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サントリーフィールドエキスパート株式会社を企業審査|シビックランクD・50点/100点|残業4~5時間・有休19.6日を評価、契約社員中心の現場雇用と労災・BCP開示不足が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット

今回審査するサントリーフィールドエキスパート株式会社は、総合50点、シビックランクDです。

サントリーフィールドエキスパート株式会社の特に強い点は、2025年度の月平均残業が4~5時間、有給休暇の平均取得日数が19.6日で、男性育児休業取得率も95.4%まで高まっていることです。そのため、この企業の商品を購入したりサービスを利用したりすれば、店頭営業や飲食店訪問のように移動や現場対応が多い仕事でも、残業を抑え、休暇や育児時間を確保しやすい働き方につながる可能性が高まります。

一方で、改善点として、会社を代表するマーケティングアドバイザーなどの現場職が契約社員中心であり、女性管理職比率3.8%、全体の男女賃金比率67.5%という結果差が残ることに加え、労災件数・交通事故件数・度数率、BCP訓練結果、サイバー復旧時間などの重要KPIが公表されていないことが残ります。

この記事では、サントリーフィールドエキスパート株式会社の強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

サントリーフィールドエキスパート株式会社の企業審査結果

サントリーフィールドエキスパートは、サントリーホールディングスが100%出資する店頭マーケティング会社です。スーパーや量販店での売場づくり、商品陳列、販売促進、飲食店での樽生ビールの飲用時品質向上、メニュー提案などを担っています。[出典1・8]

2026年1月時点の社員数は1,874人です。全国に人を配置し、店舗や飲食店を直接訪問して活動するため、デスク中心の営業会社よりも移動、運転、商品陳列、現場作業の比重が高い企業です。[出典2]

評価軸点数
Safety30/50
Innovation12/25
Protection8/25
総合点50/100
シビックランクD

評価時点:2026年10月13日

主な強み

・2025年度の月平均残業4~5時間
・2025年度の有給休暇平均取得日数19.6日
・年間休日120日以上
・2025年の男性育児休業取得率95.4%
・健康診断受診率100%
・2016~2025年の正社員登用実績489人
・2026年4月1日時点で全契約社員の61%が無期契約社員
・会社貸与スマートフォンと直行直帰で事業所への往復を減らしている
・樽生ビールの提供品質向上を飲食店の現場で支援
・個人情報についてアクセス制御、研修、監査、不正アクセス対策を明示

主な課題

・マーケティングアドバイザーなど主要現場職の採用がフルタイム契約社員中心
・正社員の女性比率10.7%、女性管理職比率3.8%
・男女賃金比率は正社員86.4%、非正規74.0%、全体67.5%
・対象会社単体の既存社員ベースアップ率、賃金中央値が非公表
・労災件数、業務中交通事故件数、死亡・休業災害、度数率・強度率が非公表
・重量物を扱う店頭業務があるが、腰痛・転倒・切創等の発生件数が非公表
・スマートフォン運用や直行直帰で削減した移動時間・事務時間が定量化されていない
・DXによって削減した時間が賃金、休日、教育、配置転換へどう返ったか非公表
・対象会社単体のBCP訓練結果、RTO・RPO、代替業務切替時間が非公表
・MFA、EDR、SOC、重大サイバー事故件数、バックアップ復元訓練結果が非公表

事業内容と人間への貢献

サントリーフィールドエキスパートは、メーカーが作った商品を消費者へ届ける最後の現場で、売場と飲食店の状態を整える役割を担います。商品を製造する会社ではありませんが、在庫、陳列、販促、提供品質を現地で確認し、販売店や飲食店へ改善提案を行います。[出典8]

基本情報

項目内容
会社名サントリーフィールドエキスパート株式会社
設立1994年12月21日
本社東京都港区芝浦3-1-1 田町ステーションタワーN 5F
代表者代表取締役社長 河原浩史
資本金2,000万円
株主サントリーホールディングス株式会社100%
社員数1,874人(2026年1月)
旧社名株式会社オリーブ、サンリーブ株式会社
主な事業店頭販売促進、売場づくり、樽生ビール等の飲用時品質向上、飲食店支援

