MENU

株式会社ベネフレックスを企業審査|シビックランクC・総合点(61点/100点)|年休125日・くるみんプラスを評価、女性管理職0人と労災・AI実績開示不足が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット

今回審査する株式会社ベネフレックスは、総合61点、シビックランクCです。

株式会社ベネフレックスの特に強い点は、ルートセールスで年間休日125日を確保し、2026年9月に「くるみんプラス」認定を受けながら、自動販売機の売上予測・商品配置・訪問タイミング・訪問先決定をAIで支援する仕組みを進めていることです。そのため、この企業の商品を購入したりサービスを利用したりすれば、自動販売機を地域の身近な売場として維持しながら、育児・不妊治療と仕事を両立しやすくし、人の経験や移動に頼り過ぎない運営へ近づく可能性が高まります。

一方で、改善点として女性管理職が0人であること、ルート業務で車両運転と10~15kgの荷役を行う一方で対象法人単体の交通事故・休業労災・度数率が公表されていないこと、AI導入時に掲げた約6万5,000時間削減が2026年時点でも実績として確認できないことが残ります。

この記事では、株式会社ベネフレックスの強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

目次

株式会社ベネフレックスの企業審査結果

評価軸得点主な評価
Safety29/50点年休125日、賞与3.50カ月、くるみんプラスを評価。女性管理職0人、口コミ残業、交通事故・労災KPI非公表が課題
Innovation18/25点AIによる売上予測・商品配置・訪問最適化を評価。約6万5,000時間削減は計画目標で、実削減時間・残業・事故への還元は未確認
Protection14/25点分散した自販機網、赤十字支援自販機、災害対応自販機を評価。単体のBCP訓練、サイバー復旧、営業所停止時のRTOが不足
総合61/100点シビックランクC

評価時点:2026年10月

主な強み

・2025年ハローワーク求人で年間休日125日、完全週休2日

・ルートセールス月給24万6,240円~30万2,200円、賞与年2回・計3.50カ月、昇給実績1.30%

・2024年にくるみん認定、2026年9月にくるみんプラス認定

・健康経営優良法人のグループ申請対象として健康経営を継続

・公的職場情報で男性の平均勤続22.7年

・経済産業省がAIによる売上予測、コラム配置、訪問タイミング、訪問先決定の計画を認定

・赤十字支援自動販売機の協力飲料販売会社として富山県・石川県で掲載

・公共施設への自動販売機設置を継続し、2026年の長野市入札でも落札実績

・公式社員インタビューで補充だけでなく商品構成・訪問計画・顧客との売場改善まで担当

主な課題

・公的職場情報では女性管理職0人/管理職11人

・平均勤続年数は男性22.7年、女性11.3年

・対象法人単体の男女賃金比率、平均給与、給与中央値は公表されていない

・ルート業務ではワンボックス~3.5tトラックを運転し、10~15kgの商品を扱う

・対象法人単体の死亡労災、休業災害、度数率、交通事故、人身事故、熱中症件数が公表されていない

・転職会議の投稿者集計では残業41.4時間/月

・AI計画の約6万5,000時間削減は2020年時点の目標で、実績値が公表されていない

・AI導入後の走行距離、訪問回数、荷役回数、残業、事故、配置転換の変化が公表されていない

・単体のMFA、EDR、SOC・CSIRT、重大サイバー事故件数、復元試験結果が公表されていない

・営業所停止時の代替運営、システム停止時の手作業継続、RTO・RPOが公表されていない

事業内容と人間への貢献

株式会社ベネフレックスは、富山県高岡市に本社を置き、北陸コカ・コーラボトリンググループで自動販売機の運営を担う会社です。飲料だけでなく、菓子、食品、酒類、日用雑貨なども自動販売機で販売します。[出典1・2]

基本情報

項目内容
会社名株式会社ベネフレックス
本社富山県高岡市内島3550
設立1978年2月1日
資本金5,000万円
代表取締役社長泉谷 優一
売上高58億7,600万円(公式採用サイト掲載値)
従業員数314人(2025年3月・正社員のみ)、公的職場情報では355人
主な事業自動販売機による飲料・食品等の販売、オペレーション

主な事業内容

ルートセールスは、自動販売機へ商品を補充し、新商品を導入し、売上金と空容器を回収します。公式求人では自動販売機の設置・撤去への同行や顧客との会話も仕事内容に含まれます。[出典3]

