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株式会社イズミックを企業審査|シビックランクD・総合点(50点/100点)|平均年収601万円・年休125日・全国物流網を評価、人権・労災・BCP開示不足が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット

今回審査する株式会社イズミックは、総合50点、シビックランクDです。

株式会社イズミックの特に強い点は、平均年収約601万円、年間休日125日、月平均所定外労働13.1時間という働き方データを公開しながら、関東から九州までの支店・物流センターと受発注・在庫・販売促進データを扱う情報システムを組み合わせ、酒類・食品の供給を支えていることです。そのため、この企業の商品を購入したりサービスを利用したりすれば、食品や飲料を広い地域へ安定して届けながら、一定の賃金と休息を確保する卸売の仕組みにつながる可能性が高まります。

一方で、改善点として法人単体の人権・ハラスメント相談実績、死亡・休業労災、BCP訓練、危機時の供給実績、DXによって削減した時間を社員へどう返したかが十分に公開されていないことが残ります。

この記事では、株式会社イズミックの強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

目次

株式会社イズミックの企業審査結果

評価軸得点
Safety22/50
Innovation16/25
Protection12/25
総合点50/100
シビックランクD

主な強み

・2025年12月期の売上高1,656億250万円、従業員244人
・2024年の平均年収6,013,876円
・2024年の月平均所定外労働時間13.1時間
・財務一般職の年間休日125日、完全週休2日、固定残業制度なし
・2024年の平均勤続年数16年
・2025年度の管理的地位にある女性比率25%
・女性の育児休業は2024年度対象3人・取得3人
・関東から九州まで支店・営業所・物流センターを展開
・受発注、在庫管理、販促データ収集・分析を行う情報システムを構築
・ECサイト運営、新規ネットショップ立ち上げ、取引先EC支援を実施
・酒類販売管理研修を定期開催
・2026年2月に神戸支店、2026年5月に千葉船橋センターを移転
・個人情報保護方針で社内監査と従業者教育を明記

主な課題

・2024年の平均有給休暇取得日数は6.1日
・転職会議の投稿者集計では残業27.4時間/月、有休消化率32%
・2026年9月の法人営業職口コミでは、有休日でも顧客・会社から電話がかかるとの指摘がある
・2025年新卒採用11人のうち女性は2人で、男女比は男性4:女性1
・男女賃金差、雇用区分別賃金、離職率の法人単体公表がない
・人権方針、ハラスメント相談件数、内部通報件数、是正件数を確認できる公開情報がない
・死亡・休業労災、度数率、強度率、物流事故等の法人単体結果が公表されていない
・受発注・在庫・データ分析システムが社員の作業時間や残業をどれだけ削減したか公表されていない
・MFA、EDR、CSIRT・SOC、サイバー演習、重大漏えい件数、復旧時間の公表がない
・法人単体のBCP、非常用電源、代替物流切替時間、在庫日数、実災害での供給実績が公表されていない

事業内容と人間への貢献

株式会社イズミックは、酒類・食品卸を主要業務とし、酒類全般、調味料、飲料、冷凍・チルド食品などを小売店や業務用取引先へ販売する会社です。2025年12月期の売上高は1,656億250万円、従業員は244人です。[出典1]

基本情報

項目内容
会社名株式会社イズミック
本社愛知県名古屋市中区栄一丁目7番34号
発足1947年9月2日
設立2005年3月1日
代表者代表取締役社長 盛田 宏
資本金5,000万円
売上高1,656億250万円(2025年12月期)
従業員数244人(2025年12月現在)
主な事業酒類・食品卸、調味料・飲料・冷凍・チルド食品販売、リテールサポート
法人番号3180001055295

[出典1・13]

主な事業内容

イズミックは、大手百貨店、スーパー、ドラッグストア、コンビニ、業務用酒販店などへ酒類・食品を供給します。営業担当者を「リテール・カウンセラー」と呼び、市場調査、棚割、販促企画、新商品提案などを行い、単なる卸売だけでなく売場づくりまで支援しています。[出典4・10]

物流では関東から九州まで支店・営業所・物流センターを持ち、顧客の業態に合わせた配送や物流システムを構築しています。情報システムでは、全国拠点のデータを使い、受発注、在庫管理、販売促進データの収集・分析を行っています。[出典2・3]

EC分野では、自社運営サイトの商品登録・改廃、受注対応、サイト保守、新規インターネットショップ立ち上げ、取引先へのEC運営支援も行っています。[出典11]

