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太榮株式会社を企業審査|シビックランクE・40点/100点|有休86%・強化段ボールで資材16t削減を評価、尾張旭工場閉鎖・労災/BCP開示不足が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット

今回審査する太榮株式会社は、総合40点、シビックランクEです。

太榮株式会社の特に強い点は、有給休暇消化率86%を採用情報で公表し、海外発送用の木箱を強化段ボールへ置き換える提案で年間約16トンの資材使用量削減と作業性改善を実現していることです。そのため、この企業の商品を購入したりサービスを利用したりすれば、働く人が休みを取りやすく、梱包作業の重さや資材使用量を減らす社会につながる可能性が高まります。

一方で、改善点として、2026年4月の尾張旭工場閉鎖後の従業員の配置・雇用状況と、製造現場の労災件数、BCP訓練・復旧時間などの重要な情報が十分に公表されていないことが残ります。

この記事では、太榮株式会社の強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

太榮株式会社の企業審査結果

太榮株式会社は、愛知県名古屋市守山区を本社とする段ボール・包装資材メーカーです。自動車部品向けを中心に、梱包材の設計、段ボールの貼り合わせ・印刷・加工、梱包、出荷までを行っています。2026年4月30日時点で社員89人、パート3人、派遣3人を公表しています。[出典1]

評価軸点数
Safety22/50
Innovation15/25
Protection3/25
総合点40/100
シビックランクE

評価時点:2026年10月12日

主な強み

・2026年の採用情報で全社員の有給休暇消化率86%、製造部90.5%を公表
・2026年9~10月時点で製造、機械オペレーター、リフト、営業、総務、経理など多数の正社員求人を継続
・未経験製造職の月給23万4,000円~30万円、事務系未経験職の月給23万3,000円~27万5,000円
・住宅手当、家族手当、退職金、食事補助、健康診断・予防接種費用負担、誕生日休暇などを確認
・ISO9001とISO14001を取得
・海外発送用木箱を強化段ボールへ変更した改善事例で資材費25%削減、資材使用量約16トン/年削減
・強化段ボール化により軽量化し、専用工具なしで組み立てられるようにして梱包作業性を改善
・伊藤園と共同で、むぎ茶飲料製造時に出るむぎ茶殻を原材料に使う軽量・高強度緩衝材を開発
・本社工場と春日井工場の2拠点で段ボール製造・加工を実施
・主要取引先としてトヨタ自動車、トヨタ自動車東日本、トヨタ自動車九州、アイシングループ各社を公表

主な課題

・2026年4月28日にテックス製造を担っていた尾張旭工場を閉鎖
・尾張旭工場閉鎖に伴う従業員の配置転換、退職、雇用維持人数が公表されていない
・2026年の製造職求人は月10時間分の固定残業代1万7,000~2万1,000円を含む
・会社全体の実際の月平均残業時間、月45時間超の人数が公表されていない
・会社カレンダーでは月1回程度の土曜出勤がある
・2025年の従業員口コミで基本給、残業、人手不足、退職増加への不満が複数確認される
・ハラスメント相談窓口、内部通報件数、是正件数の公開情報がない
・死亡災害、休業災害、労災度数率、フォークリフト・機械事故、熱中症件数の公開情報がない
・工場の暑熱対策について、2023年の従業員口コミでは空調不足の指摘がある
・製造自動化による作業時間、重量物取扱、残業、必要人数の削減効果が公表されていない
・BCP、防災訓練、非常電源、代替生産能力、目標復旧時間の公開情報がない
・サイバー防衛についてMFA、EDR、バックアップ、訓練、インシデント件数の公開情報がない

事業内容と人間への貢献

太榮は、商品そのものではなく、商品を壊さず、効率よく運ぶための段ボールや緩衝材を設計・製造する会社です。自動車のフェンダー、ドア、ランプレンズ、重量ユニットなど、形状や重量が異なる部品に合わせて梱包材をオーダーメイドで設計しています。[出典1・8]

