MENU

株式会社琉仁カスタマーサービスを企業審査|シビックランクF・総合点(26点/100点)|災害対応・寄附型自販機を評価、賃金・残業・労災・サイバー対策の単体開示不足が課題

私たちは、企業の商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、そこで働く人たちの未来を変えることができます。

働く人に十分な賃金を払い、休暇を確保し、安全な職場をつくり、人の負担を減らす企業の商品やサービスが選ばれれば、そうした企業により多くの売上が集まります。その結果、働く人を大切にする経営を続けやすくなります。

反対に、低賃金や長時間労働、安全上の問題を改善しない企業の商品やサービスが売れ続ければ、そうした働かせ方のままでも事業を続けることができます。

だからこの企業審査では、「私たちがお金を使うなら、どの企業を選ぶことが、そこで働く人にとってより良い社会につながるのか」という視点から企業を評価します。

なぜ企業を審査するのか?――このサイトの目的と、利用するメリット

今回審査する株式会社琉仁カスタマーサービスは、総合26点、シビックランクFです。

株式会社琉仁カスタマーサービスの特に強い点は、災害時に飲料水を提供する自治体との正式な協定や災害対応型自動販売機、琉球大学の沖縄健康医療推進基金を支える寄附型自動販売機など、自動販売機を地域支援へつなげていることです。そのため、この企業の自動販売機サービスを利用すれば、日常の飲料購入を地域医療や災害時の飲料確保へつなげられる社会が広がる可能性があります。

一方で、改善点として、対象法人単体の賃金、平均残業、有給休暇、雇用形態、育児・介護制度、ハラスメント相談、死亡・休業労災、度数率、強度率、サイバー対策など、働く人と利用者の安全を判断する重要情報がほとんど公開されていません。

この記事では、株式会社琉仁カスタマーサービスの強みと課題をさらに詳しく企業審査していきます。

株式会社琉仁カスタマーサービスの企業審査結果

株式会社琉仁カスタマーサービスは、沖縄コカ・コーラボトリング株式会社のグループ会社として、FV沖縄ブランドの自動販売機の運営・管理を担っています。丸仁ホールディングスの会社情報では、清涼飲料水の製造・販売、自動販売機の設置・修理も事業内容として掲載されています。

一方、対象法人単体の従業員向け情報開示は非常に少なく、Gビズインフォでも従業員数、賃金、職場情報等が空欄です。二次データでは2026年6月の社会保険被保険者数4人という情報がありますが、これを会社全体の従業員数と断定せず、補助情報として扱います。

評価軸点数主な評価
Safety4/50自販機の許可・運営実績は確認できるが、賃金・時間・福利厚生・人権・労災の単体公開がほぼない
Innovation11/25MIX自販機、台数集約、省エネ機、窓口一本化を評価。従業員の作業削減・還元実績は非公表
Protection11/25うるま市との飲料水提供協定、災害対応型自販機、寄附型自販機を評価。BCP・サイバー・実復旧KPIは不足
総合26/100シビックランクF

