-
シビックドライブ
シビックヒーローズ 第二十六話 神になる方法
戻ってきた神の子 レオ・グラントがカメラの前へ戻ってから、二か月が経った。 最初の数週間は、何もかもが順調だった。 ジェイデンと共に、かつて銃とドラッグに支配されていた街を歩いた。 元売人たちが始めた音楽スタジオを紹介した。 家族支援... -
シビックドライブ
シビックヒーローズ 第二十五話 おかえり!レオ!
名前のない活動 レオ・グラントが、匿名のシビックドライバーとして活動を始めてから、三週間が経った。 「おい、なんだこの文章は! 俺の言葉が死んでるじゃねえか!」 レオが端末を指さして叫ぶ。 【レオが入力した文章】 銃を捨てた程度でまともな... -
シビックドライブ
シビックヒーローズ 第二十四話 神の子、名を失う
二百億ドル。 その数字は、一晩で世界中を駆け巡った。 レオ・グラントが呼びかけた途端、全米各地で人が動いた。 端末を掲げた若者たち。 路上へ出た元ギャング。 自分たちの活動を語り始めた住民たち。 投資家や企業の前へ、暴力ではなく、要請... -
シビックドライブ
シビックヒーローズ 第二十三話 神の子、降臨
端末を手に取れ 「それで、どうするつもりなんだ? レオ」 ジェイデンが言った。 会議室のモニターには、エヴァが示した資料がまだ表示されている。 ヴァルデン・グローバルを中心とした企業財団と投資家グループ。シビックファンドへの大規模拠出を... -
シビックドライブ
シビックヒーローズ 第二十二話 ヒーローの次の舞台
舞台を変える 「俺は、あいつらじゃ届かねえところまで行く」 レオがそう言うと、エヴァ・リンはわずかに目を細めた。 背後の大型モニターでは、別の街で活動を始めた若い男が、支援者たちに囲まれていた。 画面の端には、資金提供希望額が表示されて... -
シビックドライブ
シビックヒーローズ 第二十一話 ヒーローは一人でいい
俺が始めた時代 レオが病院を出られるようになった頃には、世界はもう、彼が撃たれる前の世界ではなくなっていた。 病院の正面入口には、毎日のように人が集まった。 薬を売る道から離れた若者。 匿名のまま声を出した家族。 レオの生還を歌にした... -
シビックドライブ
シビックヒーローズ 第二十話 人類史に残る転換点
撃たれても生きていた男 レオが目を覚ました時、最初に聞こえてきたのは歓声だった。 病室の窓は閉じられている。 それでも、建物の外から響く声は途切れずに届いていた。 「レオ! レオ! レオ!」 胸の奥が、鈍く痛んだ。 息を吸うだけで、撃... -
シビックドライブ
シビックヒーローズ 第十九話 ヒーローは神話になった
一対一 十六人が消えた翌日も、ボスの周りから人は消え続けた。 売人が二人。 見張りをしていた若者が一人。 倉庫で金を管理していた男まで、夜のうちに姿を消した。 誰も「ギャングを抜ける」と宣言しなかった。 誰もボスの前で銃を置かなかった... -
シビックドライブ
シビックヒーローズ 第十七話 端末を手に取れ!
次は人間を壊す 壊された整備工場の前で、レオの配信は始まった。 割られた窓。 倒された照明。 踏み潰された録音機材。 そして、壁に塗りつけられた言葉。 次は人間を壊す。 レオは、その文字がはっきり映る位置へ端末を向けた。 「見えるか?... -
シビックドライブ
シビックヒーローズ 第十六話 ギャングの襲撃
送れなかった言葉 助手席に座っていた青年は、端末の下書き画面を何度も開いていた。 この街で、撮影や活動に使わない方がいい場所を伝えられる。 昨夜、そこまで書いた。 だが、送れなかった。 送信を押した瞬間、自分が裏切り者になるような気...