基本情報

項目内容
会社名太榮株式会社
法人番号1180001025969
本社愛知県名古屋市守山区下志段味四丁目301番地
設立1957年3月
創業1938年
資本金3,000万円
社員数89人、2026年4月30日時点
パート3人、2026年4月30日時点
派遣3人、2026年4月30日時点
社会保険被保険者数92人、Gビズインフォ確認時点
主な拠点本社工場、春日井工場
主な事業段ボール製品・包装資材の設計、製造、販売

主な事業内容

本社工場では、原紙の貼り合わせ、印刷、加工などを行い、製品形状に合わせた段ボール・緩衝材を製造します。春日井工場では段ボール加工を行っています。製造現場では機械操作だけでなく、段ボールの貼り合わせ、結束、仕上げなど手作業もあり、倉庫ではリフトによる入出庫・ピッキングを行います。[出典3・4]

紙製品だけでなく、プラスチック段ボール、気泡ポリ、ポリエチレンシートなどの化成品緩衝材も扱います。古紙を再利用して圧縮成形する「テックス」も長年扱ってきましたが、テックス製造を担った尾張旭工場は2026年4月28日に閉鎖されています。[出典9・11]

主な利用企業・取引先

主要取引先として、トヨタ自動車株式会社、トヨタ自動車東日本株式会社、トヨタ自動車九州株式会社、その他トヨタ関連会社、アイシングループ各社などを公表しています。[出典1]

自動車補修部品は、形が複雑で傷や破損を防ぐ必要があります。専用品に合わせた梱包を設計することで、輸送中の破損、積み直し、再配送、廃棄を減らす役割があります。

事業による人間への貢献

海外発送用のガラス部品では、従来の木箱から強化段ボールへ変更し、雨濡れ放置や実輸送の評価を行ったうえで採用しています。資材費を25%減らし、年間約16トンの資材使用量を削減しました。木箱より軽く、専用工具なしで組み立てられるため、梱包作業者が重い木箱を扱う負担と工具作業を減らせます。[出典7]

また、伊藤園と共同で、むぎ茶飲料の製造時に出るむぎ茶殻を原料へ配合した軽量・高強度緩衝材を開発しました。飲料製造の副産物を梱包材へ戻すことで、捨てる資源を減らし、別の物流工程で再利用する循環を作っています。[出典10]

Safety|22/50

Safetyでは、製造・倉庫で働く人の賃金、休息、身体負担、労災と、顧客の商品を安全に運ぶ包装品質を確認しました。有休取得率と福利厚生、ISO9001による品質管理は強みです。一方、製造職の給与に固定残業代が含まれること、会社全体の実残業、労災KPI、人権・ハラスメント対応が公表されていないことが大きな課題です。

賃金・利益の還元|4/10

2026年9月時点の未経験製造職は月給23万4,000円~30万円で、月10時間分の固定残業代1万7,000~2万1,000円を含みます。超過分は別途支給です。未経験の事務・受注処理などは月給23万3,000円~27万5,000円で、こちらは残業10時間相当を見込むものの固定残業ではなく、残業代を別途支給するとしています。[出典4]

経験者の製造・機械オペレーター・リフト等では月給30万円以上の求人もあります。2026年秋に複数職種で採用条件を具体的に公開している点は評価できます。

一方、会社全体の平均・中央値給与、職種別の実際の年収、2025~2026年のベースアップ率、賞与実績、パート・派遣を含む賃金差は公表されていません。Indeedでは2025年の製造スタッフから「基本給が低く、残業ありきの給与形態。」という投稿もあります。情報ランクBです。[出典5]

現行求人の給与レンジを確認できる一方、広い従業員層への賃上げ実績を確認できないため4/10点です。正社員・非正規の職種別賃金中央値、ベースアップ率、賞与実績を毎年公開し、固定残業代に依存せず基本給が継続的に上がっていることを確認できれば6~8/10点を検討できます。

労働時間・休息|6/10

2026年の採用情報では、全社員の有給休暇消化率86%、製造部90.5%を公表しています。勤務時間は8時30分~17時30分で、基本は土日休みです。GW、夏季、年末年始、誕生日休暇もあります。[出典3・4]

有休を実際に8割以上使えていることは、通院、家族行事、休養などに仕事以外の時間を使いやすくする具体的な成果です。製造部90.5%は、現場職でも休暇利用が進んでいる点を評価できます。