主な強み

・うるま市と2008年9月30日に災害時の飲料水提供支援協定を締結しています。

・沖縄コカ・コーラとともに、災害時に飲料を無償提供できる災害対応型自動販売機を展開しています。

・琉球大学の沖縄健康医療推進基金に寄附する自動販売機へ協力し、売上1本につき数円から10円程度が基金へ寄附される仕組みを支えています。

・FV沖縄では、複数メーカーの商品を扱うMIX自販機、台数集約、省エネ自販機、窓口一本化による管理簡素化を提案しています。

・琉球大学千原地区の自動販売機設置運営業務の契約単位Bを担当し、契約期間は2022年7月1日から2027年6月30日までです。

主な課題

・対象法人単体の平均賃金、給与中央値、賃上げ率が公開されていません。

・対象法人単体の平均残業、有給休暇取得率、年間休日、長時間労働者数が公開されていません。

・対象法人単体の正社員・契約社員構成、女性管理職比率、男女賃金比率、離職率が公開されていません。

・対象法人単体の育児休業、介護休業、福利厚生利用実績が公開されていません。

・対象法人単体のハラスメント相談制度・実績、労災件数、度数率、強度率が公開されていません。

・対象法人単体のBCP訓練、RTO・RPO、サイバー対策、情報漏えい件数も公開されていません。

事業内容と人間への貢献

基本情報

項目内容
会社名株式会社琉仁カスタマーサービス
法人番号6360001009271
本社沖縄県中頭郡中城村字屋宜286番地
代表者代表取締役社長 小山良彦
設立1983年1月4日
資本金4,600万円
主な事業清涼飲料水の販売、自動販売機の設置・修理、FV沖縄ブランドの自動販売機運営・管理
親会社・グループ沖縄コカ・コーラボトリング株式会社のグループ会社、丸仁ホールディングス系
公的法人情報Gビズインフォでは従業員数等は未掲載

現在の代表取締役社長は、沖縄コカ・コーラボトリング株式会社の小山良彦社長が兼務しています。2026年4月1日付の役員体制として公式に掲載されています。

主な事業

現在の公式紹介では、FV沖縄ブランドの自動販売機の運営・管理が中心です。コカ・コーラ製品だけでなく他メーカーの売れ筋商品も組み合わせるMIX自販機、省エネ機、設置台数の集約、修理・管理窓口の一本化などを提案しています。

沿革では、2002年に沖縄コカ・コーラからCVM・OCS事業を移管され、2005年には自販機物流委託、2007年にはFS自販機配送業務をREX株式会社へ譲渡、2022年にはカップ自販機事業を沖縄コカ・コーラへ移管しています。現在の琉仁カスタマーサービスは、以前よりも自販機の契約・運営管理へ役割を絞っている可能性があります。

主な利用先

学校、官公庁、病院、ホテル、企業、公共施設などが自動販売機の設置先になります。那覇市の営業許可資料でもホテル、給油所、企業などで琉仁カスタマーサービス名義の自動販売機営業許可が確認できます。

また琉球大学千原地区では、2022年7月から2027年6月まで自動販売機設置運営業務を受託しています。

事業による人間への貢献

自動販売機は、店舗が閉まっている時間や、売店から離れた場所でも飲料を購入できる生活インフラです。沖縄では高温環境が長く続くため、公共施設、病院、学校、職場などで飲料へアクセスできることは生活上の利便性を高めます。

琉仁カスタマーサービスは、商品供給だけでなく、複数メーカーの商品を1台へまとめたり、複数の自販機業者を1社管理へまとめたりすることで、設置先の管理事務、業者の出入り、電力使用、トラック往来を減らす方向のサービスを提供しています。

さらに災害対応型自販機や寄附型自販機を使い、日常の販売設備を災害支援や地域医療支援へ転用している点は、人間への貢献として明確な強みです。

Safety

Safetyでは、働く人の賃金・時間・雇用・健康と、利用者が安全に商品を購入できるかを分けて評価します。琉仁カスタマーサービスは事業の実態は確認できる一方、働く人に関する単体公開が非常に少ないため、現行仕様ではSafetyが大きく下がります。

賃金・利益の還元|0/10

対象法人単体の平均給与、給与中央値、基本給、賞与、ベースアップ率、利益還元について公開情報がありません。

親会社の沖縄コカ・コーラボトリングには求人賃金や賞与情報がありますが、それを琉仁カスタマーサービス社員の賃金として置き換えることはできません。

公開情報がありません。公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。0/10点です。

4/10点には、少なくとも正社員・非正規別の平均賃金、職種別給与、賞与、毎年の賃上げ率を公開し、最低限の所得改善を確認できる必要があります。

労働時間・休息|0/10

対象法人単体の月平均残業、年間休日、有給休暇取得率、勤務間休息、月45時間・60時間超の労働者数について公開情報がありません。

自動販売機の運営・管理には、設置先対応、故障、契約、在庫・商品管理などの業務がありますが、実際に琉仁カスタマーサービス社員が何時から何時まで働き、どの程度残業しているかは確認できません。

