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海邦サントリーロジスティクス株式会社を企業審査|シビックランクE・総合点40点/100点|15t・20t車の手積みなしを評価、月40時間残業・年休105日とBCP開示が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット

今回審査する海邦サントリーロジスティクス株式会社は、総合40点、シビックランクEです。

海邦サントリーロジスティクス株式会社の特に強い点は、15t・20tトラックでは100%手積みをなくし、フォークリフトによるパレット荷役と全車デジタコ・ドラレコで、重量飲料の荷役負担と運行リスクを減らしていることです。そのため、この企業の商品を購入したりサービスを利用したりすれば、重い飲料を人の腕力だけに頼って積み降ろす仕事を減らし、安全設備を使って県内物流を維持する社会につながる可能性が高まります。

一方で、改善点としてドライバーと配送管理の月平均残業が約40時間、年間休日が105日であることに加え、対象会社単体の労災件数、BCP訓練、サイバー防御、復旧時間など重要な結果指標の公開情報がないことが残ります。

この記事では、海邦サントリーロジスティクス株式会社の強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

目次

海邦サントリーロジスティクス株式会社の企業審査結果

海邦サントリーロジスティクス株式会社は、沖縄県内でサントリーグループの飲料を中心に輸送・保管する物流会社です。重量飲料の手積みを大きく減らす現場設計と福利厚生は評価できますが、労働時間と安全・危機対応の結果公開が弱く、総合点を押し下げました。

評価軸点数評価の要点
Safety25/50賃金・福利厚生、手積み削減、デジタコ・ドラレコを評価。月40時間残業・年休105日、人権・労災KPIの公開不足が課題
Innovation11/25フォークリフト荷役による重筋作業削減を評価。対象会社単体の自動化効果と、その成果を賃金・休日へ返した実績は公開不足
Protection4/25那覇・豊見城・宜野湾の複数拠点と取引先網を評価。対象会社単体のBCP、サイバー、RTO、災害時市民支援は公開不足
総合点40/100シビックランクE

評価時点:2026年10月13日

主な強み

・15t・20t大型トラックは100%手積みなし。7t車も原則フォークリフト積みで、手積みはまれとされている
・全車にデジタルタコグラフとドライブレコーダーを装備
・倉庫作業はリーチフォークリフトを使い、飲料の入出庫と在庫管理を行う
・月給23万5,000円以上、賞与年2回、昇給年1回、家族手当、退職金、無事故表彰、サントリー共済会、24時間365日のオンライン医療相談が求人で確認できる
・那覇本社に加え、豊見城・宜野湾に事業所があり、沖縄サントリー、サントリーフーズ沖縄、複数の倉庫・運送会社と取引している

主な課題

・ドライバーと配送管理の求人では月平均残業約40時間
・倉庫作業でも月平均残業20~30時間
・年間休日は105日
・対象法人単体の死亡労災、休業災害、交通事故率、フォークリフト事故率が公表されていない
・男女賃金比率、女性管理職比率、離職率、育児・介護制度の利用実績、人権・ハラスメント相談結果が公表されていない
・対象法人単体のBCP訓練、代替輸送の発動条件、RTO・RPO、サイバー防御・復旧実績、危機時の市民支援実績が公表されていない

事業内容と人間への貢献

同社の仕事は、飲料を製造した場所から県内の倉庫・港・販売網へ動かし、必要な場所に在庫を置ける状態を作ることです。沖縄は海上輸送と島内配送の接続が重要であり、倉庫・港・県内固定ルートをつなぐ物流は、店頭で飲料を購入できる状態そのものを支えます。

基本情報

項目内容
会社名海邦サントリーロジスティクス株式会社
創業1988年4月11日
代表者代表取締役社長 照岡大祐
資本金1,000万円
株主サントリーロジスティクス株式会社
本社沖縄県那覇市字安謝628 沖縄サントリー株式会社構内
事業所豊見城事業所、宜野湾事業所
事業内容貨物自動車運送業・倉庫業
売上高5億4,800万円(2025年実績)
従業員数44人(2026年1月)
法人番号2360001000721