一方、会社カレンダーにより月1回程度の土曜出勤があり、会社全体の年間休日数は公式採用ページで明記されていません。Indeedの2025年Q&Aには会社カレンダー112日との回答がありますが、従業員回答のため情報ランクBとして補助情報にとどめます。実際の月平均残業、月45時間超・60時間超の人数も公表されていません。[出典5]

有休取得実績を評価して6/10点です。会社全体の月平均残業15時間以下、年間休日120日以上、有休取得率80%以上を同時に継続し、長時間労働者数まで公開できれば8/10点以上を検討できます。

雇用の安定・待遇の公平性|2/5

公式サイトでは2026年4月30日時点で社員89人、パート3人、派遣3人です。Gビズインフォでは社会保険被保険者92人を確認できます。2026年10月の採用ページでは製造、営業、倉庫、総務、経理、システム管理など多数の正社員求人を掲載しており、採用は継続しています。[出典1・2・14]

一方、2026年4月28日に尾張旭工場を閉鎖しました。会社は生産体制見直しを理由としていますが、同工場の従業員が本社・春日井工場へ配置転換されたのか、退職したのか、雇用を何人維持したのかは公表されていません。[出典11]

転職会議では2025年の40代後半男性・正社員・技能工から「とくにここ数年の退職ラッシュの勢いがすごい。」との投稿があります。情報ランクBです。[出典6]

採用継続と現在の人員規模を確認できる一方、工場閉鎖後の雇用結果と離職率が見えないため2/5点です。工場閉鎖時の配置転換・退職人数、年間離職率、年齢構成、正規・非正規比率を公表し、雇用維持と低い離職率を確認できれば3~4/5点を検討できます。

福利厚生・育児・介護|4/5

2026年の求人では、退職金制度、住宅手当、家族手当、資格手当、役職手当、食事補助、健康診断・予防接種費用負担、結婚・出産祝い金、無料駐車場、誕生日休暇、会員制リゾート施設などを確認できます。[出典3・4]

住宅・家族・食事・健康・退職後まで複数の生活費を支える制度があり、現金給与以外の負担を減らす仕組みは比較的充実しています。

一方、育児休業・介護休業の取得率、男性育休取得率、復職率、介護制度の利用人数は公表されていません。そのため4/5点です。育児・介護制度の利用実績と復職率を毎年公開し、高い利用率を確認できれば5/5点を検討できます。

人権・ハラスメント・労使関係|0/5

対象法人単体の人権方針、ハラスメント相談窓口、内部通報制度、相談件数、認定・是正件数、労働組合または従業員代表との協議実績について、公開情報がありません。公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。

転職会議には2024年頃の30代後半男性・正社員技能工から「少しでも気にさわるとパワハラ傾向あり。」という投稿があります。情報ランクBであり、投稿だけで会社全体のハラスメントを事実認定はしません。[出典6]

外部・匿名相談窓口、調査手順、相談件数、是正結果を公表し、重大な人権問題が低水準であることを確認できれば2~4/5点を検討できます。

労働安全・健康|2/10

製造現場では機械操作、手作業での貼り合わせ・結束、フォークリフトによるピッキング、ガスボイラー管理などがあり、機械への挟まれ、フォークリフト接触、重量物、暑熱などの危険があります。求人では健康診断・予防接種費用負担、制服貸与などを確認できます。[出典4・14]

一方、死亡災害、休業災害、労災件数、度数率、強度率、フォークリフト事故、機械事故、熱中症件数、安全衛生委員会や危険体感教育の実績は公表されていません。こうした重要情報が公開されていない点は課題であり、採点上も減点対象です。

Indeedの2023年製造職投稿には「製造現場、倉庫は空調がなく夏はとにかく暑い。」との記載があります。情報ランクBです。[出典5]

基本的な健康支援は確認できるものの、安全結果を判断できないため2/10点です。死亡・重篤災害0、休業災害件数、度数率、熱中症件数を毎年公開し、空調・スポットクーラー・休憩・給水などの暑熱対策を具体化して低い事故率を確認できれば4~8/10点を検討できます。

商品・サービスの安全|4/5

太榮はISO9001を取得し、本社の段ボール製品の設計・開発・製造を認証範囲としています。品質方針では顧客要求と法規制への適合、品質マネジメントの継続改善を掲げています。[出典1・12]