公開情報がありません。公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。0/10点です。

4/10点には、月平均残業20時間以下、有給休暇取得率70%以上、月60時間超0人などを単体で公開し、実際の休息状況を確認できる必要があります。

雇用の安定・待遇の公平性|1/5

Gビズインフォでは従業員数が空欄ですが、二次データサービスCompalyzeは厚生年金・健康保険の被保険者数として2026年6月に4人と掲載しています。SalesNowは推定11人としています。両者に差があるため、4人または11人を会社全体の正確な従業員数としては扱いません。

沿革では2007年にFS自販機配送業務をREXへ、2022年にカップ自販機事業を沖縄コカ・コーラへ移管しており、事業範囲が変化しています。

会社が継続していることと雇用の存在は確認できるため1/5点です。一方、同一基準の従業員数推移、正社員・契約社員構成、離職率、男女賃金比率、女性管理職比率は公開されていません。

2~3点には、雇用形態別人数、退職率、正社員登用、男女賃金・管理職比率を年次公開する必要があります。

福利厚生・育児・介護|0/5

対象法人単体の社会保険以外の福利厚生、育児休業、介護休業、短時間勤務、復職率、男性育休取得率について公開情報がありません。

グループ会社や親会社に制度があっても、琉仁カスタマーサービスが同じ制度の適用対象であると確認できないため加点しません。

公開情報がありません。公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。0/5点です。

2点以上には、育児・介護休業制度の対象範囲と取得実績、復職率、福利厚生の内容を対象法人名で公開する必要があります。

人権・ハラスメント・労使関係|0/5

対象法人単体を適用対象として明記した人権方針、ハラスメント防止規程、内部通報制度、相談窓口、是正件数について公開情報がありません。

沖縄コカ・コーラでは2022年にハラスメント防止規程と内部通報規程を新設していますが、琉仁カスタマーサービスへの適用範囲は公開資料から確認できないため、対象法人の得点には使いません。

公開情報がありません。公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。0/5点です。

1~2点には、対象法人を明示した相談・通報制度を公開し、匿名相談、報復禁止、是正手順を確認できる必要があります。

労働安全・健康|0/10

対象法人単体の死亡労災、休業労災、交通事故、転倒、腰痛、熱中症、度数率、強度率、健康診断・ストレスチェック実績について公開情報がありません。

自販機設置や修理を行う場合、重量物、車両移動、電気設備などの危険が考えられますが、現在どの作業を自社社員が担うかも十分公開されていません。推測で事故リスクを加点・減点しません。

公開情報がありません。公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。0/10点です。

4/10点には、死亡・重大労災0、休業災害件数、度数率、強度率、交通・熱中症等の事故類型を毎年公開し、基本的な安全結果を確認できる必要があります。

商品・サービスの安全|3/5

那覇市の公的な営業許可資料では、琉仁カスタマーサービスがホテル、給油所などに設置する自動販売機について営業許可を取得してきたことが確認できます。2020年取得の許可には2027年2月末まで有効とされるものがあります。

また公式事業情報では、自販機の設置・修理・運営管理を行い、故障窓口を一本化するサービスを提供しています。利用者にとっては、故障や機器不具合が起きた際の責任主体を明確にできる点が重要です。

法令上の営業許可と管理主体を確認できるため3/5点です。一方、対象法人単体の重大事故、商品品質事故、異物、温度異常、感電・転倒等の事故件数、苦情件数は公開されていません。

4点には、重大事故0、商品・機器事故、苦情、衛生点検、修理対応時間を年次公開し、低い事故率を確認できる必要があります。

従業員・元従業員の口コミ

OpenWork、転職会議、Indeed、エンゲージ会社の評判について、株式会社琉仁カスタマーサービスの名称で検索しました。

今回、対象法人の従業員・元従業員が書いたと確認でき、本文まで閲覧できる有用な口コミは確認できませんでした。Indeedの検索結果でも親会社・丸仁ホールディングス等の求人が中心で、琉仁カスタマーサービス自身の労働条件を示すものではありません。