沿革とグループ内の位置づけ

親会社の沿革では、2000年に沖縄営業所を開設し、当時の海邦物流の株式を100%取得したことが記録されています。2022年に現在の海邦サントリーロジスティクスへ社名変更し、現在はサントリーロジスティクスの完全子会社として沖縄の物流を担っています。

サントリーロジスティクスの社長挨拶では、「サントリーロジスティクスグループ」に親会社と海邦サントリーロジスティクスの2社を明示しています。グループ全体として人とテクノロジーを組み合わせた物流を掲げていますが、親会社の自動化設備やBCP実績を、対象会社の実績として自動的には加点しません。

主な利用企業・取引先

公式情報では、沖縄サントリー、サントリーフーズ沖縄、サントリーロジスティクス、サントリーグループ各社に加え、沖縄第一倉庫、沖縄荷役サービス、共栄運輸、澁澤倉庫、第一港運、東海協和、タカラ物流システム、マクサム通運、琉球物流などが取引先として掲載されています。

事業による人間への貢献

現在のドライバー求人では、那覇市・豊見城市の配送センターで荷物を積み、沖縄県内の港や倉庫へ1日5~6件程度の固定ルート配送を行う仕事が示されています。サントリー製品は8~10kg程度の段ボールケースをパレット単位で扱い、15t・20t車では100%手積みなしとされています。

飲料は重量があり、ケースを何度も手で持ち上げると腰や肩へ負担が集中します。大型車の荷役をフォークリフト中心にすることは、人が重量物を反復して持つ回数を減らす直接的な人間貢献です。さらに県内固定ルートで港・倉庫を結ぶことで、長距離宿泊運行よりも地域内で勤務を完結しやすい構造になっています。

Safety|25/50

Safetyでは、現在の採用条件、福利厚生、荷役方法、安全設備を評価しました。給与・福利厚生は一定の情報があり、重量物の手積み削減も具体的です。一方、月40時間前後の残業と年休105日、対象会社単体の労災・人権・公平性KPIの非公表が大きな課題です。

賃金・利益の還元|6/10

現在の正社員求人では月給23万5,000円以上、入社1年目のモデル年収340万円以上、賞与年2回で49万9,000円以上、昇給年1回、家族手当と残業手当が示されています。試用期間6カ月も同条件です。

ただし、月給23万5,000円は「残業手当20時間+諸手当を含む目安」とされており、所定内の基本給だけではありません。対象会社単体の給与中央値、職種別基本給、ベースアップ率、利益に対する人件費還元率は公表されていません。

賞与・昇給・家族手当が実際の求人条件として確認できるため6/10点です。8/10点へ上がるには、残業代を除いた職種別の賃金中央値とベースアップ率を公開し、物価上昇を上回る実質的な賃上げを複数年確認できることが必要です。

労働時間・休息|4/10

ドライバーと配送管理の求人では8時~17時、休憩60分、月平均残業約40時間です。倉庫作業は月20~30時間程度です。年間休日はいずれも105日で、日曜日と会社カレンダーによる土曜・祝日、旧盆、年末年始が休日として示されています。

月40時間の残業が平均として続く職種では、終業後の自由時間と睡眠時間が削られやすくなります。年間休日105日も、年間120日を超える企業と比べると休息日が少ない水準です。

勤務時間と休日を求人で明示していることは評価しますが、労働時間そのものの負担が残るため4/10点です。6/10点には、ドライバー・配送管理の平均残業を20時間以下、年間休日120日以上へ改善し、有休取得率を職種別に公開する必要があります。8/10点には、平均残業10時間前後、年間休日125日以上、有休取得率80%程度を継続して確認できる状態が目安です。

雇用の安定・待遇の公平性|2/5

会社公式では2026年1月の従業員数44人が確認でき、2026年もドライバー、倉庫、配送管理の正社員求人が続いています。事業を継続しながら複数職種で採用している点は雇用維持の材料です。

一方、正社員・非正規の構成、離職率、平均勤続年数、男女賃金比率、女性管理職比率、外国籍社員の待遇、正社員転換実績は公表されていません。継続採用だけでは待遇の公平性までは判断できないため2/5点です。3点以上には、雇用区分別の離職率と待遇差、管理職登用、正社員転換の結果を年次で公開する必要があります。