海外発送用ガラス部品の改善では、強化段ボールへ変更する前に荷倒し、雨濡れ放置、実輸送の評価を行い、輸送中の品質保護を確認したうえで採用しています。[出典7]

第三者認証と実輸送評価を確認できるため4/5点です。一方、包装破損率、顧客クレーム件数、不適合率、重大品質事故を継続比較できる数値は公表されていません。重大な包装事故0と低い不良率を毎年公開できれば5/5点を検討できます。

従業員・元従業員の口コミ

Indeedでは2025年5月13日、名古屋市守山区の製造スタッフから「唯一良い点は土日休み+有給休暇がとりやすい風土。」という投稿があります。媒体はIndeed、情報ランクBです。[出典5]

同じ投稿では基本給と残業への不満も記載されています。会社の2026年求人で有休消化率86%、製造部90.5%とされているため、「有休を取りやすい」という方向は公式採用情報と一致します。

転職会議では2025年の40代後半男性・正社員技能工から退職増加への不安、2024年頃の30代後半男性・正社員技能工から力仕事と人間関係への不満が投稿されています。媒体は転職会議、情報ランクBです。[出典6]

口コミ数は多くなく、全社員を代表するものではありません。一方、給与、人手不足、暑熱、力仕事という複数の論点が製造現場から出ているため、会社が職種別の残業、離職、労災、暑熱対策を公表する重要性は高いと判断します。

SNS・匿名掲示板の確認結果

X、5ちゃんねる、爆サイで「太榮株式会社」「太榮 名古屋」「太榮 工場」に残業、給料、退職、パワハラ、事故、人員削減、工場閉鎖などを組み合わせて検索しましたが、対象法人の従業員・元従業員だと本文で確認でき、採点根拠として使える投稿は確認できませんでした。

有用な投稿が見つからないことは、問題がないことの証明には使いません。

Innovation|15/25

Innovationでは、包装設計によって資材、重量、工具作業、物流上の無駄をどれだけ減らし、その改善が人の作業負担や資源使用量の削減へつながっているかを確認しました。強化段ボールへの置き換えや、むぎ茶殻を使う緩衝材は具体的な成果です。一方、製造現場そのものの省人化・自動化が、残業や危険作業をどれだけ減らしたかは公表されていません。

作業負担・危険の削減|6/10

海外発送用のガラス部品では、木箱を強化段ボールへ変更しました。従来の木箱は重く、専用工具が必要でしたが、強化段ボールでは軽量化し、工具なしで組み立てられるようになりました。[出典7]

梱包作業者にとっては、重い木箱を持ち運ぶ回数や、工具を使って組み立てる手間を減らせます。輸送側でも梱包材が軽くなれば、積み下ろし時の身体負担を下げられます。

一方、1箱あたりの重量が何kg減ったか、組立時間が何分短縮されたか、腰痛・切創などの事故が何件減ったかは公表されていません。そのため6/10点です。重量、作業時間、必要人数、事故件数を導入前後で測定し、30~50%以上の負担削減を確認できれば8~10/10点を検討できます。

商品・サービスの改善|4/5

強化段ボールへの置き換えでは、資材費25%削減、資材使用量約16トン/年削減を実現し、雨濡れ放置と実輸送の評価まで行っています。[出典7]

また、伊藤園と共同で、むぎ茶飲料製造時に出るむぎ茶殻を原料へ配合した軽量・高強度の緩衝材を開発しました。飲料製造で出る副産物を包装材へ利用することで、原料の循環利用を広げました。[出典10]

オーダーメイドの段ボール設計では、製品形状や重量に合わせて箱の厚み・強度を調整し、過剰包装、ゴミ、輸送スペースを減らす提案も行っています。[出典8]

具体的な改善成果を確認できるため4/5点です。一方、むぎ茶殻を使うテックス製造を担っていた尾張旭工場は2026年に閉鎖しており、現在の製造量、継続販売量、資源循環効果は公表されていません。現在も継続する製品について年間削減重量、CO2、廃棄量を公開できれば5/5点を検討できます。