事業による人間への貢献

食品・飲料卸は、メーカーの商品を店舗や飲食店へ届ける中間機能です。スーパーやコンビニに必要な商品が適切な数量で届かなければ、生活者は日常的な食品・飲料を買えなくなります。

イズミックは酒類だけでなく、調味料、飲料、食品、冷凍・チルド品を扱い、複数地域に物流拠点を持っています。店舗側は多数のメーカーと個別に配送調整する負担を減らし、一つの卸を通じて幅広い商品をまとめて調達できます。[出典1・2]

また、受発注・在庫・販売データをシステム化することで、在庫不足や過剰在庫を減らし、必要な商品を必要な売場へ届けやすくできます。EC支援は、店舗へ行かずに食品や飲料を注文する選択肢も広げます。[出典3・11]

一方、主要事業には酒類が含まれます。酒類は適正な販売管理が必要な商品であり、イズミックは一般社団法人日本ボランタリーチェーン協会主催の酒類販売管理研修を開催しています。[出典8・9]

Safety|22/50

Safetyでは、営業、事務、物流・情報システムなどで働く人の賃金、休息、公平性、安全と、酒類・食品を扱う卸売サービスの安全性を確認します。賃金と年間休日、平均残業の公開は強みですが、有休取得、人権・ハラスメント、労災結果の透明性が弱く、ここが総合点を大きく下げています。

賃金・利益の還元|6/10

マイナビ2027では2024年の平均年収を6,013,876円と掲載しています。2027年卒の財務一般職では、2025年4月実績の大卒初任給が月25万1,600円で、固定残業制度はありません。昇給年1回、賞与年2回です。[出典5]

平均年収を法人単体で確認でき、初任給・昇給・賞与も開示されているため6/10点です。

一方、2025~2026年の基本給改定率、平均昇給率、賃金中央値、職種別・男女別賃金、物価上昇率との比較は公表されていません。利益が既存社員の実質賃金へどの程度返ったかを継続確認できないため8点以上とはしません。

全社員の給与中央値、基本給改定率、職種・男女別賃金を毎年公開し、物価上昇を上回る実質賃金改善を複数年確認できれば8/10点を検討できます。

労働時間・休息|6/10

マイナビ2027の2024年度実績では、月平均所定外労働時間13.1時間、平均有給休暇取得日数6.1日、平均勤続年数16年です。財務一般職は年間休日125日、完全週休2日、勤務時間8時45分~17時30分です。[出典5]

残業13.1時間と年間休日125日は、休息時間を確保しやすい水準です。一方、有休取得日数6.1日は十分高いとは言えません。

転職会議では投稿者集計として残業27.4時間/月、有休消化率32%と表示され、会社側の平均残業13.1時間との間に差があります。[出典14、情報ランクB]

制度・会社開示では良好な点がある一方、口コミとの乖離と有休取得の弱さがあるため6/10点です。法人単体で平均残業15時間以下、有休取得率80%以上、月60時間超0%を継続公開し、部署差も小さいことを確認できれば8/10点を検討できます。

雇用の安定・待遇の公平性|3/5

マイナビ2027では男女比を男性4:女性1としています。2025年の新卒採用11人は男性9人、女性2人でした。2025年度の管理的地位にある者は8人中女性2人で、女性比率25%です。[出典5]

女性管理職が25%まで登用されている点は評価できます。一方、採用段階では男性比率が高く、男女賃金比、男女別昇進率、雇用区分別離職率は公表されていません。

女性管理職の実績を評価しつつ、全体の公平性を確認できる情報が不足するため3/5点です。女性採用比率、男女賃金比90%以上、昇進率、離職率を毎年公開し、差の縮小が確認できれば4~5/5点を検討できます。

福利厚生・育児・介護|4/5

財形貯蓄、健康診断、退職金、育児休暇、介護休暇、借上げ寮・社宅、資格取得支援、時短勤務などの制度があります。[出典5]

2024年度は女性の育児休業対象者3人全員が取得しました。男性は対象者が0人だったため、男性取得率0%という表示だけで育児支援が弱いとは判断しません。[出典5]

制度の幅と女性育休取得100%を評価して4/5点です。一方、男性対象者が発生した年度の取得率、平均取得日数、介護休業利用、復職率までは確認できません。男女とも高い取得率と取得日数を継続公開できれば5/5点を検討できます。