福利厚生・育児・介護|4/5

求人では社会保険、退職金、永年勤続表彰、無事故表彰、サントリー共済会、家族手当、24時間365日のチャット型無料医療相談が確認できます。医療相談は家族も利用できるとされています。

生活保障と健康支援の幅が広いため4/5点です。一方、対象会社単体の育児休業・介護休業の取得率、男女別取得日数、復職率、短時間勤務の利用実績は公表されていません。これらを継続公開し、利用率の高さまで確認できれば5/5点を検討できます。

人権・ハラスメント・労使関係|0/5

サントリーロジスティクスグループとして対象会社が明示されていることは確認できますが、対象会社単体で適用される人権方針、ハラスメント相談窓口、相談件数、是正件数、研修受講率、労使協議の結果について公開情報がありません。

親会社に制度があるだけでは対象会社の運用実績として加点しないという本審査基準に従い0/5点です。対象会社への適用範囲を明記し、相談・救済制度と研修の実施結果を公表できれば1~3点、問題発生時の救済結果まで継続公開できれば4点以上を検討できます。

労働安全・健康|6/10

現在の求人では、全車にデジタルタコグラフとドライブレコーダーを装備し、15t・20t車は100%手積みなし、7t車も原則フォークリフト積みとされています。重い飲料ケースを人が繰り返し持つ回数を減らし、運行記録と映像で安全管理できるため、現場の危険・身体負担を減らす具体策です。

また無事故表彰、24時間365日の医療相談、屋内禁煙も確認できます。一方、対象会社単体の死亡労災、休業災害、度数率、交通事故、物損事故、フォークリフト接触、腰痛などの年次結果は公表されていません。

設備と作業方法が具体的であるため6/10点です。8/10点には、事故・労災KPIを毎年公開し、低い事故率と継続的な減少を複数年確認できることが必要です。

商品・サービスの安全|3/5

対象会社はサントリー飲料の輸送・保管を担い、配送管理職では配車、運行スケジュール、安全管理、倉庫スタッフとの連携を行います。全車デジタコ・ドラレコとフォークリフト荷役は、運行事故と荷役事故を抑えるための基盤です。

一方、誤配送、破損、荷崩れ、交通事故、商品事故の対象会社単体KPIは公表されていません。運用体制は確認できるものの結果が不足するため3/5点です。事故率・破損率・誤配送率を公開し、低い結果を継続できれば4~5点を検討できます。

従業員・元従業員の口コミ

対象会社について転職会議で確認できる投稿は1件で、2021年の新卒選考に関する内容でした。投稿者は「面接の雰囲気は終始和やかでした。」と述べていますが、これは選考体験であり、残業・休暇・賃金・安全など入社後の労働実態を示す口コミではありません。

OpenWork、Indeed、エンゲージ会社の評判なども対象会社名と旧社名で確認しましたが、対象法人単体の労働条件を具体的に検証できる従業員・元従業員口コミは十分に集まりませんでした。そのため口コミを推測加点・減点には使っていません。

SNS・匿名掲示板の確認結果

X、5ちゃんねる、爆サイについて、現社名と旧社名を分けて検索しましたが、対象法人の労働実態、事故、人権問題、雇用調整を具体的に裏づける有力投稿は確認できませんでした。投稿が見つからないこと自体は安全性の証明ではないため、採点には加えていません。

Innovation|11/25

Innovationでは、対象会社自身の現場で人の重筋作業や危険作業をどこまで減らしているか、その効果が労働時間や賃金へ返っているかを見ます。海邦サントリーロジスティクスでは、フォークリフト中心の荷役による負担削減は明確ですが、親会社のAGFやWMSと同水準の自動化を対象会社で導入したことを示す公開情報はありません。

作業負担・危険の削減|6/10

大型の15t・20tトラックは100%手積みなし、7t車も原則フォークリフト積みとされ、缶・ペットボトル飲料の8~10kg程度のケースを人が反復して持つ作業を大きく減らしています。これは設備が人の重筋作業を置き換えている具体例です。

一方、導入前後で荷役時間が何時間減ったか、腰痛や事故がどれだけ減ったか、必要人数や残業がどう変わったかは公表されていません。具体的な負担削減があるため6/10点、効果の定量化まで確認できれば8点以上を検討できます。