公式社員インタビューでは、帰社後に翌日の訪問スケジュールや商品ラインナップも作ると説明されています。つまり、単に決められた飲料を運ぶだけでなく、売れ方を見て商品構成を変え、設置先と相談しながら売場を維持する仕事です。[出典4]

主な利用企業・取引先

職場、公共施設、交通機関、商業施設など、自動販売機を設置する法人・自治体・施設運営者が主な顧客です。

2026年3月に公表された長野市の自動販売機設置入札では、松代城北駐車場などでベネフレックスの落札が確認できます。公共空間でも飲料へのアクセスを作り、その設置料は自治体収入にもなります。[出典5]

事業による人間への貢献

第一の貢献は、売店がない場所でも飲料を購入できる状態を維持することです。暑い日、夜間、職場や駐車場などで近くに店がなくても、自動販売機が補充・清掃されていれば利用者は遠くまで移動せず水分を買えます。

第二の貢献は、無人販売の裏側を人とデータで支えることです。自動販売機は無人ですが、補充、清掃、現金回収、空容器回収、商品構成の調整には人の仕事があります。ベネフレックスはその運営業務を担っています。

第三の貢献は、平時の販売設備を社会支援へつなげることです。日本赤十字社富山県支部・石川県支部では、売上の一部を赤十字活動へ寄付する支援自動販売機の協力飲料販売会社としてベネフレックスが掲載されています。[出典6・7]

Safety

Safetyでは、毎日車を運転し、商品を積み降ろしするルート担当者が、十分な賃金・休息を得て安全に働けるかを中心に評価します。年休125日と両立支援は強みですが、女性登用と、運転・荷役に関する事故結果の公開が弱い状態です。

賃金・利益の還元:6/10

2025年のハローワーク求人では、ルートセールスの月給は24万6,240円~30万2,200円です。基本給21万円~25万円、販売手当1万円~2万円に加え、15時間分の固定残業代2万6,240円~3万2,200円を含み、15時間を超えた時間外労働は追加支給されます。昇給は前年度実績1.30%、賞与は年2回・計3.50カ月です。[出典3]

固定残業代の超過分を追加支給し、賞与と昇給実績も確認できるため6/10点です。

一方、月給には15時間分の固定残業代が含まれます。対象法人単体の平均年間給与、給与中央値、既存社員のベースアップ率、非正規との賃金差も公表されていません。

平均・中央値と基本給改定率を雇用区分別に公開し、固定残業に依存しない基本給の上昇を複数年確認できれば8/10点を検討できます。

労働時間・休息:6/10

2025年ハローワーク求人では勤務時間8:50~17:30、完全週休2日、年間休日125日です。年休日数だけを見れば休息を確保しやすい条件です。[出典3]

一方、転職会議の2026年確認時点の投稿者集計は残業41.4時間/月、有給消化率74%です。投稿データは過去在籍者や少人数を含み、会社全体の公式値とは扱いませんが、求人上の固定残業15時間と現場の体感が一致しない可能性を示します。[出典8、情報ランクB]

Indeedでも勤務時間と残業の評価は2.0/5です。ただし口コミは2件だけなので補助情報として扱います。[出典9、情報ランクB]

年休125日は強く評価できますが、対象法人単体の公式平均残業、有休取得率、月45時間超・60時間超人数がないため6/10点です。

平均残業15時間以下、有休取得率80%以上、月60時間超0%を複数年・営業所別に公開できれば8/10点を検討できます。

雇用の安定・待遇の公平性:2/5

Gビズインフォの職場情報では、平均継続勤務年数は男性22.7年、女性11.3年です。管理職11人のうち女性管理職は0人、女性役員も0人です。[出典10]

男性の平均勤続22.7年は長期雇用の強みです。一方、女性の勤続は男性の約半分で、意思決定層に女性がいません。

対象法人単体の男女賃金比率も確認できないため2/5点です。女性管理職10~20%以上、男女の勤続差縮小、正規雇用の男女賃金比90%以上を継続して公開できれば4~5点を検討できます。

福利厚生・育児・介護:5/5

ベネフレックスは2024年にくるみん認定を受け、2026年9月には子育て支援に加えて不妊治療と仕事の両立にも取り組む「くるみんプラス」認定を受けました。[出典11・12]

くるみんは行動計画を策定するだけでなく、育児休業、短時間勤務、時間外労働等に関する一定の認定基準を満たした企業に与えられます。2026年には双爽グループの健康宣言にもベネフレックス代表者が名を連ねています。[出典13]