[出典1・2]

主な事業内容

マーケティングアドバイザーは、スーパーや量販店を担当し、キャンペーンや企画の商談、商品陳列、販促物設置などを行います。公式職種紹介では約13店舗を担当し、1日4~6店舗を訪問します。勤務は9時~18時または10時~19時で、フルタイム契約社員として募集され、月1~2回のミーティングを除いてマイカーで直行直帰します。[出典6]

マーケティングパートナーはパートタイムで、約13店舗を担当し、1日3~5店舗を訪問します。商品補充ではビールケースなどを運ぶ場面があり、公式サイト自身が重く体力を使う仕事であることを示しています。[出典7]

樽生アドバイザーは、樽生ビールを扱う飲食店を訪問し、サーバーのホース洗浄などを含む飲用時品質向上と、店舗スタッフへの提供方法の助言を行います。製造時の品質を、客が実際に飲む段階までつなぐ仕事です。[出典8]

事業による人間への貢献

小売店では、在庫不足や乱れた陳列を改善し、消費者が商品を探しやすい状態をつくります。販売店側にとっては、人手だけでは追いつきにくい棚の確認や販促提案をメーカー側の専門スタッフが補完する効果があります。

飲食店では、樽生機材の洗浄や提供方法を支援することで、製造後の品質低下を減らし、客が受け取る一杯の状態を安定させます。単に販売量を増やすことではなく、提供品質を現場で支える点は人間への具体的な貢献です。

一方、同社の事業には酒類の販売促進も大きく含まれます。酒類の拡販量そのものは人間への貢献として加点しません。今回の評価では、売場管理、店舗支援、提供品質、働く人の負担軽減など、生活や労働に直接つながる部分を評価します。

Safety|30/50

Safetyでは、店舗や飲食店を回る従業員の賃金、休息、雇用の公平性、育児、人権、運転・重量物作業の安全と、利用者が受け取る飲用時品質を確認します。

残業、有休、育児、健康診断は非常に良い結果が出ています。一方、契約社員中心の現場雇用、男女の配置・賃金差、交通事故・労災KPIの非公表が大きな課題です。

賃金・利益の還元|4/10

2026年10月時点の契約社員求人では、地域や職種によって月給23万円台から30万円程度の募集があり、残業代を別途支給する求人も確認できます。正社員登用制度と無期雇用転換制度もあります。[出典10]

転職会議では2025年頃在籍の契約社員から「給与は毎年数千円は必ず上がる」とする投稿が確認できます。情報ランクBであり会社全体の賃上げ率とは扱いませんが、毎年の昇給を経験した現場情報として参考にします。[出典13]

一方、対象会社単体の平均年収、賃金中央値、既存社員のベースアップ率、正社員登用後の賃金上昇幅を会社公式の年次KPIとして確認できません。正社員登用や無期転換が多くても、その後の生活水準がどこまで改善するかを外部から検証しにくい状態です。

そのため4/10点です。

6/10点を検討するには、雇用区分・職種別の賃金中央値、既存社員のベースアップ率、登用前後の賃金差を毎年公開し、物価上昇を上回る実質賃金改善を複数年確認する必要があります。

労働時間・休息|8/10

2025年度の月平均残業は4~5時間、有給休暇の平均取得日数は19.6日、年間休日は120日以上です。会社は毎月の個人別勤怠データを確認し、管理職のマネジメント指標にも労働時間管理を組み込んでいます。[出典2・3]

月平均残業4~5時間は、1日4~6店舗を回るフィールド職を多く抱える会社として低い水準です。有給19.6日も、付与日数が20日前後の社員であれば大半を取得する水準に近く、実際に休めている結果が確認できます。

2025年頃在籍の契約社員口コミでも、「有給は取得しやすい」とする投稿があり、別の投稿では担当店舗によって残業が発生する場合があるとされています。公式の低残業結果と、現場ごとの差が併存しているとみます。[出典11]