改善成果の人間への還元|2/5

強化段ボール化では、工具不要、軽量化という形で顧客側の梱包作業者へ直接的な作業改善を返しています。会社の採用情報でも有給休暇消化率86%、製造部90.5%と高い休暇利用を公表しています。[出典4・7]

一方、包装設計や設備改善によって生まれた利益・時間が、太榮の社員の基本給、残業削減、休日増加、安全投資へどれだけ返ったかという因果は公表されていません。製造職では固定残業代を含む求人もあり、従業員口コミでは残業や給与への不満もあります。[出典4・5]

顧客作業者への改善効果を評価して2/5点です。社内改善ごとに削減人時、配置転換、残業、賃金、休日、事故件数を公開し、社員側にも時間・所得・安全として還元されたことを確認できれば3~5/5点を検討できます。

研究開発・現場改善の継続|3/5

太榮は、段ボールの設計改善、古紙再利用のテックス、伊藤園とのむぎ茶殻配合緩衝材など、包装材の素材・形状改善を継続してきました。ISO9001とISO14001も取得し、品質と環境の継続改善を方針に掲げています。[出典1・10・12]

2019年にはむぎ茶殻配合緩衝材、2023年には岐阜大学生とのテックス活用企画を公表しており、包装材を単なる箱ではなく、資源循環や用途開発へ広げてきたことを確認できます。[出典10]

一方、研究開発費、改善提案件数、新製品件数、導入後の削減人時などの年次KPIは公表されていません。また、テックス製造を担った尾張旭工場は2026年に閉鎖しました。そのため3/5点です。現在の事業における新素材・省力化開発を毎年継続し、実用化件数と効果を公開できれば4~5/5点を検討できます。

Protection|3/25

Protectionでは、地震、豪雨、火災、停電、サイバー攻撃、主要取引先や原材料供給の停止が起きても、段ボール・包装材を供給し続けられるかを確認しました。本社工場と春日井工場の複数拠点はありますが、BCP、代替生産、復旧時間、サイバー防衛の具体的な実績がほとんど公表されていません。

災害への備え・訓練|0/5

対象法人単体のBCP、防災訓練、安否確認システム、非常用電源、備蓄、地震・火災を想定した工場訓練の公開情報がありません。

例えば大地震で名古屋の本社工場が停止した場合、従業員の安全を何分・何時間で確認し、どの設備から復旧し、顧客へいつ連絡するかが決まっていなければ、包装材の供給再開が遅れる可能性があります。

重要情報が公表されていないため0/5点です。工場単体BCPを策定し、年1回以上の実地訓練、安否確認時間、非常電源の稼働時間、訓練結果を公開できれば2~4/5点を検討できます。

生産・物流・調達の代替|1/5

太榮には本社工場と春日井工場があり、段ボール製造・加工機能を複数拠点に持っています。[出典1]

一方、本社工場が止まった場合に春日井工場でどの工程を何%代替できるか、原紙・インク・接着剤などの仕入先を複数化しているか、代替輸送会社を確保しているかは公表されていません。

複数拠点の存在だけを危機時のバックアップ実績とは扱わないため1/5点です。主要製品ごとに代替拠点、代替可能数量、原料の複数調達率、切替時間を公開できれば3~5/5点を検討できます。

サイバー防衛・情報保護|1/5

問い合わせフォームでは、取得した個人情報を問い合わせへの返答に利用し、同意なく業務委託先以外の第三者へ提供しないことを明記しています。[出典13]

一方、MFA、EDR、ウイルス対策、アクセス権管理、オフラインバックアップ、標的型メール訓練、インシデント対応体制、重大情報漏えい件数の公開情報がありません。

個人情報の利用目的を示していることを最低限評価して1/5点です。全社的な情報セキュリティ方針、技術対策、教育、バックアップ、事故件数、復旧訓練を公開できれば3~5/5点を検討できます。

供給継続・復旧能力|1/5

本社工場で段ボールを製造し、春日井工場で加工する現在の事業拠点は確認できます。[出典1]

一方、工場停止時の目標復旧時間、手作業への切替、他社への生産委託、在庫日数、代替輸送、主要顧客へ供給を再開するまでの時間は公表されていません。

2026年には尾張旭工場を閉鎖しており、拠点数を減らした後の供給継続体制も外部から確認できません。[出典11]

