥取工場製造職求人では、月平均残業30時間、20時~翌5時の夜勤を含む交替勤務です。[出典6]

年間休日128日は多い一方、月30時間の残業は、1カ月20勤務日で単純換算すると1日平均約1.5時間です。夜勤と組み合わさると、睡眠時間や家庭生活への負担は大きくなります。

さらに繁忙期の特別条項では、時間外・休日労働合算で月80時間まで、年720時間まで可能です。実際に毎月80時間働いているという意味ではありませんが、繁忙時の上限として大きな余地がある点は課題です。

製造会社として重要な労災KPIが非公表

同社は大型プレス、成形設備、搬送、設備保全を行う製造会社ですが、死亡・休業労災、度数率、強度率、事故類型の年次情報を公表していません。

重大事故の公表事例が見つからないことを理由に安全と判定せず、結果KPIがないこと自体をSafety上の弱点として扱いました。

今後、死亡0、休業災害件数、挟まれ・巻き込まれ、フォークリフト、夜勤中事故などを毎年公開すれば、機械化が本当に人の安全へつながったかを確認できます。

黒字化したが累積損失が残る

2025年12月期は黒字ですが、利益剰余金はマイナス7億7,955万1,000円です。[出典8]

資源循環事業を拡張するには、工場設備、回収拠点、原料選別、人材、安全対策への継続投資が必要です。

累積損失が残る状態では、短期的な利益確保を優先して設備保全や人員配置を抑えないかも確認する必要があります。黒字を継続しつつ、安全・賃金・休日へ投資できる経営が望まれます。

総合評価と、これから改善してほしいこと

現在50点・シビックランクDです。

次のCランクは60点からなので、あと10点必要です。

ウッドプラスチックテクノロジーは、Wボードの軽量化とPPバンド水平リサイクルという明確なInnovationを持っています。一方、働く人の安全結果、自動化の人への還元、BCP・サイバーの開示が大きく遅れています。

製造職の残業を15時間以下へ下げる|労働時間・休息 6→8点

現在の「労働時間・休息」は6/10点です。

年間休日128日は強みですが、鳥取工場は月平均残業30時間、新潟第一工場は20時間で、夜勤を含む交替勤務があります。[出典6・7]

会社が実行すべきことは、設備保全、交替要員、受注平準化を見直し、鳥取工場を含む製造職の平均残業を15時間以下へ下げることです。同時に年間休日128日を維持し、有給取得率80%以上、勤務間インターバル、月45時間超の従業員比率を公開する必要があります。

これを複数年継続できれば6→8点、+2点を検討できます。

総合点は50→52点です。

参考企業は伊藤園ティーファクトリー株式会社です。当サイトの現行審査では、2026年の製造求人で月平均残業15時間、年間休日122日を確認し、「労働時間・休息」を6/10点としています。ウッドプラスチックテクノロジーはすでに休日数で上回るため、残業を15時間以下へ下げ、有休実績まで公開できれば8点へ進みやすくなります。

労災・死亡・度数率を公開し、安全結果を改善する|労働安全・健康 0→4点

現在の「労働安全・健康」は0/10点です。

大型プレスや成形設備を使う製造会社でありながら、死亡・休業労災、度数率、強度率、事故類型の単体結果が公表されていません。

会社が実行すべきことは、鳥取・岡山・新潟の全工場で、死亡・重篤災害、休業災害、度数率、強度率、挟まれ・巻き込まれ、搬送、夜勤、熱中症などを共通集計し、毎年公開することです。事故が起きた場合は原因と設備・手順の是正も示す必要があります。

死亡・重篤災害0を継続し、休業災害率を低水準へ下げることを確認できれば0→4点、+4点を検討できます。

総合点は50→54点です。

参考企業はTOPPAN株式会社です。当サイトの現行審査では、2025年に労災死亡0人、休業災害度数率0.043、強度率0.000を単体で公開しており、「労働安全・健康」8/10点です。業種は異なりますが、製造会社が事故件数と発生率を結果として公開する点は直接参考になります。

設備による削減人時を休日・賃金へ返す|改善成果の人間への還元 1→4点

現在の「改善成果の人間への還元」は1/5点です。

Wボードは利用者側の作業を軽くし、自社でも大型プレスや再生設備を使っています。しかし、その設備で自社従業員の作業が何時間減ったかは公表されていません。

会社が実行すべきことは、主要工程ごとに「導入前の作業人数・時間・重量物取扱量・事故」から「導入後の人数・時間・事故」への変化を測定し、浮いた時間を残業削減、技能教育、賃金、休日へ振り向けることです。

例えば主要工程で年間作業人時を20%以上削減し、製造残業15時間以下、賃金上昇、配置転換・再教育を同時に確認できれば1→4点、+3点を検討できます。

総合点は50→53点です。

参考企業はTOPPAN株式会社です。当サイトの現行審査では、熊本工場の巡回点検を7割強削減し、浮いた時間をそれまで外部委託していた別業務へ振り向けたことを確認し、「改善成果の人間への還元」を3/5点としています。ウッドプラスチックテクノロジーも、設備効果を削減時間と配置先まで示すことで評価を大きく上げられます。