公的認定が継続し、不妊治療支援まで広がっているため5/5点です。

人権・ハラスメント・労使関係:3/5

北陸コカ・コーラグループでは多様性、人権、ハラスメント防止の方針を掲げ、グループ会社としてベネフレックスも健康経営・両立支援の枠組みに参加しています。

一方、ベネフレックス単体のハラスメント相談件数、内部通報件数、認定・是正件数は公表されていません。

エンゲージ会社の評判では、2022年の正社員投稿に「会社の風通しは良いと思います。」との記載がある一方、「高圧的な態度を取る方が多いです。」という記述もあります。少人数の個人体験であり全社へ一般化しません。[出典14、情報ランクB]

制度・認定と口コミの両面を踏まえ3/5点です。相談・調査・是正結果を匿名化して単体で継続公開できれば4~5点を検討できます。

労働安全・健康:4/10

ルート求人ではワンボックス車から3.5tトラックを使用し、10~15kgの商品を扱います。毎日の運転、荷役、階段・屋外作業があるため、交通事故、腰痛、転倒、熱中症の管理が重要です。[出典3]

双爽グループとして健康経営を進め、2025年にはベネフレックスも健康経営優良法人のグループ申請対象となっています。[出典15]

一方、対象法人単体の死亡労災、休業災害件数、休業災害度数率、強度率、交通事故、人身事故、熱中症、腰痛などの結果が公表されていません。重大事故を今回の調査で確認できなかったことは、事故0の証明にはなりません。

健康管理の仕組みを評価して4/10点です。死亡・重大事故0、休業災害度数率1未満、交通人身事故0などを営業所別・全社で複数年公開できれば6~8点を検討できます。

商品・サービスの安全:3/5

ベネフレックスは飲料メーカーではなく、自動販売機の設置・補充・清掃・商品管理を担う販売運営会社です。利用者にとっては、期限切れ商品を置かないこと、機械を清潔に保つこと、故障・転倒・感電などの危険を防ぐことがサービス安全になります。

公式社員インタビューではクリーンナップを日常業務として確認できます。[出典4]

一方、対象法人単体の自動販売機事故件数、商品期限管理違反、重大クレーム件数、機械転倒等の年次KPIは公表されていません。

日常管理は確認できるものの結果公開が不足するため3/5点です。重大事故0と品質・衛生KPIを複数年公開できれば4~5点を検討できます。

従業員・元従業員の口コミ

転職会議では2026年確認時点で25件の口コミがあり、投稿者集計は残業41.4時間/月、有給消化率74%です。[出典8、情報ランクB]

2020年頃の30代前半男性・正社員・ルートセールスの投稿には「皆さん良い方ばかりで働く雰囲気としては働きやすいです。」とあります。職場の人間関係を肯定する声として扱います。[出典8、情報ランクB]

別の過去投稿では、管理職や評価への不満も確認できます。少人数の口コミだけで会社全体を断定せず、公式の営業所別残業・有休・離職率が公開されるまで補助情報として扱います。

Indeedは口コミ2件で総合3.0、勤務時間と残業2.0、定着率と昇進2.0です。件数が非常に少ないため、採点を直接決める根拠にはしません。[出典9、情報ランクB]

SNS・匿名掲示板の確認結果

X、5ちゃんねる、爆サイについて、会社名と「残業」「給料」「休日」「事故」「パワハラ」「退職」「省人化」「人員削減」「AI」などを組み合わせて確認しました。

今回の公開検索では、対象法人との雇用関係、勤務時期、職種、具体的体験を本文まで確認でき、現在の採点を変更できる投稿は得られませんでした。

Safety小計:29/50点

Innovation

Innovationでは、ルート担当者が毎日行う「どこへ行くか」「何を補充するか」「どの商品をどの列へ置くか」という判断と移動を、データ・AIでどこまで減らしているかを評価します。計画内容は非常に具体的ですが、約6万5,000時間削減はあくまで計画目標であり、実績公開が不足しています。

作業負担・危険の削減:6/10

2020年、経済産業省は北陸コカ・コーラボトリングとベネフレックスの革新的データ産業活用計画を認定しました。従来は担当者の経験が大きく影響していた売上予測、自販機内のコラム配置、訪問タイミング、訪問先決定をAIシステムが行う計画です。[出典16]