人権・ハラスメント・労使関係|0/5

今回確認した会社公式サイト、採用情報、公開資料では、株式会社イズミック単体の人権方針、差別禁止方針、ハラスメント相談窓口、内部通報制度、相談件数、認定・是正件数、労使協議結果を確認できる公開情報がありませんでした。

これは「人権侵害が起きている」という意味ではありません。企業審査では、重要情報を十分調査しても公開されていない場合は0点とする新仕様を適用します。

人権・ハラスメントの相談経路と報復禁止を公開し、年間相談件数、是正完了率、再発率、従業員サーベイまで継続開示し、良好な結果を確認できれば3~5/5点を検討できます。

労働安全・健康|0/10

イズミックは営業だけでなく、物流センターや配送機能を持ちます。酒類・飲料・食品のケース商品を扱うため、荷役、フォークリフト、車両、転倒、腰痛などの事故リスクがあります。

しかし、株式会社イズミック単体の死亡労災、休業災害件数、度数率、強度率、交通事故、荷役事故、健康診断受診率などの結果を継続比較できる公開情報を確認できませんでした。

安全結果は重要情報であり、新仕様では非公表を0/10点とします。これは事故が多いと断定した評価ではなく、外部から安全実績を検証できないことによる評価です。

死亡・重大災害0を複数年継続し、休業災害件数、度数率、強度率、交通・荷役事故を毎年公開できれば4~6/10点、業界平均を大きく下回る良好な結果を継続できれば8点以上を検討できます。

商品・サービスの安全|3/5

公式サイトは物流について、商品を安全・確実に届けることを掲げています。また、酒類販売管理研修を定期開催しています。経済産業省のアルコール販売事業者名簿でも株式会社イズミックの法人番号と販売事業者登録を確認できます。[出典3・8・9]

酒類は年齢確認や販売管理が必要な商品であり、販売者研修を継続することは利用者保護につながります。

一方、食品・飲料の重大事故、誤出荷、温度管理不適合、回収対応、苦情件数、是正率等の法人単体KPIは公表されていません。そのため3/5点です。重大商品事故0、温度・品質不適合、誤出荷、苦情・回収の結果を毎年公開できれば4~5/5点を検討できます。

従業員・元従業員の口コミ

転職会議では、2026年時点の投稿者集計で残業27.4時間/月、有休消化率32%と表示されています。会社側の2024年度平均所定外労働13.1時間、平均有休日数6.1日とは見え方が異なるため、部署・職種差を確認する補助情報として扱います。[出典14、情報ランクB]

2025年頃の20代前半・男性・正社員・法人営業の投稿では、有休取得時について「有休を取りながら出勤してくる社員もいる」と記載されています。[出典15、情報ランクB]

これは一人の投稿であり、全社員の働き方へ一般化しません。一方、会社公式の部署別残業・有休取得率が公開されていないため、営業職で休暇中の連絡や出勤が生じていないか確認する必要があります。

Indeedは口コミ1件と母数が小さく、勤務時間と残業4.0/5、給与と福利厚生3.0/5と表示されています。[出典16、情報ランクB]

SNS・匿名掲示板の確認結果

X、5ちゃんねる、爆サイ等について、株式会社イズミックと「残業」「給料」「休日」「退職」「パワハラ」「事故」「人員削減」「自動化」を組み合わせて確認しました。

同名の別法人が複数存在するため、名古屋市中区栄の法人番号3180001055295と結び付けられ、勤務時期・職種まで確認できる有用な投稿は今回の公開検索では確認できませんでした。別法人の情報は採点へ使用していません。

Innovation|16/25

Innovationでは、受発注・在庫・販促データのシステム化、EC、物流改善が、人の反復作業や店舗側の負担をどれだけ減らし、その成果を社員の自由時間・賃金へ返しているかを評価します。システム開発とサービス改善は継続していますが、人へ返った結果の定量開示がないことが大きな課題です。

作業負担・危険の削減|6/10

イズミックは全国の拠点データを使い、受発注・在庫管理、販促データの収集・分析を行う情報システムを構築しています。[出典3]

受発注や在庫確認をシステムで処理できれば、人が電話・紙・表計算だけで注文や在庫を照合する反復作業を減らせます。物流システムの構築も、配送先や商品を効率的に組み合わせることで、無駄な移動や積み替えを減らす方向に働きます。