このため、口コミを作ったり、親会社の口コミを対象法人へ移したりせず、採点には使っていません。

SNS・匿名掲示板の確認結果

Xなどの一般SNS、5ちゃんねる、爆サイについて、社名と「残業」「給料」「退職」「事故」「パワハラ」「働きやすい」「自販機」などを組み合わせて検索しました。

対象法人の従業員であることが確認でき、本文まで確認できる投稿は見つかりませんでした。SNS・匿名掲示板だけを根拠に加点・減点はしていません。

Innovation

Innovationでは、自販機の運営を集約することで、設置先や補充・管理側の作業と車両往来を減らしている点を評価します。ただし、琉仁カスタマーサービス自身の従業員が何時間楽になったか、雇用へどう影響したかという結果は公開されていません。

作業負担・危険の削減|4/10

FV沖縄では、複数メーカーの自販機を別々の業者へ管理依頼する代わりに、1社管理へまとめる方式を提案しています。公式ページでは、問い合わせ窓口の一本化、出入り業者の削減、トラック台数の削減、設置先の管理事務軽減を利点として示しています。

また複数台の自販機を集約すれば、補充・点検の訪問先や機器台数を減らせる可能性があります。

具体的な作業の減らし方は確認できるため4/10点です。一方、年間何時間の管理事務、何回の訪問、何台のトラック、何kgの荷扱いを減らしたかは公表されていません。

6/10点には、導入前後の訪問回数、作業時間、車両台数、荷扱い量、事故・ヒヤリハットを数値で示す必要があります。

商品・サービスの改善|4/5

FV沖縄は、コカ・コーラを中心に他社商品も入れるMIX自販機、省エネ自販機、軽食を扱う販売機、台数集約、一括管理を提案してきました。

設置先にとっては、商品選択肢を維持しながら、複数の自販機と業者をまとめられます。自販機が多すぎる場所では、台数集約によりスペースと電気使用を減らすこともできます。

利用者・設置者双方の不便を減らす具体的な改善があるため4/5点です。5/5点には、電力量、故障率、欠品率、利用者満足、設置台数削減率など改善結果を定量公開する必要があります。

改善成果の人間への還元|0/5

台数集約や一括管理によって設置先の事務と車両往来を減らす仕組みはありますが、その成果が琉仁カスタマーサービス従業員の残業、休日、賃金、教育、安全へどう返ったかは公開されていません。

公開情報がありません。公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。0/5点です。

2点以上には、効率化後の残業削減、訪問回数削減、雇用維持、配置転換、再訓練などを導入前後で公開する必要があります。

研究開発・現場改善の継続|3/5

2017年のCSRレポート、2021年のサステナビリティレポート、現在の公式ページまで、MIX自販機、省エネ、自販機集約、一括管理という事業改善の方向性が継続しています。

さらに寄附型自販機、災害対応型自販機など、自販機を販売以外の用途へ広げています。

複数年にわたり改善を続けているため3/5点です。一方、2024~2026年の新しい自社技術、R&D投資、DX、AI、遠隔監視などの対象法人固有の成果は確認できません。

4点には、新しい省エネ・遠隔監視・キャッシュレス・予兆保全等の導入と、その成果を対象法人名で公開する必要があります。

自動化・AI導入後の雇用状況

省エネ自販機や台数集約、一括管理は確認できますが、株式会社琉仁カスタマーサービス自身がAIや大規模な自動化を導入したという公開情報は確認できませんでした。

二次データでは社会保険被保険者数4人という情報がありますが、過去の同一基準人員、事業移管による配置転換、採用、退職との関係は分かりません。2007年に配送業務をREXへ、2022年にカップ自販機事業を親会社へ移管していますが、その際の従業員の雇用・配置転換は公開されていません。

したがって、省人化や事業移管が人員削減を目的としていたとは断定せず、今後の開示を確認します。

Protection

Protectionでは、災害時にも飲料を届けられる自販機と自治体協定を高く評価します。一方、会社自身のBCP訓練、IT復旧、サイバー防御はほぼ公開されていません。