計画では、効率化効果を時間換算すると約6万5,000時間の削減としています。

AIで不要な訪問を減らせれば、運転時間、車への乗降、商品を運ぶ回数、事故リスクを減らせます。しかし約6万5,000時間は計画上の目標であり、実際の削減結果ではありません。

2026年時点で実削減人時、走行距離、訪問回数、荷役回数、交通事故・労災の変化を確認できないため6/10点です。複数年度の実績で大幅削減を確認できれば8~10点を検討できます。

商品・サービスの改善:5/5

AIで売上予測、商品配置、訪問タイミングを最適化する目的は、欠品と売れ残りを減らし、設置場所ごとに合う商品を置くことです。[出典16]

公式採用サイトも、自動販売機を単なる販売機材ではなく、職場・公共施設・交通機関で顧客とつながる購買接点と位置付けています。[出典2]

Coke ONなどコカ・コーラシステムのデジタル機能を活用しながら、売場づくりをデータで改善するため5/5点です。

改善成果の人間への還元:3/5

AI計画は、人が経験で行っていた判断をシステムへ移し、訪問・補充の無駄を減らす設計です。

一方、導入後に社員の残業が何時間減ったか、1人当たり走行距離が何km減ったか、重量物荷役が何回減ったか、事故が何件減ったか、必要人数が減った場合に配置転換・再教育を行ったかは公表されていません。

2026年時点でも求人を継続しているため、AI導入後に会社全体で採用停止した状況は確認できません。ただし、それだけで雇用維持を高く評価しません。

人への還元が推定ではなく結果で確認できないため3/5点です。残業・走行・事故・配置転換まで追跡できれば4~5点を検討できます。

研究開発・現場改善の継続:4/5

2020年のAI計画以降も、公式採用サイトでは「先進的なベンディングビジネス」を掲げ、デジタル技術を使った売場づくりを続けています。公共施設への設置やCoke ON対応など、自販機を地域接点として更新しています。[出典2・5]

一方、AI計画後のシステム更新履歴、モデル精度、次の改善テーマ、定量成果をベネフレックス単体で時系列に確認できる公開資料は不足しています。

継続運用を評価して4/5点です。AI改善の年次成果と再投資を公開できれば5/5点を検討できます。

自動化・AI導入後の雇用状況

AI導入計画は2020年に公表されました。2025年3月の公式採用サイトでは正社員314人、公的職場情報では2026年6月取得データとして従業員355人と表示されています。集計範囲が異なるため直接比較しません。[出典1・10]

今回の調査では、AI導入を直接理由とする大規模希望退職、整理解雇、全社採用停止を示す公表情報は確認されませんでした。

一方、AI導入前後のルート担当人数、1人当たり担当台数、配置転換人数、再教育人数、契約社員・パート人数、退職率を同じ定義で比較できる公開情報はありません。

Innovation小計:18/25点

Protection

Protectionでは、地震、豪雪、停電、物流途絶、営業所被災、サイバー障害が起きても、自動販売機を地域の飲料供給拠点として使えるかを評価します。支援・災害対応自販機は強みですが、ベネフレックス単体の訓練・復旧時間が見えない点が課題です。

災害への備え・訓練:3/5

北陸コカ・コーラの自動販売機提案では、災害時に専用キーで商品を取り出せる「災害対応自動販売機」が用意されています。[出典17]

ベネフレックスはグループのVM部門を担うため、こうした設備を設置・運営する実務に関わる可能性があります。

一方、ベネフレックス単体のBCP、年次訓練回数、営業所の避難・安否確認、災害対応自販機の開放訓練結果は公表されていません。

設備としての備えを評価して3/5点です。単体の実地訓練と結果を公開できれば4~5点を検討できます。

生産・物流・調達の代替:3/5

ベネフレックスは複数県の営業所から自動販売機を巡回する事業であり、販売地点も多数に分散しています。一つの自動販売機が停止しても、地域全体の販売がすべて止まる構造ではありません。

一方、営業所が豪雪・浸水・停電で停止した場合に、隣接営業所から何台・何ルートを代替できるか、補充車両・在庫・人員を何時間で切り替えられるかは公表されていません。

分散性を評価して3/5点です。営業所間の代替率・切替時間を訓練で示せれば4~5点を検討できます。

サイバー防衛・情報保護:2/5

AIで訪問先、売上予測、商品構成を扱うほど、システム停止はルート運営へ影響します。北陸コカ・コーラグループのプライバシーポリシーでは、ベネフレックスをグループ会社として明記しています。[出典18]