そのため8/10点です。

10/10点を検討するには、月45時間超・60時間超の人数を職種別に公開し、長時間労働者がほぼ0、有給取得率90%以上の状態を複数年継続する必要があります。

雇用の安定・待遇の公平性|3/5

2016~2025年の正社員登用実績は489人です。また2026年4月1日時点で、全契約社員に占める無期契約社員割合は61%です。制度があるだけでなく、多数の人が有期雇用から次の段階へ移っている点は評価できます。[出典2]

一方、マーケティングアドバイザーは公式採用でフルタイム契約社員として募集されています。正社員比率そのものは公表されていませんが、会社の代表的な現場職に有期契約から入る構造が現在も続いています。[出典6・10]

2025年末の女性比率は正社員10.7%、契約社員26.8%、パートタイム100%、派遣社員100%です。女性管理職比率は3.8%、男女賃金比率は正社員86.4%、非正規74.0%、全体67.5%です。[出典3]

女性が短時間・非正規側へ大きく偏り、管理職比率も低いため3/5点です。

4点以上を検討するには、主要現場職の正社員採用を増やし、女性管理職比率20%以上、正社員の男女賃金比率90%以上を継続し、職種・等級をそろえた賃金差も公開する必要があります。

福利厚生・育児・介護|5/5

2025年の男性育児休業取得率は95.4%です。育児休業は条件を満たせば子が2歳になるまで、育児時差勤務と育児短時間勤務は小学校卒業まで利用できます。介護休業、介護時差勤務、介護短時間勤務、時間単位の介護休暇も用意されています。[出典3・4]

健康面でも、定期健診、人間ドック、婦人科検診、歯科健診、インフルエンザ予防接種補助、復職時の産業医・保健師面談などがあり、2025年度の健診受診率は100%です。[出典2・4]

制度の幅と実際の男性育休・健診結果まで確認できるため5/5点です。

人権・ハラスメント・労使関係|3/5

採用サイトには採用ハラスメント相談窓口が設けられています。障がい者についても、障がいがあることだけを理由に仕事内容を分けない方針と、複数障がい区分の採用実績を公表しています。[出典10]

個人情報教育や社内規程もあり、従業員に定期研修を行っています。[出典9]

一方、対象会社単体のハラスメント相談件数、認定件数、内部通報件数、是正件数、再発率、労使協議の結果は公表されていません。

そのため3/5点です。

4~5点を検討するには、匿名化した相談・通報件数と是正結果を毎年公開し、重大案件の減少や再発防止結果を確認できる必要があります。

労働安全・健康|4/10

同社は安全教育テキストを用意し、職種によって安全器具の着用を義務付けています。入社時研修では車両取扱いを学び、約1か月の同行OJT後に単独訪問へ移ります。[出典4・5]

この会社ではマイカーで複数店舗を回るため交通事故リスクがあり、売場ではビールケースなどの重量物、カッターやハサミなども扱います。安全教育と同行期間は、未経験者がいきなり単独で運転・現場作業を始める危険を減らします。[出典5・7]

一方、対象会社単体の死亡労災、休業労災、業務中交通事故、腰痛、転倒、切創、度数率、強度率が公表されていません。予防策は確認できますが、事故が実際にどれだけ減っているかを判断できません。

そのため4/10点です。

6~8点を検討するには、死亡・重篤事故0、交通事故件数、休業労災件数、度数率・強度率を毎年公開し、低い事故頻度を複数年維持する必要があります。

商品・サービスの安全|3/5

樽生アドバイザーは、飲食店で樽生ビールのサーバーのホース洗浄などを行い、店舗スタッフへ提供方法や品質向上を助言しています。製造後の飲用時品質を現場で支える仕組みとして評価できます。[出典8]

一方、対象会社単体で、衛生上の不適合件数、ディスペンサー点検件数、再指導率、提供品質に関する苦情・事故件数などは公表されていません。

そのため3/5点です。

4~5点を検討するには、点検・改善件数、衛生上の不適合率、再発率などを継続公開し、提供品質上の重大問題が低い水準であることを確認する必要があります。

従業員・元従業員の口コミ

転職会議の集計では残業7.5時間/月、有給消化率86.3%で、公式の2025年度実績と同じ方向を示しています。[出典11]

