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我が町こそ世界一の都 第十三話 我が町こそ世界一の都
明かりの先へ シビックワールド第一期建設参加者の出発日は、朝から瀬戸口食堂が戦場になっていた。 「おにぎり、次の箱へ入れて!」「汁物は現地で温め直すから、容器だけ確認して!」「子供用の辛くない方、札を付け忘れないでね!」 美和子の声が、... -
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我が町こそ世界一の都 第十二話 地下に世界を作る
シビックワールド その朝、福野県中のGVS端末に、同じ通知が表示された。 工場の休憩室にも。 シビックタウンの受付にも。 隣県から鯖川の現場へ通う電車の中にも。 空き家を探し続けていた親子の端末にも。 家賃の更新通知を前に、住み慣れた町を... -
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我が町こそ世界一の都 第十一話 世界一の都の家賃
住みたい人が、住めない町 シビックタウン第一期の先行開業から、三か月が経った。 瀬戸口食堂の昼は、以前とは比べものにならないほど忙しくなっていた。 鯖川フレームの訓練参加者。 北浜精密工業の現場同期を終えた転職希望者。 子供向けロボッ... -
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我が町こそ世界一の都 第十話 昔の町より、明るい
遊びに来た人が、仕事を見つける町 シビックタウン第一期先行開業の日、美和子は朝の六時に瀬戸口食堂へ入った。 いつも通り、裏口の鍵を開け、冷蔵庫の中を確認し、出汁を取る鍋へ水を張る。 けれど、窓の外に見える通りは、もう昨日までの商店街で... -
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我が町こそ世界一の都 第九話 シビックタウン
第二の柱 田中丸栄の端末には、福野県で進行している複数の実証計画が表示されていた。 鯖川フレーム製作所。 北浜精密工業。 福野機工。 東福野部品製造。 その他、県内の中小工場数社。 いずれにも、同じ表示が付いている。 【鯖川モデル導入... -
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我が町こそ世界一の都 第八話 明かりだけでは食えない
この場所は好きです。でも、ここでは暮らせません 高瀬乾物店のシャッターが、夜に開くようになった。 最初は、たった二時間だけだった。 午後七時から九時まで。 入口側の一区画だけ。 参加者は十人まで。 無断撮影は禁止。 営業や勧誘も禁止。... -
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我が町こそ世界一の都 第七話 祭りに混ざる方法
何をすればいいのか分かる夜 美和子が新しいDRIVEを投稿した翌朝、瀬戸口食堂の端末には、すでに三十件を超える応答が届いていた。 ―――――― GVS ―――――― 【▶ DRIVE】帰る前の二時間に、若者が自分のやりたいことを持ち寄れる夜の企画枠を作ります。... -
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我が町こそ世界一の都 第六話 帰りたくない夜に
二時間だけの祭りが終わったあと 高瀬乾物店のシャッターが閉まったのは、予定通り、二時間後だった。 終了時刻になると、水野が鍵の返却を記録し、荒木が入口側の棚と床、持ち込んだ照明機材の跡を確認した。陽斗は撮影した映像をその場では公開せず... -
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我が町こそ世界一の都 第五話 二時間だけの祭り
選ばれなかった企画 瀬戸口食堂の営業を終えたあと、美和子は、一人で端末を見ていた。 【鯖川地域GVS・第二合論進出テーマ】 空き店舗を地域活動へ試験利用するため、所有者が安心して判断できる条件を集める。 陽斗の動画制作会は、第二合論へ進まな... -
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我が町こそ世界一の都 第四話 要請の先にいた人
初めての動画制作会 瀬戸口食堂の定休日、店の入口には小さな紙が貼られていた。 【地域GVS試験企画】【町の動画制作会・初回撮影中】【一般見学・飛び入り参加は受け付けていません】 瀬戸口美和子は、その紙を眺めながら、思わず口元を緩めた。 「ず...