平時の複数拠点のみを評価して1/5点です。主要顧客向け包装材について24時間以内の代替判断、72時間以内の一定量生産・出荷再開などのRTOを設定し、実地訓練で達成できれば3~4/5点を検討できます。

危機時の市民への対応|0/5

太榮単体について、自治体との災害時物資供給協定、避難所への段ボールベッド・間仕切り供給、被災地への包装資材寄贈、災害時の緊急輸送支援などの公開情報はありません。

段ボールメーカーは災害時に段ボールベッドや間仕切りなどへ技術を応用できる可能性がありますが、可能性だけでは加点しません。

対象法人の具体的な危機時支援実績を確認できないため0/5点です。自治体と災害協定を結び、供給可能数量、初動時間、訓練・実災害での提供実績を公開できれば1~4/5点を検討できます。

良いニュース・最近の前向きな動き

最近の前向きな動きでは、2026年の積極採用と高い有休取得実績、包装材の軽量化・資源削減を評価します。人材確保を続けながら休暇を取りやすくし、梱包作業の重さや資材使用量を減らす企業が選ばれれば、働く時間と資源を無駄にしにくい物流へ近づきます。

2026年9~10月 製造・営業・管理部門で多数の正社員採用を継続(Safety)

2026年10月時点の採用ページでは、製造、機械オペレーター、印刷、リフト、営業、総務、経理、労務、システム管理など多数の中途求人を掲載しています。[出典14]

2026年4月に尾張旭工場を閉鎖した後も本社・春日井工場を中心に採用を続けているため、会社全体として採用を停止している状態ではありません。

一方、採用数と退職数、尾張旭工場閉鎖時の配置転換人数は公表されていません。求人件数だけで雇用が安定しているとは判断せず、今後は採用・離職・配置転換を同じ人数指標で公表することが望まれます。

2026年 有給休暇消化率86%、製造部90.5%を採用情報で公表(Safety)

2026年の求人では、全社員の有給休暇消化率86%、製造部90.5%と公表しています。[出典4]

製造現場で90%以上の有休を利用できれば、機械・リフト・手作業を繰り返す従業員が身体を休める日を確保しやすくなります。通院や家庭事情でも休暇を使いやすくなり、欠勤や無理な出勤を減らす効果も期待できます。

会社全体の月平均残業や年間休日も同じように数値公開すれば、休みやすさをさらに客観的に比較できます。

改善事例 木箱から強化段ボールへ変更し資材使用量約16トン/年削減(Innovation)

海外発送用のガラス部品では、木箱を強化段ボールへ置き換え、資材費25%削減、資材使用量約16トン/年削減を実現しました。[出典7]

木箱は重く専用工具が必要でしたが、強化段ボールは軽く、工具なしで組み立てられます。包装材を減らすだけでなく、梱包作業者が扱う重量と工具作業を減らしています。

今後、1箱あたりの重量削減、組立時間、腰痛・切創等の事故削減まで測定すれば、人への効果をさらに高く評価できます。

悪いニュース・問題となった動き

現在の主な問題は、2026年の工場閉鎖と、製造現場から出ている人手不足・待遇・暑熱への不満です。これらが改善されなければ、休暇取得率が高くても、残る社員へ仕事が集中したり、暑い工場で力仕事を続けたりする負担が残ります。

2026年4月 テックス製造の尾張旭工場を閉鎖(Safety・Protection)

太榮は生産体制の見直しにより、2026年4月28日をもって尾張旭工場を閉鎖しました。同工場はテックス製造を担っていました。[出典11]

工場閉鎖では、設備を集約して効率化できる一方、そこで働いていた人の配置転換、通勤先変更、退職、技能継承に影響します。しかし、尾張旭工場の従業員数、配置転換人数、退職人数、雇用維持率は公表されていません。

Protectionの面でも、製造拠点が一つ減ることで、災害時の代替余地がどう変わったのかを確認する必要があります。現在は本社工場と春日井工場の危機時代替能力が公表されていません。

2025年 従業員口コミで人手不足・退職増加への不安(Safety)