全社サイバー対策を実装・公開する|サイバー防衛・情報保護 1→2点

現在の「サイバー防衛・情報保護」は1/5点です。

ウェブの個人情報方針はありますが、製造計画・取引・人事・設備データを守る全社的な技術対策は公表されていません。

会社が実行すべきことは、全社員のMFA、端末EDR、重要データのオフラインまたは改ざん耐性バックアップ、標的型メール訓練、バックアップ復旧テストを導入し、適用率・訓練結果を公開することです。

基本対策を全社へ実装し、年1回以上の復旧テストと重大インシデント件数を公開できれば1→2点、+1点を検討できます。

総合点は50→51点です。

参考企業はTOPPAN株式会社です。当サイトの現行審査では、TOPPAN-CERT、SOC、ISMS、セキュリティエリア、演習を運用している一方、過去の情報流出事故も考慮し、「サイバー防衛・情報保護」を4/5点としています。小規模企業が同じ規模のSOCを持つ必要はありませんが、MFA・EDR・バックアップ・復旧訓練という基本対策は参考にできます。

次のCランクへ上がるための具体例

改善項目企業が実行する内容達成条件現在点→改善後加点
労働時間・休息交替要員・設備保全・受注平準化で製造残業を削減残業15時間以下、年休128日維持、有休80%以上6→8+2
労働安全・健康全工場で労災・度数率・強度率・事故原因を公開し本質安全化死亡・重篤災害0、事故率低下を継続0→4+4
改善成果の人間への還元設備導入前後の人時・重量・人数を測定し休日・賃金・教育へ還元主要工程人時20%以上削減、残業・賃金・教育改善を確認1→4+3
サイバー防衛・情報保護MFA・EDR・分離バックアップ・復旧訓練を全社実装適用率・年次訓練・重大事故件数を公開1→2+1
合計50→60+10

この4項目を実際に改善できれば、50点から60点となりシビックランクCへ上がります。

つまり、次のランクへ上がるために必要なのは、リサイクル製品をさらに増やすことだけではありません。すでに持っている軽量化・自動化・資源循環の技術を、自社で働く人の残業削減と事故ゼロへつなげ、その結果を労災KPI・削減人時・賃金・休日として公開することが最も重要です。

出典一覧

1.株式会社ウッドプラスチックテクノロジー「会社案内」
https://www.wpt.co.jp/company/

2.株式会社ウッドプラスチックテクノロジー「技術紹介」
https://www.wpt.co.jp/technology/index.html

3.株式会社ウッドプラスチックテクノロジー「採用情報」
https://www.wpt.co.jp/careers/index.html

4.株式会社ウッドプラスチックテクノロジー「養生用敷板 Wボード」
https://www.wpt.co.jp/products/wb.html

5.株式会社ウッドプラスチックテクノロジー「再生PPバンド グリーンライトバンド」
https://www.wpt.co.jp/products/ppband.html

6.ハローワークインターネットサービス「株式会社ウッドプラスチックテクノロジー 鳥取工場 製造スタッフ」求人番号31030-03358261

7.ハローワーク由来求人「株式会社ウッドプラスチックテクノロジー 新潟第一工場 マシンオペレーター」求人番号13010-85944261

8.Gビズインフォ「株式会社ウッドプラスチックテクノロジー 第18期決算公告」2026年4月30日
https://info.gbiz.go.jp/hojin/financialstatement?kessanJohoId=ae53bcd5-c5c9-4ba5-ae1a-f7049159ffcc

9.転職会議「株式会社ウッドプラスチックテクノロジー」
https://jobtalk.jp/companies/150376

10.Yahoo!しごとカタログ「株式会社ウッドプラスチックテクノロジーのクチコミ」
https://jobcatalog.yahoo.co.jp/company/1500115555/review/

11.株式会社ウッドプラスチックテクノロジー「プラスチック資源循環の促進に取り組む2社のグループ化」2021年9月6日

12.株式会社ウッドプラスチックテクノロジー「クリアホルダーの回収拠点が設置されました」2026年9月3日
https://www.wpt.co.jp/news/

13.株式会社ウッドプラスチックテクノロジー「グッドイノベーション創造賞を受賞しました」2026年2月5日
https://www.wpt.co.jp/news/

14.株式会社ウッドプラスチックテクノロジー「プライバシーポリシー」
https://www.wpt.co.jp/privacypolicy/index.html

15.Google Drive内「TOPPAN株式会社を企業審査|73点/100点・シビックランクB」

16.Google Drive内「伊藤園ティーファクトリー株式会社を企業審査|シビックランクD・56点/100点」

シビックランクの基準

シビックランク点数
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

株式会社ウッドプラスチックテクノロジーは50点のため、今回のシビックランクはDです。

情報ランクの基準

情報ランク基準
S公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関による調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報
A企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、氏名・役職・立場を確認できる公表情報
B従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者との関係を独立に確認しにくい情報

ハローワーク、Gビズインフォ、NETIS等の公的・第三者情報はS相当の情報として重視します。会社公式サイト・採用情報はA、転職会議・Yahoo!しごとカタログ等の従業員口コミはBとして扱い、法人・拠点・職種・年度を区別して使用します。

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