一方、ベネフレックス単体のMFA、EDR、SOC・CSIRT、標的型メール訓練、オフラインバックアップ、重大サイバー事故件数、復元試験結果は公表されていません。

基本的なグループ管理は確認できるものの、実装状況が見えないため2/5点です。MFA・EDR適用率と復元訓練を単体で公開できれば4点以上を検討できます。

供給継続・復旧能力:2/5

自動販売機は電源、通信、補充車両、在庫、人員のいずれかが止まっても供給力が落ちます。

ベネフレックス単体について、営業所停止時の代替ルート、システム障害時の紙・手作業運用、復旧目標時間、RTO・RPO、過去障害からの実測復旧時間は公表されていません。

平時の分散網はありますが、障害から戻す能力を定量確認できないため2/5点です。主要営業所とシステムでRTOを設定し、訓練で目標時間内復旧を確認できれば4~5点を検討できます。

危機時の市民への対応:4/5

日本赤十字社富山県支部・石川県支部は、寄付機能付き自動販売機の協力飲料販売会社としてベネフレックスを掲載しています。自販機の設置・管理、売上金回収、赤十字への振込を販売会社が担います。[出典6・7]

日常の飲料購入を赤十字活動への継続寄付へ接続できる点は、市民への支援機能として評価できます。

さらにグループでは災害対応自動販売機を提案しており、自販機内の商品を非常時の備蓄として使う仕組みがあります。[出典17]

ただし、能登半島地震などの実災害でベネフレックス単体が何台を開放し、何本を無償提供し、何時間で復旧したかは公表されていません。

継続的な支援自販機の運用を評価して4/5点です。実災害での開放台数・供給本数・復旧時間まで公開できれば5/5点を検討できます。

Protection小計:14/25点

良いニュース・最近の前向きな動き

最近のベネフレックスでは、両立支援の公的認定と、公共空間への自動販売機展開が確認できます。社員が働き続けやすい制度を整えながら、地域の身近な場所で飲料を買える環境を維持する方向の動きです。

2026年9月 くるみんプラス認定(Safety)

2026年9月4日、富山労働局はベネフレックスを「くるみんプラス認定企業」として認定しました。2024年のくるみん認定に続き、子育て支援に加えて不妊治療と仕事の両立支援も認められた形です。[出典11・12]

ルート業務では担当者が現場へ出るため、休業・通院時に別の社員が無理なくルートを代替できる人員配置が重要です。認定を制度だけで終わらせず、取得者の残業や復職率まで公開できれば、働く人への利益をより明確にできます。

2026年3月 長野市公共施設の自販機設置を落札(事業・Protection)

長野市が2026年3月3日に公表した入札結果では、ベネフレックスが松代城北駐車場などの自動販売機設置区画を落札しています。[出典5]

公共施設に飲料販売地点が増えれば、店舗が近くにない場所でも水分を購入できます。また、設置料は自治体収入になります。

2026年 赤十字支援自販機の協力会社として継続掲載(Protection)

日本赤十字社富山県支部・石川県支部は、支援型自動販売機の協力飲料販売会社としてベネフレックスを掲載しています。[出典6・7]

売上の一部を寄付する仕組みは、購入者が特別な募金手続きをしなくても、日常の飲料購入から赤十字活動を支援できる仕組みです。

悪いニュース・問題となった動き

現在の大きな課題は、重大不祥事よりも、女性登用、安全結果、AI導入後の実績が見えないことです。仕事の仕組みを改善していても、その結果として事故が減ったか、社員の時間が増えたかを確認できなければ、シビックランクを高くできません。

2026年 女性管理職0人、男女の勤続差11.4年(Safety)

公的職場情報では、女性管理職は0人/11人です。平均継続勤務年数は男性22.7年、女性11.3年で、11.4年の差があります。[出典10]

女性社員が少ない業種構成の影響は考えられますが、それだけで管理職0人を問題なしとはできません。採用、定着、昇格のどの段階で差が生じているかを公開し、改善する必要があります。

2026年時点 交通事故・労災KPIが単体非公表(Safety)

ルート担当者はワンボックス~3.5tトラックを運転し、10~15kgの商品を扱います。[出典3]