転職会議では2025年の40代後半男性・正社員技能工から「とくにここ数年の退職ラッシュの勢いがすごい。」との投稿があります。Indeedでも2025年の製造スタッフから給与・残業への不満が投稿されています。[出典5・6]

口コミは情報ランクBであり、会社全体の離職率を示す統計ではありません。ただし、会社が多数の求人を出している時期と、人手不足を指摘する現場投稿が重なっています。

年間の入社人数、自己都合退職人数、職種別離職率、20~30代の定着率を公表すれば、積極採用が増員のためなのか、離職補充が多いのかを外部から判断できます。

総合評価と、これから改善してほしいこと

太榮株式会社は現在40点・シビックランクEです。次のDランクは50点からなので、あと10点必要です。

有休取得率、福利厚生、包装設計による軽量化・資材削減、ISO9001は強みです。一方、賃金の実績、製造現場の安全、人手不足、工場閉鎖後の雇用、BCP・復旧時間が見えません。次のランクへ上がるためには、製品改善だけでなく、そこで働く人の賃金・安全と、工場が止まったときの復旧力を数字で示すことが重要です。

賃上げ実績と職種別賃金を公開してほしい|賃金・利益の還元 4→6/10

現在の「賃金・利益の還元」は4/10点です。2026年求人で未経験製造職23万4,000円~30万円、事務系23万3,000円~27万5,000円などの条件は確認できますが、全社員のベースアップ率、平均・中央値給与、賞与実績が公表されていません。[出典4]

企業が実行する改善行動は、製造、営業、事務、倉庫、パートの基本給中央値と年収中央値、年間昇給率、賞与月数を毎年公開し、固定残業代を除く基本給を物価上昇以上の率で継続的に引き上げることです。

広い職種で継続賃上げを確認できれば4→6/10点、+2点を検討できます。総合40→42点でEのままです。

参考企業はレンゴー株式会社です。Google Drive上の現行審査は84点・Aで、「賃金・利益の還元」8/10点です。2025年度の組合員平均賃上げは月2万2,000円、6.7%で、製造業平均5.42%を上回りました。包装関連企業でも、賃上げ率を具体的に示し、働く人への利益還元を確認できる例です。[出典15]

労災KPIと暑熱対策を公開・改善してほしい|労働安全・健康 2→6/10

現在の「労働安全・健康」は2/10点です。健康診断等の福利厚生はありますが、死亡・休業労災、度数率、熱中症、フォークリフト事故が公表されていません。2023年の従業員口コミでは工場・倉庫の暑さも指摘されています。[出典4・5]

企業が実行する改善行動は、本社・春日井工場の死亡、重篤、休業、軽微災害、度数率、熱中症、フォークリフト・機械事故を毎年公開することです。あわせて空調、スポットクーラー、送風、給水、WBGT測定、追加休憩などの暑熱対策を明示し、死亡・重篤災害0、休業災害度数率1.0未満、熱中症0を複数年目標にします。

結果を確認できれば2→6/10点、+4点を検討できます。賃金改善と合わせて40+2+4=46点です。

参考企業は東洋製罐株式会社です。Google Drive上の現行審査は79点・Bで、「労働安全・健康」8/10点です。2024年度は死亡0、休業者2人、度数率0.16、強度率0を公開し、全事業所で毎月安全衛生委員会を開催しています。太榮も事故を隠さず結果KPIまで示すことで、安全対策の実効性を比較できます。[出典16]

BCP訓練と復旧時間を公表してほしい|災害0→2、供給継続1→3

現在は「災害への備え・訓練」0/5点、「供給継続・復旧能力」1/5点です。工場は複数ありますが、BCP、訓練、代替生産数量、RTOが公表されていません。

企業が実行する改善行動は、地震、火災、停電、主要原料停止を想定した本社・春日井工場のBCPを策定し、年1回以上の実地訓練を行うことです。主要顧客向け包装材について、24時間以内に代替可否を判断し、72時間以内に一定量の製造・出荷を再開する目標を設定します。安否確認時間、代替数量、製造再開時間を実測して公開します。

BCPと実地訓練を確認できれば「災害への備え・訓練」0→2点、+2点、主要製品の代替・復旧時間を実証できれば「供給継続・復旧能力」1→3点、+2点、合計+4点を検討できます。