商品・サービスの改善|3/5

那覇・豊見城の配送センターから港・倉庫へ固定ルートで配送し、配送管理職が配車・運行スケジュール・安全管理・倉庫連携を担う体制が確認できます。複数拠点と協力会社を使いながら、県内の飲料物流を継続する運用改善を評価して3/5点です。

ただし、配送時間短縮、積載率、誤配送率、待機時間、在庫精度などの対象会社単体KPIが公表されていません。これらを定量公開し、改善幅まで確認できれば4~5点を検討できます。

改善成果の人間への還元|0/5

フォークリフト荷役やデジタコ・ドラレコは人の負担を減らす設備ですが、その導入によって残業が何時間減ったか、休日が増えたか、賃金が上がったか、危険作業がどれだけ減ったかといった人への還元結果は公表されていません。

設備導入そのものと、人へ時間・所得を返した結果を分けるため0/5点です。残業削減、休日増加、賃上げ、事故減少のいずれかを導入前後で示せれば3点、複数成果を継続できれば4~5点を検討できます。

研究開発・現場改善の継続|2/5

サントリーロジスティクスグループは、対象会社を含む2社のグループとして人とテクノロジーの融合を掲げています。対象会社の現場でもデジタコ・ドラレコ、フォークリフト荷役が使われています。

一方、対象会社自身の改善提案件数、DX投資、自動化導入、待機時間削減、改善発表などを継続的に追える公開情報はありません。グループ方針と現場設備は確認できるものの、対象会社の継続成果が薄いため2/5点です。対象会社単体の改善テーマと効果を毎年公開できれば3~5点を検討できます。

Protection|4/25

Protectionでは、台風・地震・港湾停止・サイバー攻撃などが起きても、沖縄県内へ飲料を届け続けられるかを見ます。複数事業所と多数の物流取引先は代替余地を持ちますが、対象会社単体のBCPと復旧結果がほぼ公開されていないため低い評価です。

災害への備え・訓練|0/5

対象会社単体のBCP、台風・地震訓練、非常用電源、備蓄、安否確認訓練、港湾停止時の切替訓練について公開情報がありません。沖縄は台風の影響を受けやすい地域であり、飲料物流会社として災害対応は重要です。

十分な調査後も対象会社単体の実施結果が公表されていないため0/5点です。年1回以上の訓練、拠点別役割、代替輸送の発動条件、訓練結果を公開できれば3点以上を検討できます。

生産・物流・調達の代替|2/5

対象会社は那覇本社、豊見城事業所、宜野湾事業所を持ち、公式取引先にも倉庫会社、港運・運送会社が複数掲載されています。一拠点・一社だけで物流を完結していないため、代替の余地はあります。

ただし、ある拠点や港が止まった場合に、どの会社・どの倉庫・どのルートへ切り替えるかは公表されていません。複数拠点と取引網を評価して2/5点です。正式なバックアップ契約と切替訓練を確認できれば3~5点を検討できます。

サイバー防衛・情報保護|0/5

配車や在庫管理は情報システム停止の影響を受ける業務ですが、対象会社単体についてMFA、EDR、SOC・CSIRT、標的型メール訓練、バックアップ、ランサムウェア対策、インシデント件数の公開情報がありません。

親会社の認証や対策が存在しても、対象会社への適用範囲と運用結果が確認できなければ対象会社の実績として加点しません。公開情報がないため0/5点です。対象会社を含む適用範囲、訓練率、バックアップ・復旧テストを公開できれば3点以上を検討できます。

供給継続・復旧能力|2/5

3拠点と複数の倉庫・運送取引先があることは、通常時の供給網に冗長性を持たせる材料です。特に那覇、豊見城、宜野湾で業務地点が分かれていることは、一つの建物だけに全機能を置くより継続余地があります。

一方、主要拠点停止時のRTO、在庫システムのRPO、代替倉庫へ切り替える時間、過去の台風時に何時間で配送を再開したかは公表されていません。構造上の余地を評価して2/5点ですが、実測の復旧力が分かれば3~5点を検討できます。