2023年頃在籍の30代後半女性・契約社員・ルートセールスの2025年投稿では、「有給は取得しやすい」とする一方、担当店舗によって残業になることがあるとしています。情報ランクBですが、公式の平均値だけでは見えにくい店舗差を示す材料です。[出典11]

2025年頃在籍の30代後半男性・契約社員からは、毎年数千円の昇給を評価する投稿がある一方、評価が店舗条件に左右されるという不満も確認できます。[出典13]

また2025年投稿では、女性が長く働きやすいという評価と同時に、管理職や昇進は男性が多い印象があるという指摘があります。会社公式の女性管理職3.8%とも整合する方向の口コミです。[出典14]

Indeedは2026年4月時点で21件の口コミに基づく総合評価3.4、勤務時間と残業4.1、給与と福利厚生4.0、定着率と昇進3.1です。勤務時間は比較的高評価ですが、昇進・キャリアは相対的に弱い評価です。[出典12]

SNS・匿名掲示板の確認結果

X、5ちゃんねる、爆サイを、現社名と旧社名「サンリーブ」に「残業」「給料」「退職」「パワハラ」「事故」「正社員」「人員削減」などを組み合わせて確認しました。

今回、対象法人との関係、投稿時期、雇用形態や職種を確認でき、記事の採点を変更できるだけの本文付き投稿は見つかりませんでした。

Innovation|12/25

Innovationでは、全国に分散して店舗を回る仕事の移動・報告・陳列負担を、デジタル化や業務設計でどこまで減らし、その成果を働く人へ返しているかを評価します。

スマートフォンと直行直帰は実用的で、低残業にもつながる可能性があります。一方、ルート最適化、画像認識、AI、重量物自動化などの定量成果は対象会社単体で十分公開されていません。

作業負担・危険の削減|4/10

マーケティングアドバイザーは自宅から1店舗目へ直行し、会社貸与スマートフォンで出勤を打刻します。店舗ごとに活動をスマートフォンから報告し、最後の店舗で退勤入力をした後、そのまま自宅へ直帰します。[出典6・7]

毎朝事業所へ集合し、夕方に報告のため戻る方式と比べれば、事業所と担当店舗の往復を減らせます。全国にフィールドスタッフを置く会社では、移動そのものを減らすことが労働時間と交通リスクの削減につながります。

一方、導入前後で何時間の移動を削減したか、走行距離や事故が何%減ったか、活動報告時間が何分短縮されたかは公表されていません。重量物の陳列も人が担っています。

そのため4/10点です。

6~8点を検討するには、ルート最適化、画像認識、報告自動化、重量物支援などを導入し、移動時間・走行距離・陳列人時・重量物取扱回数を20~30%以上削減した結果を公開する必要があります。

商品・サービスの改善|3/5

店舗ごとの売場写真、活動報告、販売店との商談、他店舗の成功事例を使って売場を改善しています。樽生アドバイザーも現場で品質を見て、店舗スタッフへ改善方法を伝えます。[出典6・8]

現場の状態を見てその場で改善する仕組みはありますが、消費者満足度、欠品率、提供品質、不適合率などの改善結果を対象会社単体で定量化した公開情報は限られます。

そのため3/5点です。

4~5点を検討するには、売場改善前後の欠品率、作業時間、顧客満足、飲用時品質の改善率などを継続公開する必要があります。

改善成果の人間への還元|2/5

2025年度の残業4~5時間、有休19.6日は働く人にとって良い結果です。スマートフォンと直行直帰を組み合わせた勤務設計も、事業所往復を減らす方向にあります。[出典2・6]

一方、この低残業がどのDX施策によって何時間削減された結果なのか、浮いた時間が休暇、教育、賃金、担当店舗数の抑制へどう返ったのかは公表されていません。

そのため2/5点です。

3~5点を検討するには、DX導入前後の移動時間、報告時間、残業、担当店舗数、配置転換、再教育、賃金を時系列で公開し、削減時間が働く人の自由時間や待遇改善へ返ったことを確認する必要があります。

研究開発・現場改善の継続|3/5

入社時の座学、約1か月の同行OJT、月1~2回のミーティング、フォローアップ研修を行い、現場の成功事例を共有し続けています。[出典5]