賃金+2点、労働安全+4点と合わせると40+2+4+4=50点となり、シビックランクDへ到達します。

参考企業は東洋製罐株式会社です。現行審査では「災害への備え・訓練」5/5点、「供給継続・復旧能力」4/5点です。2025年には茨木工場の製造ライン火災を想定し、工場と危機対策本部がBCPに沿って初動対応する訓練を実施しています。13工場の分散、調達先分散、バックアップ生産も確認できます。会社規模は異なりますが、「工場が止まったときに誰が何をし、どこで代替し、どの時間で戻すか」を実際に訓練する方法が参考になります。[出典16]

次のランクへ上がるための具体例

現在40点・Eで、Dは50点からです。あと10点必要です。

・製造、営業、事務、倉庫、パートの賃金中央値、昇給率、賞与を毎年公開し、固定残業代を除く基本給を物価上昇以上に継続して引き上げる。「賃金・利益の還元」4→6点、+2点。参考企業は2025年度に組合員平均6.7%、月2万2,000円の賃上げを公表し8/10点のレンゴー株式会社です。

・本社・春日井工場の死亡、休業、度数率、熱中症、フォークリフト・機械事故を公開し、WBGT測定、空調・スポットクーラー、追加休憩等を整備して、死亡・重篤災害0、度数率1.0未満、熱中症0を複数年維持する。「労働安全・健康」2→6点、+4点。参考企業は死亡0、度数率0.16、強度率0を公開し8/10点の東洋製罐株式会社です。

・本社・春日井工場で地震・火災・停電を想定したBCP実地訓練を年1回以上行い、24時間以内の代替判断、72時間以内の一定量製造・出荷再開を実測する。「災害への備え・訓練」0→2点、+2点、「供給継続・復旧能力」1→3点、+2点。参考企業は工場と本部をつなぐBCP訓練を実施し、災害5/5点・供給継続4/5点の東洋製罐株式会社です。

40点+賃金2点+労働安全4点+BCP・復旧4点=50点となり、シビックランクDへ到達します。

つまり太榮が次のランクへ上がるためには、「給料が実際に上がった」「工場の事故と暑熱リスクが数字で減った」「本社工場が止まっても春日井工場や代替手段へ切り替えて72時間以内に一定量を出荷できた」という3つの成果を外部から確認できる状態にすることが重要です。

出典一覧

1.太榮株式会社「企業情報」「会社概要」「ISO認証」【情報ランクA】

2.経済産業省 Gビズインフォ「太榮株式会社」法人番号1180001025969【情報ランクS】

3.太榮株式会社「採用情報」【情報ランクA】

4.太榮株式会社 engage採用ページ・2026年求人情報【情報ランクA】

5.Indeed「太榮株式会社の社員クチコミ・給与・Q&A」【情報ランクB】

6.転職会議「太榮株式会社の社員・元社員口コミ」【情報ランクB】

7.太榮株式会社「改善事例 海外発送用の木箱(部品はガラス)」【情報ランクA】

8.太榮株式会社「段ボール・緩衝材」【情報ランクA】

9.太榮株式会社「その他紙製品・テックス」【情報ランクA】

10.太榮株式会社「麦茶殻を使用したテックスの開発」2019年8月6日【情報ランクA】

11.太榮株式会社「尾張旭工場 閉鎖に関するご案内」2026年5月29日【情報ランクA】

12.太榮株式会社「品質方針」「環境方針」【情報ランクA】

13.太榮株式会社「お問い合わせ・個人情報の取扱い」【情報ランクA】

14.太榮株式会社 engage採用ページ「2026年10月時点の募集職種」【情報ランクA】

15.Google Drive最新版「レンゴー株式会社を企業審査|シビックランクA・84点/100点」

16.Google Drive最新版「東洋製罐株式会社を企業審査|シビックランクB・79点/100点」

シビックランクの基準

シビックランク点数
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

太榮株式会社は40点のため、今回の評価はシビックランクEです。

情報ランクの基準

情報ランク基準
S公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報
A企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、または氏名・役職・立場が確認できる記名取材や公表発言
B従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報

Google Driveの正本も同じ40点・シビックランクEで同期済みです。

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