一方、導入前後で何時間の事務作業、倉庫作業、配送時間を減らしたか、必要人数や残業がどう変わったかは公表されていません。

実運用される情報システムを評価して6/10点です。年間削減人時、配送距離、再入力作業、残業などを導入前後で公開し、大幅な削減を複数業務で確認できれば8~10/10点を検討できます。

商品・サービスの改善|5/5

イズミックは卸売だけでなく、リテール・カウンセラーによる棚割・販促提案、受発注・在庫システム、ECサイト運営・EC支援までサービスを広げています。[出典3・4・10・11]

2026年には神戸支店と千葉船橋センターの移転を公表し、営業・物流拠点も更新しています。[出典12]

小売店の課題に合わせ、商品供給、売場、物流、データ、ECまで支援範囲を広げているため5/5点です。

改善成果の人間への還元|0/5

受発注・在庫管理、販売データ分析、ECなどのシステム化は確認できますが、技術で生まれた時間を社員へどう返したかという結果は公表されていません。

例えば、システム導入後に平均残業が何時間減ったか、有休取得が何日増えたか、必要人数が減った部署で何人を配置転換・再教育したか、基本給や賞与へ還元したかは確認できません。

新仕様では、人への還元が重要情報であるにもかかわらず十分調査しても結果を確認できない場合、0点とします。

導入前後の作業時間、人員、残業、有休、賃金、配置転換、再教育を時系列で公開し、残業削減や休日増加など一部成果を確認できれば3/5点、複数の成果が継続すれば4~5/5点を検討できます。

研究開発・現場改善の継続|5/5

イズミックはリテールサポートを長期的な経営方針とし、営業提案、物流、情報システム、ECへ改善領域を広げています。2026年も神戸支店、千葉船橋センターを移転し、拠点網を更新しています。[出典7・12]

一度のシステム導入で終わらず、売場・物流・デジタルの複数領域を継続して更新しているため5/5点です。

自動化・AI導入後の雇用状況

今回確認した公開情報では、AIによる大規模な無人化やロボット導入を具体的に示す資料は確認できませんでした。一方、受発注・在庫・販促分析のシステム化とEC化は進んでいます。

公式会社概要では従業員数は2024年12月期246人、2025年12月現在244人で、1年間で2人減っています。[出典1・5]

この2人減を情報システムや自動化による削減と結び付ける根拠はありません。2025年には新卒11人を採用し、2027年卒採用も行っているため、採用活動自体は継続しています。[出典5]

一方、システム導入部署の配置転換、採用抑制、契約更新、希望退職、再教育、導入後の退職者数は公表されていません。人員が減った場合に人をどのように扱ったかまで時系列で公開することが必要です。

Protection|12/25

Protectionでは、地震、豪雨、物流途絶、システム障害、サイバー攻撃が起きても、スーパーやコンビニ、飲食店へ食品・飲料を届け続けられるかを評価します。イズミックには広域の支店・物流センター網という強みがありますが、自社BCP訓練、サイバー演習、実災害での供給維持・復旧時間がほとんど公開されていません。

災害への備え・訓練|0/5

今回確認した公式公開情報では、株式会社イズミック単体のBCP、安否確認訓練、災害対策本部訓練、非常用電源、備蓄、代替オフィス、訓練頻度・結果を確認できませんでした。

複数拠点が存在することと、災害へ備えた訓練を実施していることは別の評価です。重要情報が非公表のため0/5点です。

年1回以上のBCP訓練、非常用電源、安否確認時間、代替拠点への切替時間を公開し、訓練で目標を達成した実績を確認できれば3~5/5点を検討できます。

生産・物流・調達の代替|4/5

イズミックは愛知、岐阜、静岡、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、熊本、関東などに支店・営業所を持ち、中部統合物流センター、南部物流センター、瀬戸、豊田共配、近畿共配、千葉船橋など複数の物流・配送センターを展開しています。[出典2]

2026年には神戸支店と千葉船橋センターの移転も行いました。[出典12]

一つの支店や物流センターだけに依存しないネットワークは、特定地域で設備障害や道路寸断が起きた場合に別拠点から補う余地を生みます。

一方、主要商品ごとの代替仕入先、センター停止時の代替拠点、切替時間、安全在庫日数は公表されていないため4/5点です。代替ルートと訓練結果まで公開できれば5/5点を検討できます。