それにもかかわらず、ベネフレックス単体の死亡・休業労災、交通人身事故、度数率、熱中症、腰痛等を年次比較できる公開情報は確認できませんでした。

事故が多いと断定するのではなく、「事故が少ないことを外部から確認できない」ことが問題です。

2026年時点 約6万5,000時間削減の実績が確認できない(Innovation)

2020年の経済産業省認定計画は、AI活用によって約6万5,000時間を削減する目標を掲げました。[出典16]

しかし2026年時点で、実際に何時間削減できたか、走行距離や残業がどれだけ減ったかという検証結果は確認できませんでした。

計画から6年が経過しているため、Innovationを高く評価するには目標値ではなく実績値の公開が必要です。

総合評価と、これから改善してほしいこと

株式会社ベネフレックスは61点、シビックランクCです。次のBランクは70点からなので、あと9点必要です。

年休125日、くるみんプラス、AIによる訪問最適化、赤十字支援自販機は明確な強みです。一方、Bランクへ上がるには、ルート業務の安全結果とAIの実効果を数字で示し、女性登用とサイバー対策を改善する必要があります。

交通事故・労災を法人単体で公開し低水準を実証する|労働安全・健康 4→8/10

現在の「労働安全・健康」は4/10点です。車両運転と10~15kg荷役が日常業務ですが、対象法人単体の死亡労災、度数率、交通事故等が公表されていません。

企業が実行してほしいのは、死亡・休業労災、休業災害度数率、強度率、交通人身事故、腰痛、転倒、熱中症を毎年公開し、営業所別に原因と対策を追跡することです。

死亡・重大事故0、休業災害度数率1未満、交通人身事故0など低い水準を複数年確認できれば4→8点、+4点を想定します。総合61→65点でCです。

参考企業はTOPPAN株式会社です。Google Drive上の現行審査は73点・Bで、2025年単体の死亡0、休業災害度数率0.043、強度率0.000を公開し、「労働安全・健康」を8/10点と評価しています。[参考企業出典19]

AI削減時間を残業・走行・荷役・雇用まで追跡する|改善成果の人間への還元 3→5/5

現在の「改善成果の人間への還元」は3/5点です。約6万5,000時間削減は計画目標で、実削減時間は確認できません。

企業が実行してほしいのは、AI導入前後で1人当たり訪問件数、走行距離、荷役回数、残業、事故、必要人数、配置転換、再教育を同じ条件で公開することです。

複数営業所で残業・走行・荷役を大幅に減らし、雇用維持・再配置まで確認できれば3→5点、+2点を想定します。前項と合わせて67点・Cです。

参考企業はサッポログループ物流株式会社です。Google Drive上の現行審査は69点・Cで、群馬物流センターの作業終了42分短縮、残業代約50%削減、鉄道輸送によるドライバー拘束年間約1,400時間削減を確認し、「改善成果の人間への還元」を4/5点と評価しています。[参考企業出典20]

MFA・EDRと復元訓練を単体で公開する|サイバー防衛・情報保護 2→4/5

現在の「サイバー防衛・情報保護」は2/5点です。グループ共通の個人情報管理は確認できますが、ベネフレックス単体の技術対策・復旧訓練は確認できません。

MFA・EDRを主要端末へ適用し、標的型メール訓練、重大事故件数、オフラインバックアップ、復元試験成功率を年次公開できれば2→4点、+2点を想定します。前2項目と合わせて69点・Cです。

参考企業は花王株式会社です。Google Drive上の現行審査は80点・Aで、隔離環境へのバックアップ、受注・出荷のリカバリ訓練、制御系ネットワーク対策を確認し、「サイバー防衛・情報保護」を4/5点と評価しています。[参考企業出典21]

女性管理職を生み、勤続差を縮める|雇用の安定・待遇の公平性 2→3/5

現在の「雇用の安定・待遇の公平性」は2/5点です。男性の平均勤続22.7年は長い一方、女性管理職0人、女性の平均勤続11.3年です。

まず女性管理職を複数名へ増やし、女性の平均勤続を15年以上へ伸ばし、職種・等級別の男女賃金比率を公開することが必要です。

女性管理職比率10%以上、男女勤続差の縮小、正規男女賃金比90%以上へ改善が進めば2→3点、+1点を想定します。

ここまでで61+4+2+2+1=70点となり、シビックランクBへ上がります。

参考企業は花王株式会社です。Google Drive上の現行審査は80点・Aで、女性管理職28.7%、正規雇用の男女賃金比88.7%、男性育休90.1%を確認しています。女性登用と育児支援を同時に進める点が参考になります。[参考企業出典21]