製造業の研究開発とは異なりますが、売場・営業の改善を継続する仕組みはあります。一方、AI・分析技術などを使った改善の年間投資額や削減成果は公表されていません。

そのため3/5点です。

4~5点を検討するには、現場改善プロジェクトを継続し、導入件数、削減人時、事故減少、顧客側の改善結果を毎年公開する必要があります。

自動化・AI導入後の雇用状況

会社貸与スマートフォンによる勤怠・活動報告、直行直帰などのデジタル運用は確認できます。

一方、AI・画像認識・ルート最適化などの大規模な省人化が対象会社単体で導入され、それを理由に採用抑制、契約終了、人員削減、配置転換が行われたという公開情報は確認していません。

2026年時点でも契約社員の求人を継続しており、公開情報上、デジタル化が大量の雇用削減へ直結したとは評価しません。[出典10]

Protection|8/25

Protectionでは、地震、感染症、サイバー攻撃、システム停止、店舗訪問不能などが起きても、全国のフィールド業務と従業員・取引先情報を維持できるかを評価します。

全国拠点と基本的な情報セキュリティ対策はありますが、対象会社単体のBCP訓練、復旧時間、代替業務、重大サイバー事故結果の開示が弱いため低めの評価です。

災害への備え・訓練|1/5

全国に事業所が分散しているため、特定地域の災害が全国すべての現場停止へ直結しにくい構造はあります。

一方、対象会社単体で年何回BCP訓練を行っているか、安否確認に何分かかるか、本社・事業所が使用不能になった場合にどこへ切り替えるかという実地結果は公表されていません。

そのため1/5点です。

3~5点を検討するには、年1回以上の実地訓練、安否確認率・完了時間、代替拠点への切替、復旧所要時間を公開する必要があります。

生産・物流・調達の代替|2/5

同社は製造会社ではなく、人が店舗・飲食店を回るサービス会社です。全国に複数事業所を持ち、地域ごとに人員が分散していることは一定の代替性があります。

一方、ある地域で多数の担当者が活動不能になった場合、他地域から何人を応援派遣できるか、担当店舗を何日で引き継げるか、販促物や端末の代替調達をどう行うかは公表されていません。

そのため2/5点です。

4~5点を検討するには、地域間応援、人員引継ぎ、代替端末・販促物調達の手順と実地訓練結果を公開する必要があります。

サイバー防衛・情報保護|3/5

個人データについて、責任者の設置、社内規程、定期研修、自己点検、他部署・外部者による監査、入退室管理、アクセス制御、不正アクセス・不正ソフトウェア対策を明示しています。[出典9]

方針だけでなく、組織、人的、物理、技術の複数層で対策を明記しているため3/5点です。

一方、MFA、EDR、SOC、標的型メール訓練の結果、重大インシデント件数、バックアップ復元訓練、RTO・RPOは対象会社単体で公表されていません。

4~5点を検討するには、これらの対策と訓練結果を公開し、重大漏えい0と目標時間内の復元を複数年確認する必要があります。

供給継続・復旧能力|1/5

直行直帰型であるため、毎日の業務が一つの事務所への出社に完全依存していない点は継続性にプラスです。[出典6]

一方、勤怠・活動報告システムが停止した場合の代替手順、会社貸与スマートフォンが使えない場合の業務継続、本社システムのRTO・RPO、障害時の復旧実績は公表されていません。

そのため1/5点です。

3~5点を検討するには、主要システムごとの復旧目標、代替入力・報告手段、バックアップ復元訓練を公開し、目標時間内の復旧を実測する必要があります。

危機時の市民への対応|1/5

全国の販売店・飲食店との接点を持つため、災害時に店舗情報や現場状況を把握できる人的ネットワークはあります。

一方、対象会社自身による自治体との災害協定、避難所支援、緊急物資配布、被災店舗支援人数・初動時間などの定量的な市民支援実績は公表されていません。

そのため1/5点です。

3点以上を検討するには、災害時の店舗・地域支援を制度化し、実災害または訓練で支援人数、初動時間、対応店舗数などを公開する必要があります。

良いニュース・最近の前向きな動き

最近の前向きな動きでは、残業、有休、育児、無期雇用への転換について、対象会社単体の数字が具体的に公開されるようになっています。

これらはSafetyに直接関係し、この会社のサービスが選ばれることで、現場営業でも長時間労働を抑え、家庭と両立しやすい雇用を維持する企業へ売上が集まる関係があります。