サイバー防衛・情報保護|2/5

個人情報保護方針では、個人情報管理責任者の設置、委託先との機密保持契約、社内監査、従業者教育、不正アクセス・改ざん・紛失・漏えい防止措置を掲げています。[出典6]

基本的な管理体制を公表しているため2/5点です。

一方、MFA、EDR、SOC・CSIRT、ネットワーク分離、改ざん耐性バックアップ、第三者脆弱性診断、標的型メール訓練、重大漏えい件数、検知・封じ込め・復旧時間は公表されていません。

これらの技術・訓練と重大事故0を確認できれば3~4/5点、短い復旧時間まで複数年実証できれば5/5点を検討できます。

供給継続・復旧能力|4/5

全国に近い広域の支店・営業所・物流センター網と、受発注・在庫を管理する情報システムを持つことは、平時の供給継続力として強みです。[出典2・3]

例えば一つの配送センターが設備故障で止まった場合、別拠点に在庫と受注情報を共有し、配送を振り替えられれば、スーパーや飲食店で商品が欠品する時間を短くできます。

一方、実際に拠点停止が起きた際のRTO、RPO、代替配送への切替時間、復旧実績は公表されていません。ネットワークの存在を評価して4/5点とし、復旧目標と実測結果まで公開できれば5/5点を検討できます。

危機時の市民への対応|2/5

イズミックは食品・飲料を広域に卸す会社であり、災害や感染症流行時にも小売店へ商品を届ける機能自体は市民生活に重要です。

例えば豪雨で一部地域の物流が止まり、スーパーの飲料・食品が不足した場合、別センターや別仕入先から供給を切り替えられれば、住民の生活物資不足を短くできます。

一方、自治体・日本赤十字社等との物資供給協定、災害時の無償供給、実際の被災地配送量、初動時間など、株式会社イズミック単体の危機対応実績は確認できませんでした。

生活必需品の流通事業者としての役割はあるものの、危機時の具体的実績が確認できないため2/5点です。正式協定、訓練、実災害での供給量・初動時間を公開できれば3~5/5点を検討できます。

良いニュース・最近の前向きな動き

最近の前向きな動きでは、採用情報で平均年収・残業・休日・女性管理職比率まで働き方データを公開していることと、2026年にも物流・営業拠点を更新していることが重要です。前者はSafetyの透明性を高め、後者はProtectionとして日常の供給網を維持します。こうした企業が選ばれることで、働き方を数字で示しながら食品・飲料の流通を継続する企業経営を支えられます。

2026年6月更新|年休125日・平均残業13.1時間・平均年収601万円を採用データで公開(Safety)

2026年6月30日更新のマイナビ2027では、平均年収6,013,876円、2024年度の月平均所定外労働13.1時間、平均勤続16年、平均有休取得日数6.1日、2025年度女性管理職25%などが掲載されています。[出典5]

賃金と残業を同時に公開しているため、求職者は「給与は高いが長時間労働なのか」「休日は確保されているか」を比較しやすくなります。年間休日125日、残業13.1時間という条件は休息面で強みです。

一方、有休取得日数6.1日は課題です。休日日数だけでなく、有休を実際に取得できる状態まで改善し、部署別データを公開できればSafetyをさらに高められます。

2026年5月|千葉船橋センターを移転(Protection)

イズミックは2026年5月25日に千葉船橋センター移転を公表し、2月には神戸支店移転も発表しています。[出典12]

物流会社では拠点の更新が供給能力に直結します。例えば旧拠点の能力不足や立地上の制約がある場合、より適切な拠点へ移すことで日常配送を維持しやすくなります。

ただし、今回の公開資料だけでは移転によって保管能力、配送時間、災害耐性がどれだけ改善したかは確認できません。新旧比較を数字で示せればProtectionの評価を高められます。

悪いニュース・問題となった動き

現在の評価を下げているのは、最新の現場口コミと、労災・人権・BCPの結果が見えないことです。これらはSafetyとProtectionに関係し、改善されない場合、会社公表の平均値が良くても、一部部署で休暇中の仕事や安全・危機対応の弱点が残っているかを外部から判断できません。

2026年9月|法人営業の現社員口コミで有休日の連絡・出勤を指摘(Safety)

転職会議に2026年9月29日掲載の、2025年頃の20代前半男性・正社員・法人営業の口コミでは、有休・代休を取得しようとする風潮がある一方で、休暇中にも顧客や会社から電話がかかるとし、「有休を取りながら出勤してくる社員もいる」と記載されています。[出典15、情報ランクB]