災害への備え・訓練|3/5

うるま市は、琉仁カスタマーサービスとの「飲料水提供支援協定」を2008年9月30日付で掲載しています。災害時に市民へ飲料水を提供する経路が正式に決められているため、単なる企業方針より具体性があります。

また沖縄コカ・コーラのサステナビリティレポートでは、震災・災害でライフラインが被害を受けた際に飲料を無償提供できる災害対応型自動販売機を展開していることが示されています。琉仁カスタマーサービスも自販機事業を担う会社としてこの取り組みに関わっています。

正式協定と災害対応設備を確認できるため3/5点です。一方、対象法人自身の防災訓練回数、参加率、安否確認時間、備蓄量は公開されていません。

4点には、協定先との実地訓練、飲料の供給可能本数、要請から供給までの時間を公開する必要があります。

生産・物流・調達の代替|2/5

FV沖縄は、コカ・コーラ製品だけでなく他社の売れ筋商品を組み合わせるMIX自販機を提供しています。複数ブランドを扱えることは、利用者の選択肢を広げ、一商品・一メーカーだけに依存しない販売構成につながります。

一方、主要商品の代替仕入先、在庫日数、災害時の代替倉庫・配送会社、拠点切替時間は公開されていません。

一部の代替性があるため2/5点です。3点以上には、複数調達率、代替商品、在庫日数、配送代替ルートを対象法人として公開する必要があります。

サイバー防衛・情報保護|0/5

対象法人単体の情報セキュリティ方針、MFA、EDR、バックアップ、脆弱性診断、外部監視、情報漏えい件数、復元訓練について公開情報がありません。

自販機契約先や売上情報を扱う場合、情報保護は必要ですが、どのようなシステムを使っているかも公開情報では確認できません。

公開情報がありません。公開情報がない点は課題です。採点上も減点対象です。0/5点です。

2点には、基本的なアクセス制御、端末保護、バックアップ、従業員教育を対象法人名で公開し、重大漏えい0を確認する必要があります。

供給継続・復旧能力|2/5

琉仁カスタマーサービスは1983年設立で、現在もFV沖縄の自販機運営・管理を続けています。琉球大学千原地区では2027年6月までの自販機設置運営業務を受託しており、長期継続する運営能力は確認できます。

また修理まで事業内容に含まれるため、故障した機器を保守する機能があります。

一方、台風・停電・地震・システム障害後に何時間で復旧したか、部品在庫、代替機、RTO・RPOは公表されていません。

継続運営と保守機能を評価して2/5点です。3~4点には、重大故障の平均復旧時間、代替機設置時間、災害後の営業再開実績を公開する必要があります。

危機時の市民への対応|4/5

うるま市との飲料水提供支援協定は、災害時に市民へ飲料水を提供する正式な仕組みです。

さらに災害対応型自販機は、ライフラインが止まった際に飲料を無償提供できる設備です。寄附型自販機では、沖縄コカ・コーラと琉仁カスタマーサービスが琉球大学の沖縄健康医療推進基金へ協力し、売上1本につき数円から10円程度が地域医療へ寄附される仕組みを支えています。2023年9月時点で、病院、市役所、役場など複数の設置先が公開されています。

正式協定と地域医療支援の実績があるため4/5点です。5/5点には、実災害で琉仁カスタマーサービスが何本・何人分の飲料を何時間で届けたかという直接の供給実績まで公開する必要があります。

良いニュース・最近の前向きな動き

公開情報が少ない会社ですが、現在も地域インフラとして自販機事業を継続し、行政・大学との長期契約や支援型自販機に関わっています。小規模な法人でも、日常の販売設備を災害と地域医療へつなげている点は評価できます。

2026年|FV沖縄の自動販売機運営・管理を継続

2026年時点の公式グループページでも、琉仁カスタマーサービスがFV沖縄ブランドの自動販売機運営・管理会社として掲載されています。省エネ機、台数集約、MIX自販機、1社管理を現在も案内しています。