次のランクへ上がるための具体例

現在61点・Cで、Bランクは70点からです。あと9点必要です。

第一に、ルート業務の死亡・休業労災、度数率、交通人身事故を公開し、死亡・重大事故0、度数率1未満等を複数年維持します。「労働安全・健康」を4→8点、+4点です。

第二に、AIの約6万5,000時間削減目標を実測し、走行距離、荷役回数、残業、配置転換まで追跡します。「改善成果の人間への還元」を3→5点、+2点です。

第三に、MFA・EDR、バックアップ、復元訓練を単体で公開し、「サイバー防衛・情報保護」を2→4点、+2点です。

第四に、女性管理職10%以上を実現し、男女の勤続・賃金差を縮めて「雇用の安定・待遇の公平性」を2→3点、+1点です。

61点+4点+2点+2点+1点=70点となり、シビックランクCからBへ上がります。

出典一覧

1.北陸コカ・コーラボトリング株式会社「グループ会社」【情報ランクA】
ベネフレックスの所在地、設立、資本金、代表者、事業内容。

2.北陸コカ・コーラボトリング株式会社 採用サイト「株式会社ベネフレックス VM部門」「社長メッセージ&会社概要」【情報ランクA】
事業内容、売上高、正社員数、VM事業、デジタル活用。

3.ハローワークインターネットサービス「株式会社ベネフレックス ルートセールス求人」2025年【情報ランクS】
月給、基本給、15時間分固定残業代、賞与3.50カ月、年間休日125日、車両、10~15kg荷役。

4.北陸コカ・コーラボトリング株式会社 採用サイト「株式会社ベネフレックス 加賀営業所 社員インタビュー」【情報ランクA】
補充、クリーンナップ、訪問スケジュール、商品ラインナップ作成。

5.長野市「自動販売機設置事業者の入札結果」2026年3月3日【情報ランクS】
公共施設での落札。

6.日本赤十字社 富山県支部「企業・法人によるご協力」【情報ランクS】
寄付機能付き自動販売機の協力飲料販売会社。

7.日本赤十字社 石川県支部「企業・法人によるご協力」【情報ランクS】
寄付機能付き自動販売機の協力飲料販売会社。

8.転職会議「株式会社ベネフレックスの評判・社員口コミ」2026年確認【情報ランクB】
25件、投稿者集計残業41.4時間、有給消化率74%、従業員投稿。

9.Indeed「株式会社ベネフレックスの社員クチコミ・評判」2026年4月24日更新【情報ランクB】
2件、総合3.0、勤務時間と残業2.0等。

10.経済産業省 Gビズインフォ「株式会社ベネフレックス」2026年確認【情報ランクS】
法人番号、従業員355人、男性・女性人数、平均勤続、女性管理職0人/11人。

11.北陸コカ・コーラボトリング株式会社「子育てサポート認定企業『くるみん』に認定」2024年4月17日【情報ランクA】

12.富山労働局「くるみんプラス認定通知書を交付」2026年9月4日【情報ランクS】

13.北陸コカ・コーラボトリング株式会社「健康経営」2026年確認【情報ランクA】

14.エンゲージ会社の評判「株式会社ベネフレックス」2026年確認【情報ランクB】

15.北陸コカ・コーラボトリング株式会社「健康経営優良法人2025」2025年3月11日【情報ランクA】

16.経済産業省「認定革新的データ産業活用計画の概要」2020年3月16日【情報ランクS】

17.北陸コカ・コーラボトリング株式会社「自動販売機導入案内」2026年確認【情報ランクA】

18.北陸コカ・コーラボトリング株式会社「プライバシーポリシー」2026年確認【情報ランクA】

19.Google Drive「TOPPAN株式会社を企業審査|73点/100点・シビックランクB」現行版【参考企業】

20.Google Drive「サッポログループ物流株式会社を企業審査|シビックランクC・69点/100点」現行版【参考企業】

21.Google Drive「花王株式会社を企業審査|シビックランクA・80点/100点」現行版【参考企業】

シビックランクの基準

シビックランク総合点
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

株式会社ベネフレックスは61点のため、今回のシビックランクはCです。

情報ランクの基準

情報ランク基準
S公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関による調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報
A企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、氏名・役職・立場を確認できる記名取材や公表発言など、発信主体を確認できる公表情報
B従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

目次