一人の口コミで会社全体を断定しませんが、営業職で休暇が実質的に仕事から切り離されていない可能性を示す情報です。

会社が部署別の有休取得率、休暇中連絡ルール、休日労働実績を公開し、休暇中に業務対応を求めない体制を整えれば、会社公式データと現場感の差を検証できます。

2026年現在|人権・労災・BCPの結果が非公表(Safety・Protection)

人権・ハラスメント相談、死亡・休業労災、度数率・強度率、BCP訓練、災害時の代替供給時間など、重要な結果情報が公開されていません。

物流・食品卸は、通常時には商品を届けられていても、労災や大規模災害が起きたときに初めて安全・復旧力の差が表れます。

公開情報不足は事故が起きているという意味ではありませんが、外部から良好な結果を確認できないため、新仕様では低得点・0点となる項目があります。制度と実績の双方を継続公開する必要があります。

総合評価と、これから改善してほしいこと

株式会社イズミックは現在50点・シビックランクDです。次のCランクは60点からなので、あと10点必要です。

平均年収約601万円、年間休日125日、月平均所定外13.1時間、全国の物流・情報システムは強みです。一方、次のランクへ上がるには、休暇取得、安全結果、DXの人への還元、サイバー防御を「方針」ではなく数字で示す必要があります。

全社残業15時間以下・有休取得率80%以上を実証する|労働時間・休息 6→8/10

現在の「労働時間・休息」は6/10点です。

会社側の平均所定外労働13.1時間、年間休日125日は良好ですが、平均有休取得日数は6.1日です。転職会議では残業27.4時間、有休消化率32%とされ、2026年9月には休暇中の業務連絡を指摘する投稿もあります。[出典5・14・15]

全社・部署別で平均残業15時間以下、有休取得率80%以上、月60時間超0%、休暇中の業務連絡を原則禁止する運用を継続し、結果を毎年公開できれば6→8/10点を検討できます。

現在6/10
改善後8/10
加点+2点
総合50→52点
ランクDのままです。

参考企業はイオン九州株式会社です。当サイトの現行審査では73点・シビックランクB、「労働時間・休息」は8/10点です。月平均残業7.9時間、有休取得率82.1%を公開しています。

死亡・休業労災を法人単体で公開する|労働安全・健康 0→4/10

現在の「労働安全・健康」は0/10点です。

物流・配送に関わる企業ですが、死亡・休業災害、度数率、強度率、車両・荷役事故を確認できる法人単体公開情報がありません。

まず死亡・重大災害0、休業災害件数、度数率、強度率、車両・荷役事故を毎年公開し、事故原因と再発防止まで示してください。良好な実績が1~2年確認できれば0→4/10点、業界平均を大幅に下回る状態を複数年継続できれば6~8点を検討できます。

現在0/10
改善後4/10
加点+4点
総合52→56点
ランクDのままです。

参考企業はTOPPAN株式会社です。当サイトの現行審査では73点・シビックランクB、「労働安全・健康」は8/10点です。2025年の単体労災死亡0、休業災害度数率0.043、強度率0.000を公開しています。

システム化で生まれた時間を社員へ返す|改善成果の人間への還元 0→3/5

現在の「改善成果の人間への還元」は0/5点です。

受発注、在庫、販促データ、ECをシステム化していますが、導入前後の作業時間、残業、人員、配置転換、賃金、休日の変化を公開していません。

主要システムごとに、導入前後の年間削減人時、残業、必要人数、配置転換、再教育、給与、休日を時系列で公開し、残業削減・危険作業削減・休日増など一部の成果を確認できれば0→3/5点を検討できます。

現在0/5
改善後3/5
加点+3点
総合56→59点
ランクDのままです。

参考企業はサントリーロジスティクス株式会社です。当サイトの現行審査では70点・シビックランクB、Innovation 21/25点です。WMSと自動運転フォークリフトで全体工数15%、AGFエリア30%を削減し、共同輸送では年間約2,100時間の運転時間削減を公表しています。

サイバー防御と復旧結果を公開する|サイバー防衛・情報保護 2→3/5

現在の「サイバー防衛・情報保護」は2/5点です。

個人情報管理責任者、社内監査、教育、不正アクセス防止等は公表していますが、MFA、EDR、監視体制、攻撃演習、重大漏えい、復旧時間は公表していません。[出典6]