危機時の市民への対応|0/5

対象会社自身が自治体と災害時物資供給協定を結んだ実績、避難所へ飲料を緊急配送した実績、災害時に市民向け物流を優先する手順について公開情報がありません。

例えば台風で港湾・道路が止まり、避難所や小売店で飲料が不足した場合、どの要請経路で何台・何ケースを届けるかまで示せれば市民保護の実効性を評価できます。現在は対象会社単体の裏付けがないため0/5点です。

良いニュース・最近の前向きな動き

直近の公開情報では、現場負担を減らす荷役方法と、社員を支える福利厚生が具体的に示されています。こうした条件が実際の現場で維持されれば、SafetyとInnovationを押し上げる方向の動きです。

2026年 15t・20t車は100%手積みなし、全車デジタコ・ドラレコを確認

2026年のドライバー求人では、サントリー飲料のケースはパレットで扱い、15t・20t車は100%手積みなし、7t車も原則フォークリフト積みとされています。全車にデジタコ・ドラレコを備えることも明示されています。

飲料は1ケース8~10kg程度とされており、これを大型車1台分、人が反復して持ち上げる仕事を減らす効果は大きいです。人の腰・肩への負担と運転中の安全管理を同時に改善するため、SafetyとInnovationのプラス材料としました。

2026年 正社員採用で退職金・共済・24時間医療相談を継続

2026年のドライバー・倉庫・配送管理求人では、賞与、昇給、家族手当、退職金、永年勤続表彰、無事故表彰、サントリー共済会、24時間365日のオンライン医療相談が共通して示されています。

物流現場は運転・荷役による身体負担があるため、医療相談と退職後の生活を支える制度が正社員の求人条件として明示されていることはSafety上の利点です。

悪いニュース・問題となった動き

重大事故や行政処分を示す対象会社単体の公的資料は今回の検索では確認できませんでしたが、現在の求人条件と情報公開には明確な課題があります。特に長い残業と、事故・危機対応の結果が見えない状態は、働く人と利用者の両方に関係します。

2026年 ドライバー・配送管理の月平均残業約40時間、年間休日105日

現在の求人ではドライバーと配送管理の月平均残業が約40時間、年間休日が105日です。倉庫作業も月20~30時間程度とされています。

月40時間が平均の職種では、繁忙期にさらに長くなる可能性もあるため、会社全体と職種別の実績を継続公開する必要があります。物流を利用する側がこの企業を選ぶなら、配送量の増加が社員の残業増加だけで吸収されない仕組みまで確認したいところです。

2026年 労災・BCP・サイバー復旧の単体KPIが見えない

対象会社単体の死亡・休業労災、交通事故率、フォークリフト事故率、BCP訓練結果、復旧時間、サイバー防御・復旧演習の公開情報がありません。

事故が公表されていないことと、事故が起きていないことは同じではありません。安全装備を実際の事故減少へつなげられているか、台風やシステム停止時に何時間で物流を戻せるかを数字で示すことが、SafetyとProtectionの評価を上げるために必要です。

総合評価と、これから改善してほしいこと

海邦サントリーロジスティクス株式会社は現在40点・シビックランクEです。次のDランクは50点からなので、あと10点必要です。最大の長所は、重量飲料の手積みを大きく減らし、安全機器を使って県内物流を運営していることです。最大の弱点は、労働時間と、事故・災害・サイバーの結果指標が十分に公開されていないことです。

残業と休日を改善し、自由時間を増やす|Safety

現在の「労働時間・休息」は4/10点です。ドライバー・配送管理の月平均残業約40時間、年間休日105日が根拠です。

会社全体と職種別の月平均残業を10時間前後まで下げ、年間休日125日以上、有休取得率80%以上を継続公開できれば8/10点を検討できます。改善後想定は4→8点、加点幅は+4点、総合は40→44点でEのままです。

参考企業の株式会社ロジスネクストは、2024年度の平均残業9.18時間、年間休日128日、有休取得率80%、平均取得17.6日を公開し、当サイト現行審査では「労働時間・休息」8/10点です。物流関連企業でも、残業だけでなく休日と有休の結果まで同時に示せることが参考になります。