2025年度|月平均残業4~5時間、有休平均19.6日(Safety)

2025年度の月平均残業は4~5時間、有給休暇平均取得日数は19.6日です。年間休日も120日以上です。[出典2]

例えば店舗訪問が予定より長引いたり、交通渋滞が発生したりする営業職でも、会社全体の平均残業が5時間前後に抑えられていれば、夕方以降の自由時間や睡眠時間を確保しやすくなります。有休19.6日は、病気や家族行事だけでなく、計画的な休息を取れる水準として高く評価できます。

2025年|男性育児休業取得率95.4%(Safety)

男性育児休業取得率は95.4%です。会社の行動計画では男性育児目的休暇80%以上を目標にしており、実績はその水準を上回っています。[出典3]

育児休業が一部の女性だけの制度にならず、男性も利用する状態が広がれば、家庭内の育児負担を分けやすくなり、出産・育児を理由に一方のキャリアだけが止まり続ける状態を減らせます。

2026年4月1日|契約社員の61%が無期契約へ(Safety)

2026年4月1日時点で全契約社員に占める無期契約社員割合は61%です。2016~2025年の正社員登用実績も489人あります。[出典2]

有期雇用で入社した人が、長く働くほど契約終了の不安を減らせる仕組みが実際に使われている点は前向きです。今後は無期化だけでなく、賃金・役職・権限がどこまで上がるかの結果公開が重要です。

悪いニュース・問題となった動き

現在の問題では、低残業や育児実績が強い一方、現場雇用の区分、男女の配置・賃金差、安全・BCP結果の見えにくさが残ります。

これらはSafetyとProtectionに影響し、改善されなければ、長く働いても雇用区分やキャリアの差が残ること、運転や重量物作業の事故実態、有事の復旧力を利用者や従業員が判断できない状態が続きます。

2025年末|女性管理職3.8%、全体男女賃金比67.5%(Safety)

2025年末の女性管理職比率は3.8%です。男女賃金比率は正社員86.4%、非正規74.0%、全体67.5%でした。パートタイムと派遣社員は女性100%です。[出典3]

同一職務で女性へ低い賃金を払っていると断定できる数字ではありませんが、女性が短時間・非正規側へ偏り、意思決定層への登用が少ない構造は明確です。

2026年10月時点|主要現場職の契約社員採用が継続(Safety)

マーケティングアドバイザーは現在もフルタイム契約社員として募集され、正社員登用制度が付いています。現在の求人情報も契約社員募集が中心です。[出典6・10]

無期契約や正社員登用の実績は評価できますが、恒常的に必要な現場業務を最初から正社員で採用する範囲がどこまであるのかは明確ではありません。

2026年10月時点|労災・交通事故・BCP復旧KPIが非公表(Safety・Protection)

会社は安全教育、車両取扱い、情報セキュリティ対策を公表しています。しかし死亡・休業労災、業務中交通事故、度数率・強度率、BCP訓練の復旧時間、重大サイバー事故件数、バックアップ復元時間は公表されていません。

毎日車で店舗を回り、重量物を扱い、スマートフォンと情報システムへ依存する会社では、こうした結果KPIの公開が重要です。公開情報がない点は課題であり、採点上も減点対象です。

総合評価と、これから改善してほしいこと

サントリーフィールドエキスパート株式会社は現在50点・シビックランクDです。

次のCランクは60点からなので、あと10点必要です。

残業4~5時間、有休19.6日、男性育休95.4%は明確な強みです。一方、主要現場職の契約社員中心構造、女性管理職3.8%、労災・交通事故KPI非公表、DX成果の人への還元、サイバー・BCP復旧結果の不足が総合点を押し下げています。