主要アカウントへのMFA、業務端末のEDR、改ざん耐性バックアップ、年次の第三者攻撃・復旧演習を整え、重大漏えい0と検知・封じ込め・復旧時間を公開できれば2→3/5点を検討できます。

現在2/5
改善後3/5
加点+1点
総合59→60点
ランクD→C

参考企業は伊藤忠商事株式会社です。当サイトの現行審査では86点・シビックランクA、「サイバー防衛・情報保護」は5/5点です。ITCCERTによる監視・復旧、標的型メール訓練年2回、第三者サイバー攻撃演習年1回以上、2025年度の重大データ漏えい・違反0を公開しています。

次のCランクへ上がるための具体例

現在50点・Dで、Cは60点からです。

・全社・部署別で平均残業15時間以下、有休取得率80%以上、月60時間超0%を継続し、休暇中の業務連絡を原則禁止する。「労働時間・休息」6→8点で+2点。参考企業は残業7.9時間・有休82.1%で同項目8/10点のイオン九州株式会社です。

・死亡・重大災害0を継続し、休業災害件数、度数率、強度率、車両・荷役事故を毎年公開する。「労働安全・健康」0→4点で+4点。参考企業は死亡0、度数率0.043、強度率0.000で同項目8/10点のTOPPAN株式会社です。

・受発注・在庫・物流システム導入前後の年間削減人時、残業、人員、配置転換、再教育、休日を公開し、残業・危険作業の削減を実証する。「改善成果の人間への還元」0→3点で+3点。参考企業は物流工数15%、AGFエリア30%、年間約2,100時間の運転削減を公表するサントリーロジスティクス株式会社です。

・MFA、EDR、分離バックアップ、第三者攻撃・復旧演習を整備し、重大漏えい0と復旧時間を公開する。「サイバー防衛・情報保護」2→3点で+1点。参考企業はITCCERT、年2回の標的型メール訓練、年1回以上の第三者攻撃演習を実施する伊藤忠商事株式会社です。

50点+2点+4点+3点+1点=60点

となり、シビックランクCへ上がります。

つまり、イズミックが次のランクへ上がるには、現在すでに持っている「平均年収・残業・全国物流網」という強みを、安全・休暇・DX・サイバーの結果公開まで広げることが重要です。特に労災0点とDX還元0点を、具体的な実績の公開で改善できれば評価は大きく上がります。

出典一覧

1.株式会社イズミック「会社概要」【情報ランクA】
2.株式会社イズミック「事業所一覧」【情報ランクA】
3.株式会社イズミック「物流/情報システム」【情報ランクA】
4.株式会社イズミック「事業/サービス」「営業」【情報ランクA】
5.マイナビ2027「株式会社イズミック 会社概要・採用データ」2026年6月30日更新【情報ランクA】
6.株式会社イズミック「プライバシーポリシー」【情報ランクA】
7.株式会社イズミック「経営理念・社是」「社長メッセージ」【情報ランクA】
8.株式会社イズミック「酒類販売者研修」【情報ランクA】
9.経済産業省「アルコール販売事業者名簿」株式会社イズミック【情報ランクS】
10.株式会社イズミック「営業」【情報ランクA】
11.株式会社イズミック「先輩社員の紹介①/ネット課」【情報ランクA】
12.株式会社イズミック「ニュースリリース」2026年2月9日・5月25日【情報ランクA】
13.Gビズインフォ「株式会社イズミック」法人番号3180001055295【情報ランクS】
14.転職会議「株式会社イズミックの評判・社員口コミ/残業・有休集計」【情報ランクB】
15.転職会議「株式会社イズミック ワークライフバランス」2026年9月29日掲載【情報ランクB】
16.Indeed「株式会社イズミックの勤務時間と残業に関するクチコミ」【情報ランクB】

シビックランクの基準

シビックランク点数
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

株式会社イズミックは50点のため、今回のシビックランクはDです。

情報ランクの基準

情報ランク基準
S公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報
A企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、氏名・役職・立場を確認できる記名取材や公表発言など、発信主体を確認できる公表情報
B従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報

情報ランクは企業そのものの良し悪しではなく、個々の情報の出どころと検証状態を示します。Sは第三者による裏づけがある情報として最も強く扱います。AとBは情報の性質が異なり、働き方の実態確認ではBが有用な場合もあります。

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