労災・交通事故・フォークリフト事故を年次公開する|Safety

現在の「労働安全・健康」は6/10点です。手積み削減、デジタコ・ドラレコ、無事故表彰、医療相談は評価できますが、事故・労災の結果が非公表です。

死亡労災、休業災害、度数率、交通事故件数、フォークリフト接触・荷崩れ事故を毎年公開し、複数年で低い水準または減少を確認できれば8/10点を検討できます。改善後想定は6→8点、加点幅は+2点、総合は40→42点でEのままです。

株式会社ロジスネクストは休業災害・不休業災害を年次公開し、2024年度は休業4件、不休業11件まで示しています。当サイト現行審査では「労働安全・健康」6/10点です。良い数字だけを出すのではなく、事故結果を公開して改善を追える状態そのものが参考になります。

台風・地震を想定したBCP訓練を単体で公開する|Protection

現在の「災害への備え・訓練」は0/5点です。対象会社単体のBCPと訓練結果が公表されていません。

那覇・豊見城・宜野湾の役割分担、港湾停止時の代替ルート、協力会社への切替手順、非常用電源、安否確認をBCPへ明記し、年1回以上の訓練と改善結果を公開できれば3/5点を検討できます。改善後想定は0→3点、加点幅は+3点、総合は40→43点でEのままです。

株式会社ロジスネクストはBCPと定期訓練を公開し、当サイト現行審査では「災害への備え・訓練」4/5点です。海邦サントリーロジスティクスでも、沖縄特有の台風・港湾停止を前提にした実地訓練を結果まで示すことが参考になります。

サイバー対策と復旧テストを対象会社まで可視化する|Protection

現在の「サイバー防衛・情報保護」は0/5点です。対象会社でMFA、EDR、バックアップ、標的型メール訓練、復旧テストがどこまで運用されているか公開情報がありません。

対象会社を明示した情報セキュリティ方針、MFA・EDRの適用率、年次教育・標的型メール訓練、オフラインまたは改ざん耐性バックアップ、復旧テスト結果を公開できれば3/5点を検討できます。改善後想定は0→3点、加点幅は+3点、総合は40→43点でEのままです。

株式会社ロジスネクストは情報セキュリティ教育と標的型メール訓練などを公開し、当サイト現行審査では「サイバー防衛・情報保護」4/5点です。配車・在庫システムを使う物流会社では、攻撃を防ぐ仕組みと止まった後に戻す訓練の両方が参考になります。

次のランクへ上がるための具体例

現在40点からDランクの50点へ上がるには、例えば次の3つを同時に実現すれば到達できます。

・ドライバー・配送管理を含む平均残業を10時間前後、年間休日125日以上、有休取得率80%以上へ改善し、「労働時間・休息」を4→8点にする。+4点
・那覇・豊見城・宜野湾と協力会社を使った台風・港湾停止BCPを整備し、年1回以上の訓練結果を公開して「災害への備え・訓練」を0→3点にする。+3点
・対象会社へのMFA・EDR・バックアップ・標的型メール訓練・復旧テストの適用を明示し、「サイバー防衛・情報保護」を0→3点にする。+3点

40点+4点+3点+3点=50点となり、シビックランクDへ上がります。

つまり、次のランクへ上がるために最も効果が大きいのは、現在の物流量を長い残業で支える状態を改善し、同時に台風とサイバー停止から物流を戻せる仕組みを対象会社自身の実績として公開することです。

出典一覧

・サントリーロジスティクス株式会社「グループ会社」
・サントリーロジスティクス株式会社「沿革」
・サントリーロジスティクス株式会社「社長挨拶」
・Indeed掲載「飲料メーカー配送ドライバー」
・リクナビNEXT・タウンワーク掲載「飲料メーカー配送ドライバー」
・沖縄求人ドット・コム/はたらいく掲載「倉庫作業員」「配送管理」
・Gビズインフォ
・転職会議「海邦サントリーロジスティクス(旧:海邦物流)」
・シビックギルド「株式会社ロジスネクストの企業審査」

シビックランクの基準

ランク総合点
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

情報ランクの基準

ランク基準
S公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報
A企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、または氏名・役職・立場が確認できる記名取材や公表発言など、発信主体を確認できる公表情報
B従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報

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