Cランクへ上がるには、現在すでに強い「休める働き方」を維持しながら、雇用の公平性、安全結果、DXで減らした負担、復旧力を数字で示すことが重要です。

労災・交通事故を単体KPIで公開し低い事故率を継続してほしい|労働安全・健康:4→8/10

現在の「労働安全・健康」は4/10点です。

安全教育、車両取扱い研修、約1か月の同行OJT、安全器具は確認できます。しかし、死亡・休業労災、業務中交通事故、度数率・強度率が公開されていません。

企業が実行してほしいのは、死亡労災、休業労災、交通事故、腰痛・転倒・切創などの事故分類、度数率、強度率を対象会社単体で毎年公開し、事故原因と再発防止後の推移まで示すことです。

死亡・重篤事故0を複数年継続し、度数率0.5以下など低い事故頻度と交通事故の減少を確認できれば4→8/10点を検討できます。

現在:4/10点
改善後:8/10点
加点:+4点
総合:50→54点
ランク:Dのまま

参考企業はKDDI株式会社です。当サイトの現行審査では、2025年度単体の労働災害1件、死亡0件、重篤工事事故0件、度数率0.05、強度率0.00382まで公開し、「労働安全・健康」8/10点です。業種は異なりますが、事故件数だけでなく頻度と重大度まで会社単体で公開する方法が参考になります。[比較資料15]

現場職の雇用と男女格差を改善してほしい|雇用の安定・待遇の公平性:3→5/5

現在の「雇用の安定・待遇の公平性」は3/5点です。

正社員登用489人、無期契約社員61%は強みですが、代表的な現場職は契約社員採用が続き、女性管理職3.8%、全体男女賃金比67.5%です。

企業が実行してほしいのは、マーケティングアドバイザー等で最初から正社員として採用する枠を広げ、登用後の賃金・役職・権限の変化を公開し、女性のフルタイム・管理職登用を増やすことです。

女性管理職比率20%以上、正社員男女賃金比率90%以上を継続し、非正規から正社員への転換後に賃金・職位が実際に改善することを確認できれば3→5/5点を検討できます。

現在:3/5点
改善後:5/5点
加点:+2点
総合:50→52点
ランク:Dのまま

参考企業はヨネックス株式会社です。当サイトの現行審査では、2025年度の女性管理職比率31.2%、正規雇用の男女賃金比率83.8%を確認し、「雇用の安定・待遇の公平性」4/5点です。賃金差は残るものの、女性管理職を3割超まで高めた実績が参考になります。[比較資料16]

直行直帰・スマートフォンの削減効果を人へ返してほしい|改善成果の人間への還元:2→5/5

現在の「改善成果の人間への還元」は2/5点です。

直行直帰とスマートフォンで事業所往復や報告作業を減らせる仕組みはありますが、削減した時間と残業4~5時間の因果関係が公表されていません。

企業が実行してほしいのは、直行直帰、スマートフォン報告、将来のルート最適化や画像認識等について、導入前後の移動時間、走行距離、報告時間、担当店舗数、残業、教育時間、配置転換を公開することです。

複数施策で移動・報告・陳列人時を20~30%以上削減し、その結果として残業減少、担当店舗数の適正化、教育時間増加、賃金・休日改善を複数年確認できれば2→5/5点を検討できます。

現在:2/5点
改善後:5/5点
加点:+3点
総合:50→53点
ランク:Dのまま

参考企業はキリンビバレッジ株式会社です。当サイトの現行審査では、最大約25kgの茶葉原料を扱う工程をロボット化し、物流自動化で生産性42%向上と人員の別業務への再配置を確認し、「改善成果の人間への還元」4/5点です。単に自動化した事実ではなく、人が何をしなくてよくなったかまで示している点が参考になります。[比較資料17]

サイバー復旧力を訓練結果まで公開してほしい|サイバー防衛・情報保護:3→4/5

現在の「サイバー防衛・情報保護」は3/5点です。

アクセス制御、研修、監査、不正アクセス対策はありますが、MFA、EDR、標的型メール訓練、重大事故件数、RTO・RPO、バックアップ復元結果が非公表です。

企業が実行してほしいのは、MFA適用率、EDR導入率、監視体制、標的型メール訓練、重大事故件数、主要システムのRTO・RPO、バックアップ復元時間を対象会社単体で公開することです。