長く続く自販機事業を、単なる飲料販売ではなく、設置先の管理負担や電力使用、トラック往来を減らすサービスとして維持しています。

2022~2027年|琉球大学千原地区の自販機設置運営を継続

琉球大学は千原地区の自動販売機設置運営業務について、契約単位Bの事業者を琉仁カスタマーサービス、契約期間を2022年7月1日から2027年6月30日までと公表しています。

大学という公共性の高い施設で長期運営契約を継続していることは、サービスの継続性を示す具体的な材料です。

悪いニュース・問題となった動き

今回の調査では、2024~2026年に株式会社琉仁カスタマーサービス単体の重大事故、行政処分、情報漏えい、大規模解雇などを確認できませんでした。

ただし、これは問題が起きていないことの証明ではありません。対象法人自身の情報公開が少ないため、問題の有無を外部から継続的に確認しにくいこと自体が企業審査上の課題です。

2026年|働く人に関する主要KPIがほぼ非公表

賃金、残業、有給、雇用形態、育児休業、男女賃金比率、労災件数、安全KPIが対象法人名では公開されていません。

従業員が少ない会社であっても、賃金・労働時間・事故を公表すれば、商品やサービスを選ぶ市民が「この企業へお金を集めてよいか」を判断できます。

2026年|BCP・サイバー・復旧結果も非公表

災害時の市民支援は強い一方、自社社員と業務システムを守るBCP、サイバー防御、バックアップ、復旧時間は確認できません。

災害対応自販機を持つ企業だからこそ、災害時に自社の業務が止まらず、誰がどう自販機を開放・保守・補充するのかを公開することが望まれます。

総合評価と、これから改善してほしいこと

株式会社琉仁カスタマーサービスは26点、シビックランクFです。次のEランクは40点からなので、あと14点必要です。

この低い点数は、災害対応型・寄附型自販機の価値が低いという意味ではありません。現行の企業審査では、地域貢献だけでなく「その会社で働く人の賃金・時間・安全」と「危機時に会社自身が機能し続けるか」を同じように確認します。琉仁カスタマーサービスは、この部分の公開情報が非常に少ないことが点数を大きく下げています。

賃金を公開し、物価に負けない改善を示す|賃金・利益の還元 0→4/10

現在の「賃金・利益の還元」は0/10点です。対象法人単体の平均給与、中央値、賞与、賃上げ率がありません。

まず、正社員・有期雇用別の平均給与、中央値、賞与、毎年の基本給改定率を公開し、少なくとも物価上昇に大きく負けない賃金改善を示してほしいです。

これを確認できれば0→4点、+4点を想定します。総合点は26→30点です。

参考企業はartience株式会社です。当サイトDriveの現行審査は75点・Bで、単体平均年間給与812万3,591円、前年比約3.4%増を公表し、「賃金・利益の還元」は8/10点です。

残業・有給を単体で公開する|労働時間・休息 0→4/10

現在の「労働時間・休息」は0/10点です。平均残業、有給取得、長時間労働者数がありません。

琉仁カスタマーサービスには、月平均残業20時間以下、有給取得率70%以上、月60時間超0人を最低目標として単体で公開してほしいです。小規模法人で人数が少ない場合は、個人が特定されない範囲で平均値・割合を出せます。

確認できれば0→4点、+4点で総合34点になります。

参考企業は株式会社キングジムです。当サイトDriveの現行審査は68点・Cで、個別正社員の平均残業月5.6時間、年間休日125日を公開し、「労働時間・休息」は8/10点です。

死亡・休業労災と事故率を公開する|労働安全・健康 0→4/10

現在の「労働安全・健康」は0/10点です。設置・修理業務を行う会社でありながら、死亡・休業労災、交通事故、度数率、強度率が分かりません。

死亡・重大労災0、休業災害件数、交通事故、熱中症、度数率、強度率を毎年公開し、事故が起きた場合は原因と再発防止まで示してほしいです。

これを確認できれば0→4点、+4点で総合38点になります。

参考企業はTOPPAN株式会社です。当サイトDriveの現行審査は73点・Bで、2025年単体の労災死亡0、度数率0.043、強度率0.000を公開し、「労働安全・健康」は8/10点です。

基本的なサイバー防御と重大漏えい0を示す|サイバー防衛・情報保護 0→2/5

現在の「サイバー防衛・情報保護」は0/5点です。対象法人の情報セキュリティ対策が公開されていません。

MFA、端末保護、バックアップ、従業員教育、アクセス権限管理、インシデント対応手順を整備し、重大な情報漏えい0を年次公開してほしいです。

これを確認できれば0→2点、+2点です。

26+4+4+4+2=40点となり、シビックランクFからEへ上がります。

参考企業はウイングアーク1st株式会社です。当サイトDriveの現行審査は81点・Aで、ISO27001、ISO27017、ISO27018、ISO27701、ISMAP、SOC報告書等を組み合わせ、「サイバー防衛・情報保護」は5/5点です。

次のランクへ上がるための具体例

現在:26点・F

Eランク下限:40点

不足:14点

・賃金・利益の還元 0→4:正社員・有期雇用別の平均給与、中央値、賞与、賃上げ率を公開する。+4点

・労働時間・休息 0→4:平均残業20時間以下、有給取得率70%以上、月60時間超0人を単体で公開する。+4点

・労働安全・健康 0→4:死亡・重大労災0、休業災害、交通事故、度数率、強度率を年次公開する。+4点

・サイバー防衛・情報保護 0→2:MFA、端末保護、バックアップ、教育を整備し、重大漏えい0を公開する。+2点

26+4+4+4+2=40点となり、シビックランクEへ上がります。

琉仁カスタマーサービスは、災害対応型自販機、自治体との飲料供給協定、地域医療を支える寄附型自販機という明確な社会的価値を持っています。次に必要なのは、地域を支える会社自身が、そこで働く人をどのように守り、危機時にもどう事業を継続するのかを数字で公開することです。

出典一覧

1.沖縄コカ・コーラボトリング「株式会社琉仁カスタマーサービス/FV沖縄」

2.丸仁ホールディングス「グループ企業」

3.Gビズインフォ「株式会社琉仁カスタマーサービス」

4.Compalyze「株式会社琉仁カスタマーサービス」

5.沖縄コカ・コーラボトリング「会社概要・沿革・子会社役員体制」

6.沖縄コカ・コーラボトリング「50年の歩み」

7.沖縄コカ・コーラボトリング「Sustainability Report 2022」

8.うるま市「災害時における支援等の協定について」

9.琉球大学「寄附型自販機設置のお願い」

10.琉球大学「入札関連情報」

11.那覇市保健所「自動販売機営業許可施設」

12.SalesNow DB「株式会社琉仁カスタマーサービス」

13.沖縄コカ・コーラボトリング「CSRレポート2017/Sustainability Report 2021」

14.当サイトGoogle Drive「artience株式会社を企業審査|シビックランクB・75点/100点」現行版

15.当サイトGoogle Drive「株式会社キングジムを企業審査|シビックランクC・68点/100点」現行版

16.当サイトGoogle Drive「TOPPAN株式会社を企業審査|73点/100点・シビックランクB」現行版

17.当サイトGoogle Drive「ウイングアーク1st株式会社を企業審査|81点/100点・シビックランクA」現行版

シビックランクの基準

ランク点数
S90~100点
A80~89点
B70~79点
C60~69点
D50~59点
E40~49点
F20~39点
G0~19点

情報ランクの基準

情報ランク基準
S公的機関、裁判所、規制当局、独立した第三者機関の調査・監査・検証・認証など、内容そのものに独立した裏づけがある情報
A企業公式資料、採用情報、公式声明・SNS、氏名・役職・立場が確認できる記名取材や公表発言など、発信主体を確認できる公表情報
B従業員・元従業員の口コミ、一般SNS、匿名掲示板など、発信者の身元や対象企業との関係を独立に確認しにくい情報

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次