重大漏えい0、年1回以上の復元訓練、目標時間内の復旧を継続できれば3→4/5点を検討できます。

現在:3/5点
改善後:4/5点
加点:+1点
総合:50→51点
ランク:Dのまま

参考企業は株式会社ミツウロコグループホールディングスです。当サイトの現行審査では、契約社員・協力会社を含む年1回のサイバー教育と抜き打ち標的型メール訓練を確認し、「サイバー防衛・情報保護」4/5点です。[比較資料18]

次のランクへ上がるための具体例

現在50点・Dで、Cランクは60点からです。あと10点必要です。

・労働安全・健康:4→8/10
死亡・重篤事故0、労災・交通事故・度数率・強度率を単体開示し、低い事故率を複数年確認
→+4点

・雇用の安定・待遇の公平性:3→5/5
主要現場職の正社員採用を広げ、女性管理職20%以上、正社員男女賃金比90%以上、登用後の待遇改善を確認
→+2点

・改善成果の人間への還元:2→5/5
直行直帰・報告DX等で移動・報告人時を20~30%以上削減し、残業・教育・休日・待遇への還元を確認
→+3点

・サイバー防衛・情報保護:3→4/5
MFA・EDR・標的型メール訓練・RTO/RPO・復元訓練結果を公開し、重大漏えい0を継続
→+1点

これらを実現すれば、

50点+4点+2点+3点+1点=60点

となり、シビックランクCへ到達します。

つまり、サントリーフィールドエキスパートが次のランクへ上がるためには、すでに高水準の残業・休暇実績を維持したうえで、「安全事故の結果」「契約社員から先の待遇」「DXで浮いた時間の使い道」「災害・サイバー時に何時間で復旧できるか」を対象会社単体の数字で示すことが最短です。

最終評価は、

Safety:30/50
Innovation:12/25
Protection:8/25
総合:50/100
シビックランク:D

とします。

出典一覧

1.サントリーフィールドエキスパート株式会社「企業情報」【情報ランクA】
2.サントリーフィールドエキスパート株式会社「人事・福利厚生/数字で知る働きやすさ」【情報ランクA】
3.サントリーフィールドエキスパート株式会社「行動計画(次世代育成支援・女性活躍推進)」【情報ランクA】
4.サントリーフィールドエキスパート株式会社「福利厚生」【情報ランクA】
5.サントリーフィールドエキスパート株式会社「研修制度」【情報ランクA】
6.サントリーフィールドエキスパート株式会社「マーケティングアドバイザー(フルタイム)」【情報ランクA】
7.サントリーフィールドエキスパート株式会社「マーケティングパートナー(パートタイム)」【情報ランクA】
8.サントリーフィールドエキスパート株式会社「事業内容・職種紹介」【情報ランクA】
9.サントリーフィールドエキスパート株式会社「個人情報保護に関する公表事項」【情報ランクA】
10.サントリーフィールドエキスパート株式会社「契約社員採用サイト」2026年10月確認【情報ランクA】
11.転職会議「ワークライフバランス・残業の口コミ」2025年7月16日投稿【情報ランクB】
12.Indeed「サントリーフィールドエキスパート株式会社の社員クチコミ」2026年4月6日更新【情報ランクB】
13.転職会議「年収・給料・評価制度の口コミ」2025年頃在籍者【情報ランクB】
14.転職会議「女性・子育て支援・昇進の口コミ」2025年7月16日投稿【情報ランクB】
15.シビックギルド「KDDI株式会社を企業審査」【比較資料】
16.シビックギルド「ヨネックス株式会社を企業審査」【比較資料】
17.シビックギルド「キリンビバレッジ株式会社を企業審査」【比較資料】
18.シビックギルド「株式会社ミツウロコグループホールディングスを企業審査」【比較資料】

シビックランクの基準

ランク総合点
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

サントリーフィールドエキスパート株式会社は50点のため、シビックランクDです。

情報ランクの基準

情報ランク基準
S行政、公的機関、裁判所、規制当局、独立第三者機関の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報
A企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、氏名・役職・立場が確認できる記名取材や公表発言など、発信主体を確認できる情報
B従業員・元従業員口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報

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